平成30年度第1回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議会議録
審議会名
前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議
会議名
平成30年度第1回前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議
日時
平成30年7月12日(木曜日) 午後1時30分~午後3時30分
場所
前橋市保健センター 4階 集団指導室
出席者
委員
田口委員、高松委員、本多委員、道下委員、谷合委員、猿山委員、平方委員、赤石委員、大澤委員、星野委員、矢畑委員、齋藤健康部長、渡邉保健所長、林教育委員会指導担当次長
関係課
(社会福祉課)関根課長(子育て支援課)竹渕課長(子育て施設課)小坂課長(長寿包括ケア課)吉野課長(障害福祉課)矢嶋課長(教育委員会総務課)田村課長(総合教育プラザ)山中館長(保健総務課)狩野課長(国民健康保険課)宮坂課長、竹内課長補佐
事務局
堀越健康増進課長、樋口(早)課長補佐、樋口(真)副主幹、坂井歯科衛生士、新井保健師、藤澤主事
欠席者
委員
楯委員
議題
- 委嘱状交付式
- 報告事項
ア 平成29年度実績・平成30年度実施状況
イ 前橋市健康増進計画の指標となる歯科事業
ウ 妊婦歯科健診の実施状況について
エ 年齢別DMFT指数の推移
オ 平成29年度成人歯科健康診査集計結果
カ 平成24年度・29年度成人歯科健康診査の比較結果
キ 前橋市における成人歯科健康診査の実施報告について
ク 噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」 - 協議
ア 成人歯科健康診査周知啓発パンフレット作成時期について
イ 成人歯科健康診査対象者設定について
ウ 受診勧奨ハガキ送付の対象年齢等について - その他
ア 第2期前橋市国民健康保険データヘルス計画(第3期前橋市特定健康診査等実施計画について)
イ 平成29年度第2回連絡会議で出された意見の対応状況
会議の内容
1 委嘱状交付式
- 委嘱状交付
- 市長挨拶
2 開会
(司会:堀越健康増進課長)
3 自己紹介
4 会長・副会長選出
会長:田口委員
副会長:道下委員
5 報告事項
ア 平成29年度実績・平成30年度実施状況について
(樋口(早)課長補佐・各関係課 資料1により説明)
田口会長
参考資料にある条例の第8条3項に、妊娠期~高齢期までの歯科保健の推進について明記されているが、これに基づき前橋市ではこのような歯科保健の健診が行われている。特に今年度からは20歳・25歳の健診が加わり、ようやく妊娠期~高齢期までの一連の歯科保健の推進が整ってきた。
成人歯科健診については、この後話があると思うので省略するが、いろいろな課で子供から大人まで様々な事業をしていただいている。平成30年度の新規事業としては、子育て支援課の「ステップアップもぐもぐ教室」は、今年からか。昨年度からか。
子育て支援課
昨年度からの事業である。
田口会長
2ページの子育て支援課事業の啓発のところで、ラジオでの啓発もしているようだがとても良いことかなと思う。健康増進課では新規事業はあるのか。
事務局
新規事業はない。
田口会長
長寿包括ケア課では、3つほど講座があり、ここでオーラルフレイルという言葉が出ているが、フレイルとは「機能の委縮」という意味で、オーラルを付けて、「口の機能の委縮」という意味である。高齢化社会が進むにつれて、口腔機能が衰えることで、栄養摂取ができなくなり、食べられない。または、歯を失ったことで食べられないことが筋力の減少につながり、運動もできなくなる。また一人暮らしの高齢者は、外の世界との交流がなくなることで、食べることの興味がなくなると言われている。そのことで社会的な適応能力についても食べることがスタートラインになって、徐々にフレイルが進んでいくといわれている。
イ 前橋市健康増進計画の指標となる歯科事業について
(樋口(真)副主幹 資料2により説明)
田口会長
上毛新聞の一面に出た記事が回覧されているが、県でも64.5%に歯周病が見つかっている。資料の読み方だが、項目7は前橋市においては29年度は56.3%ということなのか。
事務局
60歳代で進行した歯周病を有する人が56.3%いるということである。
田口会長
