第2回前橋市動物の愛護及び管理に関する条例改正検討委員会会議録
検討委員会名
前橋市動物の愛護及び管理に関する条例改正検討委員会
会議名
第2回前橋市動物の愛護及び管理に関する条例改正検討委員会
日時
令和6年7月17日(水曜日)
午後2時~午後3時
場所
前橋市保健所2階 会議室1
出席者
委員
早部委員長、大竹副委員長、飯田委員、齋藤委員、山下委員
事務局
宮坂部長、大西所長、松本課長、細野補佐、紫藤副主幹、服田副主幹、井上主事
欠席者
なし
議題
1.改正条例の素案について
2.改正条例の周知方法について
3.その他
会議の内容
1開会
細野補佐
2あいさつ
宮坂部長
3議事
(1)改正条例の素案について
議長(早部委員長)
それでは、議事(1)改正条例の素案について、事務局から説明をお願いしたい。
事務局(紫藤副主幹)
資料1「前橋市動物の愛護及び管理に関する条例(案)」及び「前橋市動物の愛護及び管理に関する条例新旧対照表」に基づき、説明を行った。
今後のスケジュールについて、第1回の委員会でも申し上げたとおり、改正条例の素案について、パブリックコメントを実施し、広く市民から意見を募る予定である。
その後は、12月議会へ条例改正議案を提出し、令和7年4月1日からの施行となるよう、事務を進めていきたい。
議長(早部委員長)
では、議事(1)改正条例の素案について、第1回委員会で承認いただいた県と同様の内容で改正案が作成されておりますので、事務局の提案どおりとさせていただいてよろしいか。
(異議なし)
意義がないようなので、事務局の提案どおりとさせていただく。
(2)改正条例の周知方法について
議長(早部委員長)
議事(2)改正条例の周知方法について、事務局から説明をお願いしたい。
事務局(松本課長)
改正条例の周知方法としては、広報に掲載するのがもっとも効果的だと考えられるため、まずは、広報に掲載する方向で進めたいと考えている。また、周知チラシを作成し、市ホームページへの掲載、窓口配布、苦情や相談対応における現場配布などで、周知したいと考えている。なお、周知チラシはA4サイズの両面を想定している。
今回、広報や周知チラシへ掲載する際の文案を事務局で作成したので、委員の皆様からご意見をいただき、広報掲載やチラシ作成時の参考とさせていただきたい。詳細の説明は担当からさせていただく。
事務局(紫藤副主幹)
資料3「改正条例の周知チラシ(文案)」に基づき、説明を行った。
議長(早部委員長)
ありがとうございました。
それでは、今説明があったことについて、1項目ごとに委員の皆様からご意見を伺いたいと思う。
まず、資料3の1ページ目の「適正な頭数の飼養・保管」について、これは多頭飼育問題の解消に向けたものですが、タイトルや説明文の表現内容について、ご意見等あるか。
飯田委員
とても難しい部分であり大事な部分であるため、どういった表現がよいのか考えているところである。
一般市民に対してということで良いか。
事務局(紫藤副主幹)
その通りである。
犬・猫に限らず、すべての動物の飼い主を対象としたものである。
飯田委員
数が明確でないと伝わりにくいのではないか。
50匹いても適正に飼えていると言う方がいるので、適正な数の幅が広い。
適切な表現がまだ見つかっていない。
議長(早部委員長)
ご意見等ありがとうございました。
もし、いい表現があれば事務局へ連絡をお願いしたい。
他に何かご意見あるか。
ないようですので、次に進めさせていただく。
続いて、資料3の2ページ目の「飼い犬のしつけ等」について、これは飼い犬に適切な運動やしつけ、抑止に従うトレーニングを飼い主がするということですが、タイトルや説明文の表現内容について、ご意見等あるか。
群馬県は「飼い犬の“社会化”」という表現でしたよね。
齋藤委員
チラシ等では「社会化」としているが、条例上では社会化の定義が定まっていないため、条例では使用していない。
議長(早部委員長)
他に何かご意見あるか。
