女子プロスポーツチームと前橋市長の座談会が開催されました!
女子プロスポーツチームの価値や魅力を再認識し、市内全体でプロスポーツを盛り上げる機運を高めることを目的として、市長と市内を拠点とする女子プロスポーツチームの女性関係者が一堂に会す座談会が7月10日に開催されました。座談会では、女子プロスポーツならではのトークテーマが入った箱から各チームがテーマを選び、チームの現状や将来ビジョン、地域との連携の可能性など、様々な観点から前橋市と女子プロスポーツについて、参加者が語り合いました。
座談会参加者
群馬グリーンウイングス(女子バレーボール)
白岩蘭奈(しらいわらんな)選手
齋藤真由美(さいとうまゆみ)ゼネラルマネジャー
【チームの雰囲気やメンバーの特徴】
群馬グリーンウイングスは、明るく笑顔が多く、互いを活かしあいながら努力し、どんな時も前向きに挑戦を続けるチームです。年齢関係なく全員がコミュニケーションを取り合えるのがこのチームの良さです。地域の皆様の応援を力に、常に前進し続けます!
【チームワーク向上のためにやっていること】
練習後には、ポジション同士でその日の練習の反省点や課題を話し合い、意見を出す時間を設けて、全員に共有する取り組みをしていました。また、練習以外では選手企画の「ぐんまを知る会」を行い、選手とスタッフが一緒に群馬県内を巡りながら、バレーボール以外の時間を共有することで、チーム全体の繋がりが強くなりました。
バニーズ群馬FCホワイトスター(女子サッカー)
大矢歩(おおやあゆみ)選手
野田朱美(のだあけみ)監督
【チームの雰囲気やメンバーの特徴】
監督がオンとオフの切り替えを大切にしてくれていて、士気を高めてくれるので毎日集中して、良い雰囲気で練習に臨むことができています。 選手1人1人はとても個性豊かなメンバーが揃っていて、いろんな選手が得点を取れるところも強みです。
【チームワーク向上のためにやっていること・秘訣】
目指すものを見失わないようにしています。そのために、目標や大事にしたいことを折に触れて、言葉に出してみんなで確認したり、お互いの良さを尊重してプレーができるように心がけています。 私たちは優勝を目指しています。 選手がたくさんいて、それぞれにスタート地点、道のり、考え方、スピードなど違う部分がありますが、その中でも目指すものは見失わないように、最後は全員でそこに向かって笑顔で終われるようにしたいです。
群馬プライムス(女子ラグビー)
新井佑佳(あらいゆうか)選手
鈴木陽子(すずきようこ)チームディレクター
【チームの雰囲気やメンバーの特徴】
とても明るい雰囲気です。小学生から大人まで一緒に練習することが多いので、仲が良いです!
【チームワーク向上のためにやっていること・秘訣】
決まったメンバーだけではなく、様々なメンバーとわからないことは教え合うなど、積極的にコミュニケーションを取っています。また、プレー外でのコミュニケーションも大切にしています。
FLOWLISH GUNMA(女子3x3バスケットボール)
井齋沙耶(いさいさや)選手
高橋芙由子(たかはしふゆこ)選手
【チームの雰囲気やメンバーの特徴】
個性豊かなメンバーで、とにかく3x3に本気!!みんなマイペースです(笑)
【チームワーク向上のためにやっていること・秘訣】
オンコートでもオフコートでもコミュニケーションをたくさんとります!チームでご飯に行くことが多いです。
座談会トークテーマ
前橋市の好きなところ
井齋:前橋市に移住したばかりなので、映えスポットやこれからの時期にいいところ、デートスポットなど(笑)皆さんに教えて欲しいです!
白岩:群馬に来てから3年目ですが、毎年必ず赤城南面千本桜に行きます。菜の花と桜が一緒に見ることができてすごく綺麗な映えスポットですよ!
大矢:私は商店街に最近できたeveryoneという服屋さんが好きです。月に一度土日にしか開いてないのですが、おしゃれな服がいっぱいあっておすすめです。
新井:地元が前橋市なので、幼稚園生のときからお気に入りの前橋公園によく行っています。桜の時期には屋台も出て賑わうのでおすすめです。
市長:これからの時期は七夕まつり、前橋花火があります。息抜きにぜひ行ってみてください!
選手になるまで(チームに所属するまで)の思い出
白岩:私は大学卒業後、プロになるまでに2回移籍していて、3チーム目が群馬グリーンウイングス(以下GW)でした。私の目標はトップカテゴリーで試合をすることだったのですが、昨シーズンからGWが世界最高峰のトップカテゴリーであるSVリーグに参入できることになり、叶えることができました。このチームで叶ったことが自分のバレーボール人生の中でとても嬉しいことでした。
斎藤:白岩は昨シーズンまで副キャプテンとしてチームをまとめてくれた選手です。蝶のように舞い、蜂のように刺す、花のある素晴らしい選手でした。今後はマーケティング担当としてチームを支えてくれる孝行者です。白岩もそうでしたが、GWの選手はファンをとても大事にしているので、人気がありまして、昨シーズンも観客動員数がリーグ全体で5位でした。
白岩:トップカテゴリーでのチーム活動は様々なチャンスに恵まれていて、有難い環境です。
大矢:私は中高と現在のバニーズ群馬FCホワイトスターU-15(以下BG)に所属して、卒業後一回外に出て、今また戻ってきました。なので今は地元に恩返しがしたいです。
高橋:中学生・高校生も所属しているんですね⁉ カテゴリーは分かれていますか?