県全体の平均値と比べると歯周病の発生率は、60歳代については県と比較して少ないという状況だ。50歳代は県の目標値より若干多いということだが、実態値より少ないということだ。健康日本21というものの中で国がすすめている目標値があり、この中でもむし歯は減少しているが、40歳代働き盛りの歯周病は増えている。国の25%が目標だが前橋市は48.4%で、国という枠の中で考えても歯周病はなかなか減っていない。
ウ 妊婦歯科健診の実施状況について
(子育て支援課 資料3により説明)
道下副会長
数字を見させていただいたが、43.6%の人が受けているのは驚いた。母親が受けるということは、産まれた子どもの健診へのモチベーションも上がり、世代を超えて広がっていく話だと思うので、是非これからも推進していただきたい。
田口会長
妊婦歯科健診については、マイナス1歳からの歯科健診と言って母体の中にいる間をマイナス1歳としている。羊水の中で胎児が自分の指をくわえて吸いこんでいる有名な写真があるが、羊水を飲みながら、母体の中で産まれてからおっぱいに吸い付くための練習をしているということで、母体の中にいるときから管理していこうという健診の意味づけを行っている。文献によると、羊水の中に歯周病の細菌が発見された例もある。したがって妊娠中の喫煙・飲酒も影響し、その時には赤ちゃんの歯胚ができ始めている状況なので、妊娠・出産・赤ちゃんが育っていく一連の過程で健診を受けていただいて、母体のむし歯、歯周病を予防することはもちろんだが、赤ちゃんを安心して育てていきたいという意味をこめて妊婦歯科健診を実施していると考えている。
渡邉保健所長
田口会長にお聞きしたいが、資料3の妊娠週数による受診割合のところで、歯科医師から見て、適切な妊娠週数の健診の受ける時期についてどう考えているか。
田口会長
16~27週が歯科健診を受けるのに一番安定している時期である。
渡邉保健所長
そうすると、この資料からするとおおむね適切であるということであるか。
田口会長
そうだと思う。16~27週より前に受診している人もいるが、おおむねこの週に受けていただくということで周知している。
エ 年齢別DMFT指数の推移
(教育委員会総務課 資料4により説明)
田口会長
むし歯の状況だが、本市については、0.97本で県平均より若干多いが、前橋市の学校保健会の会長として高松先生いかがか。
高松委員
どう評価するかということだが、数値的にみてかなり低いと思う。県に比べて若干多いが、これは県が低いだけで前橋が高いわけではない。14歳で男女平均が1.37本だが、これは平均なので、隠れて多い生徒がいるということは注意していかなければならない。1人5~6本あれば平均も上がるが、これだけ低い値で抑えられているということは、多くの生徒はむし歯はないが、多い生徒もいるということである。そこは、家庭環境や生活習慣もあるので見ていかなければならない。これだけ低い値が出るということは、本多委員が歯科衛生士会中央支部として、前橋市の小学校の健康教室とかもしていただいているが、各学校の校医の先生や養護の先生の苦労もあるし、学校単位での教員の努力も出ているのではないかと思う。
本多委員
歯と口の健康教室に携わっているが、学校間の格差も若干感じているところはある。学校によって先生方の取り組み等も多少差があることは事実かなと感じる。ただ先生方も協力的で、仕事をしやすい環境に整えてくださっていることに感謝している。
星野委員
今の若いお母さんは歯磨きのことは気を使っているみたいだが、子どもは歯みがきが嫌いなようで、親の仕上げ磨きは何歳くらいまでするべきなのか。
本多委員
公衆衛生と臨床に携わっているが、幼稚園のときは毎日仕上げ磨きをするようお願いしている。小学校になると学校で歯みがきの時間もあり、歯と口の教室の時間で歯の磨き方の話をしている。小学校になると自分で自分の歯を磨きあげるということもやっていただきたいため、全て親任せというわけにはいかない。小学校になったら週1回、1年生のうちは1日置き等、保護者が仕上げ磨きをしながら、磨けてないところのチェックをしていただきたい。子どもは噛み合わせの部分は磨きやすいので一生懸命磨くが、前歯の表側や唇の下に隠れている部分は磨けていない方が多い。健診の中でも歯肉炎の方が多いので、低学年の方は保護者がチェックして磨いてもらう、高学年になると仕上げ磨きも難しいので、保護者のチェックの代わりにでもかかりつけの歯科医院に定期的にチェックをしてもらうということを保護者の方にはおすすめしている。