ないようですので、次に進めさせていただく。
続いて、資料3の3ページ目の「飼い猫の屋内飼養」について、これは飼い猫を原則室内で飼うことを定めたものですが、タイトルや説明文の表現内容について、ご意見等あるか。
事務局(宮坂部長)
資料では、第8条第1項の屋内飼養の事を説明文で記載しているが、第2項繁殖の防止措置について、今回の案に入れていない。入れる方が良いか、入れる場合はどんな表現が良いかご意見をいただきたい。
飯田委員
私はとても良いと思う。
飼い主は猫を室内飼育すると記載している。犬は、家の中で飼っていても吠えてしまうし、散歩に行かないといけない。社会との接点を持つというところでこういうトレーニングや糞尿の管理があるが、猫の問題は、完全室内飼育をして、不妊去勢手術をすることで起きない。
そのため、しっかり記載いただいているのは私としてはありがたい。
齋藤委員
第2項は例外規定で屋外でというのを県の条例でも設けたが、やはり、屋内で飼っていただくのが原則としてお願いしたいところである。
説明文は、屋内飼養しましょうという形で良いと思う。
議長(早部委員長)
ご意見等ありがとうございました。
他に何かご意見あるか。
ないようですので、次に進めさせていただく。
続いて、資料3の4ページ目の「飼い主のいない猫に餌やりする者の遵守事項」について、これは飼い主のいない猫に餌やりをする場合のルールを規定したものですが、タイトルや説明文の表現内容ご意見等あるか。
飯田委員
私にはよくわかる文案だが、餌やりさんは、自分の都合よく解釈してしまうため、それを防ぎたい。
この中で餌やりさんが何の言葉で誤解して、自分の都合の良いように餌やりをしてしまうか。
例えば、「餌やりするには責任が伴います。」とあるが、以前、餌やりさんに「無責任な餌やりです。」と伝えたところ、「私は責任のある餌やりです。休みの日も面倒を見ているため無責任ではない。」という返答をされた。
具体的に定点定時の餌やり、30分後に必ず片付けて帰る。トイレを設置し糞尿を処理するなど説明する必要がある。また、文章だけでなく、イラストも入れて説明するのはどうか。
山下委員
不妊去勢手術は餌やりさんがやるということですよね。
「“実費”で不妊去勢手術を実施し」とすると餌をあげるよりお金の負担を考え、餌をあげる人が少なくなるのではないか。
議長(早部委員長)
そのことについては、実費でなくてもいろいろな制度がある。
山下委員
補助があっても不足分は実費ですよね。
齋藤委員
県では、飼い主のいない猫対策支援事業で申請いただいた場合は、基本的には無料でできる。手術費の方は補償する。
飯田委員
私は逆に実費でお金を出してやる責任がある。それができない人は、餌をあげてはいけないくらい言ってもらいたい。
議長(早部委員長)
そのくらい強い表現の方が良い気もする。
齋藤委員
どうぶつ基金でやる場合はどうか。
飯田委員
どうぶつ基金は、行政チケット、団体チケット、個人チケット、多頭飼育崩壊チケットの区別がある。
行政チケットでやる場合は、ほとんど負担はない。不妊去勢手術、ワクチン、堕胎費用など含まれる。
個人のチケット使う方は、おそらくどこの病院に行くかによって異なるが、餌代を考えれば不妊去勢手術の負担は少ないと私は思う。
議長(早部委員長)
他に何かご意見あるか。
ないようですので、改正条例で追加する4つの努力義務の規定について、事務局におきましては、皆様からのご意見をもとに、チラシ等を作成する際の参考にしていただければと思う。
続いて事務局からの提案で改正内容に関連し、チラシで啓発したい記事にうつりますが、資料3の5ページ目の「飼い主のいない猫対策の支援」のタイトルや内容について委員の皆様から、もっとこうした方がよい、これは追加・削除した方がよいなど広くご意見をいただきたい。
飯田委員
TNR活動の支援は具体的にどんな支援か。
事務局(紫藤副主幹)
