令和6年度第2回前橋市食育推進会議
審議会名
前橋市食育推進会議
会議名
令和6年度第2回前橋市食育推進会議
日時
令和7年2月12日(水曜日) 午後1時30分 ~ 午後3時
場所
前橋市保健センター4階 集団指導室
出席者
委員
新井委員、石垣委員、石坂委員、生方委員、大澤委員、大橋委員、大山委員、角張委員、金子委員、栗木委員、白川委員、関口委員、高橋委員、中瀬委員、中山委員、細野委員
16人
事務局
宮坂健康部長、大西保健所長、樋口健康増進課長、五百川課長補佐、三木副主幹、沖津主任栄養士、金子主任管理栄養士、高坂管理栄養士、中沢管理栄養士、行方管理栄養士、狩野会計年度任用職員
11人
傍聴者
0人
欠席者
委員
竹澤委員、野中委員、樋口委員
3人
議題
(1)減塩の取組みについて 前回会議後の取り組み報告
(2)減塩の取組みについて 壮年期・高齢期の取組みについて
(3)その他
会議の内容
1 開会(司会:樋口健康増進課長)
2 健康部長あいさつ
3 会長・副会長あいさつ
4 議事(議長:大澤会長)
(1)減塩の取組みについて 前回会議後の取り組み報告
金子主任管理栄養士から資料1により、前会会議後の取り組みについて説明。
<質問・意見への回答>
(中山委員)
前回、減塩くんなどを使って学校教育に切り込んでいただきたいとお話しをし、さっそく取り組んでいただき良かったと思っている。乳飲み子の時から糖分のことは言われても塩分は言われないが赤ちゃんの最初の時から決まるので、大人になっていくら減塩してくださいと言っても高齢者に言っても聞く耳は持たないので、やはり小さいときからの教育だと思う。取り組んでいただいているということで、ありがとうございました。
(大澤会長)
市役所の方々が意見を取り入れて積極的にいろいろな取り組みをしているのを今日紹介していただき、こういった取り組みが少しずつ浸透していく中で徐々に意識や行動が変わっていくかと思うので、こういった活動を続けていただけるといいと思う。
資料6ページの地域における取り組みで、食生活改善推進員さんの活動でおきりこみの作り方の体験を中学校でしたということで、食生活改善推進員協議会の白川さんにこれに関連してでも違うことでも構わないので発言していただいてよろしいでしょうか。
(白川委員)
コロナ以降約5年ぶりにぼちぼち開催できるようになった。七中2年生では、地元の野菜をたっぷり使った地域の味・和食の良さの再発見を目標に、生徒が主体的に大根や里芋の皮むきをし、粉をこねて足で踏み、麺棒で生地を伸ばし、弾力のある麺を切りそろえて煮込むおきりこみを実施した。試食では塩分濃度計で測り、標準値より低い数字の0.4や0.6%の間だった。鰹節や煮干しでとっただしがよく出ていてとてもおいしいと人気だった。
7年度もさらに広がると思うので、郷土料理を減塩・地産地消で頑張っていきたいと思う。
(大澤会長)
食生活改善推進員の皆さんがこうやって学校に行き、子供たちに作り方を教えたり体験を一緒にしてもらうという取り組みをされたということで、実際においしかったと人気があったということだがおきりこみという食事自体をお子さんは今まで食べたことがあるようなのか。
(白川委員)
初めてのお子さんも多いと思う。
(大澤会長)
なかなか普段の生活で食べる機会がない?
