第58回水と緑のまちをつくる審議会

審議会名

水と緑のまちをつくる審議会

会議名

第58回水と緑のまちをつくる審議会

日時

令和4年12月16日(金曜日)
午前10時~午前11時30分

場所

市立図書館本館講堂

出席者

委員

森田哲夫会長、中村祐子副会長、剣持康彦委員、増田久美子委員、西尾敏和委員

事務局

吉澤建設部長、高橋公園緑地課長、新井課長補佐、長井副主幹、中村主任

欠席者

委員

加賀谷宏委員

事務局

狩野公園管理事務所長、(公園緑地課)岡安課長補佐

議題

(1)報告事項

「前橋市緑の基本計画」における実施計画の点検・見直しの結果について

(2)協議事項

「前橋市緑の基本計画」における後期実施計画(策定案)について

会議の内容

1 開会 高橋公園緑地課長

(定数の報告)

委員6人中5人の出席により過半数を満たしており、審議会の成立が報告された。

(傍聴について)

傍聴者なし

(議事録の開示について)

議事録が市ホームページに掲載されることが説明された。

 

2 自己紹介

委員及び職員の自己紹介

 

3 挨拶 森田会長

これまで都市計画の基盤整備といえば「グレーインフラ」であった。今、グリーンを活用しまちづくりを考えいく、水と緑が注目される時代となった。

様々な社会課題に対応していける計画を作るため、皆様の専門分野からご意見いただきたい。

 

(議事録署名人の選出)

議長(森田会長)より、増田委員と西尾委員が議事録署名人として指名された。

 

4 議事

(1)報告事項

「前橋市緑の基本計画」における実施計画の点検・見直しの結果について

(2)協議事項

「前橋市緑の基本計画」における後期実施計画(策定案)について

資料に基づき、中村主任より説明。(内容が関係しているため、一括で説明。)その後、委員からの質疑応答。

 

(西尾委員)

資料2の8ページの施策23にグリーンインフラについて記載するとのことであるが、具体的にどんな事業が想定されるか。

 

(事務局)

歩道や公園の舗装の際に通常よりも砕石層を厚くすることにより、雨水貯留機能を持たせるものなどを想定している。

 

(森田会長)

30~40年前から、緑の重要性が語られるようになった。前橋市は自転車を推進しているまちであり、緑道で各拠点を繋ぐようなグリーンのネットワークを考えていってはどうか。

勢多農林高校に協力頂いているような事業があるようだが、授業との兼ね合い等、大変ではないか。

 

(中村副会長)

生徒の活躍の場であり、調整しながら協力したい。

 

(森田会長)

前橋市には市立高校もあり、そちらとの連携があってもいいのかもしれない。

 

(増田委員)

学生以外のボランティアにも着目してはどうか。他市において、市民参加で花植えを行ったことがある。土いじりはメンタルヘルスにも良く、楽しんでいる様子が見受けられた。また、「自分がやった」ことにより、公園に愛着が持てるようだ。

 

(中村副会長)

都市再生推進法人(一社)前橋デザインコミッション(MDC)の活動の中で、廃材を利用してのクリスマスツリー作り等、市民参加のものがある。今、こういった活動が少しずつ浸透してきているところである。

 

(森田会長)

情報の伝え方を考える必要があるかもしれない。

愛護会はどのような状況か。

 

(事務局)

400団体程が、大規模公園を除く、街区公園、近隣公園の日常管理を行なってくださっている。

愛護会も高齢化しており、「市で管理してほしい」という意見も増えているが、出来ることは地元で行っていただくのが基本となる。高木の管理は愛護会では難しく、市で行なっている。また公園内に花壇を設置する場合等に補助している。

高齢化で作業が難しい愛護会と、花壇整備等をやりたいと考えているボランティアを結びつけることができるように、春、秋に愛護会の募集をする等、継続に向けての可能性を探りたい。

 

(森田会長)

愛護会の高齢化は今後も課題であり、活動を支えていっていただきたい。花壇に花を植えるのも大変であるが、草刈りがより大変であるという意見を伺ったこともある。

基本方針に「前橋らしい」とあるが、前橋らしさとはなにか。

 

(事務局)

ふるさとのケヤキ並木や敷島・田口の桜並木、宮城地区の千本桜等の前橋を代表するような緑が前橋らしい景観形成を担っている。

 

(森田会長)

ピンポイントでの景観ではなく、他自治体と前橋は何が違うのか。例えば、夏の公園でセミの鳴き声が聞こえない等、生物多様性が失われているように感じたことがある。そのため生物多様性の観点から「前橋らしさ」を模索していくのも手である。

戦災復興時に植えられたケヤキ並木も大きく成長した。愛護会に頼まないような、高木はどのように管理しているのか。

 

(事務局)

近年、街路樹が大木になってしまっており、苦情も多い。今後どうあるべきかを住民の方と話し合いながら、必要に応じて伐採する場面も増えていくと考えている。

 

(剣持委員)

グリーンインフラについて、雨水貯留や浸透性舗装等、既に取り組まれている事業もあるかもしれないが、そういったものを資料1の56ページ「4.市民の安全なくらしを守る緑のまちづくり」に具体施策として追加しても良いのではないか。

公園の統廃合については、今後あり得るのか。

 

(事務局)