星野委員
歯医者さんに行くと3~5分くらい磨いてくださいと言われるが、毎日・毎回3~5分磨かないといけないのか。
本多委員
基本的には食後毎回歯を磨いていただきたい。食器も使い終わったら磨くように、歯も使ったら磨いてほしいが、毎回3~5分、時間をかけて磨くということは生活の中で大変なので、おすすめしているのは、1日に1回ゆっくり時間をかけて磨く、その中でも夜寝ている間は口の中で細菌が繁殖するので、夜寝る前の歯磨きは時間をかけてゆっくり丁寧にと、歯と口の教室でもお話ししている。大人の方も同じだ。
星野委員
大人は理解できるが、子どもに言っても理解してもらえない。歯磨きが好きになってもらえないので、何かコツはあるか。
本多委員
歯と口の健康教室に参加していただいた児童はきっと大切さがわかると思うが、まずはむし歯にならないためには口の中に汚れを残さないことが大切だと伝えたり、行き過ぎた言葉かもしれないが、保健指導の雑誌にも出ているのが、患者にわかっていただくためには、歯を磨かないお口の中は生ごみがいっぱい入っているごみ箱と一緒だとお話している。
高松委員
資料4にあるのは歯だけを対象にしたものだが、むし歯はこれだけ減っていても、学校歯科健診の実感としては歯肉炎が増えてきている。歯を磨けば歯肉炎は治るが、中学生になると歯肉炎の子が多い。20歳から歯周炎は始まると言われている。この時期における口腔清掃の認識が20歳以降の歯周炎の発症に数値として出てくると予想される。できればお子さんがいる家庭は、むし歯予防もそうだが歯肉炎の予防についても認識していただければと思う。
平方委員
3時ごろ先に退席するので資料を先行して質問させていただくが、全体的にむし歯のある12歳は減っているが、目につくのは40歳・50歳・60歳の歯周炎、歯周病の人が多くなっていることではないかと思う。その年代になると歯以外の健康を害するものがあって、歯は後回しにするのが本音の部分ではないかと思う。それゆえに歯周病が増えているのかと思うので、40~60歳代の歯周病をどうやって減らすのかが大きなテーマだと思う。それは参考資料のチラシにあるが、むし歯と歯周病の違いがわからなかったり、根本的なことがわからないことがあるのかと思う。そういったことをどのように周知していくのかが課題の一つだと思う。
ウエルネス登録企業もあるので、企業にパンフレットを配布して周知していき、企業の健診には歯は項目にないので、そこに一つの課題もあるのかと思う。年に1回の健診のときに、必ず歯医者に行って健診をしてくださいということも啓蒙活動の一歩かと思う。
田口会長
大変貴重なご意見ありがとうございます。成人歯科健診のところで出てくると思うが、話の流れの中で先にさせていただくと、働き盛りの方々の歯周病の率が高いというのは事実で、本当はその年代の受診率がもっと上がればありがたいと思う。参考資料のチラシが配布されているが、これは協会けんぽで3万部作ったものである。企業にもっと呼びかけて歯科健診の受診促進については全く同感なので、例えば商工会議所と歯科医師会が連携して、そのような機会を設けていただければありがたいと思う。むし歯と歯周病の細菌に初期感染して細菌が定着していくが、父親と母親の口の環境が悪いと、子どもの口の状況も悪くなるというエビデンスがある。親も一緒に競争して磨く等するのも楽しいと思った。
オ 平成29年度成人歯科健康診査集計結果
(坂井歯科衛生士 資料5により説明)
カ 平成24年度・29年度成人歯科健康診査の比較結果
(坂井歯科衛生士 資料5により説明)
キ 前橋市における成人歯科健康診査の実施報告について
(坂井歯科衛生士 資料6により説明)
田口会長
