第21回アーツ前橋運営評議会 報告

審議会名

アーツ前橋運営評議会

会議名

第21回アーツ前橋運営評議会

日時

平成30年11月26日(月曜日) 午後2時00分~午後4時30分

場所

前橋市中央公民館504会議室

出席者

委員

小島委員長、友岡副委員長、瀬谷委員、長谷川委員、水沢委員、佐々木委員、黛委員

事務局

川端部長、原田課長、住友館長、新保補佐、堺主任、辻学芸員、今井学芸員、五十嵐学芸員、山田学芸員、若山学芸員

議題

報告事項

(1)事業の実施結果

・時をつなぐ アーツ前橋所蔵作品から【6/14~ 9/18】

・横浜美術館コレクション 昭和の肖像 写真でたどる「昭和」の人と歴史【7/6~ 9/3】

・つまずく石の縁 地域に生まれるアートの現場 【10/12~ 11/4の金土日】

(2)事業の進捗状況

・闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s―2010s【2/2~ 3/24】

・コレクション展 56歳の逃避行 近藤嘉男と憧れのヨーロッパ航路【2/2~ 3/24】

・アーティスト・イン・スクール

(3)関連記事/視察・団体受入

(4)前回までの指摘事項

(5)その他

協議事項

(1)平成31年度スケジュール

(2)5年間の振り返り

会議の内容

1 開会

2 報告事項

小島委員長が議長となり、担当から報告を行った。

 

(1)事業の実施結果 [資料1]

資料に基づき、事務局から説明を行った。主な意見・質疑は次のとおり。

【委員】

明寿大学の来館は予定されていたのか。以前にもあったのか。

【事務局】

以前は、明寿大学の講座に出向いて展覧会の内容を話したことがある。今回は、事前に見学申請は頂いていたが、人数が大幅に増えてしまったのと、評議会と時間がかち合ってしまい、調整が出来なかった。お詫びしたい。

【委員】

報告の中で、昭和の肖像展のガイドブックの機能とサイズ話が出た。日本文化政策学会の大会に参加したところ、ミュージアム評価の在り方について報告があった。大阪の民泊の関係で実験教材を扱っている、展示パネルの文字の大きさやフォントを試行錯誤して、最適なサイズを決めていくというものである。今回の試みをベースとして色々とチャレンジしてほしい。年齢が50代を超えると文字の小ささが気になってくると思う。

手元で資料を見ながら鑑賞するというのは、悪いアイデアではない。めくらなくても良い様な、見開きを採用するなど、情報量との兼ね合いの中で、手元で見やすい落としどころを探ってほしい。

「今日の芸術」展でも「字」が重要な意味を持っている。横浜美術館では、特出しの文字をものすごい大きなフォントサイズでキーワードを切り取って、壁面に出していた。インパクトと情報の解釈という点ではストレスがなかった。

次に、つまずく石の縁であるが、色々と勉強になった。ツアーガイドがいるとすごく良い。逆に、一人で巡ると厳しい面もある気がする。特に考えさせられたのは、赤城の氷を掻く展示(梅沢秀樹氏)では、展示から内容の良さを理解するのは中々難しい。プロジェクトそのものを体験できないので、痕跡を確かめることしか展示場ではできない。説明を加えるか、動画の展示の方法に考えるところがあった。予備知識がなく展示を見たときに、この動画の放映時間はどのくらいか、全体のどの辺を流しているのか、が分からないと、最後まで見ないうちに退出してしまうのではと思う。もう少しこの場所で見てみようか、と感じさせる取り組みがあってもよいかもしれない。

【委員】

昭和の肖像展のガイドブックについては、私が周りで見ている分にも、文字が見えにくそうな人もいたと思う。

つまずく石の縁は、全部は回れなかったが、皆さん、展示場に入ってくるタイミングがバラバラなので、私が入場した時も、既に映像をみている人がいて、私の後に来た人もいて、このようなことが同じ空間の中で4段階くらいあった。先ほどのご指摘のように、今、この映像はどのあたりなのかな、と分かる表示があると良かった。

また、商店街を活動の場としており、コラボもしているが、中心協の人からの意見が何かあったのかお聞かせ願いたい。

【事務局】

明日、中心協の理事会があるので、確認したい。個別には聞けていないが、中心となっている方からは、共催しての喜びの声を頂いている。

【事務局】

作家と交流した人はたくさんいる。ただ、どんな作品をつくったのか分からなかった人もいる。というのは、作品が帰国してから完成したというケースもある。それを見られたのでよかったという声がある。

もう一つは、シャッターが閉まっていた空き店舗が開いている!中にはこういうのがあるのだ、ということが分かるというのが、反応として大きかったと思う。また、それを活用してみよう、という動きが出てくれば、街としてはうれしいと思う。

また、先ほどの民泊のフォントの資料があれば、確認させてほしい。

【委員】

資料については了承した。民泊の場合は、一ばん最初は、23ポイントくらいがもっとも良かった、という回答があったと思う。

【委員】

文字数については、何か知見があったか?

【委員】

調査はしていたと思う。詳しくは失念したが、いくつかのポイントについて調査したという内容であった。

【委員】

文字数は気になる。ガイドブックの文章を書いたのは職員か?

