令和7年度第1回前橋市食育推進会議
審議会名
前橋市食育推進会議
会議名
令和7年度第1回前橋市食育推進会議
日時
令和7年9月25日(木曜日) 午後1時30分 ~ 午後3時
場所
まえばし医療センター2階共用会議室
出席者
委員
阿久澤委員、阿美委員、池田委員、石坂委員、大澤委員、金子委員、 神山委員、塩野委員、高橋(雅)委員、高橋(美)委員、中瀬委員、 中橋委員、野中委員、水野委員、山田委員
15人
事務局
持田健康部長、関沼健康増進課長、五百川課長補佐、 三木副主幹、沖津主任栄養士、金子主任管理栄養士、高坂管理栄養士、行方管理栄養士、狩野会計年度任用職員
9人
傍聴者
0人
欠席者
委員
飯島委員、生方委員、伴場委員、樋口委員
4人
議題
(1)第4次前橋市食育推進計画について
(2)第4次前橋市食育推進計画の取組みについて
(3)第5次食育推進計画の策定に向けて
会議の内容
食育推進会議に先立ち、食育推進会議委員の任期満了(令和7年8月31日)に伴う委嘱状交付式を行う。健康部長より、委嘱状の交付。
1 開会(司会:関沼健康増進課長)
2 会長・副会長の選出
会 長 大澤 真奈美 委員
副会長 高橋 雅子 委員
前橋市食育推進会議条例第4条の規定により、委員の互選により選出。
3 会長・副会長あいさつ
4 議事(議長:大澤会長)
(1) 第4次前橋市食育推進計画について
(金子主任管理栄養士から資料により、第4次前橋市食育推進計画について説明)
(2)第4次前橋市食育推進計画の取組みについて
(沖津主任栄養士から資料により、第4次前橋市食育推進計画の取組みについて説明)
<質問・意見への回答>
(大澤会長)
初めてご覧になった、話を聞いた方が大勢いらっしゃると思いますが、資料1はかなりボリュームがあって、たくさんの事業をしていることが資料から分かると思います。具体的に聞きたいことがありましたらご意見いただきたいと思います。
第1次計画の時から始めて第4次計画になったわけですけれども、いろいろな事業を整理したり、よりよく改善していったりして、事業数もどんどん増え、今ご説明にあったような事業数になっていて、かなり充実している状況になっているかなというふうに思います。そういったさまざまな事業の中に、これまでやっていた事業があれば新しい取組みもあり、意識的に食育という観点を組み入れながら事業をリニューアルしたりと、今まで市の方も取り組んでおられた状況があるかなと思います。こういうことはどうなのか、こんな事業をやっているのかなど、それぞれの立場で気になったところがあれば発言していただけたらと思います。
(神山委員)
非常にこれだけの数の活動をされていたというのは初めて拝見させてもらって、非常に素晴らしいなと思ったのですが、その一方で、概要版の数値目標を拝見したのですけれども、この数値目標に紐づいた取組みや活動になっているのかお聞きしたいです。
(事務局)
計画の数値目標に紐づいた事業になっているかということで、直接この事業が必ずこの数値目標に反映するという形でお示しするのが難しいところではあるのですが、紐づくように活動を進めています。例えば、朝食欠食をしている市民の割合でしたら、具体的には食生活改善推進員さんの朝食摂取の啓発、また、教育委員会等でも朝食の摂取について啓発する取組みはしています。そういった複数の事業がこの目標につながると認識しています。
(神山委員)
実績シートを見てもそこの紐づけが見えなかったので、どうなっているのか知りたかったです。
もう一つだけ聞きたいのですが、取組みを行った上で、令和3年度の数値から過去だとか、これが直近なのでしょうけど、また最近のデータがあったり、何か推移が変わってきている、そんな実績も捉えられているのでしょうか。
(事務局)
直接お示しできるのが、黄色の冊子(第4次前橋市食育推進計画)の78ページになります。こちらは指標の実績の経年比較となります。これまでの計画に付随して行った市民意識調査の結果の経年の数値を掲載しているものです。また、この4次計画につきましては、その計画期間が5年という長いスパンの中で途中経過を確認するということで、令和6年度に食育アンケートという形で、意識調査と比較すると規模等は小さいものになりますが、アンケートを実施しています。
(神山委員)
実績が数字に表れてくると、さらに市民としてはいいなという印象を持ちました。
(3)第5次食育推進計画の策定に向けて
(三木副主幹から資料により、第5次食育推進計画の策定について説明)
<質問・意見への回答>
(大澤会長)
事務局から第5次計画のスケジュール、委員にお願いしたいことについて説明がありました。皆様からご意見やご質問があればお願いします。
(野中委員)
