令和5年度第2回前橋市食育推進会議

審議会名

前橋市食育推進会議

会議名

令和5年度第2回前橋市食育推進会議

日時

令和6年2月7日(水曜日) 午後1時30分 ~ 午後3時

場所

前橋市第二コミュニティセンター3階ホール

出席者

委員

石垣委員、石坂委員、生方委員、大澤委員、大山委員、金子委員、白川委員、関口委員、竹澤委員、中山委員、野中委員、細野委員

12人

事務局

宮坂健康部長、大西保健所長、樋口健康増進課長、五百川課長補佐、三木副主幹、沖津主任栄養士、石田主任管理栄養士、高坂管理栄養士、中沢管理栄養士、行方管理栄養士、大澤主任

11人

傍聴者

0人

欠席者

委員

新井委員、大橋委員、角張委員、栗木委員、高橋委員、中瀬委員、樋口委員

7人

議題

(1)減塩の取組みについて

(2)まえばし健康づくり協力店について

(3)その他

会議の内容

1 開会(司会:樋口健康増進課長)

2 部長あいさつ

3 会長あいさつ

4 議事(議長:会長)

(1) 減塩の取組みについて

三木副主幹(管理栄養士)から資料により、減塩及び各委員から事前に提出いただいた減塩に関する意見集約について説明。
<質問・意見への回答>
(委員)
子どもたちがスナック菓子を食べることについて、目が行っていない。お菓子については手つかずで、食べさせ放題。子ども世代、小中学生にもう少し目が行くようにできないか。
(会長)
知識はあっても実際に子どものおやつを全て管理しきれないみたいなことも、もしかしたらあるのかなと思う。
(委員)
ある企業のデータによると、あるお菓子とそのお菓子の塩分50パーセントカットの商品があると、圧倒的に塩分控えめの方は売れない。需要が無いということで買わない。なぜ買わないかと言うと、親が正しい知識を持っていない。全く塩分を使っていない1歳向けのお菓子は売れるので、親の知識がない。塩分カットでないものを一度与えてしまうと、その時に覚えた味が年齢を重ねるにつれてベースになり、それを繰り返し食べてしまうのではないかという見解になっている。妊娠授乳期のお子さんを持つ親に、適切な塩分のとり方などの知識を付けてもらうことが大事だと思う。個人によって意識の違いがあるので、一概には難しいと思うが、お菓子の話が出たので回答する。
(委員)
別の企業では、ある米菓で減塩のものがある。減塩ですがおいしい。従来の味と変わらないくらい。ですから、企業は、塩分の多いものは売らなければいい。子どもがこれからどうなっていくかを一番考えなくてはいけない。子どもが、しょっぱい味を覚えないことが大切。親が面倒くさいから与えてしまう。それが一番いけないのだと思う。親御さんの意識の改革が必要だろうと思う。他の県を見てみると、「ソルコンフェスティバル」、塩を意識するフェスティバルを開いて、子どもを呼んできて、アトラクションみたいなものもあり、講演もあり、減塩食を出したりしている。京都とか、岩手県久慈市でやっている。健康食フェスティバルとか減塩フェスティバルみたいなものをやって、いかに塩を少なくすることが大切なのかを啓蒙活動をしていくしかないのだと思う。
(委員)
小中学生は部活とかで汗をかく。血圧に対しては食塩が問題だというのは分かるけれど、ナトリウムが悪いわけではない。子どもたちが部活とかで汗をかいたときに、ナトリウムをとらないと熱中症が怖いと思う。その場合、どのくらいの量を取るのかを知りたい。
(委員)
通常、汗をかくと塩をとらなきゃとなって、塩キャンディーとかを舐めると思うが、全く必要ない。あるドクターは、減塩を実践していて、塩を1日3グラムしかとっていない。そのくらいだと、いくら運動をしても血圧は120以上にはならないらしい。汗をかくと、一生懸命しょっぱいものを舐めたりしているが、通常はその必要は全くない。
(会長)
お菓子は、たまには食べたいなとか、楽しみでもある。スナック菓子じゃなきゃいけないわけではないけれども、昔から馴染んできた味でもある。減塩50パーセントのものがあるというのは初めて知った。いつものパッケージで選んでしまい、意識が向くところまでいっていない。減塩の物しか売らないのは良い方法かなと思う。企業からすると、それだと売れないとかあるかもしれないが、全体の意識が変わっていけば売れるものも違ってくるということもあるのかなと思う。塩分3グラムの話はショッキングだった。運動したからといって、意図的にとらなくても普段の生活のなかで充分とれる、むしろ多くとっている状況ということなのかなと思う。
(委員)
資料1(減塩に関する資料)に塩分をとらない民族を載せた意図を聞きたい。
(事務局)
壮年期以降に高血圧が出現する割合が大きく、大人の減塩をまっさきに考える人が多いのではないかと考えた。幼い頃からの塩分の蓄積によって壮年期以降の血圧が上昇してくるということをお伝えするため、この資料となった。日本人が右肩上がりに血圧が上がっている。塩分をとらない民族は一定である。壮年期以降ではなく、生涯にわたっての減塩が必要となっている。
(委員)
資料は、50年前のデータなので、今の日本人と生活の感じが違いますよね。体を使って働いていた。それでも、この民族は、バナナとイモを食べ、ほとんど脂肪をとっていない。カリウムが多く、ナトリウムが少なめの食事をしている。50代、60代になっても肥満の人がいない。運動量は日本人とは比べ物にならないほどで、狩猟民族なのでアクティブな方が多い。ミネラルの体内バランスが一定になっていると考えられる。1982年に、パプアニューギニアと秋田県民で同じような研究をされているが、塩と血圧の関係は証明されなかった。塩分よりも肥満と血圧の関係が多くある。塩をとらないから血圧が上がらないということではないのかなという気がした。データにもう少し情報が欲しかった。
(会長)
これに限らず、色々な疫学的な研究でも、数多く実証されてきたという経緯もあると思う。これだけ見て、塩分だけが関係するのかどうか、このデータだと読み取れない部分もあるのかなとも、確かに思う。日本人が塩分を多くとっているのは、全体的な資料を総合してみると考えられるのかなと思う。前橋市は群馬県よりもさらにという資料もあったので、そこは対策を考えなければというところだと思う。