(白川委員)
前橋も広いので、農村地域ではない中心部ではあまり経験していないと思うので、7年度はさらに広げていきたいと思う。
(大澤会長)
こういった活動は準備などいろいろと大変だと思うが、すごくいい活動だと思う。
(石坂委員)
共愛学園の「しょう油の使い方」を見て、18歳以上の方はちょこんと派が多かったが18歳未満の方はたっぷり派とちょこんと派が半々という結果を見て、18歳以上の方は減塩というものを意識しているのかなと思うが、18歳未満の方は、カロリーは気にしても減塩というところまでは意識や認知をしていないのかなとこの結果を見て感じた。とても参考になった。
(大澤会長)
共愛学園の取り組みに関しては共愛学園の高橋委員がご存じだと思うのでお願いします。
(高橋委員)
本学の文化祭で、パネル等を用意していただき健康増進課でまとめてもらった。
このようにグラフ等で出てくると、なるほどと思う。みんな意識はあるけれど実際のところ、では具体的にどうしたらよいのかが分からない。学生もそうだが、市民の方もそうだと思う。健康増進課ではいろいろな取り組みをしてきていただき、こうした結果も取り組みの中に取り入れていただけると思うが、先ほどのおきりこみもそうだが、小さい頃からの刷り込みに力を入れていくということもすごく大切なのかなと思う。日本高血圧学会の報告にも、繰り返し減塩を伝えていく中で確実に効果があるということが報告されている。なので、今取り組んでいることをどんどん強化していただき、市民に広げていってほしいと切に思う。今回は学生と家族の方にアンケートを取ったが、前回1回目の会議で報告をいただいたグラフを見ると若い世代からの減塩の現状がなかなか集まってこないようなのでその辺も学園に持ち帰り、前橋市に協力できればと思っている。市民の全体像を把握した上で具体的な対策を考えていけたらと思う。
一つ提案で、意識の高い方はこういったアンケートに答えたり色々な取り組みをしたり、食改推の方が中心となって進めているが、そのようなところに参画するという人はやはり意識の高い人になってしまうと思う。一般市民にどう広げていくのがいいのかをこの場で共有していけたらと思う。
今やっているのか存じ上げないが、例えば3歳児健診などの場で尿中の塩分濃度について把握するという取り組みも全国的に広がっているよう。やはり減塩に取り組んでいる茨城のひたちなか市では3歳児健診などでそういった取り組みをして効果を出しているという報告もあるので、色々な機会を持って自分自身の取り組みを見直すきっかけを与えてもらえるといいと思う。
(中山委員)
このアンケートは、男女比はないのか。
(事務局)
来場してもらった人たちに、寿司の形をした絵にそれぞれシールを貼るという形で促したので、男女では分けていない。来場した人数での結果。18歳未満とあるが小さいお子さんもいて、なかなか箸がうまく使えずにたくさんつけてしまうという話を母親からよく聞いた。小さいお子さんだと持ち方や食べ方、しょう油の味が好きなどの嗜好もあるかなという印象だった。
(大澤会長)
18歳以上の方というのは短大の学生に限られているのか。
(事務局)
来場した方や地域の方など、学生だけに限らない。
(大澤会長)
学生が割合として多ければ、いろいろ学んでいる学生なので意識した行動をとっているのかと思った。
(事務局)
いろいろな方、家族が多かったという印象だった。
(中山委員)
なぜ(男女比を)聞いたかというと、男女で塩分摂取量が違うから。なので、今度できるならそうした方が現実的だと思う。
(大澤会長)
確かに男性と女性で目標量が違うので、そういったことも踏まえて調査を詳しくしていくと、さらに有意義な結果が読み取れるようになるかと思う。
学校給食の取り組みということで、ナシゴレンとガパオライスがこんなに違うのか。もともとの調理方法で塩分や調味料をガパオライスは使うけれどもナシゴレンは少なくて済むのか。それとも、取り組みとしてあえて減らす工夫をしたメニューを提供したのか。
(事務局)
今回ガパオライスを取り上げたのは、今現在学校給食で提供されている料理のナシゴレンと似た調理方法ということで取り上げた。
一般的にナシゴレンの塩分量が1.2gで、調整されて0.6gで調理している。
(新井委員)
食育に関わって、学校給食の果たす役割というのは本当にすごく大きなものがあると感じる。小学校一年間大体200食、それが六年間1200食。中学3年生まで考えると1800食くらい給食を食べることになる。そういった中で、さまざまな献立工夫をしていただいていると感じている。学校給食献立会議に3回ほど出席しているが、次の学期の献立について栄養士さんから説明がある。行事に関することや地域の郷土料理など、本当にいろいろな工夫をしていただきありがたく思う。毎日の給食の時に、栄養士さんが考えてくれた献立に関わる校内放送を放送委員が読み上げて流している。扱う食材のことやその郷土料理に関わる内容など。減塩に関わるところも取り上げていただけると、子供たちの意識付けになっていくのではないかと感じる。
その学校給食献立会議で、昨年度から気になっていたことを質問させていただいた。私が子供の頃から若鳥の唐揚げが出ると必ずさくらご飯だった。最近の献立は若鳥の唐揚げは出るがさくらご飯が出ないのはなぜなのか聞いたところ、やはり塩分の関係とおっしゃっていた。減塩についても配慮していただきながら取り組んでいるのを感じた。
あと、質問になるが、この減塩メニューは北部共同調理場だけの実践なのか。他の共同調理場も取り組みがあるのか。
(事務局)
提供メニューについては北部共同調理場のほか、南部共同調理場、宮城共同調理場で提供されていると伺っている。
(新井委員)
献立会議はすべての共同調理場が集まる会議なので、そのような場でも、こういった減塩に関わる取り組みや献立の共通理解がかかって、各共同調理場の献立などにも反映させるといいのではないかと思った。
(大澤会長)
共通の会議があるということで、そういったところで共有しながら広められるといい。
(2)減塩の取組みについて 壮年期・高齢期の取組みについて
三木副主幹からから資料2により、壮年期・高齢期の取組みについて説明。
<質問・意見への回答>
(生方委員)
この(資料2ページ)食塩摂取量は何で調べたのか。尿検査から?