今年度からケアマネージャーという立場で参加させていただくことになったのですが、第4次計画をまだ事細かに把握はできていないのですが、見させていただいて、高齢期というところの部分が少ないなというのが率直な感想です。食育プランのライフステージごとのというところで、高齢者65歳以上で一括りになっているのですけれども、普段介護保険で提案や相談を行っている中で、高齢期でも65歳のまだ現役からあがったばかりの方と、80代の方というのはちょっと問題が違うのかなと感じていて、その中で高齢期を一括りにしまうと、65歳の方は結構入ってくるかもしれないけれども、80代で高齢ひとり暮らしとかになってくると、なかなか食育というところが難しいなというのを普段から感じていて、高齢者の方は同じものを何度も買って食べたり手軽に食べるもので過ごしていたり、そういった中でこのライフステージも、高齢期でも後期高齢者という部分、そういうふうな見方もあってもいいのかなと思いました。
(事務局)
おっしゃっていただいたように、高齢期ということで65歳以上を一括りにしていますが、やはり環境やその方の身体の状況によって異なるというところがありますので、また今後の5次計画をする際にご意見を参考にさせていただきながら、設定を考えていけたらと思います。
(野中委員)
あと、アンケートはどういう形でやるのでしょうか。
(事務局)
20歳以上の市民に無作為抽出で実施する予定になっています。
(野中委員)
65歳以上の何人かから、年齢も無作為になるのでしょうか。
(事務局)
年代別に人数を、まだ出ていないですが、出しまして、抽出して実施する予定です。
(野中委員)
例えば80代とかに送った場合に、なかなかやはり回答を得られないことも多いのかなと思うので、私たちの方で協力できることがあれば、アンケートを取ることはできるかなと思いました。
(事務局)
ありがとうございます。
(大澤会長)
資料1の各事業を見ていただくと、高齢者が65歳以上ということで、ダイジェスト版ではこういう考え方でと書いてあるのですが、具体的な事業の状況、対象の方の健康状態に応じていろいろな取組みをされているのを確認できるかなと思いますので、またさらに詳しいご意見などいただければと思います。
(阿美委員)
資料を拝見させていただいて、食育に関心がある市民の割合というところの中高生の割合が平成23年に比べてだいぶ上がっていると思うのですけれども、これは今までの食育活動がいい方向に働いている結果なのかなと思っていて、ほかの資料を拝見しても、幼稚園とか小学校での食育というのはよく自分も子育ての時に触れて、よくやっていただいているなと思っていたのですが、中高生がせっかく意識しているのにそこに働きかけるような施策とかはあるのかなと思ったのですが、何かありますか。
(大澤会長)
中高生にもいろいろな健康教育などがこの冊子に載ってはいますが、事務局から何かありますか。
(事務局)
健康増進課で、高校生に向けての事業になるのですが、卒業する前の市内の高校生に、ひとり暮らしが始まる段階の前に朝食摂取や食生活などの講話をしています。まだ市内全域の実施が達成できておらず一部の高校にはなってしまうのですけれども、そういった形で事業を展開しています。また、中学生ですと、市の食生活改善推進員がおきりこみの事業を通して、減塩や食生活に関するお話を郷土料理の伝承と併せて行っていただいている状況です。
(金子委員)
先ほどの意識調査の対象のことですけれども、先ほどの(野中)委員さんのお話のように、小学生・中学生・高校生と専門・大学生は(アンケートが)取りやすい。ここはかなり対象人数が多いです。ですけど、20歳以上の市民というのは、2000人の残りで、学生さん以外はかなり人数が少ない。ましてその中で20代30代、「回答者の属性」にある70代以上となると、かなり少なくなると思うので、この辺の数をもう少し増やした方がいいのではないかなとは思います。
(事務局)
こういった調査は、協力率、回答率が高いほど精度が高いということを言われていますので、やはり回答率を高める方策を考えていかないといけないと思っています。先ほど大澤委員さんから県の食育の調査の結果についてご紹介がありましたが、県も令和6年度に実施した調査につきましては回答の仕方等を以前と異なる方法で実施をされていたようですので、県の動向なども参考にしながら、実施方法について検討していければと考えています
(大澤会長)
第4次食育推進計画の推進、また、今後の第5次に向けてというところで構わないので、感じていることやご意見を伺えたらと思います。
(池田委員)
食生活改善推進員でおやこの食育教室を年に2回は行っていて、いつも思っていたのは、2011年の震災の時に、先生が災害の教育をしていたので、小学生が大人を引っ張って、地域が助かったと言われています。
