上水道の歴史2(布設が決まるまで2)

上水道布設が決まるまで(建議書提出から布設の決定まで)

水道設備施工の準備

大正15年5月18日、臨時水道部を市役所内に設け、布設準備の業務に当たりました。その後、同年8月に旧郵便局舎を改修し移転しました。
臨時水道部は、材料の購入先として約40社、主要工事の指名入札者の随意契約者30社を選定。業務は順調に進みました。
集水埋管関係は、起工式前の大正15年10月15日に着工しました。更に、浄水池・濾過池は、特に重要な工事のため、全国から22社を選定しました。その結果、姫路市の株式会社藤原組が請負ました。配水塔の基礎工事は直営で行い、配水塔は、再度指名入札を行ないましたが落札されなかったため、随意契約で長岡鉄工所が請け負いました。

第1次変更から第4次変更(実施設計)

第一次変更、実施設計

関東大震災のため、経済的変化ならびに実測研究により設計の一部を変更。また公債条例の改正などもあり、大正15年11月5日、市議会の決議を経て、その上部機関に許可を申請し、認可を得ました。

第二次変更、実施設計

集水埋管の埋設傾斜を600分の1から150分の1に変更。人孔井1号2号及び3号の一部を変更しました。

第三次変更、実施設計

配水塔の材質を変更し鋼鉄としました。また、昭和2年の推定人口の給水量と工業用水の約1時間半分の容積892.63立方メートルに変更をしました。

第四次変更、実施設計

集水埋管の埋設深度の変更し、最深部を12メートルにしました。
浄水池1池を2池に変更(現、1号配水池)したため、これに伴なう配水管などの管工事の変更を行いました。

浄水構場事務所の設計

建築非芸術論で高名な、野田俊彦工学士(後に工学博士)に設計を依頼しました。建物は鉄筋コンクリート造りで、屋根は木造小屋組み。構場を監視するための物見塔をつけた瓦葺きで、事務所として使用するために設計を依頼しました。

起工式

昭和2年1月22日、4回の設計変更を経て、南橘村大字上小出、地内の濾過池予定地を式場として来賓380数名の参加により、盛大に催されました。

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更新日:2019年02月01日