令和5年度第1回前橋市学校給食運営委員会会議録
審議会名
学校給食運営委員会
会議名
令和5年度第1回前橋市学校給食運営委員会
日時
令和5年7月27日(木曜日) 15時00分~16時00分
場所
前橋市役所 3階 31会議室
出席者
委 員:新井委員、小池委員、齊木委員、橋爪委員、小畑委員、金井委員、高梨委員、関根委員、福田委員、
瀬戸委員、桜庭委員、近藤委員、佐藤委員、石井委員
事務局:吉川教育長、片貝教育次長、高橋総務課長、齋藤学校給食係長、須藤共同調理場長会長、北爪共同調理場長会副会長、奥山副主幹、田端副主幹、小川主任、桐生主任
欠席者
なし
議題
(1)報告事項
1. 前橋市の学校給食について
2. 学校給食における地産地消の取り組みについて
3. 学校給食用食材の検査について
4. 学校給食費の収納状況と取り組みについて
5. 学校給食献立作成単価の検証について
(2)その他
1. ICTを活用した食育の推進
会議の内容
〇会議に先立ち、委嘱状交付式を執り行った。
1 開会(司会:高橋総務課長)
2 教育長挨拶
皆様、こんにちは。
暑いと言っても、本当にただならぬ暑さの中、前橋市学校給食運営委員の皆様にはこのようにお集まりをいただきまして、本当にありがとうございます。
学校給食は、栄養面で成長期にある子供たちの体を支えるという意味もありますし、また心を支えるものでもあります。
様々、自分の体、心を作っているものに対しての感謝の気持ちを育てる学校給食であります。生涯にわたる食習慣の基礎を培うなど、多岐に渡る色々な役割を担ってもおります。
新型コロナウイルス感染症が報告された令和2年の初頭から3年半が経ち、ようやくアフターコロナと言えるような状況がやってまいりました。決して完全収束とは至っておりませんけれども、感染防止にも注意をしながら、賑やかで楽しい給食の時間が少しずつ戻ってきています。
昨年度より1食あたり30円を上乗せしてメニューの充実を図っております。上乗せ分につきましては、現在も公費で賄っております。しかしながら、ご案内の通り、食材費の高騰は止まらず、全国的に見ますと、給食費の保護者負担の軽減を期待する声も大きく、 今後の対応に前橋市としても苦慮をしているところでございます。学校給食事業は、農産物の生産、食品製造、献立作り、食材調達、調理、そして配食と子供たちが、給食を食べるまでには非常に多くの方々のご協力によって成り立っております。
保護者の方々の負担を過度に大きくならないようにするということとともに、安定的な 運営、何よりも安心安全なおいしい学校給食を提供し、子どもたちの健やかな成長を育んでいきたいと思っております。コロナ禍において、学校給食の意義と必要性が再認識をされました。 注目がますます高まる中、皆様にはそれぞれのお立場からご意見を賜れたらと思います。どうぞ1年間よろしくお願いいたします。
3 委員自己紹介
4 委員長、副委員長の選出
委員長に新井委員、副委員長に小池委員が選出された。
5 議事(議長:新井委員長)
(新井委員長)
それでは、早速、次第に基づき議事を進めさせていただきます。
議事の(1)報告事項の1.「前橋市の学校給食について」事務局から説明をお願いいたします。
<資料1に基づき事務局から説明>
(新井委員長)
ありがとうございます。前橋市の学校給食について説明がありました。このことについてご意見・ご質問などありましたらお願いします。
(佐藤委員)
さきほどの説明で東洋食品さんに民間委託をしているというお話をいただきましたけども、これは、今年度だけですか。それとも、前年とかその前の年っていうのはどのような経緯でしょうか。 過去3年間に遡って、具体的に同じ会社さんであるのか。それとも違うのか。その辺、ちょっと教えていただければありがたい。
(事務局)
調理・配送の民間委託は一契約、3年契約ということでやっておりまして、平成20年に南部調理場が初めて東洋食品さんに委託になった時も、公募のプレゼンテーション方式によるプロポーザルで行いました。その後も、西部、東部を民間委託となった時に、それぞれプロポーザル方式で実施しまして、その結果、ずっと東洋食品さんとなり、基本3年スパンで契約をさせていただいておりまして、今の契約は、令和5年度からの3年間の契約になっております。