(事務局)
これは、国民健康栄養調査というものになり、11月の平日の一日に摂った食事の内容を記録していただき、何を何グラム食べたかを調べて、計算で出した値になる。
(生方委員)
私は内科医で、患者さんの食塩摂取量は尿検査で調べて、尿中のナトリウム・尿中のクレアチニン・身長・体重・年齢で計算して出している。こういったことを市の健診に組み込むとか。自分がどのくらいの塩を摂っているのか案外分かっていない。患者さんに聞いても結構多い。例えば一日13~14gくらい摂っている方が多い。聞いてみると、結構気をつけてますと言う。結局は気をつけ方もよく分かっていない。自分がどのくらいしょっぱいものを摂っているかというのを分かっていないので、まずそれを認識していただく必要があると思う。健診にそういったことを取り組み、自分がどうだということを分かっていただき、そしてそれからじゃあどういうふうにすればいいんだろう、何がどのくらい塩が多いのだろうかということを教えてあげられるのは我々医師の仕事でもあるかもしれないが、どういった味付けのものをどうしたらいいかということを別の機会でやっていくといいかなと思う。
最近全国でソルコンフェスティバルというものが開かれている。ソルコンとは塩を意識しましょうというソルトコンシャスの意味で、塩を使わないでうどんを打つとか、そのようないろいろな取り組みをやっている。京都から最初にやったかと。
あとは呉では、広島のサミットがあった時に、サミットに来た首脳の奥さんを集めて減塩の会席料理を企画して出すなどやっていた。
いろいろな取り組みをしているが、市民全体においしい減塩料理を何とか教える機会があればいいんだろうなと思う。まずは自分を認識し、それからどうしたらいいかということを考えていければと思う。とにかく、健診に入れるのはいいのではないかと私は感じている。
(大澤会長)
尿検査で調べると、大体いつ頃の食事が反映されるのか?
(生方委員)
前の日の影響が一番大きいとは言われている。日赤の先生で減塩にとても取り組んでいる方がいらして、一日それこそ3gも食べず1g程度しか塩を摂らない。その先生が自分で調べたら、前の日にすごく頑張ったけれど、それでもちょっと多く出た。どうも三日間くらいは反映するのではないかということだった。健診の前だけ頑張って減塩したら意味はないかもしれないけど、普通の食事をしていて健診をやってみると大体自分のところが分かるのかなと思う。
(大澤会長)
二、三日の食生活が反映されるとすれば、日頃の食事の中でどのぐらい摂っているのかというのが反映されるという感じか。提案に関して事務局はどうか。
(事務局)
すぐに健診にというのは難しいところもあるが、現状、健康増進課でやっている健康教室や相談、イベント等に来た方に、興味のある方だけになってしまうが、尿検査で塩分測定をしている。健診とタイアップというわけではないが、国保の方の特定健診のときにもお誘いをして測定をしている。そういった結果などを踏まえながら、医師会の先生方と相談をしていくというようになるかと思う。当面は全員にというよりはイベント等に来ていただいて、そのような中でやっていけたらと思う。
(大澤会長)
特定健診は医療保険者が実施主体になって法律で決められた項目をやっているとのことなので、前橋市在住の方全員にするというのはすぐには難しいと思うが、実態を把握するには良い方法ではないかと提案があったので、今後の参考にしていただけるといいと思う。
(中山委員)
リトマス試験紙のような、キットのようなものはないのか?