野田:能力があれば中学生からでもプロ選手と同じカテゴリーに入れますよ。
高橋:すごいです!
市長:ちなみにBGさんにはチェキ券などのグッズがあって、野田さんと大矢選手でファンの多さを争っているとか(笑)
大矢:それもあって余計監督が怖いです(笑)
新井:私は元々父がラグビーをしていて、小学1年生の時に弟とラグビーを始めました。群馬プライムス(以下GP)に入ってからは女子だけで練習できる環境が嬉しいです。
鈴木:中学生から体格差がでるので、ラグビーは女子だけでもできる環境が必要になります。
高橋:3x3のバスケはできて10年くらいで、正式種目になったのも東京オリンピックからなので、5人制バスケを通って始める人が多いです。私も小学3年生から5人制バスケを始めて、3人制バスケは社会人になってからでした。これから3人制の競技人口が増えると思うのですが、私は始める年代を早くしていきたいです。日本代表も以前は5人制のプロ選手から選んでいましたが、今は3人制専門の選手へと変わってきています。3人制だからこそ目指せる世界をチームで作っていきたいです。
女子プロスポーツ選手(チーム)として前橋市に期待すること
大矢:私たちはまだ知名度が低く、観客数が少ないので、もっとたくさん応援していただけるよう、前橋市と連携して知名度を上げていきたいです。また、今は練習場所が点々としていて移動が大変なので、ぜひ前橋市にグラウンドを作ってほしいです。
新井:私たちは普段市営のラグビー場で練習をしているのですが、多くの人が使っていて、傷みが早く、芝生の養生期間で利用できない期間があることが悩みです。あとは、シャワー室、更衣室があると嬉しいです。
鈴木:私は、世界で活躍できる人を育てたいと思っているので、スポーツを取組むきっかけとして、小中学生のうちに様々なスポーツを体験できる機会を一緒に作っていきたいです。
市長:バスケ、バレー、サッカー、ラグビーの4競技で現役のプロ選手やコーチから教わる機会があることは魅力的ですね。次の企画に繋げていきたいです。
高橋:私たちは一般の方と同じ様に予約して体育館を使っているので、優先的に予約できたら嬉しいです。知名度はありませんが試合はたくさんあるので、パブリックビューイングで競技を発信してほしいです。
白岩:前橋市内でバレーボール教室をする機会を増やしたいです。普段は小学生から高校生を対象としていますが、今後は保育園や幼稚園でもやっていきたいです。
女子プロスポーツ選手(チーム)ならではの大変さ
新井:男子と比べて競技人口が少ないので、練習人数が不足していたり、合同チームで試合に参加したりすることが多いことです。でも人数が少ないからこそコーチから丁寧な指導を受けることができる、良い面もあります。
鈴木:外のスポーツだと特にスキンケアが大変だと思っています。ラグビーは基本的に雷以外中止にならないので、皆さんは日焼け対策どうしていますか?
野田:サンバイザーとアームカバーで徹底的に防いでいます。
大矢:アップ前、試合前、ハーフタイムで日焼け止めを塗って、遠征中はパック持参します。
高橋:私たちも外の試合が多いのでもう日焼け止めは諦めて、夜にしっかりパックしています。 私たちが大変だと思うのは、よく同じ会場で男子と女子の試合が続けてあるのですが、男子の方が観客数・競技人口共に多く、脇役になりがちです。女子チームの知名度を上げる、ファンの獲得には努力が必要ですよね。
白岩:自分たちでSNS発信し、認知度を上げていくことが大事ですよね。
野田:私はセカンドキャリアが大変だと思います。引退後の長い人生をどう生きるかで苦しむ人は多いです。BGの選手には、プロ選手として活動しながら、社会的な知識を身に付けてもらうことを大事にしています。選手がとったライセンスや資格などを活かせる事業が前橋市にあると嬉しいです。
齋藤:指導の資質がある選手が自身を高めながら、セカンドキャリアへの環境を整備していく機会があれば良いですね。
市長:今日は他競技の皆さんで話していただきましたが、今後は企業や団体と意見交換できる場を作ることも良いですね。地域の力で、チームの応援やセカンドキャリアへの支援ができたら嬉しいです。
座談会の様子は前橋市公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます!

https://youtu.be/22I9fVAg_cs?si=Ilc9CzYUGLhluvxz
座談会では上記のテーマの他に、「スポーツで草分けを担うやりいがい」や「選手時代と監督時代の違い」、「各チームの練習の様子やシーズンについて」など、プロとして活躍してきた女子選手ならではのサブテーマでも様々なお話がありました。
座談会の全容は前橋市公式YouTubeチャンネル(こちら)に動画がございますので、右の二次元コードやURLからぜひご覧ください。
この記事に関する
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電話:027-898-6990 ファクス:027-243-5173
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更新日:2025年08月04日