平成30年度第1回前橋市公民館運営審議会

審議会名

前橋市公民館運営審議会

会議名

平成30年度第1回前橋市公民館運営審議会

日時

平成30年7月3日(火曜日)午後2時00分~3時30分

場所

前橋市中央公民館 5階 501学習室

出席者

森谷委員長、萩原副委員長、川上委員、渡邉委員、大井委員、福島委員、中山委員、田中委員、小高委員、東園委員、牧委員、田口委員、剱持委員、梅津委員

欠席者

野口委員

議題

  1. 報告事項
    1. 平成30年度生涯学習課の基本方針及び重点施策について
    2. 公民館における事業(学級・講座等)趣旨について
    3. 平成30年度公民館職員研修計画について
  2. 協議事項
    1. 平成30・31年度 前橋市公民館運営審議会研究協議について

会議の内容

(森谷委員長)

それでは次第にそって協議を進めさせていただきたい。まず1の報告について事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

資料に基づき説明

(森谷委員長)

報告事項についてまとめて説明いただいたが、確認事項等はあるか。

(中山委員)

社会教育主事は各公民館にどれくらい配置されているのか。

(事務局)

全ての公民館に配置されているのではなく、13名程度である。毎年1名から2名程社会主事研修に参加してもらっているが、人事異動に伴い他部署に異動してしまうため、全ての公民館に行き届かないのが現状である。

(森谷委員長)

公民館事業について必須項目以外についてはどのように実施・すみ分けを行っているのか。事業内容を選んで企画をするのか。それとも企画した内容がどの項目に当てはまるのかを検討しているのか。

(事務局)

南橘の冒険遊び場を例にみるように、地域の特色をいかして何ができるのかをこの中から選んで実施している。

(中山委員)

事業に関連してだが、公民館が主催している講座以外にも食改推等、様々な団体が公民館を利用し講座を開催しており、上手く機能しているように感じている。そのような団体が食育のような必須項目以外の部分を補っているのではないか。

(事務局)

そのとおりである。食改推や民生委員の方々の協力を得て講座を開催する場合もある。

(森谷委員長)

その他になければ、協議に入りたい。平成30・31年度の審議会について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

今回の審議会については、市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業及び学んだ成果を地域に還元する仕組みづくりについて諮問させていただきたい。平成30・31年度の2年間で報告書にまとめるようお願いしたい。また、第二回の審議会に向けてそれぞれの意見をまとめて中央公民館へ提出いただきたい。

(森谷委員長)

資料にまとめてはあるが、諮問したテーマを設定した理由について改めて伺いたい。

(事務局)

公民館は市民が身近に活用できる拠点として、社会教育や生涯学習に寄与している点で大きな役割を果たしてきた。時代の変化に伴い市民の学習ニーズが多様化し、地域課題も複雑化している中で、公民館に課せられている使命は年々大きくなっている。そのため、貸館業務だけではなく、市民がより一層主体的に学べる機会の提供が求められている。その中で、今回諮問したテーマを各分野で活躍されているみなさまに研究協議していただきたくお願いしたい。意見シートについてだが、職員だけでは思いつかないような外からの視点を公民館運営に取入れていきたいと考えているので、忌憚のない意見をお願いしたい。

(剱持委員)

今回のテーマは永遠のテーマのように感じるが、過去に同様の審議がされていればデータをいただきたい。過去と同じ意見をしても意味がないので、今までのもの踏まえて協議を行えば、より実りのあるものになるのではないか。

(事務局)

過去のテーマについては資料に掲載してあるが、公民館自身が抱える問題までは掲載できていないので、不明な点等については個別に対応させていただきたい。

(渡邉委員)

公民館が地域としての核となっており、学校としてもお世話になっていると感じる。また、コミュニティセンターについても伺いたい。重点事業の中にコミュニティセンターの充実についての記載があり、研修についても力を入れておりコミセンも公民館機能として高まっていると感じるが、私の知っている限りではコミセンが公民館と同様の成果をあげることは難しいと感じる。
私がみずき中に勤めていたときの経験からお話させてもらうと、一中から五中までは青少推や健全育成会の事務局は学校にあり、学校の教員が担当している。そのため、教員の負担が大きく、変えていかなければと考えている。また、のびゆく子どものつどいも城東・中川・若宮の3つの地区で行われている。公民館がないため、子育連が中心となって実施していた。子育連の中には毎年役員が代わってしまうため、ノウハウの蓄積が難しいところもあるため、大変な思いをしている。公民館に移行すれば、公民館のリーダーシップによってすばらしいのびゆく子どものつどいを開催することができるのではないか。例えば上川淵では、七中等の中学生300人が参加し、全て公民館が仕切っている。富士見でも同様である。そういう力が公民館にはある。
そうした中で、一中地区から五中地区のコミセンを公民館に移行していくという考えはあるのか。移行しないのであればコミセンが同様に公民館機能を果たせるような展望を持って変えていく考えはあるのか伺いたい。

(森谷委員長)

社会教育委員会議の議論の流れも踏まえて事務局よりご説明いただきたい。

(事務局)