基本的に区画整理事業で整備した公園については、適切に配置されており、統廃合することはないと思われる。しかし民間の住宅造成の開発の要件として設置されたものなどは、小規模なものも多く、統廃合の可能性がある。

 

(森田会長)

これまでの都市軸は道路であった。これを例えばボストンのように緑で繋いでいくことが出来れば、これが前橋らしさであるということが出来るのではないか。

公園を統合していくことが出来るのか。

 

(事務局)

難しい問題であり、100平米程度の小さな公園は売っていくことも視野に入れて考えていく必要があるかと思う。

 

(剣持委員)

公園の問題は難しい。公園ごとに役割分担させ、例えば遊具を集めた公園、広場がメインの公園のように、フレキシブルなやり方もある。

 

(森田会長)

CSR活動の一環として、「この緑地は株式会社〇〇が管理しています」のように募集するのはどうだろうか。あるいは、花壇の花は食べられないが、そこを農地にして貸し出してはどうか。

未実施については、取り組みますとあるので、継続してお願いしたい。

前橋市の先進的な取り組みとして、樹林墓地があるが、こちらについては緑の基本計画には記載しないのか。

 

(事務局)

墓地の承継者、継ぐ人がいない方のお墓がゆくゆくは無縁化してしまう。また核家族が進んでおり、子がいても地元に戻らず、墓を承継しない。あるいは檀家制度が途切れている。そういった社会情勢を踏まえ、永代供養型の合葬墓として樹林墓地を整備し、昨年度から販売している。困っている方を優先して販売している。

樹林墓地は墓地であり、緑の基本計画とは分けて考えていくのが良いと思う。

 

(森田会長)

長く市の収入として見込める、良い事例かと思う。そういった手法をパークマネジメントに組み入れてはどうか。

資料3については、ほとんど100%であり、もっと目標を高くしてはどうか。

「感じている」という評価項目に対しては、アンケートに頼らざるを得ない。自己点検の評価とアンケートで得た市民評価の関連を調べ、どう満足を得たかを把握する仕組みを考えても良いのではないか。

 

(事務局)

今回の点検方法では、資料3のとおりの評価と進捗状況の結果となってしまった。

 

(剣持委員)

アウトカムベースの指標なので、アンケートは独自の指標とし、自己評価とは切り離してはどうか。

 

(森田会長)

途中改訂のため、大幅な変更は難しいだろう。全項目の評価が良いが、どこに力を入れているのかを明確にした方がいいのではないか。

緑の基本計画が都市の課題を背負っているのではないか。働き方改革や子育て支援に貢献出来ないか。

関東大震災後、小学校の隣に公園を設置する事例が増えた。これは防災面を考慮してのことである。例えば、このように子育て施設の隣の緑はより大切にする等の特徴を持たせることは出来ないか。

「あそこの公園は暗くて危ない」等の問題はないか。

 

(事務局)

一時的に「変質者が出る」との話があり、対応したことがある。トイレ周辺に死角が出来ないように配慮している。

 

(森田会長)

前橋市の誇る政策であるMaeMaaS(マエマース、前橋版MaaS)や前橋暮らしテック推進事業(デジタル田園都市国家構想推進交付金事業)は緑の基本計画に位置付けられているのか。無いのであれば位置付けてはどうか。

 

(事務局)

デジタルを活用し、生まれた余暇を地方の緑の中で過ごす。都市部での疲れを地方の緑で癒す。そういった点に関連している。

 

(森田会長)

緑の中で過ごすことこそがデジ田だと言えるようなものがあると良い。Cogbe(コグべ)、電動キックボード、電動車イス等の活用も考えてはどうか。

 

(事務局)

いずれの政策もオール前橋で取り組んでおり、他部署と連携しながら検討したい。

 

(増田委員)

公園のトイレが汚かったり、薄暗く怖かったりして入りにくい。また車イスの方も一緒に行けるように、トイレ整備を進めてほしい。

 

(森田会長)

以前、都市公園まで車イスで行けるかを学生が検証したことがある。結果、車イスでは行けない公園が多くあった。

 

(中村副会長)

小さな子がいる子育て世代にとって、トイレがあるかどうか、そのトイレにオムツ替えの台があるかどうかは重要である。そういった配慮があると公園に行きやすくなる。また車社会であり、駐車場があるか、ない場合はどのようにアクセスしたら良いかの情報もあると良い。

 

(事務局)

公園管理の側面から考えると、トイレについてはかなりのご意見を頂いている。街区公園を管理する愛護会長からも、「和式トイレを洋式にしてほしい」「バリアフリーにしてほしい」といった意見は多い。しかし、そもそも街区公園にトイレがあること自体が特殊である。他自治体の街区公園にはトイレがないことが多い。トイレがあるのは総合公園等の管理者が常駐している公園であることが一般的である。

 

(森田会長)

前橋の街区公園はトイレの他に駐車場が設けられている公園が多いのも特徴である。街区公園は基本的に徒歩圏内の利用者を想定した公園であり、駐車場は設けないものが一般的である。あるとしても、車イスマークがある「思いやり駐車場」のみである。

最後にまとめとして、今後も協議事項の「前橋市緑の基本計画」における後期実施計画(策定案)に基づいて、緑を増やしていくよう努めていただきたい。

 

5 その他

中村主任より、次回の審議会の開催は会期を調整し別途通知することを報告した。

 

6 閉会 高橋公園緑地課長

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更新日:2023年02月15日