(生方委員)
キットはない。採尿して、それを検査会社に出して数値を出してもらう。出た数値を自分で計算して患者に教えている。ちょっと面倒は面倒。ただ、パソコンのインターネットで数値を入れれば答えを出してくれるサイトがあるので、結果が出たらそれを打ち込んで、患者に伝えている。本当に気をつける方は6gくらいとか。ちゃんとやっていると言いながら20g以上で、どうやってこんなに塩を摂っているのかと思う方もいる。私はそのようにやっている。
(関口委員)
資料4ページの高血圧者の70歳以上の結果について生方委員にお聞きしたい。男性20代の方が38.3%と非常に多い。食欲があったりなど、そういうことなのか。女性と比較するとかなり違うので。
(生方委員)
どうしてでしょう。最初の母集団がどんな県民の集団だったのかはわからないけれど、40代よりも多いというのはどういうことなのか。たまたまこのアンケートを取った男性の20代がとてもしょっぱいものをいっぱい食べたとか、そういうことなのか。ただ、実際に測った血圧でしょう。ですから、わからないけれど、ちょっとこれは一般的ではない数値だと思う。
(大澤会長)
これは群馬県の結果ですよね。県の方でも何か見解などを示しているのか。
(事務局)
こちらの調査に関して、検討会に出席した際に教えていただいた内容とすると、20代の協力者の人数が少なかったとのこと。母集団が少ない状況で血圧の高い方がたまたまいて、数値が高くなったと伺っている。
(大澤会長)
少ないとはだいたいどのぐらいかわかるのか?
(事務局)
正確な数字は分からない。
(大澤委員)
国の結果があればと思うがないようなので、たまたまのような気がするが、人数が少ないということが影響しているのではないかということで、このパーセント提示のとおり理解するのではない方が良いのかなと思った。
(金子委員)
資料6ページの体験をするのに適した機会や場所ということで、個人的な意見としては、やはり体験してもらうというのが一番大切だと思う。前の議題になってしまうが、資料(前回会議後の取り組み)5ページの働き世代への取り組みということで、パパのダイエット作戦withキッズ応援隊があったが、減量が必要な小学生の父親を対象に、この減量というのは塩の減量だと思うのだが、どのような対象で選んでいるのかが一つ気になったことと、僕自身が抜けているのかもしれないが、この取り組みはどういう方法で募集していたのか。初めて今日見たので、どういうことでこの対象の12組を選んだのかということなど、その辺もう少し広範囲に皆さんに、例えば広報に載せるなど、もっと広くいろいろな方にイベントをやった方が体験していただける人間の数が増えるのかなと思った。
(大澤会長)
この、パパのダイエット作戦withキッズ応援隊というのは新しい試みだったのか?
(事務局)
はい。今年度初めて実施した事業になる。働き世代の男性で、ちょっと肥満の方が多い傾向が前橋はある。健診を受けている方で受診勧奨値の人は受診の範疇になると思う。特定健診対象者で特定保健指導に該当する方はそちらで指導を受けていただける。どれにも該当しない方で、ちょっと体重が増えてしまっているお父さんたちを主に対象にしている。なので、BMIが25以上または20代の頃から体重が5キロ以上増加している小学生のお子さんを持つお父さんたちを対象にしている。今回は広報と、教育委員会にご協力いただき、すぐーる(学校連絡システム)で募集をかけた。そこで応募があった方たちに今年度は実施している。今年度は10組参加していただいている。
(大澤会長)
広報ということは全市民にということで。
(事務局)
はい。広報とインターネットです。
(大澤会長)
ちょっと肥満かなと自覚のあるお父さんが中心だと思うが、応募者というのは全員なのか。それとも優先など?
