芳賀・桂萱の文化財を訪ねて

「芳賀・桂萱の文化財めぐり」の一部を掲載しています。詳細は下のパンフレットをご覧下さい。

前橋市の北部とほぼ中央部を占める芳賀・桂萱地区には、縄文時代・奈良・平安時代の埋蔵文化財のほか、中世から近世に至る貴重な文化財があります。

鉄造阿弥陀如来坐像(国重文)

鉄造阿弥陀如来坐像

端気町337 善勝寺

この仏像は、善勝寺の御本尊として安置されているもので、近くの小坂子町で仁治4年(1243年)に造られたといわれます。高さは90センチメートルあり、「上品下生」の印を結んでいます。鉄製ですが、頭と手首より先は銅で造られて、全体の重さは約88キログラムあります。頭髪は一面の螺髪。顔は丸顔で、衣文が平行の浅い線で美しく表現されています。東日本の鉄仏の中でも最も美しい仏像の一つです。

上泉郷蔵(県史跡)

上泉郷蔵

上泉町字宿1168-1

郷蔵は、江戸時代年貢を一時的に貯蔵するために造られたものです。上泉郷蔵は、寛政8年(1796年)に創建された土蔵で、現在は瓦葺荒壁塗りです。郷蔵は、県内各地に造られましたが、現在残っているものは少なく県内には3例があるだけです。上泉の場合には、関係する古文書も豊富にあり、運営の実態を知ることができます。

前橋高等学校のラクウショウ(市天記)

前橋高等学校のラクウショウ

下沖町321-1

北アメリカ東南部原産のスギ科の落葉針葉樹であり、秋になると枝と葉が鳥の羽のように舞い落ちることから「落羽松」と名付けられています。このラクウショウは、目通り3.0メートル、標高20メートルで水沼製糸所を創設した星野長太郎が明治26年(1893年)、アメリカ大陸発見400年記念大博覧会に入賞した生糸の授賞式のため渡米した際、持ち帰ったうちの1本といわれている貴重な樹木です。

片貝神社太々神楽(市無民文)

片貝神社太々神楽

東片貝町464-1

この神楽は、祭礼日である1月13日と4月の第2日曜日に五穀豊穣・疫病退散を願って奉納されます。この里神楽は、明治の始めに総社神社から伝えられました。昔は、片貝生まれの長男が5年間ものきびしい練習を行いました。
現在は、保存会の人により伝承されています。片貝神社は、6世紀後半の桂萱大塚古墳(前方後円墳)の上に建っています。

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更新日:2019年02月01日