(新井委員長)
その他、ご意見、ご質問等ございますでしょうか。
<意見・質問なし>
(新井委員長)
意見がないようでしたら、次の議事に移りたいと思います。
議事(1)2.「学校給食における地産地消の取り組みについて」事務局から説明をお願いいたします。
<資料2に基づき事務局から説明>
(新井委員長)
ありがとうございました。ただいまの説明について、ご意見・ご質問などありましたらお願いいたします。
(佐藤委員)
前橋産野菜の使用状況ということで、令和2年度、3年度、4年度ということでの数字でございますが、この数字に対しての、どのような評価であるのかと、それから、目標値というものを設定されているのかということを、ぜひ教えていただければと思います。
(事務局)
まず、目標値につきましては、前橋市の教育委員会で点検評価委員会という、学識経験者も出席して事業の評価をする取り組みが毎年行われておりまして、その中では令和4年度の前橋産野菜の使用率の目標は、38%でございました。目標には、ちょっと達していないところではございましたが、最近の3年のケースでは、増加傾向にございまして、引き続き目標を達成できるように努めてまいりたいと考えております。
(新井委員長)
ありがとうございました。
(事務局)
資料にお米は100%前橋産と書いておりますが、これは減農薬された特別米を作っていただいております。最近はですね、オーガニックとか、色々ご要望もありますが、そういった面では減農薬をした特別米を提供させていただいております。あと、前橋産が35%なのですけど、群馬県産にすると50%にちょっと届かないような状況です。半分近くが群馬県産で、内、前橋産が35%と考えていただければと思います。
(高梨委員)
お願いになりますけれども、現在、重量ベースで算出していただいてますけれど、可能であれば金額ベースも合わせて算出していただければ、どれぐらい前橋市の財政に学校給食が貢献できているかの指標にもなると思います。
国の調査データなんかですと、金額ベースのものも、数字も出ております。他県様との比較もできるかなというのが1つあります。重量ベースでこれだけ高い値を出していますので、おそらく他県よりも、前橋市さんはかなり頑張られているなという印象がありますので、アピールとしては、非常にいいと思いますし、その数字やデータが出てくれば、生産者の糧にもなりますし、生産者さんたちの努力も目に見える形になって、皆さんのご理解も得られやすいと思いますので、定点でも構わないと思いますので、結果の公表を是非ご検討いただきたいなと思います。
(総務課長)
ありがとうございます。高梨委員さんからのアドバイスの通り、定点というところを、まずは検討して、是非、金額別でもご利用できるように検討してみたいと思っております。
(新井委員長)
ありがとうございます。ご意見、ありがとうございました。その他、よろしいでしょうか。
<意見・質問なし>
(新井委員長)
意見がないようでしたら、次の議事に移りたいと思います。
議事(1)3.「学校給食用食材の検査について」事務局より説明をお願いします。
<資料3に基づき事務局から説明>
(新井委員長)
ありがとうございます。この説明について、ご意見・ご質問がありましたらお願いします。
<意見・質問なし>
(新井委員長)
それでは議事(1)4.「学校給食費の収納状況と取り組みについて」事務局から説明をお願いします。
<資料4に基づき事務局から説明>
(新井委員長)
ありがとうございました。それでは、ただ今の説明について、ご意見、ご質問などありましたらお願いします。
(小畑委員)
結構、前橋市以外、渋川市とか全額無料とかやってますけど、前橋市がまだそういった考えがなくて、各ご家庭に賄い材料費のこの負担をというお話ではあったんですけど、もし、これがもし全額負担になれば、督促状とか夜間訪問する、そういった仕事の負担の軽減にもなりますし、払った方と払わない方の不平等差っていうのもなくなりますし、今後、前橋市もそういう風に、負担という形になれば、我々保護者にとっても、職員の方々にとっても皆さんにとってもいいのではないか、と思いました。
(総務課長)
