高校生ワークショップ「みんなで話そう!こどもの権利」を開催しました!

こども・若者のみんなが安心して育つことのできるまちを目指し、前橋市では、こどもの権利に関する条例の制定に向けて取り組んでいます。
高校生も対象となるこの条例に、皆さんの意見や想いを反映するため、「こどもの権利」について学び、考え、話し合うためのワークショップを開催しました。
ワークショップには、市内在住・在学の高校生等20名が参加し、 高校生学習室のスタッフや、こどものまち前橋若者委員の大学生の協力もあり、明るく賑やかなワークショップとなりました。
参加者アンケートでは、「とても楽しかったです。また機会があれば参加したいです。」、「これからももっとこういった機会が増えればと思います。」といった感想が寄せられました。



ワークショップ内容
1.こどもの権利について説明。
2.個人で大切にしたい権利を選び、その権利を基にグループ編成。
3.グループで大切にしたい権利について議論し、こどもたちが安心して育つことのできるまちになるため、大人にしてほしいこと、自分たちにできること、自分たちの想いなどをまとめ、グループごとに発表。
こどもから出た意見
Aグループ
1.大切にしたい権利
人種、性別、宗教、障害、貧富の差、考え方などによって差別されない権利(第2条)
2.自分たちで考えた権利
こどもが貧富の差に悩まなくていい社会をもとめる権利
3.込める思い
こどもの立場でも、自分たちが望めば、教育などの支援を享受しやすい社会になってほしい。大人たちにも、こどもが権利を持つことを知ってほしい。
4.大人にしてほしいこと
「貧富の差」をなくすのは一筋縄にはいかない。しかし、それに悩む人を一人でも少なくするような取り組みはもっと身近にあるかもしれない。
様々なこどもが利用できる施設・サービスを提供・周知していただきたい。
5.自分たちにできること
自分たちが、権利を持っていて守られている立場であることの自覚を持つ。
このワークショップのような意見を考えたり、伝えたりするチャンスに積極的に参加してこどものときから政治に関心を持つ。
Bグループ
1.大切にしたい権利
教育を受ける権利(第28条)
2.込める思い
教育があることで、搾取されたり扇動されたりすることを防ぐことができる。しかし、学校教育のみでは、社会に出たときに使うような実用的なマナーなどを学ぶ機会が無い。学校だけでない教育にも焦点を当てたい。
また、学校以前に保育園や幼稚園の待機児童問題も深刻である。知識的な教育を受ける以前の、集団行動や人との関わり方などを学べる場としての重要視したい。
3.大人にしてほしいこと
・待機児童を受け入れるための幼稚園や保育所の増設
・社会に出た上で生きていくための知識やマナーの教育(新教科として)
4.自分たちにできること
こども一人ひとりが今の教育についての現状を知り、こどもの視点から教育委員会や市に積極的に意見を訴える。
5.自分たちで考えた権利
自己形成の準備をする権利
Cグループ
1.大切にしたい権利
生きる権利、育つ権利(第6条)
2.自分たちで考えた権利
生きることに希望を持つ権利
3.込める思い
こどもの成長には愛情が必要不可欠であるという研究結果がある。結論、愛情を受けないこどもは死亡率が上昇するという結果のもと、親がこどもに愛情を注ぎ、こどもが愛情を感じ、生きていくことに希望を見いだせる親子関係の構築が必要なのではないか。
4.大人にしてほしいこと
・親としての責務を果たし、こどもを愛すること。
・こどもに伝わる方法で愛情を伝える。
・こどもを一人の人間として扱って、対話をすること。
5.自分たちにできること
・嫌なことは嫌だときちんと伝える。
・自分に関わる大人とコミュニケーションを取る。
Dグループ
1.大切にしたい権利
誰からも幸せを奪われない権利(第36条)
2.自分たちで考えた権利
幸せを見つける権利 〜Looking for own happiness〜
3.込める思い
幸せだと思う瞬間は1人1人違う。ある一つの幸せを守るのでは無く、各々が幸せを「見つける」所も守って欲しいと思ったから。「こどもだから」と大人に決めつけられて、こどものしたい事をさせてもらえないのは、主体性に欠けた大人になってしまう。
4.大人にしてほしいこと
・教育に関しての正しい知識の取得
・意見の尊重(くだらないことも話せるような環境を作る)
・金銭面のサポート(奨学金など)
・やりたいことに迷わずに挑戦できる環境を作ってほしい。
・こどもの思いを否定せずに、尊重してほしい。
・心の余裕(趣味を極めたり、旅行などでリフレッシュ)
・色んなことを経験ができる機会を増やしてほしい。
5.自分たちにできること
・自分たちのしたいことの情報収集
・他者の意見や思い、価値観を尊重する。
・色々なことを体験(好きなことを見つけるため)
Eグループ
1.大切にしたい権利
休んだり遊んだりする権利(第31条第1項)
2.自分たちで考えた権利
守られた環境の中でこどもらしく楽しめる権利
3.自分たちにできること
・自分の身分を証明するための学生証の所持して外出する。
・夜10時以降の無駄な外出をなるべく控える。
4.大人にしてほしいこと
こどもの生活を優しく見守ってほしい。
5.込める思い
こどもの行動範囲を広げ、自立を促してほしい。
そしてその過程を社会全体で見守ってほしい。
概要
日時
令和6年9月16日(月曜日) 16時~18時
場所
前橋市高校生学習室
対象
市内に在住・在学の高校生及び前橋市高校生学習室の利用者

この記事に関する
お問い合わせ先
こども未来部 こども政策課 こども政策係
電話:027-212-0883 ファクス:027-243-6474
〒371-0014 群馬県前橋市朝日町三丁目36番17号
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更新日:2024年09月26日