全体を通すと、受診者数は2,165人、受診率は12.9%で、数字的には小さいと思われるかもしれないが、全国でトップの横浜市で受診率は15%で、これは本県においては断トツに高いが、なかなか受けていただけていないということでまだ周知啓発が必要である。昨年度前橋市の国保のデータ解析をしていただいて、成人歯科健診を受けている方と受けていない方の年間医療費を比較したところ、成人歯科健診を受けている方の年間医療費が明らかに少ないというデータをいただいた。なぜ成人歯科健診をするのかということで、歯周病は全身の健康との関係が明らかになっていて、歯が元気な人は体も元気だという基本的な考え方で健診を進めていくということだと考えている。資料6のデータで、30・40歳代で歯周ポケットが4~5ミリある方が4割近くいるということが健診のデータから読み取れるし、更に6ミリ以上という方が年齢の増加とともに増えていくということで、今後データ数を整理して、喫煙や糖尿病とのエビデンスが取れていけばいいのかなと思う。この健診事業については、前橋市では先進的にやっている。今年は20歳~70歳までの5歳刻みでやっていて、県内では桐生市では今年から20歳から70歳まで健診を始めた。何が違うかというと、前橋市は健診料が無料で、桐生市は500円かかる。有料であるかどうかは一つの要因であるし、各市町村でバラバラなやり方をしている。前橋市では妊婦歯科健診から高齢者の健診にいたるまで有料の健診は一つもない。全国的にみると、市町村の実施率は64.5%で、諸般の理由で30万人くらいしか全国で受けていないということで、きちっとやっていかないとデータヘルスには寄与していかないのかなと思っている。
星野委員
質問だが、歯周病は歯医者に行かないと治らないのか。
高松委員
歯周病の原因は細菌であるので、細菌を除去すれば歯周病の進行を遅らせることはできるが、お口の中から0にすることはできない。0に近くすることはできるので、原因をできるだけ除去することが必要。除去のためには、専門的な機械を使わないと固くなった歯石を取ることができない。そう考えると歯科医を受診する必要があると思う。
田口会長
重度の歯周病に関しては、なかなか難しい。歯周病菌は1個のばい菌ではなく、複数のばい菌がいるので、ABCのばい菌のうちのCに対する免疫がない方もいる。そうすると磨いていても進行してしまう歯周病がある。進ませないためにもどう努力するかということは、定期的なメンテナンスになるが、人によっては難しい場合もある。
ク 噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」
(樋口(早)課長補佐 資料7により説明)
田口会長
昨年までは、噛みごたえがあって美味しくて見た目がいいものというコンテストだったが、今年からは地産地消、特に野菜に着目して必要摂取量も考えた啓発的な意味も込めて、語呂合わせで「ベジリンピック350」という名前でコンテストを展開するということである。
6 議事
ア 成人歯科健康診査周知啓発パンフレット作成時期について
坂井歯科衛生士 説明
例年この会議で、委員の皆様に案を提出し、意見を反映して10月に作成していたが、事務局で作成時期について見直しを行って、パンフレットの作成に関しては、年度始まりの4月に市民の皆様に配布できるようなスケジュールにしていきたいと思っている。このことについて、委員の皆様に了承をいただきたい。
田口会長
年度始めに配布できるようにしたいということだが、何か質問等はあるか。特にないようなので、そのように進めていただきたい。
イ 成人歯科健診対象者設定について
坂井歯科衛生士 説明
これまで成人歯科健診の対象者については、がん検診等の対象者と同じように推計値を使用していた。この推計値については、国の方針で使用していたが、国が推計値を今後使用しないこととなっていて、来年度からは6月末時点の人口数を使用して、実数値を用いて対象者数と受診率を算出していきたいと思っている。これを使うことで、受診率が大きく変わってくることが考えられるが、今後は統一していけると思うので、年を追うごとに一律とした比較ができると思われる。このことについて委員の皆様にご承知おきしていただきたい。
田口会長
推計値という話がでたが、国がそういった処理の仕方をしている。若干実数値と推計値の間で差が出てくるので、これを実態値に直していこうということだろうと思う。今後各種健診で、統一的な部分で推計値から実態値に移行していくという解釈だ。これについてもご意見はないので、よろしいかと思う。
ウ 受診勧奨ハガキの対象年齢等について
坂井歯科衛生士 説明
市民の皆様にイベントや健康教室を通じて、受診勧奨を努めている。今年度受診勧奨を行うにあたって、一学年分ハガキの送付ができるよう準備ができた。ある年代にピックアップして受診勧奨を改めて行うためにハガキ送付を考えている。今年度20歳・25歳も追加されて20~70歳までの方が成人歯科健診を受診できることになる。健診の結果や分析、委員の皆様のご意見をいただきながら、どの年代に受診勧奨ハガキを送付するのが望ましいか考えていきたい。
