外来種(植物)の駆除にご協力ください

外来種とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動などによって他の地域から持ち込まれた生物を指します。

その中でも、生態系などに大きな影響を与えるものを「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」により、特定外来生物として指定しています。前橋市内で身近に見られる代表的な種として「オオキンケイギク」があります。

また、特定外来生物に指定はされていませんが、群馬県では「ナガミヒナゲシ」という外来種を「県内危険外来種」に位置付け注意喚起しています。

自宅の庭にこれらの植物が生育している場合は、駆除にご協力ください。

オオキンケイギクとは?

オオキンケイギクの写真

キク科の多年草で、5月から7月にかけて、黄色のコスモスに似た花を咲かせます。

高さは30センチメートルから70センチメートル程度で、道端や河川敷などに生育しています。

強靭で繁殖力が強く、かつては観賞用、緑化用として国内に持ち込まれ、園芸植物としても流通していました。

平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止されています。

 

オオキンケイギクの花と葉の特徴

・花はコスモスに似た形状で直径5センチメートルから7センチメートルほど。

・花びらの色は黄橙色で花の中央部も同じ色をしている。

・花びらの先端は不規則に4つから5つのギザギザがある。

・葉は細長いへら状をしており、一番幅がある部分の幅は1センチメートル程度。

・葉の両面には荒い毛が生えており、葉の周囲はなめらか。

・花が似ている植物の多くは、葉が針のように細かったり、複雑な切れ込みをしていたりするため、見分けがつきやすい。

 

特定外来生物 同定マニュアル(植物)(PDFファイル:13.5MB)※環境省HPから引用

オオキンケイギクの近縁種・類似種の特徴は41ページをご覧ください。

市内で見られる特定外来生物(植物)

市内にはオオキンケイギクのほか、以下の特定外来生物(植物)が生息しています。

アレチウリの写真

アレチウリ(ウリ科)

オオフサモの写真

オオフサモ(アリノトウグサ科)

オオカワヂシャの写真

オオカワヂシャ(ゴマノハグサ科)

オオハンゴンソウの写真

オオハンゴンソウ(キク科)

ナガミヒナゲシとは?

ナガミヒナゲシ写真

画像の引用先:農研機構 農業環境変動研究センター

ケシ科の植物で種子生産数が多く、乾燥し直射光が当たる環境によく耐え、都市部や休耕地、河川周辺では他の植物の生育を妨げるレベルまで繁殖することから、群馬県では2007年に「県内危険外来種」に位置づけ注意喚起をしている植物です。

ヨーロッパ地中海沿岸原産の一年草で、高さ20センチメートルから60センチメートル程度になります。

4月から6月に道端や空き地など日当たりのいい場所に直径3センチメートル程度の薄いオレンジ色の花を咲かせます。

 

ナガミヒナゲシの特徴

・花びらは基本的に4枚だが、多少の変動がある。

・根からほかの植物の生育を妨げる成分を含んだ物質を出す。

・6月頃に果実が熟し、1つの実に約1500粒もの種ができ、繁殖力がとても強い。

外来種(植物)の駆除方法

これらの外来種が自宅の庭で生育している場合は、種ができる前に根から抜き取り、ビニール袋等に密封して可燃ごみに出してください。種ができている場合は、種が飛ばないようにご注意ください。

また、「オオキンケイギク」は特定外来生物に指定されているため、生きたままの運搬が禁止されています。

このため、根から抜き取ったものはビニール袋に入れ、2日から3日、天日干しして枯死させたあと、可燃ごみとして処分してください。

※種子は直接手で触れるとかぶれる可能性があります。作業時には手袋などを着用して、十分ご注意ください。

特定外来生物に関する注意事項

特定外来生物は、生きたままの運搬や販売、栽培、野に放つことなどが禁止されています。違反した場合は懲役や罰金が科されます。

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関連書類

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更新日:2023年05月30日