飯田委員の団体にお世話になっているが、自治会などから相談があった場合に、どうぶつ基金の行政チケットを利用し、一斉に捕獲・手術をした際の費用がかからないようにする支援のことである。
チラシにどこまで具体的に記載するか。具体的に記載しすぎるのも問題が起きると思い曖昧な表現としている。
TNR活動がどんなものか知ってもらいたいという意図がある。
議長(早部委員長)
TNR活動の支援というのは、助成を出すということか。
事務局(紫藤副主幹)
費用負担がかからないという意味合いだが、どうぶつ基金の行政チケットを活用した支援である。
齋藤委員
1.にある猫の去勢・不妊手術費の補助事業は、前橋市独自のものか。
事務局(紫藤副主幹)
その通りである。
飼い猫、野良猫どちらも補助対象であり、1世帯10匹まで、オスは3,000円、メスは5,000円を補助している。頭数については、始めた当初は3匹までだったが10匹まで増やし、できるだけ飼い主のいない猫の手術ができるようにした。
飯田委員
猫の捕獲器は何台あるのか。
事務局(紫藤副主幹)
昨年度までは6台だったが、今年台数を増やし10台ある。
現在は、1人1台の貸出としているが、台数が増えたため、場合によっては1人2台を考えている。
議長(早部委員長)
ご意見等ありがとうございました。
他に何かご意見ありますでしょうか。
ないようですので、この記事については、飼い主のいない猫対策の支援ということで条例改正の内容との関連が深く重要なことですので、事務局におきましては、皆様からのご意見をもとに、チラシ等を作成する際の参考にしていただければと思う。
続いて、資料3の6ページ目の「飼い犬の適正飼養について」のタイトルや内容について委員の皆様から、広くご意見いただきたい。
飯田委員
1.の「登録・狂犬病予防注射は飼い主の義務です」に「法律で定められた」を入れてほしい。
放し飼いは条例だけか。
事務局(紫藤副主幹)
条例だけである。
山下委員
散歩中に犬同士を近づける飼い主や近づけるのは駄目な犬なのに、走って他の犬に寄ってしまう犬もいる。
かじって傷つけた時にどちらが悪いのか。マナーについてうまく入れてもらえないか。
議長(早部委員)
山下委員は、内容を追加してほしいということですね。
山下委員
その通りである。
文言は思い浮かばないが、そういったトラブルが多いため、マナーを入れていただきたい。
議長(早部委員)
ご意見等ありがとうございました。
他に何かご意見ありますでしょうか。
ないようですので、この記事については、飼い犬の適正飼養ということで、重要な内容であるので、皆様からのご意見をもとに、チラシ等を作成する際の参考にしていただければと思う。
続いて、委員の皆様から、他に周知チラシで啓発したい内容のご提案などございますか。
飯田委員
最初の多頭飼育について、イラストを加えるか。
事務局(細野補佐)
チラシは両面で考えているため、先ほどご提案いただいた内容を含め、どんなイラストを入れると良いのか、文章として具体例を入れるものなど今日この場で思いつくことがあればご意見いただき、参考にさせていただきたい。
事務局(宮坂部長)
適正な飼養について、頭数を条例で決められないかという意見があったが、例えば、こういう状態になると頭数に関係なく適正に飼えているとは言えないと表現できると良いと思う。
飯田委員
子猫が生まれているというのは、繁殖制限が行き届いていない。また、動物愛護法第44条第2項にある糞尿堆積。要するに、室内で飼っていてもトイレの世話ができていないといったことが1つでもあるとそれは適正な数ではない。
環境省が様々なパンフレットを出しているので、参考になると思う。
これはもうレッドカードだよと分かるイラストあると伝わりやすい。
事務局(細野補佐)
先日、群馬県の多頭飼育の会議に出席した際、フローチャートがあった。
イラストだけでなくそういったものも活用できると良いかもしれない。
飯田委員