まずコミュニティセンターの経緯からご説明させていただきたい。本庁地区にはもともと1つの大きな中央公民館がある。また本庁管内には市役所があるため、支所機能を有した公民館を作ろうという動きはなかった。しかし、事業をしていく上では、本庁地区に1つだけでは人口の割合に対しては少なく、もう少し小さい区分で各一中から五中地区でも住民が使えるようなコミュニティの活動ができる場所がほしいという自治会の要望等もあったため、各町の公民館に少し加味されたようなコミュニティセンターを配置することになった。そのため、コミュニティセンターは地区の住民が学び集う場所を提供するところからスタートしているので、当初は貸館としての機能が強かった。しかし、昨今、コミセンでも毎週のように自主学習グループが活動しており、活発化しているので、社会教育としての機能を充実させようとしてきたのが最近である。29年度には、コミュニティセンターの職員が主体的に講座を開催できるように、生涯学習課が職員研修を実施した。30年度についても、社会教育的な活動を充実させるため動いているところである。そのため、コミセンが公民館のように機能するまでの習熟はしていない。なお、一中から五中地区までの教員の青少推等の事務負担については、所管が青少年課になるため、生涯学習課の一存でコミセンを公民館へ移行させるということはお答えすることができない。そのため、関係部署と連携を図り、今後の方向性を検討していかなければならないと思っている。

(渡邉委員)

コミセンが公民館に移行することは、今のところは考えていないということでよいか。

(事務局)

そのとおりである。あくまでも講座や利用人数の多い中央公民館に補足する目的だったコミュニティセンターの社会教育事業を充実させる動きは最近からである。規模も小さいので公民館まではいかないのが現状である。

(森谷委員長)

背景には様々な事情があり、事務分掌については難しい問題だと思う。その中で、コミセンでも社会教育機能が果たせるように育てていこうという方針がある。しかし、指定管理で住民の方々にやっていただいているので、職員研修を強制的に行う訳にはいかない。方向性としては、社会教育としての役割をもう少し果たしていただき、住民の核になるような場所として向かっているように感じている。

(剱持委員)

コミセンに関連してだが、第一コミセンには畳の部屋しかないのか。

(事務局)

貸出しできる部屋は和室2部屋とホールがある。

(剱持委員)

学習室のような机と椅子が備え付けられている部屋がないと不便である。もう少し住民の意見を取入れるべきだったのではないか。

(川上委員)

第一コミセンは桃井小学校と併設させており、地域に開かれたコミュニティスペースとして開設された。子どもたちの授業に支障のない範囲になってしまうが、地域の人に図工室・音楽室や家庭科室等も貸出しを行うルールもできているはずである。

(事務局)

そのとおりであり、話を進めている段階である。今年開設したばかりということもあり、子どもたちが学校生活に慣れてからの共用部分の貸出しをする予定であり、現在準備を進めている。

(森谷委員長)

一旦話を戻したい。諮問内容である「市民の学習ニーズや地域的課題に対応した公民館事業」「学んだ成果を地域に還元できる仕組みづくり」の2点についてみなさまよりご意見をいただきたい。内容は日本語的に難しくはないが、色々な角度からアプローチや議論ができるので、おもしろいと思う。この2点について確認はあるか。

(川上委員)

先ほど公民館運営について説明いただいたが、話を聞くと研修や講座等とても充実しているよう感じる。その中で、この2点を協議するにあたり、現状について教えてもらいたい。市民の学習ニーズや地域的課題への対応や、現状の公民館事業の課題はあるのか。学習成果の地域還元という意味で、実践している公民館で直面している課題など、現状を少しでも教えていただければ切り口ができると思う。

(事務局)

確かにおっしゃるとおり、職員が日頃より市民ニーズ等考えながら事業を企画実施している。職員が普段考えている以上に、もっと市民が求めていることがあるのではないか、こういう講座を推進していけば良いのではないかというご意見をいただきたいイメージで諮問させていただいた。共通的な課題としては、少子高齢化社会が大きな問題と考えている。そのため、自主学習グループでは後継者も現れず存続が難しい状況にもなっている。さらに、そういった意味でも子どもたちが少ないので、若い世代を取り込んでいきたい。また、地域によって高齢化率のバラつきがある。そして、地域にはそれぞれに学校、伝統芸能や農産物等の地域性がある。その地域性を可視化するため、昨年度コミュニティデザインを作成した。もしよろしければ、配布するので、各地域の特色や課題をご確認いただきたい。ボリュームはあるが、コミュニティデザインを活用したほうが意見を出しやすいと思うがどうか。

(森谷委員長)

コミュニティデザインがあった方が話しやすいと思うので、全員に配布することでよいか。

(川上委員)

その中からキーワードが拾えれば切り口になると思う。課長が言った中でも既に「高齢化」「若者を取り込む」「地域によるばらつき」等のキーワードが出てきた。コミュニティデザインの中にはそういった文言が入っていると思うので参考になる。配布していただけるとありがたい。

(森谷委員長)

他に確認事項はあるか。

(中山委員)

私は奨励員の立場で参加しているが、今回、コミセンの経緯等を聞きコミセン地区の奨励員は活動が大変だと感じた。

(森谷委員長)

前橋市には16公民館あるが、性格はそれぞれ3つあると感じている。昭和の合併前や合併後、そして平成になって加わったところ、市民サービスセンターがあるところやないところ、それからコミセンがあるところなど、一枚岩ではなく、さまざまな側面がある。その中でもさらに地区ごとに色々異なっており、多様な特徴を持っている。そのあたりも今回の切り口になってくると思う。

(大井委員)

前回は子どもに親しまれる公民館づくりをテーマに協議を行ってきた。そういった中で、実施に各地の公民館の事業を見ると非常に子育てや、子どもが気兼ねなく集まれるようなイベントが増えていると感じる。なので、今回の諮問内容についても一つの旗、いわゆる目標をしぼるとよいのではないか。

(森谷委員長)

とりあえず2つのテーマが諮問され、それに基づき審議を行わなければならない。しかし、意見シート等を集約する中で共通のキーワードが出てくるかもしれない。それでは、2年間で今回のテーマを議論していくということで、次回に向け意見シートを提出いただくということで終わりにしたい。

(各委員)

了承

以上

配布資料

(注意)一部PDFから引用しているため見えにくい箇所があります。

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更新日:2019年02月01日