令和6年度第2回前橋市公民館運営審議会
審議会名
公民館運営審議会
会議名
令和6年度第2回前橋市公民館運営審議会
日時
令和6年11月19日(火曜日) 午後1時30分~3時
場所
前橋市中央公民館501・502学習室
出席者
(審議会委員:11人)
森谷委員長、持田副委員長、宮崎委員、三上委員、水野委員、小高委員、井上委員、生方委員、天宮委員、池田委員、羽鳥委員
(傍聴者 1人)
(事務局 6人)
関沼副参事、大渕係長、野島副主幹、船津中央公民館長、中島副主幹、新井副主幹
欠席者
(審議会委員:2人)
須藤委員、平形委員
議題
1 「地域学校協働活動と公民館」
(1)現状と課題等について
(2)第46回全国公民館研究集会新潟大会での先進事例の報告について
2 意見交換
会議の内容
概要
議事1(1)では、令和2年に文部科学省から発行された「これからの学校と地域」を基に前橋市の現状を踏まえ、地域学校協働活動の内容説明を行った。
議事1(2)第46回全国公民館研究集会新潟大会での先進事例の報告は、11月7・8日に出席した船津中央公民館館長が、先進事例を具体的に説明することにより、今後の意見交換会の参考とした。
議事2では、意見交換をするため、3班に分かれグループワークを行った。また、各班に職員が加わり、取り纏め及び発表を行った。
第3回審議会日程は、来年2月に地域学校協働活動が盛んな公民館を現地視察する予定。
(森谷委員長)
今回の審議会では地域学校協働活動とはどのような活動なのかを皆さんに把握していただくために、事務局から説明をいただき、委員の皆様といろいろ考えていければと思う。
始めに地域学校協働活動の説明を事務局からお願いしたい。
(新井副主幹)
地域学校協働活動とは、幅広い地域住民等の参画を得て、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して、学校と地域が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動のこと。
地域学校協働活動は、社会教育法第5条第2項により、学校と協働して行う3つの活動と規定されている。
・授業終了後又は休業日において学校、社会教育施設等で行う学習、その他の活動
・ボランティア活動、社会奉仕体験活動、自然体験活動、その他の体験活動
・社会教育における学習の機会を利用して行った学習の成果を活用して学校、社会教育施設等で行う教育活動、その他の活動を指す。
具体的には遊び場活動や中学校や公民館で実施している地域寺子屋がある。その他PTAでの活動や読み聞かせボランティアなどの地域住民が参画する活動などを示す。
公民館などの活動では青少年体験チャレンジ活動やのびゆくこどものつどい、文化祭などが地域学校協働活動にあてはまる。他にも夏休みの課題である絵画や読書感想文などの作品を仕上げる講座や、プログラミングやサイエンス教室など学校での学びと関連するような講座を実施している。学校だけでなく社会教育でも子どもたちの教育を行い、ともに育てていくことがこの取組のねらいである。
また、地域学校協働活動推進員の役割を公民館職員及びコミュニティセンター職員にお願いしている。主な役割として
・地域や学校の実情に応じた地域学校協働活動の企画・立案
・学校や地域住民、企業・団体等の関係者との連絡・調整
・地域ボランティアの募集・確保などがある。
公民館やコミュニティセンターで講座の企画をするときに、学校の教育活動を意識して講座の企画をしており、実際学校とこのような活動をすでに取り組んでいる地域が多い。
次に、地域学校協働本部の整備について、本市では、今のところ学校や公民館に本部と呼ぶような場所や部屋を用意することは想定していない。地域学校協働活動推進員である公民館職員やコミュニティセンター職員が、学校と連携し、地域と協力し教育活動に参画できるようなネットワークを本部と考えている。文部科学省も、本部は場所ではなく、ネットワークも含まれると示しているので特に問題はないと考える。また、学校が地域に依頼したいことなどを公民館の利用団体に周知したり、自治会と連携したり、公民館運営審議会などで伝達したりするなど、学校とのつながりが持てるような関係をつくる役割がある。そして、学校の要望や希望などが、講座に反映され、団体が学校の活動に協力することができるとさらに子どもたちの成長や、連携・協働につながる。また、学校運営協議会の中で公民館や団体が行っている地域行事について紹介することもできる。それが地域学校協働活動の推進につながる。
