新陰流流祖祭

新陰流流祖祭とは

前橋に生まれ、兵法「新陰流」の流祖で、「剣聖」と称される上泉伊勢守信綱公。その功績を広く伝承していくとともに、前橋市の貴重な歴史文化遺産として捉え、信綱公ゆかりの寺社、城跡を活用し、地域の産業や文化の振興を図り、前橋市上泉町及び桂萱地区を「新陰流の聖地・剣聖の里」として全国へ発信することを目的に開催しています。

第3回新陰流流祖祭

第3回新陰流流祖祭チラシ(令和元年度)

第4回新陰流流祖祭

第4回新陰流流祖祭チラシ(令和5年度)

イベント概要 (令和5年度「第4回新陰流流祖祭」実施内容)

上泉家に伝わる脇差展示、日本刀を作る工程の「刀剣鍛錬」火造りの工程実演や、柳生新陰流宗家ほか柳生一門による新陰流演武を行いました。

今回の新たなプログラムとして、刀匠指導のもと親子で刀鍛冶の体験ができる「親子鍛冶体験」、学校法人未来学園との連携事業として実施した「新陰流体験教室」のお披露目演武などを行いました。

今回の新陰流流祖祭を契機として、本市上泉町の「上泉道場」を教場とする「群馬柳生会」が発足することが宗家から報告されました。新陰流の流祖である上泉信綱公の時代からおよそ450年余り、信綱公生誕の地と伝わる前橋市上泉町において柳生会の公認組織が誕生した歴史的な一日となりました。

日時

令和5年11月11日(土曜日)午前10時~午後3時20分

会場

上泉町自治会館 ほか

主なプログラム

歴史観光ガイド

前橋学市民学芸員がガイド員を務め、上泉伊勢守信綱公ゆかりの「新陰流の聖地・剣聖の里」をご案内。最終施設である西林寺ではお茶とお菓子のおもてなしを行ないました。

コース内容

上泉城跡~新陰流流祖生誕之地碑~上泉伊勢守銅像~上泉郷蔵~上泉寺跡~玉泉寺~西林寺

前橋歴史観光ガイド

 

高橋恒厳刀匠による刀剣鍛錬(火造り)実演、親子鍛冶体験

本市富士見町に鍛刀場を構える高橋恒厳刀匠による、刀剣鍛錬(火造り)の実演を行いました。火造りとは、型を使用せず鉄を熱して叩き形作る作業です。日本刀の作刀過程の展示も行い、参加者との質疑応答を交えながら職人技を披露しました。

刀剣鍛錬実演

展示

 

その後、8組16人の親子を対象に、高橋刀匠を講師とした「親子鍛冶体験」を開催。1組15分程度で、和釘を熱して叩く刀鍛冶の体験事業を行い、完成した作品には高橋刀匠が匠の技で銘切りを行いました。

親子鍛冶体験

親子鍛冶体験

 

獅子舞奉納~流祖祭

「上泉の獅子舞」奉納

午後になり、出演者・関係者による流祖剣聖行列が到着すると、前橋市指定の重要無形民族文化財である上泉獅子舞保存会の「上泉の獅子舞」が奉納されました。

上泉の獅子舞

 

上泉秀人氏講話

獅子舞奉納ののち、主催者挨拶や来賓紹介を行い、上泉信綱公子孫の上泉秀人氏による、上泉家や新陰流に関する講話がありました。

上泉秀人氏講話

 

「新陰流体験教室」お披露目演武

今回は、外国人の方にも本市の歴史や新陰流について学んでいただくことを目的に、学校法人未来学園協力のもと、前橋医療福祉専門学校日本語学科に在籍する外国人留学生18人を対象とした「新陰流体験教室」を実施、イベント開催前に柳生会の講師が学校を訪れ、2回にわたり稽古を行いました。

本番では、2人1組となって三学円之太刀 一本目 一刀両断を披露しました。

体験教室お披露目演武

 

流祖祭

新陰流宗家らによる袋竹刀を用いた打ち合いなど、気迫溢れる演武が行われました。演武と同時に宗家による解説も行われ、寒風が吹きすさぶ中でしたが、観客の皆さんは真剣に見入り、時折感嘆の声が聞こえました。

新陰流演武

 

新陰流演武

 

特別展示

上泉主水正泰綱(上泉信綱の孫)が所有したと伝わる脇差や、影目録(複写)、JUN INOUEの作品などを展示しました。

今回は、前橋で見つかった新陰流の相伝をあらわす巻物や、柳生新陰流兵法第二十世 第十四代柳生金治平厳長の木刀、柳生新陰流第五世 柳生兵庫平厳の木刀(写し)を、流祖祭では初めて展示しました。

脇差

 

巻物

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更新日:2023年12月22日