友好都市イタリア・オルビエート市
前橋市民とイタリア・オルビエート市民による交流の深まりから、平成9年12月12日に初めて友好都市提携を結び、平成29年に20周年を迎えました。今後も、文化、スポーツ、産業、教育など幅広い分野で民間レベルでの友好関係が長く続けられるように、市では交流を支援していきます。オルビエート市とはどんな都市なのか、その概要を紹介します。
世界で一番美しい丘上都市
オルビエート市は、イタリア共和国中央部のウンブリア州にあり、首都ローマ市から北へ約100キロメートルに位置していて、さらに北へ150キロメートルにはフィレンツェがあります。切り立った巨大な火山性凝灰岩の岩盤の上に広がる城塞都市で、「世界で一番美しい丘上都市」といわれています。人口は約2万人で、面積は281平方キロメートルです。市内には、美術館や博物館のほか、オペラハウスや多目的ホールなどさまざまな文化施設があります。治安も大変良く安全で、ヨーロッパの古い歴史と文化を誇り、市民一人ひとりが精神的な豊かさやゆとりを感じさせる生活を送っています。
歴史的な大聖堂
ローマ帝国時代以前の古代エトルリア文明の重要な中心地であったオルビエート市は、古代から中世ヨーロッパの歴史と文化が凝縮されています。特にドゥオーモ(大聖堂)は、1290年に建て始め、最終的な完成が1600年で、完成まで300年以上もかかった建物です。ロマネスク式からゴシック式への移行期の様子を示す建築物であり、イタリアン・ゴシック建築の最高傑作として世界的な評価を得ています。そのほか彫刻や絵画など、数多くの歴史的遺産も残しています。
評価の高い美術工芸品
特産品は、ワイン、オリーブオイル、陶芸品、木工工芸品、皮革製品などです。中でも温暖な気候を生かしたブドウ栽培が盛んで、ワインはエトルリア時代から有名で、イタリアのワインの中でも最も古い歴史を持つものの一つとされて、香りの良い白ワインの最高級品種が製造されています。また、13世紀にオルビエート独自のスタイルを確立して、動物や紋章など立体模様の装飾を施した陶器類は、美術工芸品としても評価の高いものです。
交流の歴史
平成20年
第6回海外友好都市児童絵画展の開催(平成20年1月21日~25日)
オルビエート市小学校と新田小学校の子供たちの絵画を市役所1階ロビーに展示。
平成21年
第7回海外友好都市児童絵画展の開催(平成21年3月2日~3月13日)
オルビエート市小学校と桂萱東小学校の子供たちの絵画を市役所1階ロビーに展示。
コンチーナ新市長誕生(平成21年6月)
6月21日の選挙により、アントニオ・コンチーナ氏が当選。
オルビエート オリーブ摘み・きのこ狩りツアー実施(平成21年11月13日~19日)
前橋市国際交流協会創立20周年記念事業として、前橋市国際交流協会主催「オリーブ摘み・きのこ狩りツアー」に参加した市民が、オルビエート市表敬訪問、市内見学等交流を行った。市長代理として教育長が参加。
平成26年
ジュセッペ・ジェルマニ市長誕生(平成26年6月)
6月選挙(再選挙)により、シュウセッペ・ジェルマニ氏が当選。
前橋市長等の訪伊(平成26年10月21~27日)
前橋市長、市議会議長、前橋商工会議所会頭、前橋市国際交流協会会長などがオルビエート市を訪問。
両市長との会談が実現、歴史保全の積極的な取組み、食の地域化、オリーブの皮の堆肥化などの環境の取組みなどを視察。今後の友好親善の継続を約束しました。
平成27年
ヴィンチェンティ・アンドレア副市長の来橋(平成27年10月29日~11月1日)
平成26年の前橋市長訪伊を受け、ヴィンチェンティ・アンドレア氏が来日。
イタリアワイン「ノベッロ祭り」や「ばら園祭り」での植樹式等に参加。また市長表敬訪問や商工会議所訪問のほか、チッタスロー国際連盟加盟に関連する各種施設等の視察を行いました。
平成29年
オルビエート市に本部を置くチッタスロー国際連盟へ加盟(平成29年5月12日)
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
前橋市民団がオルビエート市を訪問し、チッタスロー関連施設等の視察とともにチッタスロー国際連盟加盟認定証を代理受領(平成29年6月16日)
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更新日:2019年02月01日