【事務局】

昭和の肖像展については、横浜美術館のものを使用した。岡本太郎展は、特別協力者の春原先生に執筆いただいた。

【委員】

今日の説明資料の事業評価調書の個別評価などは文字数が多い。言いたいことがたくさんあるのは分かるが、見ただけで読むのに気が引けてしまうボリューム感というものがある。もう少し減らしても良いと思う。

【委員】

ケースバイケースではあるが、興味がわいた人は小さい文字でも見ようという気になる。第一印象が大事で、最初に目に入ったものでインパクトがあると見てしまう。写真も引き込まれる要素でなる。昭和の肖像展の表紙は良かった。

 

(2)事業の進捗状況 [資料2]

資料に基づき、事務局から説明を行った。主な意見・質疑は次のとおり。

【事務局】

進捗状況の説明を聞くにあたっての補足となるが、資料1のA3のペーパーも併せて参照してほしい。事業の実施前に、あらかじめ目標やねらいを定めているという視点で、内容をお聞きいただきたい。

【委員】

コレクション展は刺激的なタイトルであるが、何からの逃避行なのか知りたい。

【事務局】

彼の日記からは、家族のことや、宮本三郎に師事していたが、師のアドバイスと自分の描きたい絵とのギャップがあったこと、また前橋市の美術展の審査員もやっていたが、その中の人間関係での板挟みなどの悩みもあったこと、これらの日常生活から離れることが目的であったと読み取れる。ヨーロッパへの憧れというよりは、個人的な事情があったのではないか。

【委員】

年代的によくある理由かもしれない。「逃避行」という言葉を使うと、今のような質問が必ず出るはずなので、説明ができるようにしておいて、対比していくのであれば当初から明記しておく必要がある。使ってはいけないということではない。

【委員】

50代~60代の方に、親近感を抱かせたいというのが、理由か。

【事務局】

具体的な数字を出すということであれば、その通りである。

【委員】

よくある理由というのであれば、それはそれで親近感が生まれるかもしれない。

初対面でどれだけ引き寄せて感じてもらえるか、というところでキャッチコピー的な役割が出る。

【事務局】

タイトルの意外性は大事であると思っている。

 

(3)関連記事/視察・団体受入[資料3]

資料に基づき、事務局から説明を行った。特に意見なし

(4)前回までの指摘事項

事務局から説明を行った。特に意見なし

(5)その他

資料に基づき、事務局から説明を行った。

【委員】

10月は無料で行ったということだが、困ったことや事態はあったか?博物館法に照らすと無料が原則なので、メリットが大きかったのか。色々と今後の可能性を考えられるのかと思う。

【事務局】

事務的には問題なかったが、大勢のお客さんが来館されたので、監視員は絵画が傷つけられたりしないかと、神経を使ったのではないかと思う。金銭収受がなかった分の負担は軽かったと思う。

【事務局】

来客対応については、混乱やトラブルはあるのかなと予想してはいたが、思ったほど大丈夫だったというのが実感である。監視は大変だったと思うが、対応しきれる範囲でこれだけの効果があったと考える。ショップとカフェの売り上げにつながった。

ただ、普段は明らかに美術館に足を運ばないような方の姿をお見掛けする機会が多かった。その中で何割かで良いのでリピーターになっていただければと考えると、開館5周年ということで実施してよかったという気はしている。

【委員】

文化の日など、毎年無料デーを決めているのか?

【事務局】

各展覧会によって、2〜3日ほど作家の命日などというように都度決めている。

【委員】

そのような無料デーと今回との違いはあるか?

【事務局】

単発的な無料デーと異なり、一日当たりの観覧者数もかなり多くなった。1か月間連続して無料とすることで、月末に向けて徐々に数字も伸びてきた。

【委員】

1か月無料というようなことは、中々他の館ではできないことなので、結果を反省的に分析して、教えてほしい。初めて来た方の反応を抽出するなどしてレポーティングしておいてほしい。

【事務局】

10月だけでアンケートが600サンプル以上取れているので、10月のみの分析もしてみたい。

【委員】

10月7日のシンポジウムは内容がとてもよかった。手話通訳や要約筆記が入っていたのもよかったし、ゲストの席の配置も素晴らしかった。

 

3 協議事項【非公開】

平成31年度スケジュール

5年間の振り返り

 

4 その他

【事務局】

○次回開催予定

次回の評議会を3月の中下旬で考えている。木版画展もあるので、3月20日(水曜日)を第一候補に進めたい。

決まり次第、連絡する。

 

以上

主な意見等

・手元で資料を見ながら鑑賞するというのは、悪いアイデアではない。めくらなくても良い様な、見開きを採用するなど、情報量との兼ね合いの中で、手元で見やすい落としどころを探ってほしい。

・つまずく石の縁は、色々と勉強になった。ツアーガイドがいるとすごく良い。逆に、一人で巡ると厳しい面もある気がする。

・つまずく石の縁は、皆さん、展示場に入ってくるタイミングがバラバラなので、今この映像はどのあたりなのかな、と分かる表示があると良かった。

・説明資料の事業評価調書の個別評価などは文字数が多い。言いたいことがたくさんあるのは分かるが、見ただけで読むのに気が引けてしまうボリューム感というものがある。もう少し減らしても良いと思う。

・興味がわいた人は小さい文字でも見ようという気になる。第一印象が大事で、最初に目に入ったものでインパクトがあると見てしまう。

・初対面でどれだけ引き寄せて感じてもらえるか、というところでキャッチコピー的な役割が出る

・1か月無料というようなことは、中々他の館ではできないことなので、結果を反省的に分析して、教えてほしい。初めて来た方の反応を抽出するなどしてレポーティングしておいてほしい。

・10月7日のシンポジウムは内容がとてもよかった。手話通訳や要約筆記が入っていたのもよかったし、ゲストの席の配置も素晴らしかった。

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更新日:2019年04月15日