すいません、昨年とやはり同様の回答になってしまうのですが、完全無償化ということになりますと、年間で14億円ほど必要になります。前橋市は6か所の調理場がありまして、いずれの施設も老朽化が進んでおります。大型の改修や調理機材の入れ替えと、毎年経費が嵩んでいるという状況になります。更には、建て替えを検討しなくてはならない調理場もあるという状況にございます。
確かに、小畑委員さんのご指摘のように、完全無料化になれば、こういった未納といった事態を避けられるのですが、まず、優先して考えたいと思っておりますのが、安全、安心な給食を安定的にかつ永続的に提供するには、その14億円という原資があるのであれば、既存の共同調理場の改修、老朽化した施設の更新、こういったものを優先的に対応させていただきたいなと思っております。
(教育長)
県内の市町村、また全国的に見ても、給食費の無償化をするところは、増えていて、保護者としてはなんでうちの市はならないんだろうって思ってらっしゃる方もいるかと思いますが、今、総務課長からお話があった通り、毎年毎年14億円を生み出していかなければいけないということになりますので、市民の方のご理解をいただかなければならない、一方でやはり子供たちはどこに住んでも、同じように給食を食べられるということが大事かと思うので、国はどう考えているんだろうとか、というところを県を通じて、国に給食に対しての保護者の負担軽減を何か考えてもらえないだろうかという要望あげました。また、同様に、県にも同じように、あの食材費の負担をいただけないものか、というようなことは要望としてあげてあります。
無償化までは、道がなかなか見えてこないんですけれども、保護者の方の負担が、少しでも軽減できるように、私たちは今後も動いていきたいと思います。
(新井委員長)
ありがとうございます。それでは、次の議事の方に移らさせていただいてよろしいでしょう。 それでは、「5.学校給食献立作成単価の検証について」事務局の方からお願いします。
<資料5に基づき事務局から説明>
(新井委員長)
ありがとうございます。これにつきまして、ご意見・ご質問等ありましたらお願いします。
(高梨委員)
このご時世で非常に大変ご苦労されていると思います。私も教職員として、大学で教えておりますけれども、給食を継続的に安定的に出すというのはかなりの努力が必要な状態です。現在はそのプラス分を公費で賄われていますけれど、今後どうなるのかというのと、やはりもっとプラスをしていかなければ、正直これだけでは維持できないと思うんですね。なので、そこの見通しは大丈夫なのかということですね。多少保護者様にもう少しの負担をお願いせざるを得ない時期も、今後出てくるのではないかなと思いますが、その辺りは見通しとか計画などはいかがでしょうか。
(総務課長)
先日、7月21日に2学期の食材の再選定が行われました。今現在、その検証をしておるところですけれども、例えば、1食あたり、10円を超えるような必要が生じた場合にはですね、今年度は踏み留まっても、来年度以降は、単価の値上げということは、当然、考えていかなければならないと思っております。その中で、保護者への負担を求めるっていうことも、当然、我々とすれば考えなくてはいけないことだと思っております。その際にはですね、より丁寧な説明をさせていただきながら、ご理解をいただけるよう、進めてまいりたいという風に思っております。まず、そういった、対応する前提としますと、契約による食材単価がどうなるんだろうかという検証が大切になっておりますので、しっかり検証を取り組んでまいりたいと思っております。また、その際には色々とご意見を頂戴するかと思いますが、よろしくお願いいたします。
(新井委員長)
ありがとうございます。ほか、どうでしょうか。
(小畑委員)
このような会議に参加させていただいて、子供の給食に関してこんなにたくさんの方が、いろんなことを考えてくださっているということにとても本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2百何十円という少ないコストの中で、子供たちの栄養面を考えて、献立を考えてくださっているっていうのは本当に大変なことだと思います。