(事務局)
先着順で、募集をかけて数日で埋まってしまった。キャンセルの方もいて、今10組が取り組んでいる。来年度は枠などを見直して実施を検討中。
(大澤会長)
30、40代の肥満男性が増えていると先ほどの説明でもあり、国民栄養基礎調査の結果でもあると思うが、以前は30、40代よりも40代以降の方が高かったが、30、40代がすごく高くなったかなと私は認識している。特定健診は40歳以上になるので、30代というと職場健診などをしているのだろうが、もしかしたら保健指導などの点では手薄になる年代なのかなと思う。肥満が増えていることも鑑みると、こういった取り組みというのはすごく重要で、お父さん自体も関心があるけれども教えてもらえる機会がなくて、関心を持って応募してきてくれた人も結構いたのかなと思った。この機会はすごく面白そうなので、また今後も継続されるといいと思う。
(中山委員)
とても良い取り組みだと思うけれども、対象が少なすぎる。10組では焼け石に水のような状態。だったらもっと地域で、地域に食改や保健推進員がいて公民館に調理室があるのだから、そこで応募して、皆さんでやるほうが効率的だと思う。ここに集めなくても。市全体でたった十名と聞いてびっくりした。それでやっているというのはちょっとおこがましいと思う。なので、地域に公民館があるのだからそこで皆さんで協力して体制を作っていったら。前橋市の食改推の方は地域で活発にやっているし、保健推進の方はプライバシーの関係で昔ほど活動がないので、もっと協力的に、地域のことをターゲットを絞ってやっていった方が効率が上がると思う。一応提案として申します。
(事務局)
今年度、親子で12組にして募ったのは、昨年度まで働き世代の男性を対象に募集をかけていたが忙しかったり子育てなどで関心がなかったりしてなかなか集まらなかった。せっかく企画してもなかなか集まらないのが続いており、今回は親子で試みた。試食提供や調理体験をしていただく内容なので会場やマンパワーの関係などもあり、今回は12組という形で募集した。
学校教育課に協力していただき、すぐーる(学校連絡システム)で配信をした。ご覧になっていただいて、自分たちの世代はちょっと気をつけないとなという波及効果は多少得られたと考えている。来年度以降は、単発で人をもう少し多く集められるような形で事業は検討していきたいと考えている。
(大澤会長)
まずモデル的に試してみたという形で、効果が確認できたら徐々にまた広められる方法を検討していくということで。
(大山委員)
40代~60代は働き世代なので、基本的には企業を巻き込むしかないなと思っている。なので、企業の経営者並びにそういった人たちが従業員の人たちの健康意識をどういうふうに高めていくかということを前橋市の人たちで考えていただき、それを従業員に伝えるということが重要だと思っている。
あと、体験するのに適した機会や場所については、人が多いところでこういった経験をすることがいいので、前橋で集客力というとけやきウォークしかないので、そのようなところで体験していただくのが良いかと思う。
(大橋委員)
私世代の友人やその夫と話をすると、血圧の薬を飲んでいるという人が多い。私自身も、まだそこまではいかないが気をつけるよう主治医に言われる。けっこう皆さん、血圧の薬を飲むことにあまり抵抗を感じていない様子。私は食事や運動をすることでどうにかしようと思っているが、簡単に「薬を飲んでいる」と言っている友達がいるので、やはり意識を持って取り組んでほしいと思っている。意識を持つことが大事ということは、それを啓発することが大事だと思う。減塩は大切であるということを広めるには、人が集まったところで、こうすれば減塩でもおいしく食べられるということを啓発することが必要。そのような場所を作って、調理実習などがあれば自分も参加してみたいと思うので、機会を増やしていただけたらと思う。
(大澤会長)
機会というところで、何か提案やこういうところがいいのではないかというのはあるか。
(大橋委員)
公民館で先ほどの地産地消のおきりこみなどを食べているというのは拝見するが、大きい公民館の調理実習室でも何人も入れる所がないので、やってくれる方の人数もあると思うが、やはり回数を増やしてくれたら嬉しい。
(大澤会長)
公民館など身近な所でできればいい。マンパワーや場所の設備などがあるかと思うが、機会がより増えていくのはひとつ意味があると思う。
(石垣委員)
