令和5年度第2回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

審議会名

みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

会議名

令和5年度第2回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議

日時

令和6年2月1日(木曜日) 午後1時30分 ~午後2時40分

場所

前橋市第二コミュニティセンター 3階 ホール

出席者

(委員)
石原委員、高松委員、瀬下委員、道下委員、中川委員、芝委員、田中委員、佐藤委員、沛野委員、白川委員、宮坂健康部長、大西保健所長

(関係課)
(社会福祉課)田村課長 (こども支援課)望月課長 (こども施設課)岡田課長 (長寿包括ケア課)五嶌課長 (障害福祉課)山口課長 (保健総務課)山口課長(国民健康保険課)羽鳥課長 (教育委員会総務課)高橋課長 (教育支援課長)内山課長

(事務局)
樋口健康増進課長、淺井課長補佐、唐鎌主任保健師、関主任保健師、亀山主任歯科衛生士、水澤主任、酒井保健師

(傍聴者)
なし

欠席者

(委員)角張委員、山口委員、片貝教育委員会教育次長

議題

(1)令和5年度前橋市歯科保健年報追加(報告)

(2)3歳児健康診査における歯科健診の結果について(報告)

(3)令和4年度前橋市保育施設における歯科健診結果について(報告)

(4)令和5年度成人歯科保健活動について

ア 令和5年度成人歯科保健の課題と取組(報告)

イ 成人歯科健康診査受診率の向上対策(意見交換)

会議の内容

1 開会(司会:健康増進課長)

 

2 挨拶

(健康部長挨拶)

この連絡会議は、歯と口腔の健康づくりを総合的に推進するために、歯科医療・保健医療等の関係者で構成されている。本日の会議では、令和5年度の歯科保健事業の取り組み等を報告。本市は、歯周病に罹患している割合が増加していること・成人歯科健診の受診率が低率で推移していることを課題としている。成人歯科健診の受診率向上対策については、本日意見交換の場を設けているので、忌憚のないご意見を賜りたい。歯と口腔の健康づくりは、市民の生涯に渡る健康の保持増進に繋がるので、委員の皆さまにご協力願いたい。

 

(会長挨拶)

歯と口腔の健康づくり条例は平成26年に制定され4月で10年となる。歯と口腔の健康が全身の健康(特に歯周病や肺炎、心臓病等)に大きく影響しているということから、条例が制定された。歯科医師会でも条例をもとに活動している。前橋市では、乳幼児期から高齢期まで、切れ目のない歯科健診を行うことができている。
今回震災で水が使えず口腔内が非常に劣悪な環境にあるため、誤嚥性肺炎を起こしやすくなっており、日本歯科医師会から依頼を受け、今後被災地で口腔衛生の指導等の人的支援、物質的な支援を計画しているところ。
全身麻酔でオペする際にも、口腔内を綺麗にしてからオペに臨むことが常識化しており、術後性肺炎の発症率が下がっている。
口腔内を綺麗にすることが、思っている以上に健康にとって大事なことだと再認識いただきたい。

 

(副会長挨拶)
本日の議題にあるとおり厳しい数字もある。歯科医師会や他職種の皆さまで色々な意見を出して知恵を絞れたらよいと思う。

 

3 議事

(1)令和5年度前橋市歯科保健年報追加(報告)

(2)3歳児健康診査における歯科健診の結果について(報告)

(3)令和4年度前橋市保育施設における歯科健診結果について(報告)

(議事(1)については、事務局より資料1より説明。議事(2)については、関係課より資料2より説明。議事(3)については、関係課より資料3より説明。)

 

(委員)

資料3の調査には公立幼稚園は入っているのか。

 

(関係課)

入っていない。

 

(4)令和5年度成人歯科保健活動について

ア 令和5年度成人歯科保健の課題と取組(報告)

イ 成人歯科健康診査受診率の向上対策(意見交換)

(議事(4)については、事務局より資料4-1・4-2より説明。)

 

(委員)

資料4-1「3.今後の取組」で「受診率の高い同規模自治体」とあるが、同規模自治体ではどれくらいの受診率なのか。

 

(事務局)

青森市(健診費無料)10.8%、八戸市15.5%、鹿島市(健診費1,100円)7.7%、船橋市(健診費500円)7.0%

 

(委員)

歯科健康診査はどこでどのように受けるのか。

 