(委員)
日本人は食塩感受性高血圧というのが非常に多くて、他の国より多い。誰が食塩感受性でだれが食塩感受性じゃないかは分からない。でも、塩を減らすことによって血圧を下げられるのは確か。問題は、被災地に色々なもの送ろうというときに、高血圧の人がいるから減塩のものを、となったとき。ナトリウムに代わってカリウムがすごく多くて、高カリウムの人がそれを食べると大変なことになるという問題を抱えている。すぐに減塩のものがすべてに使えるかというのは難しい点はある。一般的な人にとっては、塩を減らすのは常にやっていくと良い。薄味にしようというのは難しい。そのため、しょっぱいものを減らす。きゅうりの漬物を少なめに、1本食べていたのを半分に、ラーメンはスープを飲まない、うどんはつゆを飲まないなど。少しずつしょっぱいものを減らす、味の濃いものは少なめにとるということでも、ずいぶん効果が出る。
(会長)
親世代の知識を強化していくために、考え方を啓蒙していくのは重要である。
(委員)
上の子が小学生の時は、給食の試食会が授業参観のときにあった。今は、授業参観とかはなかったと思う。給食センターでの減塩が徹底され、給食で食べる味が減塩でちょうどいい塩分になっていれば、それが基本になって、他で食べたものがしょっぱいとかそういう風に感じられるきっかけになると思う。もちろん家庭でできると一番いいが、どこの家にも塩分計があるということでもないと思うので、家庭プラス給食でちょうどいい塩分というのが考えられるといいと思う。
(会長)
コロナの影響で色々なものが中止になって、その後、復活したものや消滅してしまったものがあるのかなと思う。昔やっていたもので良かったものを再現して、違う方向でもいいし、そのままでも、復活させるということも考えられるのかなと思う。
(委員)
大事なのは、小さい頃から減塩をすることだと思う。食事を与えるのは大人なので、大人の知識や意識が変わらないと、子どもたちに減塩を伝えるのは難しい。おやつイコールお菓子を食べるみたいな感覚になっている親世代も多いのかなと思うので、意識を変えることも重要なのかなと感じた。
(委員)
以前に、小学校給食の試食会があったときに、すごい薄味でおいしくないと思ったときがあった。思い返せば、私が幼かった頃に学校給食はおいしいものだった。おかわりを何回もした。ただ、同時に、母親の料理もおいしかった。母親の料理は塩分高めだったのかなと思う。学校の給食のおいしさと母親の作る料理のおいしさが、どこかで違ってくる時期があるのかなと思う。どこで塩分がおいしいと感じる年齢がくるのか。
(委員)
たぶん、自分の小遣いで、自分で好き勝手にものが食べられる時期があやしい。そのあたりがひょっとしたら転換点なのかなと思う。
(委員)
味、食味・酸味・甘味とかは乳幼児期に自然と備わってくる。うま味は、幼児期に体験していないと、うま味を感じるところができてこない。幼児期までの間に、出汁の味を子どもたちに覚えさせるということを取り組んでいくといいのかな。最終的には塩分を減らす。小中学生の頃に、血圧が高い子はそんなにいないと思う。症状が出ていないと何の恐怖も感じないので、ラーメンの汁を最後の一滴まで飲むとか、そういうことをしてしまう。うま味とかそういうので、もともとの塩分量を減らしていくというところを考えていった方がいいと思う。
(委員)
食生活改善推進員では、小学生に、おやこの食育教室を続けている。バランスのよい食事ということで、炭水化物・脂質・タンパク質・無機質をきちんと取りましょうという取り組みをしていた。おやこの食育教室でも、鰹節や昆布で出汁をとる。そういうことを含めて、今度は、減塩も意識して進めていきたい。私の意見ですが、顆粒のお出汁は、減塩を考えるとやめた方が良いと思う。青年期と壮年期はあまり意識が無く、企業にどなたかが入って減塩のことをおすすめした方が良い。今は、晩婚の方が多くて、むちゃをして気が付いてから死んでいたという人もいるので、塩分の取り過ぎとか、高血圧は気を付けた方がいい。
(会長)
食事をつくるアプリを利用していて、味付けに顆粒の出汁を使っている。全くとらないとかそういうのは不可能だと思うので、大事なのは、とり方に意識を向けて、気を付けていく。子ども世代に対しては、子ども自身よりも親世代だと思うので、親世代の意識が強化されて、工夫することができればと感じた。
(委員)
私の家は、3世代で暮らしていた。今は、買って食べることができるし、自分で買いに行かなくても届けてもらえる。塩分のあるものを食べすぎ。おいしいですから。孫が高校2年生で、お弁当を毎日作っている。友達はできているおかずを入れている。私は、きんぴらやごまあえを自分で作って、孫に持たせている。そういうふうにすれば、塩分を減らせるのではないかと思う。
(委員)
子どもが生まれた時は、薄味にして、出汁から頑張った。今は、料理はスマホとかで検索している。出汁のとり方も顆粒がほとんど。若い世代の人は、スマホとかが簡単な入り方だと思う。その辺を、皆が見やすいように工夫すると皆さんに伝えられると思う。減塩のお菓子ありますとか、おやつはお芋を蒸かしただけのでもおいしいですとか。
(委員)
子育て世代の親の時間が足りない、心のリラックスがとにかく足りない。子どもに時間をとられて、ご飯をちゃんと作っている時間があったら子どもがどこかに行ってしまう。出汁をとっている時間は取れない。お惣菜やファストフードで済ませるのも分からなくもない。できる範囲で塩分を減らす。カリウムが取れるサラダや野菜スープぐらいは家で作れるようにしたら、塩を体から出していけるのかな。その分、親子のコミュニケーションがとれたら。ストレスをやわらげないと、ストレスがあるからスナック菓子を食べてしまう。ご褒美のスナック菓子を違う形にできればいいなと思う。
(会長)
委員さんの意見をふまえて、事務局から何かありますか。
(事務局)
たくさんの貴重なご意見をありがとうございました。保護者の意識改革や、幼児期にさまざまな味を体験するというところが重要だということを再確認させていただいた。市や保育所、学校等と連携を図りながら形を考えていきたい。