私は京都出身で、結婚して群馬に来た時に料理の色や少し味が濃いのが気になって、こういうことを関東の方に話すと関西は薄口醤油だから色が薄いだけで塩分量は濃口醤油より薄口醤油の方が高いとすごく言われるが、実際問題、塩分量の摂取状況は全国で見てみると関西よりも関東の方が高かったりする。何が違うかというと、やはりだしかなと思う。今、簡単に使えるオール無添加のだし醤油やそういったものがすごく増えて広まってきているので、例えばけやきウォークなどの人が集まるところで試食などをして、使い方や味を試してみることができる機会があると少し違うのではないかと思う。
(新井委員)
地域でできて、地域の子供や大人が集まる機会を考えてみたところ、コロナ明けでだいぶ復活してきたのびゆくこどものつどいが思い浮かんだ。コラボみたいな形で、例えば全部一斉でなくてもモデル地区みたいなものからだんだん広げていくような。例えば試食やレシピの紹介をしたらいいと思った。
(事務局)
いい機会だと思う。様々な団体や地域の方が集まって同じ場所で行われているので、地域の食改に出ていただいて試食をしたり、もちろん我々も周知啓発する機会にしたりと、その辺も含めて検討していけたらと思う。
(大澤会長)
大きなイベントなので是非検討いただければと思う。
(栗木委員)
体験をするのに適した場所ということで色々な意見が出て、まえばし赤城道の駅もよくイベントや試飲をやっていたり野菜も売っているので、ああいう場所もいいのかなと思った。
私は保育園勤務なので給食は子どもの塩分量で毎日食べている。先ほど学校で年間200食とあり同じくらいになると思うが、薄味にすごく慣れて外食などに行くとしょっぱいと感じたりするので、社食がある企業では塩分を控えめに提供するとか、そういったところで広めていってもいいのかなと思った。
(大澤会長)
先程大山委員からも企業と連携してというような話が出て、市の方でも企業との連携した取り組みはかなりしていてその数も増えていると理解しているが、取り組み状況として何か報告できることはあるか。
(事務局)
前橋市ウェルネス企業登録ということで、協会けんぽと協力をして総合登録をするような仕組みがあるので情報発信はしているが、企業の中に入り込んでいくというところがもう一歩と感じているところではある。若い世代を考えるとやはり企業と連携をしていく、企業と手を結んでいくというところが大事だと思うので、一歩入り込んだ対策が必要。今のところは登録をして情報発信をしているのが中心なので、その辺はまた考えていきたい。
(大澤会長)
企業は企業で、おそらく従業員の方の健康問題に関して何とかしなくてはいけないという課題が結構あると思うので、そことうまく連携して対応していけるといいと思う。
(中瀬委員)
先ほど委員の方からもあったが外食がしょっぱいということで、私たち食品衛生協会として、個人の店舗で啓発しているのはもう既に進んでいるけれど、どうしても大手外食チェーンなどになると食材から調理から全部一括していて、ただその店舗で加熱して温めるだけという状態になっているので、群馬の地元の各店舗に言ったところで正直どうにもならない。店舗から上にあげてもらうか、あるいは前橋市ではなくて群馬県からとか、そういうことでないとなかなか改善は難しいかと思う。前橋市内で必ず1店舗に食品衛生責任者というのを設けなければいけなくて、それが群馬県だと3年に1回講習会がある。そういう時を利用して、減塩の取り組みが必要だということを講師の先生にお願いして講習に入れてもらうとか、そういった働きかけは可能ではないかなと思う。
体験に関しては、場所ということではないのだが、この冬あたりも食材がものすごく高騰して非常に野菜なども上がってしまい、ちょっとした汁物を作るにしても予算を相当圧迫してしまうのではないかなと思う。市として、はねだしとか売り物にならない野菜をちょっと安く提供してもらうなどを市場ごとに増やしたり、そういうことをしないと試食会を開くことすら困難になっているような状態ではないかと思うので、検討していただくのもいいかなと思う。
(細野委員)
私はJAの女性協役員をしていて、2月3日に前橋東高校の生徒が野菜の料理を教えてくださいと言ってきた。体験の場所が先ほどから言われているが、前橋市と農協で年1回、農業まつりがある。今野菜が高騰しているが農家の人がいっぱいいるので、試食会をしたら結構いろいろな年代の方に来ていただけるのではないかと思う。高校生も最近は野菜に興味を持っていて、東高校の生徒は農家ではないのだけれど、いろいろ教えてくださいと。なので、若い人も野菜や健康に興味を持ってきたかなと思った。
(高橋委員)