そのことを聞いていて、今、中学校ではおきりこみとかを教えているのですけれども、小学校だと、年に1回の教室だと20人くらい。なので、小学校の中で実習ができるかどうかはまた別として、食育の時間というのをもっと設ける形にすると、大人になっても意識が高い人が増えていくのではないかなというふうには思っています。
(大澤会長)
食育の話というのはたぶん教育の中にも工夫されて盛り込んでいるところも多いかと思います。よい取組みを考えていければと思います。
(高橋(雅)副会長)
本当に多様な立場からご意見をお伺いして、すごくいいなと感激しました。
資料1を拝見して、コロナ化より講座の開設数だとか参加人数というのは着実に少し回復してきているのかなというふうに傾向として拝見しました。その中で、66ページのところに高齢者に対する食育の推進という取組みで、これはタブレットを使っての取組みとされているのですけれども、こういう効果というのはどのようなものだったのかなとお聞きしたいと思いました。これはたまたま令和6年はちょっと人数が減っているのですけれども、継続していくとの内容なので、コロナが明けて、タブレットなどを使った取組みというのは増えてきているのでしょうか。あるいはその効果を具体的に教えていただけたらと思います。
(事務局)
こちらは長寿包括ケア課の取組みとなり、先ほど野中委員から高齢者はさまざまな状況の方がいらっしゃるということを教えていただいたのですけれども、どちらかというと会場に直接自分で出向ける方ということになりますので、比較的元気な高齢者の方が参加している教室と聞いています。
効果ということでおっしゃっていただいたのですが、例えばタブレット端末を使用した事での効果ということでよろしいでしょうか。
(高橋(雅)副会長)
はい。タブレットを使ってというのはなかなか珍しいなと思いまして。
(事務局)
このタブレット端末を活用して行った部分になりますと、フレイルチェックというものがあり、この端末を利用して、その場で結果を目で見て確認する内容と聞いています。
(高橋(雅)副会長)
今後そういうものを取り入れていくというのも、世の中の動きとして、高齢者と言われる人たちもどんどん使いこなしていく、これはフレイルチェックに用いたものですけれども、そういう方向としては将来的にあるのかなというふうに思います。
(大澤会長)
他にご意見ありますか。
(高橋(美)委員)
先ほど中学校ではおきりこみの話があり、小学校でもというお話がありましたけれども、現在小学校では各調理場から栄養教諭や栄養士が来て、子供たちの給食の様子を見たり、実際授業をしていただくということになっています。
本校でも来月栄養教諭にきてもらうことになっていて、見ていただくのは、小学校一年生・二年生・三年生がメインになっていて、好き嫌いなく食べようという、そこから入るような形になっています。その後で、給食の配膳の様子や実際食べている様子を見て指導ということになっていて、他の学校でもそれぞれ実施しています。
来月には全小中学校の給食の主任が、その学校の取組みを発表することになっています。普段、給食指導、それから総合的な学習の時間という授業の中で、食育について取り入れているところではあります。ただ、実際に作るとなるとどうしても家庭科の授業になるので小学校五年生・六年生にならないと、というのもあるのですが、夏休みの宿題等でおうちの人と一緒にやったという子もいますので、少しずつ家庭と学校とでもやっているということをご承知いただけたらと思っています。
(大澤会長)
栄養教諭は普段どちらにいらっしゃって、前橋市内でどのような活動しているのか、教えていただけますか。
(高橋(美)委員)
全ての学校ではないのですが、学校に配置されているのですけれども、学校にいるかというとそうではなくて、近くの調理場で栄養士として、実際に調理をやっている方もいらっしゃると思います。本校ではないので分からないのですが、調理や片付けをして、午後になると学校に戻ってきて、その学校や近隣の学校の栄養指導ですとか、先生方にもこんなことがあったと話をしてくださっているようです。学校に名前(籍)はあるのですけれども、実際学校にいるとは限らず、調理場にいることが多いと聞いています。
(大澤会長)
栄養教諭という仕組みができたことが画期的だなと思いまして、そういった方たちが中心になって食育の教育をもっとやってもらえるといいなと。取組みも始まっているようですので、期待したいと思います。
(山田委員)
これは知り合いの農家さんの話なのですけれども、大胡中学校の5・6時間目などに、いろいろな職業の方々が来て、農家さんなどが来て、職業という観点からいろいろな話をしている。農家さんが小学校や中学校に来て、どういうふうに野菜を作っているとか、そういうのもまた食育のひとつなのではないかなと。