田口会長
20~70歳まで11段階のうちのある特定の方々に受診勧奨のハガキを送るということで、どこをターゲットにしたらよいかということだが、ご意見いただきたい。
谷合委員
受診率を考えると、40歳代の働き盛りで忙しい年代でもあり、年度始め等に受診のお知らせが届いても、つい忘れてしまう。ハガキがその後に届けば行かなきゃという意識づけにもなり、特に働いている年代はお知らせがくるとありがたいと思うため、40~50歳代はいかがかなと思う。
田口会長
谷合委員、資料7のベジリンピックについてはどうか。
谷合委員
前年度までは、噛むというところに焦点を当てたレシピをお子さんに考えていただいたのだが、野菜が苦手な子どもが多いので野菜を使って、噛むレシピを考えていただくのは、いい考えだと思う。野菜の中でも噛みごたえのあるものや、野菜は噛まないと食べられないものが多いので、その点でいいレシピがでるといいと思う。
田口会長
ありがとうございます。猿山委員、受診勧奨ハガキの対象者の年齢についていかがか。
猿山委員
対象年齢については、高齢者に関わっている観点から、高齢者の口腔のことが非常に気になる。包括支援センターとしては、医療と介護の連携会議で田口先生にもご参加いただいたり、多職種で医療と介護の部分の話をさせていただいている中で、高齢者の口腔が非常に疎かになっている現状をすごく感じている。高齢者の中では口腔の大切さをご理解いただいていない感じがしているので、どうにか理解していただきたいと思っていて何かできないか考えている。「おうちでまえばし」という医療と介護の繋がり役をしているところがあるが、そこからの出前講座で歯科衛生士さんや歯科医師に地域のサロン等の高齢者が集まるところで口腔の大切さをお話していただくところから始めていかないとと考えていたのだが、この対象者のハガキはできれば高齢者と、担当の地域ケアマネージャーさんや民生委員さんに出していただいて、この年代の方にはこういった通知を出したということもやっていただけると、より強く口腔について意識がいくのではないかと思う。
田口会長
順番に矢畑委員さん、いかがか。
矢畑委員
よく高齢者のふれあいサロンに行って、歯の健診した方がいいという話をすると、その場に出てくる人たちは行っているようだが、そのような場に出てこない人たちが健診に行かないのだろうと思う。また、自分の子どもである30歳代の若い人たちも行かないので、いずれは高齢者になるから若いときから歯を大事にしたほうがいいのではないかとも思う。
星野委員
高齢者の方が多くなってきて深刻な問題と言われているので、高齢者のお口のケアを大事にしてあげたほうがいいかと思う。
大澤委員
高齢者に送ってもらっていいかと思う。話は戻るが、ベジリンピックの応募は、個人的にするものなのか。ちょうど時期もいいので、夏休みの宿題にしてもいいのではないかと思うが、学校にもいっているのか。
事務局
学校を通して募集をしていて、学校からまとめてレシピが来る場合もあるが、個人単位でも受けている。学校によっては宿題にしているところもあるようだ。
田口会長
それでは赤石委員、対象年齢についていかがか。
赤石委員
年齢を絞るのは難しいと思ったが、今現在必要な年齢はどこかと考えたら、やはり高齢者が一番必要としているのかなと感じた。
道下副会長
個人としては、新聞にも出たように40・50歳代の働き盛り世代の歯周病の増加も見逃せないが、限られた予算の中でメリハリをつけるのは大事だと思う。いろんな意見があると思うが、行政で集約して考えていただきたい。
田口会長
行政のほうで検討していただければと思う。
事務局
大変貴重なご意見いただいたので、参考にさせていただければと思う。
7 その他
ア 第2期前橋市国民健康保険データヘルス計画(第3期前橋市特定健康診査等実施計画について)
(国民健康保険課 参考資料4により説明)
イ 平成29年度第2回会議で出された意見の対応状況
(坂井歯科衛生士 参考資料5により説明)
田口会長
議事は以上になるが、せっかくの機会なので言い残したことがあればご意見いただきたいがいかがか。
本多委員
将来的でもいいが、産婦歯科健診は考えているのか。妊婦歯科健診はあるが、前橋市では産婦歯科健診はないのでいかがか。
