J!NSイオンモール高崎店様を見学させていただきました!~共に働く社会を目指して~
「株式会社ジンズ」には、「株式会社ジンズノーマ」という特例子会社があります。“ノーマ”は“ノーマライゼーション”に由来しており、障害者と健常者が互いに特別に区別されることなく共に生活することができる社会を目指しています。主に営農や農家受託を中心に高崎市や前橋市で活動をしています。更に、前橋市に拠点を追加し、「ONCA COFFEE & ROASTERY前橋店」での作業や、都内では「J!NS」でも雇用を進めており、積極的に障害者雇用に取り組んでいる企業です。
今回は、群馬県内の「J!NS」の見学を通して、店舗での雇用の実現にはどのようなハードルがあるのか、私たち部会員がすべきことはなんなのかを学ぶこととしました。
「J!NS」といっても色々な規模や特色があり、店舗の規模によって作業量や求められるスキルが違います。その中でも最も障害者雇用の実現可能性のある、インショップ型の大型店舗「J!NSイオンモール高崎店」の見学をさせていただくことになりました。
2024年1月24日、部会員総勢10名で「J!NSイオンモール高崎店」を見学させていただきました。
こちらの店舗は大型店でお客様も多いため、作業量が多く、多様な作業があるとのこと。
また、インショップ型のため公共交通機関が多く通勤がしやすいことも重要ポイントです。
こちらの店舗は大型店でお客様も多いため、作業量が多く、多様な作業があるとのこと。
また、インショップ型のため公共交通機関が多く通勤がしやすいことも重要ポイントです。
オペレーションエリアごとに【作業難度/業務内容/必要能力/切り取り業務】を洗い出したシートを基に、実際の現場と仕事の様子を見ながら説明をしていただきました。
オペレーションエリア(1) 受付
オペレーションエリア(2) 測定
- コミュニケーションをとりながらの測定となるため難易度は高い
- 機械操作や確認業務のみを切り出すことは可能
オペレーションエリア(3) 加工
- 手動操作もあるが自動加工機での操作業務もあるため、操作方法を覚えれば比較的やりやすい業務
- 加工数が多いため、切り出したとしてもスピードは求められる可能性あり
オペレーションエリア(4) お渡し
- 手渡し以外に、ロッカーでのお渡しが可能
- 機械操作方法を覚えれば検品やロッカー手配は比較的やりやすい業務
- 手渡しよりお客様との接点も減るためトラブル等のリスクも少ない
オペレーションエリア(5) 接客/ホール
- アプローチの方法には手順があり、計算されたコミュニケーションも必要なので難易度は高い
- 高度なコミュニケーション能力を必要としない、商品補充とお客様誘導等の切り出しは可能
オペレーションエリア(6) 発注/仕分け
- ネジやティッシュ等の備品数は基準数が決まっているため、在庫チェック・発注・補充は定型業務にできる
オペレーションエリア(7) 配送/梱包
- 作業自体は比較的簡単だが、ミスは許されない
- スタッフが最終チェックをするという配慮はできる
オペレーションエリア(8) クリンリネス/メンテナンス
- 眼鏡のレンズの掃除、棚清掃、機械の清掃、バックルームの清掃等沢山あるため、業務の切り出しと固定化が可能
これらの業務は、時間で決められた作業もあるため、特性に応じた業務の切り出しと勤務時間の調整ができれば、より現実的なものになると感じました。
このようなインショップ型の大型店舗であると、こんなに細かくオペレーションが分けられ、能力に応じて例えば単純作業の繰り返しのような仕事の切り出しも可能になることが分かりました。また、スタッフにはお客様ファーストの精神が確立しているため、例えば障害のある方がお客様に声をかけられ困っている場面があったとしても、すぐにスタッフが気づきサポートに入れる体制もあるとのことです。お客様にとってはもちろんのこと、障害のある方にとってもこのようなスタッフのスキルは職場定着のためにとても重要となると感じました。
ただ単に「店舗」と言うと、「接客がむずかしそう…」「いろいろな業務を素早くこなさないといけないのかな…」等、ハードルが高いイメージがあります。実際、接客や臨機応変な対応やマルチタスクをこなすことに苦手意識を持っている障害のある方は少なくありません。そのイメージを打破することも店舗での雇用を実現するにあたっては必要だと感じます。今回の見学により、そのような漠然としたイメージは払拭され、「店舗」での障害者雇用について、障害のある方と企業へのアプローチの幅が広がりました。
J!NSイオンモール高崎店の皆様には、このようなとても貴重な機会をいただきまして、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今後は、この経験・知見を活かし、現行の事業や支援の改善を図るとともに、誰もが職業を通して社会参加できる「共生社会」の実現を目指して参ります。
この記事に関する
お問い合わせ先
福祉部 障害福祉課
電話:027-220-5713 ファクス:027-223-8856
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2024年03月21日