(会長)

受診シールを持参し、前橋市歯科医師会の会員の歯科医院へ行って健診を受ける。健診票は本人と歯科医師会と前橋市で共有する。以前は無料だったが、現在は500円で受けられる。

 

(委員)

3.6%と非常に低いと思うがなぜか。

 

(会長)

以前は対象者数のカウント方法が異なっており10%ほどあったが、カウント方法が異なったためこの数字になってしまった。また、令和4年度は急に受診率が下がってしまった。他の検診で自己負担金500円を徴収するようになり、歯科も自己負担金500円を徴収するようになった。そのことも若干影響していると思う。他地区では500円でも高い受診率を出しているところもあるので、成人歯科健診の受診率をどのようにしたら上げられるか皆さまにご意見をいただきたい。

 

(委員)

がん検診は命にかかわるため受診率は高い。がん検診に比べると、歯科はそのような危機感が薄いのが大きな原因だと思う。市民が命にかかわる危険性を歯科に関して感じることが必要だと思う。口の健康の必要性を掲げたポスターを作成するのもよい。

 

(会長)

歯周病については、ある程度の年齢になると7割の方が罹患しているので、改めて受診するとなるときっかけが必要。しかし、健診に来ない方が歯科に関心がないというわけではなく、かかりつけ歯科医院を持ち、定期的に受診して、歯の健康をケアしている方が以前に比べて多くなっていると感覚としてある。それと、歯科健診をどのように繋げていくかが課題。

 

(委員)

受診率は低いが、かかりつけを持っている患者が多いと実際感じる。むし歯で直接死に繋がるといった危機感のイメージが湧いてこないのが、受診率低下の原因だと考える。歯周病は静かに進行していくもので、歯周病を早期から予防していくための啓発活動をしっかり行っていくと、受診率の向上に繋がっていくかと思う。6月に開催される歯のイベントは、若いお母さん方が子どもの絵画を観に来るので、歯周病・かかりつけ・歯科健診の広報活動ができればよいと思う。

 

(会長)

成人歯科健診自体が患者の掘り起こし及び啓発である。歯周病・むし歯以外に口腔の粘膜を診たり等、健診の内容を周知していければと思う。

 

(委員)

国民皆歯科健診が実施されるようになると、大学や事業所等も健診を始めざるを得ない状況になるかもしれない。そういった時に、前橋市の歯科健診と大学や事業所等の健診をどのように絡めていくかを考えておいたほうがよい。

 

(会長)

最終的に市民が定期的に健診して口の中の健康を保てるようになればよい。成人歯科健診だけではないが、様々な健診と連携することで、成人歯科健診の受診率も上がり、他の健診も充実してくれば、歯と口腔の健康状態も上がってくるのではないかと思う。また、医療費の削減にも繋がる。
事業所でも健康経営が大事になっており、従業員の健診も一つ経営のポイントとなっている。事業所でプッシュしてもらえると、歯科健診も浸透しやすくなると思う。
受診率向上だけにとらわれず、今の歯科の状況全般について、本日の資料をきっかけに意見や質問をいただきたい。

 

(委員)

調理従事者は学校給食の衛生基準で年3回健康診断を受けることが望ましいとされている。健診の会場の入り口に歯科のポスターやのぼりがあるとよいかと思う。また、希望者は歯科医師に診てもらえると受診しやすい。
小さい頃から歯科医院を定期的に受診していると、健診にいくより、かかりつけの歯科医院に行くようになってしまうと思う。

 

(委員)

高齢者への訪問で歯について周知できたらと思う。また、高齢者だけでなく他の年代でも歯の定期受診をする意識があると思うので、どの世代においても歯科に対する周知・啓発を続けていただけるとよい。
高齢者から若い時にもっとこうしていればと話がでることがあるので、若い方にも将来のための健診受診について話ができるとよい。
スーパーやドラッグストアの衛生用品売り場に、健診についてのPRができると目に留まりやすいと思う。

 

(会長)

高齢者は76歳の健診が最後。以前は8020運動で、平成元年から始まった時には1割なかったが、現在は6割と歯の数が多くなっている。歯が20本以上あると咀嚼効率がよいので、噛めている。しかし、80歳から先も口の中が健康な状態を維持して食べることができるかが非常に課題になっている。その年齢層にも健診ができないかと思っている。
商工会議所で60歳を対象のアンケートで、歯をちゃんと治しておけばよかったとの意見が毎年上位にある。働き盛りから健診の掘り起こしができたらと思う。