これが見られたら、適正な数ではないと思ってもらえるもの。糞尿堆積、過密飼育、遺体放置はかなり進んだ状態であるため、そこに行く前の気づきを促したい。子猫が生まれている、ご飯が行き届いていなくてやせているなどのイラストがあると良いのでは。
議長(早部委員長)
ご提案ありがとうございました。
事務局におきましては、提案のあった記事を掲載する場合には、ぜひ、参考にしていただければと思います。
話を少し戻しますが、5・6ページの周知チラシで啓発したいことで何か他にあるか。
山下委員
猫について、どのラインから保健所に相談すべきか。
スクールの周りに猫がいる。ガリガリでいると可哀そうだなという心情になるが、むやみに餌をあげてはいけないし、自分が飼うこともできない。そういう人は多いのではないかなと思う。どう対応するのが良いのか。
飯田委員
愛護団体としての考え方であるため一般の方に適しているか分からないが、まず、猫の状態をよく見てもらう。ふくよかで、例えばさくらねこであれば、何もしなくて良い。痩せていてボロボロで動けない場合は、手を差し伸べる必要があると思う。
議長、負傷猫は、5,000円の補助が出ましたよね。
議長(早部委員長)
その通りです。
獣医師会でたしか今年から、8,800円までに値上げした。
事務局(紫藤副主幹)
5,500円のままと8,800円の2パターンある。
飯田委員
病院に連れて行くと飼い主のいない猫の場合は、病院の方で補助が出たか。
議長(早部委員長)
市の方から年間、獣医師会で契約をしており、約20頭で10万円を目安に負傷猫に対して助成金を出している。
飯田委員
20頭に達してしまった場合は、助成金が出ないのか。
議長(早部委員長)
2、3月後の数字になるが、会員に知らせそれよりオーバーする場合は、打ち切りということもあるが、市の方がある程度補正予算を組んでいただけるところもあるので、なんとか対応している。
飯田委員
獣医さんに連れて行くと治療費をかからず注射していただける場合もあるし、飢えていたらご飯をあげる。
議長(早部委員長)
ただ、その前の条件がある。
事務局(紫藤副主幹)
動物病院の先生もよく負傷動物を診ている先生であれば、助成を適用してくれる。それ以外だと、基本的には保護した方が自分で払ってもいる場合もあるので、皆さんが利用している制度ではない。
市の方に先に連絡いただければ、そういう制度があるため動物病院のご案内ができる。ただ、5,500円までとなるため、超える場合は自己負担となる。
飯田委員
健康になれば、条例にのっとり不妊去勢手術をして、餌の管理やトイレの設置をしながら、地域猫という表現はあまり使いたくないが、外で世話をしていく流れとなる。
猫はエイズや白血病など病気が多いため、簡単に譲渡するわけにいかず、難しい動物だなと思う。
この時点で保健所に連絡するとしたら、どこの病院がいいのか確認しても良いのか。
事務局(紫藤副主幹)
負傷動物とかで診てくれる動物病院の紹介は可能である。
飯田委員
負傷猫を診てもらえる病院を教えてほしいという問い合わせはできる。
ただ、保健所は負傷猫でないと引き取れない。
事務局(紫藤副主幹)
保健所で収容するのは、負傷して動けない猫や衰弱して動けない猫である。
飯田委員
あまりにも地域でそういう猫がいると猫の発生源がある。
そのため、地域を回ってみて、どこか無責任に餌をあげて猫を増やしているお宅はないか調べる。
先週もある地域で、徒歩2分くらいの範囲で37匹を捕まえて手術を実施した。
議長(早部委員長)
ありがとうございました。
他に何かありますか。
特にないようですので、以上で、議事(2)を終了させていただきます。
続きまして、議事(3)その他について事務局または、委員の皆様から何がございますか。
特にないようですので、以上で、本日の議事を終了させていただく。皆様ご協力ありがとうございました。
4閉会
大西所長
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更新日:2024年08月02日