令和元年度第3回前橋市公民館運営審議会
審議会名
前橋市公民館運営審議会
会議名
令和元年度第3回前橋市公民館運営審議会
日時
令和2年2月13日(木曜日)午後1時30分~2時20分
場所
中央公民館 5階 501学習室
出席者
森谷委員長、萩原副委員長、川上委員、中山委員、田中委員、小高委員、東園委員、田口委員、剱持委員、梅津委員
欠席者
村島委員、大井委員、蜂巣委員、牧委員、野口委員
議題
1.協議事項
1.諮問「市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業と学んだ成果を地域に還元できる仕組みづくり」への答申書(案)について
会議の内容
事前に答申書(案)を送付し、意見を各委員へ求めたが意見はなかった。
答申書(案)を基に委員長より最終確認を行った。
(森谷委員長)
資料の答申書(案)1ページ目は、各委員へお示しした文案の中には無かった。事務局よりはじめにが欲しいと話があり急遽作成した。内容は、こういった諮問を受けた、こういった手順を踏んだということが書かれている。
2ページ目は、平成30年度第1回運営審議会で中央公民館長より諮問されたもので、これに基づいて審議をしてきた。
3ページ目以降が答申として各委員より出された意見をまとめたものになる。最後なので簡単に目を通していきたい。
諮問は2つあった。1つ目は、市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業。2つ目は、学んだ成果を地域に還元できる仕組みづくり。
前書きの部分は、意見をまとめたもので、3ページのポイントは、各地区はそれぞれ特徴を持っているということと、繋がりが大切だということ。
その下は個別の項目になる。まず、学習ニーズや地域的課題の把握については、各公民館は住民のニーズを把握しているが、世の中も変わってきているため、詳細なアンケートを取ることが必要。それから、地域内関係団体や組織との情報共有を図ることなどによりニーズを把握すると書いた。
それに関係して、次の項目を多様な団体・組織等との連携による事業展開としたが、公民館は活動の拠点となる。委員からは、Mサポと連携することで、専門性のある市民団体との繋がりができるという話があった。また、そもそもの話で、地区公民館ごとの連携をもっと図る必要があるのではないかという意見もあった。4ページでは、団体とのすり合わせが大切ということを入れた。
学校との連携は桂萱公民館の視察の際に話があったと思う。他団体との連携が大切だが、特に学校との連携が必要だという話だった。社会教育の考え方からすれば、高校生が講師をすることで、高校生自身も学習している。それをどのように評価してあげるか留意が必要。
学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業例は、たくさんの意見をいただいたので、羅列的に挙げている。
5ページは文章をわかりやすくするため、図にしてみた。前回の審議会では入っていなかった。左側に諮問された市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業があり、意見をまとめると4つのグループになる。右側は具体的な話を抜粋して書いている。
6ページは、諮問の2つ目、学んだ成果を地域に還元できる仕組みづくりについて。前書きは3ページを同じように各委員の意見を繋げて作成した。ただサービスを受ける享受者となるのではなく、学ぶ側も積極的に動いていける方が良いのではないかという意見や地域づくりは学んだ成果を活かす活動でもあるという意見があった。
多様な団体・組織との連携による学習成果の還元。これは1つ目の諮問と重なっているが、自治会長や生涯学習奨励員が一体となって実践研修会を既にやっていたり、公民館と地域づくり協議会が連携して頑張っているケースもあるという現状を踏まえた上で、これから考えられることを合わせて考えても、やはり学習成果の還元というのは公民館が要になるということを入れている。
学習成果を地域に還元する具体的な仕組みとして、人材バンクや市民講師の話が多くあった。住民が自分の持っている力を使って市民講師になるという形もあるし、ただ登録者を増やすのではなく、コーディネーターも必要だという話もあった。
7ページの学習成果還元の事業例もたくさん意見をいただき、公民館バージョンのまちなかキャンパスの実施や公民館を会場に大学生や退職教員が学生に補習的な学習会。それから、子ども食堂の話もあった。ただし、公民館が子ども食堂を行っていくかという問題もあるため、子ども食堂プラス社会教育の新しい形が見つかると良い。
8ページは、あまり意見は多くなかったが、コミュニティデザインも押さえておかなければならないと思い入れた。公民館ごとにコミュニティデザインが作成されていて面白い。良くできているのでこれをもっと使いたい。住民と職員で深く学び合うと、色々なヒントがここにあるはず。
こちらも1つ目の諮問と同じように図にまとめている。
9ページ、3より良い公民館のためにという見出しを付けた。私たちが諮問されているのは2項目のため、本来なら2項目の答申をすればいいのだが、各委員の意見を全て2項目の中に入れることができなかった。