(森谷委員長)
次に、第46回全国公民館研究集会新潟大会での先進事例は、この後の意見交換でとても参考になるので報告をお願いしたい。
(船津中央公民館長)
11月7・8日に全国公民館研究集会と関東甲信越と静岡県を含んだ関東甲信越静公民館研究大会新潟大会が新潟県上越市で開催された。地域学校協働活動の前段として、「学校と公民館との繋がり」という大きな括りの中で分科会が行われた。一つは宇都宮市清原地区正垣学習センターからLRT(ライトレール)という観光資源を活かした学校と公民館との連携、その中で、埼玉県和光市中央公民館が発表した地域学校協働活動が本審議会の参考になるため報告する。
既に本市でも各地区で地域学校協働活動は行われているが、埼玉県和光市は約3年前からこの活動を開始し、コミュニティ・スクールディレクター設置要綱を作成した。拠点は公民館となり、和光市にある3中学校区に地域学校協働活動推進本部が設置されている。地域学校協働本部長(チーフディレクター)は学校運営協議会からの職責であり、週2回公民館に出勤し、埼玉県の補助金を得て活動している。ディレクターは地域学校協働活動推進員として各学校から選出し委嘱している。地域コーディネーターは地域住民3~6名が任期なく活動し、地域連携担当教員は各学校1名が公民館の会議に参加している。組織図の中で和光市は、「学校を核とした地域づくり」を目指し、学校と公民館は相互にパートナーとして、連携協定し、活動に取り組んでいる。また、和光市は「地域が学校に出向く」「地域を学校に派遣する」「学校で出来ないことを公民館事業で組み立てる」を基本としていた。学校で出来ない事を地元の企業と学校を連携し、公民館事業として開催していた。
(森谷委員長)
それでは、グループワークを行いたいので、隣の部屋に移動してください。事務局で予め3班に振分けているので、席の移動をお願いしたい。なお、中央公民館職員が書記及び発表者として各班にいるので各委員から、地域学校協働活動について質問や意見等があったらコーディネートをお願いしたい。事業の内容についての質問でも、疑問や課題など何でも構いません。本日は何かをまとめるという段階ではないので、率直な感想や意見などで結構なので知恵を出し合ってください。
≪席の移動≫
(船津中央公民館長)
それではグループワークの流れを説明したい。10~15分を目途に、自己紹介から開始し、下記の事項について付箋に書き出してください。
1. 地域学校協働活動とは何か
2. 地域学校協働活動について公民館で何が出来るか
3. 2.に対して何が必要なのか
付箋に書き出した後は、各自意見を発表しながら模造紙に貼り付けてください。その後、各班の模造紙をホワイトボードに掲示し、1班から順次発表していく。
≪意見交換≫
≪各班の主な意見≫
(船津中央公民館長)
【1班】
1.地域学校協働活動の立ち位置が不明確であり、公民館として何をしているか掴めていない。公民館やコミュニティセンターの職員が推進員では負担が大きいのではないか。
2.学校や団体との連携や調整。地域とのコーディネート。学校のニーズの把握が必要。
3.この活動の地域とは何かの共通理解。地域づくりの主体や目標の明確化。
(新井副主幹)
【2班】
1.地域と学校が力を合わせて、地域の子どもを育てていく活動。学校と地域ではなく、学校と住民である。地域で子どもを育てる意識が薄れている中での活動は難しい。
2.子育て中の親に向けた講座の企画や情報の発信と収集。地域とのコーディネート。
3.公民館と住民を直接繋げる事は難しいので、団体やコーディネーターが必要。
(中島副主幹)
【3班】
主に3に意見が集中した。
3.人を集める発信力。公民館館長や職員の意識向上。家庭や地域での子育ての理解や協働。公民館の安全環境。意欲ある人選が不可欠。
(森谷委員長)
ありがとうございました。
今回の意見では、課題や問題点など検討しなければならない事柄が多数あると認識した。今後のスケジュールとしては、出来れば地区公民館に行き、実際の事業の見学や課題などを見て、それを踏まえて再度意見交換を行い、その後に案として纏めていきたいのでご承知おきいただきたい。
以上
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更新日:2024年12月19日