滝川一益(たきがわかずます)
織田信長の四天王
滝川一益は織田信長の四天王の一人で、鉄砲の名手。天正10年(1592)3月、武田氏を滅ぼした信長は、一益を関東管領に任じ、上野国と信濃国小県・佐久二郡を与えました。小県郡の領主が真田氏でした。一益は厩𠄃橋城(前橋)を拠点に関東平定を行おうと、5月に配下となった諸将を城に招き、自ら能『玉鬘』を舞い、嫡子・於長が小鼓を、岡田太郎右衛門が大鼓を打ちました。
6月には長昌寺に能舞台をつくり、本格的な能興行を催しました。これが、記録に残る群馬県での最初の演能。しかし本能寺の変が起こり、一益は配下の諸将を従え、上野(群馬県)・武蔵(埼玉県)国境の神流川で北条軍と対決(神流川合戦)。敗れて帰国する際にも、諸将を厩𠄃橋城に集め酒宴を開き、能『羅生門』と能『源氏供養』の一節を謡い合い、別離の情を交わしました。
長昌寺 滝川一益
イラスト 井田ヒロト
滝川一益を偲ぶ「長昌寺能」
戦国時代、長昌寺で群馬県初の能興行が催されたと記録に残ることを記念し、開催されています。時代を越え、当時の能舞台が前橋に甦ります。
前橋の偉人たちキャラクターデザイン
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更新日:2019年12月24日