子育て支援課
産婦歯科健診についても必要性を感じているので、進めていく必要はあると感じている。
本多委員
他の地域では、妊婦と産婦セットになって母子手帳交付の時にお渡ししている地域もあって、妊婦歯科健診を受診したほとんどの人が産婦歯科健診を受診している。なぜかというと、妊婦歯科健診の時に妊娠性の歯肉炎になる人が多く、出産して妊娠性の歯肉炎がどうなったか気になって来院する方もいるし、妊娠中に小さいむし歯が見つかっても、できれば妊娠中は治療したくない方が多いので、出産して赤ちゃんを見てくれる人がいると、一人で外出できて口のケアができるということで来る方も多い。仕事復帰される方は、復帰すると子育てと仕事が忙しいので今のうち治そうと来る方も多いので、できれば妊婦と産婦とセットになると自分のお口のことを把握するいい機会になるのではないかと思う。先ほどの話の捕捉だが、高学年の方はかかりつけ医にと話したが、高学年だけでなく、1歳半健診・3歳児健診でも年1回の集団健診だけでなく、かかりつけ歯科医をもって定期的に健診してくださいと話している。乳歯は特に歯質が柔らかく弱いので、1年に1回の健診だと小さいむし歯が発見できないということもあるので、定期的に歯科健診を受けていただくことをおすすめしている。幼児期から小学校低学年高学年にわたって定期的に健診していただき、その中で歯を磨けない子は歯科医院で指導してもらうことが必要になると思う。
高松委員
受診する方がなんで歯周病がよくないのかということでいろいろな考えがあるが、広報まえばしは皆さん見ると思う。成人歯科健診啓発のパンフレットで、歯周病と全身の疾患との関連性について書かれているが、こういったパンフレットがきた人は見ると思うが、広報まえばしのほうが見る人が多いと思う。機会があれば歯周病を予防する目的や全身疾患との関連性についてあげていただくと更なる啓発につながると思う。歯科については年1回掲載とのことだが、あと1回くらい増やしていただけるとありがたいので、ご検討お願いしたい。
田口会長
広報まえばしについては、医師会さんがコラムで書いていたものを来年度から3回ほど歯科にいただけるという話があるようなので、そういったところも使って、高松委員さんが言ったことも周知啓発していきたいと思う。
多方面からいろんなご意見いただきありがとうございました。これをまとめて前橋市の推進に資するものとして活用していきたいと考えている。以上で議長の職を下させていただく。
お礼のあいさつ(齋藤健康部長)
8 閉会
(司会:堀越健康増進課長)
以上
配布資料
資料1 平成29年度実績・平成30年度実施状況について
資料2 前橋市健康増進計画の指標となる歯科事業
資料3 妊婦歯科健診の実施状況について
資料4 年齢別DMFT指数の推移
資料5 平成29年度成人歯科健康診査集計結果
資料6 前橋市における成人歯科健康診査の実施報告
資料7 噛むカムレシピコンテスト「野菜を食べよう!ベジリンピック350」
(参考資料1) 前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり条例
(参考資料2) 前橋市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり連絡会議設置 要綱
(参考資料3) 「正しいケアで歯周病はこわくない」チラシ
(参考資料4) 第2期前橋市国民健康保険データヘルス計画(第3期前橋市特定健康診査等実施計画)の概要
(参考資料5) 平成29年度第2回会議で出された意見の対応状況
関連書類
資料1 29年度実績・30年度の実施状況について (PDFファイル: 151.0KB)
資料1 ライフステージチラシ (PDFファイル: 242.4KB)
資料2 歯科評価指標一覧 (PDFファイル: 135.9KB)
資料3 妊婦歯科健診の実施状況について (PDFファイル: 133.0KB)
資料5 成人歯科健康診査集計結果 (PDFファイル: 1.2MB)
資料6 前橋市における成人歯科健康診査の実施報告 (PDFファイル: 295.1KB)
この記事に関する
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〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2022年07月22日