(2)まえばし健康づくり協力店について

石田主任管理栄養士から資料により、まえばし健康づくり協力店について説明。

<質問・意見への回答>
(委員)
最近の流行りでいうと、ポイントを活用している。例えば、それを食べたときにポイントが貯まる。G-WALKと連携させるとか、そういったことが無いと、若い人には取り組みが進まないと思う。人が買うから企業が作る、飲食店も売れるものを出す、生活がかかっているから、それが絶対にある。買ってもらえるようにどうするかというところが一番大事だと思う。そう考えると、今の流れからすると、ポイントとかが付与されて、利用者にも恩恵が受けられて、売れるから飲食店も作る、というような流れを作り出すことができれば、うまくまわっていくのではないか。やるのは難しいとは思う。前橋市は、デジタルも活用していく方針だと思うので。今後は分からないですけれど、そこを活用できればいいのではないかと思う。
(会長)
健康の関心のある人だけが利用するのでは、なかなか増えていかないし利用もされない。お得なものがあるというのは、若い人にもうけるのではないかと思う。
(委員)
先ほどの、ポイントの話で、せっかく市の施策としてやられている中で、他方で、めぶくPayをやられていると思う。めぶくPayの中の1つにこれを盛り込んで、還元できるようなシステムができると、コンテンツがあるので、運用できれば。
(会長)
色々な企業が、買い物をするとポイントが付くようになっていて、そればかりで買い物をしてしまう。ポイントは今の時代だと、企業が使っている方法なのかなと思う。なかなか難しいけれど、参考にできるかもしれないと思う。