一つ提案したい。体験するということは本当に一番大切で効果もあるだろうと思うが、市民のひとりひとりが減塩に意識を持つということはやはり大切だと思う。体験に加えて、あるいは興味のある一般市民の方が、尿中の塩分測定ができる機会があるといいなと思う。全国でやっている市町村もあるようなので、もし可能であれば広報やホームページに出していただいて、希望する方は実費で。計算すると200~300円で可能というようなことも出てはいるが、実体験ではないのでその辺を先生方に聞きたい。もしそういうものが実費で受けられるのであれば、企業や特定健診などに関わらない方でも、自分が今どのぐらい減塩できているのだろうか、あるいはどのぐらい取っているのだろうかという数字を知りたいと思う方がいるように思う。どの程度反応があるのか、それに対応できるかどうか全く今は分からないけども、そういう機会があると一般市民の人の見直すきっかけになるのではないかと思うので、ご意見があれば聞きたい。
(角張委員)
減塩というのは、自分では気をつけても皆さんが言うとおりなかなかできないところだと思う。先程大山委員からあったように、企業を巻き込んでやるということも大事かなと痛感した。減塩のメリットを会社で紹介できるような資料があったりすれば、各企業でももう少し進められるかなと。現状だとそういう資料がまったくないような感じがする。ぜひそういった資料があったら紹介して欲しいなと思う。一日当たり10gを7g、6gに減らすというのはどのくらいなのかよくわからないのだけれど、かなり微妙な量なので難しいなと思いつつ、メリットが大きいのだろうから進めていかなければならないと思う。
(大澤会長)
企業は従業員が50人以上いないと衛生管理者や衛生管理の役割を持つ人の配置が決められていないので、そうすると中小規模の企業だと義務がないのでどうしても手薄になってしまうと思う。バックアップするような施設もあると思うが、そういったところと市町村などがうまく連携できるといい。
(生方委員)
参考までに、自分の摂っている食塩摂取量というのは、かかりつけの先生が尿検査で簡単に取ってくれると思う。その後の計算はちょっと面倒なので先生がやってくれるかどうかではあるが、これはかかりつけ医に診てもらえる。
それから、減塩醤油や減塩何々とよく使うと思うが、確かにナトリウムは減るが代わりにカリウムが入っているので、腎臓の悪い方にはちょっと勧められない。高血圧学会でも、能登の被災地に減塩の物を送ろうという時に、腎臓が悪い人もいるからちょっと問題が出てくるというのもあった。
ちょっと塩を減らしたい、1.5gや2gはどんなものか。梅干し1個が2.2g。きゅうりのぬか漬けが5切れで1.5g。あと、ラーメンやうどんをスープまで全部取ってしまうと6g~7g。僕がよく簡単にアドバイスするのは、うどんやラーメンを食べる時はスープは美味しいけど我慢して麺だけにしましょうとか、そんな所。あと、梅干しを結構食べるという方がよくいらっしゃるので、梅干しだけはちょっと我慢しましょうと。そのようなお話をしている。
(3)その他
(大澤会長)
委員の皆様から、第4次食育推進計画の推進について感じていることなどがあればご意見いただけると、事務局も参考になるかと思う。
これをもちまして議長の任を降ります。ご協力ありがとうございました。
(事務局)
事務局よりご連絡があります。
前回の会議で、今後の取り組みとして説明をした市内スーパーでの取り組みについてお知らせします。3月1日土曜日フレッセイ朝日町店にて、減塩をテーマにした啓発イベントを10時から15時までの予定で実施します。減塩のツールとして、市民の方にさまざまな減塩商品があることを知ってもらうことを目的とし、店内の減塩商品を探してもらう等の内容で計画をしています。委員の皆様におかれましてもご都合がつきましたらぜひお越しいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
5 閉会
以上
配付資料
資料1 前回会議後の取り組み(令和6年10月以降)〜中学・高校生期、青年期における減塩の取組みを中心に〜
資料2 減塩の取組み (食塩摂取関連の状況)(壮年期・高齢期)
資料 第4次前橋市食育推進計画冊子
資料 第4次前橋市食育推進計画概要版
この記事に関する
お問い合わせ先
健康部 健康増進課
電話:027-220-5783 ファクス:027-223-8849
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2025年04月02日