セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモにご注意ください
セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモはともにヒメグモ科の毒グモで特定外来生物に指定されています。毒をもっているのは雌だけですが、咬まれると痛みや発熱が数時間から数日にわたって続き、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などが数週間続くことがあります。
国内では、港湾地域やそれに隣接する地域で多く発見されており、物流や人の移動にともなって生息域が拡大しています。県内でも、これまでに発見事例があり注意が必要です。
セアカゴケグモの特徴
【セアカゴケグモ(メス)】
メス
体長10~15ミリメートル、全体に暗褐色又は黒色。
腹部背面には赤色の帯状の模様。毒を持っている。
オス
体長2.5~3ミリメートル、白っぽい色。
性格
基本的におとなしく攻撃的ではない。
驚かされると死んだふりをする。
生息場所
- 日当たりがよく暖かい所、昆虫などのエサが豊富な所、 適当な隙間がある所。
- 側溝の側面やふたの裏側
- 花壇周りなど
ハイイロゴケグモの特徴
【ハイイロゴケグモ】(出典:外来生物写真集)
メス
体長7~10ミリメートル、白から黒まで体色に変異あり。
腹部背面に目立った赤色の縦条。毒を持っている。
オス
体長4~5ミリメートル、白から黒まで体色に変異あり 。
性格
基本的におとなしく攻撃的ではない。
生息場所
- 日当たりがよく暖かい所、昆虫などのエサが豊富な所、 適当な隙間がある所。
- 側溝の側面やふたの裏側
- 花壇周りなど
駆除方法
- くつで踏みつぶす。
- 市販の殺虫剤(ピレスロイド系)を直接噴霧する。
- 卵についてはバーナーで焼却する。巣は棒などで払う。
注意事項(咬まれないために)
- 絶対に素手で触らないでください。
- 外で作業する時は、ゴム手袋・靴下等を着用し、不用意に側溝などの隙間に手を入れないようにしましょう。
毒牙を持つのはメスで、0.7ミリメートルと短く、衣服の上からでは皮膚に達する可能性は低いと言われています。
咬まれた時の対処方法
症状 | 局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫張が生じます。 通常、数時間から数日で症状が軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります。 |
---|---|
治療 | 患部を水でよく洗い流して、包帯などはせずに、氷等で患部を冷やし、かかりつけの医療機関で治療を受けてください。 |
セアカゴケグモと間違われる生き物(ヨコヅナサシガメ)
【ヨコヅナサシガメ】(群馬県自然環境課より提供)
ヨコヅナサシガメはカメムシの仲間で中国やインドが原産国の外来生物です。
背中の一部と腹が赤く、セアカゴケグモと似た配色です。成虫になると羽が生えて、背中の赤い模様が見えにくくなるため、特に幼虫のころ間違われやすい昆虫です。
なお、昆虫を刺して体液を吸収するため、人を刺すこともありますので注意が必要です。
セアカゴケグモとの違い
セアカゴケグモ | ヨコヅナサシガメ | |
---|---|---|
足の本数 | 8本 | 6本 |
体長(足を含めない 胴体部分の大きさ) |
10~15ミリメートル (雌の大きさ) | 16~24ミリメートル (幼虫の大きさ) |
体型 | おなかが大きく 丸っこい体型 | 体が長く、頭はゾウの 鼻のような口がある |
セアカゴケグモと間違われる生き物(ジョロウグモ)
【ジョロウグモ】(群馬県自然環境課より提供)
ジョロウグモは、日本の固有種です。メスは腹部黄色と黒色の 横縞模様があり、腹部下面に赤い模様があるため、セアカゴケグモと混同されることがあります。脚も黄色の横縞模様です。
セアカゴケグモとの違い
セアカゴケグモ | ジョロウグモ | |
---|---|---|
体長(足を含めない 胴体部分の大きさ) |
10~15ミリメートル (雌の大きさ) | 20~30ミリメートル (雌の大きさ) |
模様 | 黒色の体、腹部背面には赤色の帯状の模様 | 背中側に黄色と黒色の 横縞模様、腹部下面に 赤い模様 |
体型 | 丸っこい | 細長い |
巣 | ブロックの隙間など地面に近い場所に不規則 な形の巣を作る。 | 木の枝や家の軒先などに網目状の大きな巣を 作る。 |
相談窓口
セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモに似たクモを発見した場合は、下記までご連絡ください。
- 前橋市 環境政策課 GX戦略係(電話 027-898-6292)
- 前橋市保健所 衛生検査課 生活衛生係(電話 027-220-5777)
関連情報
この記事に関する
お問い合わせ先
環境部 環境政策課 GX戦略係
電話:027-898-6292 ファクス:027-223-8524
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから
更新日:2020年04月01日