(3)その他

沖津主任栄養士から、食育推進計画進捗管理のためのアンケートを令和6年度に実施することについて説明。

<質問・意見への回答>
(会長)
議事は以上になりますが、5分くらい時間があるので、減塩について感じていることがあれば、ご発言いただければと思う。
(委員)
カップラーメンを汁まで飲んだ時とか、商品によって塩分量は違うと思うが、麺だけ食べたら塩分このくらいという目安をチラシみたいな状態にして、例えば、梅干しは何グラムくらいあるとか。そういうのを、子どもたちとか家庭に知らせると、これを食べるとこのくらいの塩分が入っているというのが分かる。同じ漬物でもキムチはたぶん塩分量が少ない。そういうのもあるので、細かく出す。食品別に塩分量を出してもらうと、1日にどのくらい塩分を食べているのか把握できる。目安を作ってもらうと、可視化していいのではないかなと思う。
(委員)
九州の高血圧の有名な先生が作ったもの(チラシ)が、お味噌汁だと何グラムとか、漬物だと何グラムとか書いてある。前橋市でこういったようなものを作って配ると分かりやすいかもしれない。ラーメンを麺だけ食べると何グラム、つゆを少しだけ飲むと何グラム、全部飲むと何グラムとか、そういうのもいい。これは、裏(裏面)に、塩分チェックシートというのがあって、お味噌汁やスープを毎日食べるとか週に2~3回食べるとか、食べないとか、そういうことで点数化できる。こういったものを作って、保健所とか市役所とかにパンフレットとして置いておくといいかもしれない。
(会長)
ずいぶん前に、国がバランスガイドでコマの形をして食物を分類した。ずっと記憶に残っている。関心を引くようなものを、示し方を工夫しながら、塩分を示せるものもいいかなと思う。「メタボリックシンドローム」は、国の政策で言葉が日本中に浸透していて、先に推して定着させ、人々にインパクトを与えた。それは市だけではできないかもしれない。塩分というと関心が向かない人もいると思う。そうじゃない人にも関心を向けてもらう工夫もおもしろいのかなと思う。
(委員)
カップラーメンは、容器にカロリーと脂質と塩分の表示があって、おつゆを飲んで塩分がどのくらいとかほとんど書いてある。それを気にして、表示の良いものを、1週間に1個だけ食べている。
(会長)
よく見ると書いてあるけれど、あまり目立たないということですよね。目につくような表示があると、もっとインパクトを与える。
(委員)
冊子とかを作っているが、関心がある人しか見ない。意識がある人しか、ぱっと見たときに目がとどかない。小学校のPTAの会長をしていて、今、取り組んでいるのが、タブレットを前橋市は小中学生全員に配っていて、それで、食事の写真を撮って競わせる。子どもたちは、シールを貼って競争するのが好きなので、それをやろうと思っている。そこで、子どもたちの食事がどういうものをとっているかを見させてもらって、個人個人の家庭に返したくないというところも当然あると思うが、ぜひ、前橋市の方で協力・相談ができるなら、小学校PTAとしてこういうのをやりたいなと思っている。チラシとかPTAで配るが、子どもの段階で捨てている人もいれば、親が全然見ない。タブレットだと、小中学生1台ずつ持っているので、それをうまく活用すれば、記録も残るし、後で振り返ったときに自分の食生活がこうだなとかできるので、そういう取り組みをしていこうかなと。ぜひ、普及されているツールを活用できる方法を模索していければと思う。
(会長)
事務局から何かありますか。
(事務局)
事務局より、次回の会議予定について、お知らせします。次回の会議は、9月を予定しています。日程が決まりましたら、通知をお送りしますので、よろしくお願いします。
(会長)
ありがとうございました。これをもちまして議長の任を降ります。ご協力ありがとうございました。

5 閉会

以上

配付資料

資料1 減塩に関する資料
資料2 減塩に関する意見まとめ
資料3 まえばし健康づくり協力店 登録数まとめ
資料 まえばし健康づくり協力店チラシ
資料 第4次前橋市食育推進計画冊子
資料 第4次前橋市食育推進計画概要版

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更新日:2024年03月07日