基本方針2の12番の学校給食における前橋産農産物の使用率なのですが、JA前橋の青年部で、教育委員会事務局と農政課に来ていただいて意見交換会を行ったのですが、もう少し昔だったら結構使用率が高かったらしいです。それがコロナになって一回やめたらしく、今そのまま下がっている状態でずっときているらしいのですが、じゃあどうしたら増やせるのと言われて、今、農家さんが朝7時から8時まで野菜を直接調理場に持っていって納品するという形になっているんですね。それだと、農家側の目線だと7時から8時の一番忙しい時間、動きやすい時間帯を犠牲にして配達をするというのが、なかなか賛同してやってくれる農家さんが少ないのではないかという、そういう意見をあげたのですけれども。その一つの回答として、今新しく調理場を作っているところでは保冷庫を入れるか入れないかなど。実際そういう状況なので、使用率を増やす、抜本的に増やすのはどうすればいいのかとなった時に、前橋市と農協で、生産者が昼間納品した野菜を次の給食に使えないかというのは、そういう取組みをしていけば、もっと目標値も近づくのではないかなと思います。なかなか農協さんと市のやり取りで大きい話になってくるので難しいと思うのですが、そういうのができればいいのではないかなと思います。
(大澤会長)
現場のいろいろなやりにくさとか、なかなか声が届いてこないのかもしれないので、発言していただいたので、事務局も話し合いなど積極的に設け、考えていただければと思います。
(神山委員)
子供の頃ご飯を食べていると、おばあちゃんとかが米粒残すなとか、お箸は持つところを右に置けとか、ご飯は左など、そういうのを覚えて今もやっています。食育って食べることや栄養だとか、その上の段階の話をいっているような気がして、もっとその下の、基本的な日本の文化みたいな、そういったところも食事の中で教える必要があるのではないかなと感じることが時にあります。会社の若い子たちがお箸を置いてくれた時に、持つところが左に置いてあったり、外国籍の従業員は、肘をついてご飯を食べてもだめではないし、そういった教育もない。やはりそれは日本の文化で、小学校・中学校で給食を食べる機会が多いと思うので、先生がどういうふうに見てくれるか。ご飯だけ食べて、後からおかずを食べて、最後みそ汁だけを飲むというような食べ方をする子もいて、でも私の頃は三角食べやぐるぐる回して食べるとか、そういうふうに先生に言われた記憶があります。そういったところも食育の活動の中でできたらより良いのではないかなと思いました。
(大澤会長)
神山委員の発言は本当にそうだなと。お茶碗の配置とかお箸の置く位置とか、そういったものは親がきちんとわかっていないと子供にはなかなか伝えられない。だけど、それを教育される機会があるのかなと。たぶん食育の取組みでは郷土料理や文化を意識した事業というのはされていると思うのですけれども、取り組まれていることがあるのか私もお聞きしたいなと思います。
(事務局)
食を通して文化を伝える、またマナーを伝えるという食育の大切な一面をご紹介いただきありがとうございます。食育推進計画概要版には、具体的な記載はないのですけれども、この数値目標の関係で言いますと、8番の食卓を囲む市民の割合というところがあります。共食、共に食べるということになるのですが、共に食べる機会を通してお伝えいただいたようなことを家族の中で、また教育現場で伝えていくというところをこれからも啓発をしていけたらと考えています。
(大澤会長)
また新しい計画に向けて、そういった視点も考えていただければいいなというふうに思いました。
この後も会議がありますので、日頃考えていただき、いろいろ機会があると思いますのでお伝えいただければと思います。
これで予定されている議事は終了しました。事務局から何かありますか。
(事務局)
次回の会議につきましては、令和8年2月を予定しております。細かい日程につきましては決まり次第通知を送らせていただきますので、引き続きよろしくお願いいたします。以上です。
(大澤会長)
これをもちまして議長の任を降ります。ご協力いただきましてありがとうございます。
5 閉会
以上
配付資料
資料 第4次前橋市食育推進計画冊子
資料 第4次前橋市食育推進計画概要版
資料1 令和6年度食育事業実績評価
資料2 「第4次食育推進計画」推進スケジュール及び「第5次食育推進計画」 策定スケジュール(予定含む)
この記事に関する
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健康部 健康増進課
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〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2025年11月11日