1つ目は、公民館の新たな一面。この言葉は答申のキーワードになっていると思う。公民館の新たな一面についてたくさんの意見があった。例えば桂萱を視察した際に、個人学習ができる空間が欲しい、カフェが欲しいといった話があった。もっと広げると、公民館はほっこりできる場所で、地域の縁側・地域の茶の間になると良いという話だった。それから、未就学児の親、新規来住者、独居高齢者などの社会との繋がりが薄い方も公民館へ足を運んでもらえるような工夫が必要。
公民館のコーディネート力は、学習ニーズの把握にしても、学習成果を地域に還元するにしても、公民館と各種団体の連携が不可欠になる。すり合わせをする時に、地域に根差していて、良く知っている公民館が要となりコーディネートしていくことが求められている。
10ページは、まとめとなるが、上手くまとめきれなかったため、いただいた意見を繋いだものになる。学びは自分磨きの活動で、自分磨きをする人同士が繋がっていくことで地域をつくっていくことが基盤となっている。学ぶことはエネルギーを使うが、それが地域の活力となる。そして学んだ成果を還元することで、自身も学習している。最後に、これからの前橋の公民館に向けて、社会教育法第2条の条文を引用しながら、社会教育の枠組みを越える可能性を強調している。
資料は名簿と平成30年度と令和元年度の実施報告となっている。
説明は以上になる。事務局が事前に確認を行っているが、大きな修正点はなかったため、整えただけで原案からあまり変更していない。
何か意見はあるか。萩原副委員長はいかがか。
(萩原副委員長)
あらためてこれまでたくさんのことを話し合ってきたと感じると共に、上手くまとめていただき感謝している。特に図にしていただいたことで一目瞭然になった。地域にどんな人がいるのか把握をしていないと中々地域づくりに活かせない。公民館も地域との繋がりがとても大事だと感じた。
(中山委員)
まとめるのは大変だったと思う。やはり大切なのは人づくりだとこの文章から感じた。公民館という言葉自体をパブリックの様に訳すところもあるが、戦後の歴史から考えれば公民館は日本にしかない言葉なのだから大切にし、その意味を学んで共有していくべき。それが上手くまとまった内容になった。
(川上委員)
とても丁寧にまとめていただいたのでわかりやすく、今まで審議してきたことが網羅されている。始めにコミュニティデザインの資料をみて、既に色々なことを考えて実施していることがわかった。さらにその上となると、9ページに書いていただいた新たな一面の中の公民館は会議や学習をきちんとする場所というイメージを崩していかないと、次のステップへはいけないと思う。そこを入れていただいているのでありがたいと思う。
(田中委員)
とても良くまとめられていて、感謝している。公民館の新たな一面について、自分自身意識をしていて、児童生徒のための学習スペースとか公民館へ来るとホッとしたり、誰かとおしゃべりをしたり。そういったことがもっと広がっていくと良いと思う。
(小高委員)
大学でコミュニティデザインとか地域づくりの研修を行っている。先日、神奈川県藤沢市の公民館をいくつか視察した。公民館ごとにやっている事業は様々で、例えば、地域のお年寄りが子供を預かる児童館の様な公民館もあれば、高齢者の多い地域はお茶を飲むスペースとして使っている公民館もあった。前橋も山間部や都市部で特色も異なるので地域に合わせた公民館事業を行っていただけると良いと思う。
(東園委員)
審議会委員になって、色々なことを学ばせていただいた。感謝している。私たちの意見が文書になって形に残るのは素晴らしいことだと思う。私もさらに公民活動を充実できるよう頑張りたい。
(田口委員)
出した意見がたくさん入っているのでまとめるのは大変だったのではないかと思う。9ページ、10ページでまとめていただいた通り、学んで終わりではなくて新たに得ることが大切。また、公民館のこれからの在り方として、安心できて落ち着く場所になっていくことが必要だと思う。
(剣持委員)
抽象的なところから始まって、最終的により具体的にまとめていただき感謝している。私が一番気になっていたのは地域の意見。色々な意見を持っているが、どこにも発信することができない地域の意見を吸い上げる一番良い方法がアンケートだと思う。その辺りを盛り込んでいただけたので良かったと思う。公民館というと堅いイメージがあるが、それを払拭して、何でも有に広げていく力が公民館や私たちにも必要だと思う。それから、明寿大学を卒業すると同窓会という組織があって、色々な力を持っている人がいる。そういった人を公民館の事業に役立てていただければいいと思う。
(梅津委員)
次世代に関わっているため、理想に近い話をしたが、核心を突いたまとめになっていて素晴らしいと思う。公民館の役割はコーディネートしながら、ニーズを取り上げていくことが大事だと感じた。答申書を今後の公民館事業へ活かして欲しい。
(森谷委員長)
大きな異論や修正意見はないということでよろしいか。
(各委員)
同意
(森谷委員長)
句点等の細かな訂正は私と事務局に一任いただく形でよろしいか。
(各委員)
同意
(森谷委員長)
内容についてはこれで確定し、最終確認をして私から事務局へ答申書を提出させていただく。
本日は以上で終了させていただきたい。
(各委員)
同意
以上
配布資料
(注意)一部PDFから引用しているため見えにくい箇所があります。
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更新日:2020年02月28日