前橋市公式YouTube動画紹介【文化財保護課】
前橋市文化財保護課35周年記念シンポジウム
前橋市文化財保護課35周年記念シンポジウム「未来につなぐ文化財の保存と活用」
令和5年12月10日に前橋市文化財保護課35周年記念シンポジウム「未来につなぐ文化財の保存と活用」が開催されました。文化財をどのように保存していくか、また、活用しながら未来に活かすための取組等について、基調講演と文化財のエキスパートの講師の皆様によるパネルディスカッションが行われました。
1 開会 市長挨拶
2 基調講演
講師:村田敬一氏(群馬県文化財保護審議会副会長)
3 シンポジウム
コーディネーター:藤井浩氏(元上毛新聞取締役論説委員長)
パネリスト :村田敬一氏
小笠原永隆氏(帝京大学経済学部観光経営学科教授)
大竹幸恵氏(黒耀石体験ミュージアム学芸員)
アドバイザー :桜井美枝氏(群馬県地域創生部文化財保護課文化財主監)
発掘調査成果の公開動画「まえばしを掘る!」
発見!前橋城大手門石垣
令和3年2月に前橋市本町一丁目の工事現場において発見された、酒井雅楽頭家(さかいうたのかみけ)時代の前橋城大手門石垣について、解説します。
文化財保護課職員の解説とともに、現在は、埋め戻され見ることができない石垣をご覧いただけます。
古代上毛野の王の奥津城-愛宕山古墳-
前橋市総社町を中心とした現利根川西岸には、大型の古墳が6基残されています。5世紀後半から7世紀後半にかけてこの地を治めた豪族の墓とみられ、「総社古墳群(そうじゃこふんぐん)」と呼ばれています。
前橋市では、それぞれの古墳が本来どのような形をしていて、どこまで広がっていたのかを確認する事業を進めています。令和2年度は、総社町総社にあります愛宕山古墳(あたごやまこふん)の調査を行いました。
愛宕山古墳は、7世紀前半に造られた四角い「方墳(ほうふん)」で、墳丘の一辺が約56mの大きさを誇ります。石室は大きな石を積み上げた巨大な横穴式石室で、玄室には凝灰岩製の家形石棺(いえがたせっかん)が置かれています。
今回の調査では、古墳の周囲をめぐる堀のほか、はじめて墳丘の調査にも着手しました。幅の広い周堀や、丹念に積まれた葺石などが検出され、墳丘全体を豪華に飾り立てた群馬県一帯を治める豪族にふさわしい古墳であったことが分かりました。
普段目にすることができない、築造当時の古墳の様子をご覧いただき、往時の豪族の威容を感じていただければ幸いです。
西善福録遺跡
令和3年5月に前橋市西善町において発掘調査が行われた、平安時代の水田跡(西善福録遺跡)について、解説します。「西善福録遺跡」は、主要地方道高崎駒形線沿線にある市南消防署の南方に位置します。産業用地造成事業に伴い発掘調査が実施されました。天仁元年(1108年)に浅間山が大噴火を起こし、現在の群馬県にあたる上野国(こうずけのくに)は田畑が使用不能に陥るなど甚大な被害を受けたことが、京の公家の日記に書かれています。水田跡はこの噴火の降下物に埋もれた状態で見つかりました。調査を行った技研コンサル株式会社によるドローン撮影動画により、空から見た西善福録遺跡とその解説をご覧いただけます。
池端北耕地下ノ割遺跡
平成29年8月1日から10月12日まで前橋市池端町において発掘調査が行われた「池端北耕地下ノ割遺跡」について解説します。この遺跡は東に関越自動車道、西に利根川の支流である午王頭川に挟まれた土地に位置しています。駒寄スマートインターチェンジの大型車対応化整備に伴い発掘調査が実施され、複数の古代道路と、奈良時代初頭(8世紀前半)に建てられたと思われる大規模な掘立柱建物跡が発見されました。
この二つはかつて元総社町に存在したと推定されている「上野国府」(古代の役所のようなもの)と関係があるのではないかと考えられています。
発掘調査を行った山下工業株式会社によるドローン撮影動画により、空から見た「池端北耕地下ノ割遺跡」とその解説をご覧いただけます。
上泉・荻窪遺跡群(荻窪倉兼3遺跡・上泉下中峯遺跡)
令和2年5月から7月まで前橋市荻窪町において発掘調査が実施された「荻窪倉兼3遺跡」、および7月から10月まで発掘調査が実施された「上泉下中峯遺跡」について解説します。
「荻窪倉兼3遺跡」は荻窪受水場の配水池築造に伴い発掘調査が実施されました。この周囲では過去2回発掘調査が行われていますが、今回の調査では古墳時代末から平安時代にかけての竪穴建物跡と掘立柱建物跡が多数重なった状態で発見されました。筆で文字を書く際に使用する須恵器平瓶や底部に「大」と墨書された土師器坏のほか、仏像または荘厳具とみられる銅製品といった珍しい遺物も出土しました。
「上泉下中峯遺跡」は荻窪公園の県道南ゾーン造成に先立って発掘調査が行われました。南調査区からは古墳時代の終わり頃のものとみられる「大型竪穴建物」が2棟確認されたほか、「氷室」の可能性も考えられる奈良時代の大形土坑(円形有段遺構)が発見されました。大型土坑からは「厨」と墨書された須恵器坏が見つかっており、公的な給食施設である「厨」の一角であった可能性も考えられます。
ドローン撮影動画による空から見た「上泉・荻窪遺跡群」とその解説をご覧いただけます。
郷土芸能大会が前橋市総合福祉会館で開催されました
第49回前橋市郷土芸能大会
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更新日:2024年01月26日