 

(委員)

この会議に参加させていただいてから、歯をしっかりして食べるようお願いするようになった。

 

(委員)

65歳以上の方が参加されるサロンの中で、歯科健診に行くのが難しいとの声があった。公民館等に歯科医院を楽しく受診できるようなポスターがあるとよい。
サロンの参加者から洗口液だけでも効果があるのかと質問があった。

 

(会長)

洗口液はある程度菌を殺す効果があるが、口の中に付いてしまった歯垢は洗口液だけでは除去することは難しい。歯垢を取り除くには歯ブラシが一番安価で効果的。加えて洗口液を使うのであれば効果的。

 

(委員)

歯磨き粉を付けずにブラッシングをして、洗口液を使うのは効果的か。

 

(会長)

ご認識のとおり。

 

(委員)

歯磨き粉を何故使用するかというと、フッ素が含まれているから。むし歯の予防にできるだけ歯磨き粉は使用した方がよい。

 

(委員)

知的障害のある方に治療となると全身麻酔をすることになり、健康寿命は短くなる傾向がある。特別支援学校等の施設で、基本的な口腔衛生や予防、治療が必要になったときの対応等を歯科衛生士から話をしてもらおうと考えている。

 

(会長)

専門性が強いので、訓練を受けた歯科医師でないと難しい分野。ただ、そのような歯科医師はいるので、紹介させていただき取り組んでいただければと思う。

 

(委員)

成人歯科健診はかかりつけ歯科医院では受診できないのか。

 

(会長)

前橋市から送られてくる受診シールを持参し、前橋市内の前橋市歯科医師会の会員の歯科医院で受診することができる。むし歯が見つかれば、その後治療に移行することができる。
また、以前は、受診シールが封入された封筒は大きかったが、現在は小さくなった。他の郵便物と紛れてしまっているのではないかと思う。市には健診のアピール性を考えていただきたい。

 

(委員)

受診シールを持参しなくても、健診が受診できるようにするのもよいと思う。また、年齢制限に幅を持たせて、事業所の入職時の健康診断に組み込むのもよいと思う。

 

(会長)

前橋市歯科医師会で事業所に健診をしていただきたいと商工会議所に掛け合い、事業所健診を立ち上げた。各事業所が健康経営の方向に進んでいるので、成人歯科健診と同じ内容の健診票を使用して、従業員の健康のために歯科健診をしてもらっている。事業所が健診費を負担し、受診者は負担はなし。しかし、手を挙げてくれる事業所は少ない。

 

(委員)

健診を受診する場所や時間は自由なのか。

 

(会長)

決まった場所や時間を設けるのではなく、前橋市歯科医師会の会員の歯科医院であれば、健診票を持参して健診を受けることができるようにしている。

 

(副会長)

資料4-1「1.課題2.進行した歯周炎を有する割合の増加54.1%」というのは、放置してはならない問題である。若いうちから予防していく概念が必要。やはり、行政や歯科医師会だけでは現状解決するのは難しい。企業にも協力いただき、健診を受診したらインセンティブがないと上手くいかない。そのためにも、企業との引き続きのネゴシエーションが必要。

 

(会長)

引き続き企業と交渉していきたい。

 

(委員)

資料2に咬合異常が年々増加しているとあるが、上がり続けると予想している。対策としては、口腔機能の発達を促す必要性の周知は有効であると思う。
手づかみで自分で食べることをせず、親がスプーンで食べ物を運んで食べさせていると、2,3歳で保育園に入園した際に、自分で食べることができない子がいる。3歳までの食事のとり方や生活習慣について、妊婦健診から口腔機能の重要性や対策を教育できる機会があるとよいと思う。

 

(事務局)

本日いただいたご意見について、関係各課や委員も皆様にご協力いただきながら取り組んでいきたい。来年度は2層の年齢層に啓発活動していく予定のため、どの年齢層に働きかけるかを検討したい。

 

4 閉会(司会:健康増進課長)

以上

配布資料

この記事に関する
お問い合わせ先

健康部 健康増進課

電話:027-220-5783 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
お問い合わせはこちらから

更新日:2024年03月04日