今後、物価高で食材がやっぱり上がってくると思いますので金額が上がってくるのも仕方がないと、思っていますけど、今日は、皆さんに感謝の気持ちを伝えたいなと思っています。
(教育長)
14億円と先ほど、お話がありましたけれども、これは市の予算の1%にあたります。そこが給食費に固定をされていく、食材費に固定をされていくということが、今後、市全体を見て、どんな影響になるのかなって思いながら、でも、今後、国は子供を中心とした政策になっていきますから、そこはある程度保護者負担を軽減しながら、公費を入れていくんだよっていう考え方もあるかと思います。
いずれにしても、安心安全で美味しくて、ご家庭に帰った時も、美味しかったよって、言ってもらえるような給食を多くの方がご協力いただいて作っていますので、私たちはその状況が続けられるようにしていきたいなと思っています。
(新井委員長)
ありがとうございます。よろしいでしょうか。
<意見・質問なし>
(新井委員長)
それでは、次の議事に移りたいと思います。
次の(2)その他について、事務局の方からお願いします。
(事務局)
それでは、事務局から1点、その他の報告事項として簡潔にお知らせいたします。
各調理場の栄養士は、給食の献立作成等のほか、児童生徒への栄養指導等、食育の推進も行っていますが、より一層の啓発のためICTを活用した食育の推進も図っていきたいと考えております。
各調理場の栄養士等の取り組みたい内容を確認しながら、栄養士や場長等を対象としたICT研修の実施や各調理場のPC環境整備を図っていく予定です。
簡単ではございますが、このような予定でおります。以上になります。
(新井委員長)
ありがとうございました。今、説明がことに関して、ご意見、ご質問ございますでしょうか。
(佐藤委員)
食育というお話が出ましたけども、具体的にはなんか、どのように進めるか、なにかプランとかおありでしょうか。
(総務課長)
今現在も、栄養士さんを中心に、食育はやっていますが、今回は、子供たちにGIGAスクール構想に伴って、1人1台端末も配ったということもありまして、より推進するために、ICTを活用した食育ということで、どんなことをやりたいかというのを、栄養士さん等から希望調査をとって、推していこうと思っているところです。佐藤委員さんがおっしゃられた、具体的にどんな食育を栄養士さんがされてるのか、もし差支えなければ、関根委員さんからちょっとご紹介いただいてもよろしいでしょうか。
(関根委員)
コロナ禍では一時ストップしていた時期がありますが、給食時間に各学校に訪問いたしまして、5分間の短いものを、幼稚園から中学3年生までその年代に応じたテーマで、給食は楽しいものだよっていうのを伝え、例えば中学3年生であれば、受験に対応するためにこういったことに気をつけて食生活をしていこうということでやっているのと、学校の先生とタイアップしまして、授業の方に出かけていって必要なところをお話をする、調理場の紹介をしながら、働く人たちの様子を紹介するなど、それぞれの学校の要望にお答えできるように取り組んでおります。
(新井委員長)
桜庭委員さん、小学校での食育の取り組みはいかがですか。
(桜庭委員)
総合的な学習の時間などで来ていただいて、食事のバランスを取ることの大切さをお話してくださったり、永明小では3年生なんですけれども、群馬県産の食材を使った献立を考えてみようというテーマで取り組みがあって、その時に来てくださって、栄養バランスを見ていただいたりとか、地産地消についてお話していただいたりとか、授業に入っていただいて、お世話になりました。
(瀬戸委員)
中学校でも栄養教諭に来ていただいて、総合的な学習の授業の中のSDGsに関わって講演をいただいたり、2学期は、家庭科の献立を立てる授業等で、栄養士さんにご協力をいただく予定です。
(新井委員長)
ありがとうございます。よろしいでしょうか。その他の議題も含め、何かありますでしょうか。
<意見・質問なし>
特にないようでしたら、以上で本日の議題は全て終了いたしましたので、会議の進行を事務局にお戻しいたします。ご協力ありがとうございました。
6 閉会(司会:高橋総務課長)
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更新日:2023年08月09日