令和元年度第1回前橋市社会教育委員会議会議録
審議会名
前橋市社会教育委員会議
会議名
令和元年度第1回前橋市社会教育委員会議
日時
令和元年7月16日(火曜日) 午前9時30分~11時30分
場所
前橋市中央公民館505学習室
出席者
(委員)
安保議長、清水副議長、大森委員、森谷委員、高橋委員、三好委員、ラウラ委員、石関委員、三上委員、剣持委員
(事務局)
塩崎教育長、堀越教育次長、山中指導担当次長、佐藤児童文化センター館長、岩瀬課長補佐兼管理係長、事務局員(生涯学習課)
欠席者
星野委員、田中委員
配布資料
会議内容
1 社会教育委員委嘱式
塩崎教育長より委嘱状の交付を行った。
2 第1回社会教育委員会議
(1) 開 会
(2) 教育長あいさつ
今回、社会教育委員をお引き受けいただき御礼を申し上げる。教育委員会では、社会教育分野については、この社会教育委員会議が大きな組織としてお世話になっている。
社会教育の様々な分野で活躍されている方々に委員をお願いしているが、今年度は、昨年度までの協議を受けて新たに委員をお願いすることになった方もいる。新たに学生の方に入っていただいたり、国際化に対応するために委員になっていただいたり、保護者の立場や若い経営者の代表の方、さらに、公募の方々にも参加していただき、これから新たな2年間がスタートする。
これまでの2年間の取組と今年度・来年度の協議については、後程お伝えさせていただくが、社会教育委員会議では、これまでたくさんの提言をいただき、教育委員会では、その提言に基づいて社会教育を推進してきている。
この会議では、絶えず会議にお持ちいただく資料集をお渡ししているが、本日はこれまでの提言をすべて持参した。平成19年には、「地域づくりに生かす社会教育」「社会教育課の再設置に向けて」という提言をいただいた。平成23年には「社会教育を推進するための人材の発掘と養成」と「社会性を育む社会教育の可能性」として、地域力を紡ぐ社会教育といった提言をいただいた。平成27年には、「社会性を育む社会教育」という提言をいただいた。そして、平成29年には、本日お持ちいただいた提言をいただいた。今回も社会教育委員会議でお願いしたことについて、調査研究・協議をしていただき、提言をいただければありがたいと思っている。
何より、社会教育はこうあるべきであるということはもちろんのこと、前橋市の実態・状況を踏まえて協議いただき提言をいただけるのが、非常にありがたいことだと思っている。
前回の提言をいただいた後、生涯学習課を中心に様々な改善を進めてきている。そのことについても、これから話をさせていただくが、いずれにしても社会教育委員会議は、教育委員会において非常に重要な会議であるので、今日から新たなスタートとなるが、皆様のお力添えをいただければと思う。
本日は、教育委員会全体の事業説明をさせていただいた後、今年度の協議をどのように進めていくのかということが、重要な議題であるので、皆様から、たくさん意見をいただければと思う。2年間よろしくお願いしたい。
(3) 委員自己紹介
職員自己紹介
(4) 議長・副議長の選出
前橋市社会教育委員会議運営規則第3条に、委員の互選により議長・副議長を置くと規定されているが、意見が出なかったため、平成29年度・30年度に引き続き、安保委員を議長、清水委員を副議長とする事務局案を提示し了承された。
(安保議長)
これから2年間しっかりと会議を運営していければと思っているので、よろしくお願いしたい。
平成17年から社会教育の現場を見ていると、まちづくりや生きがいづくりと社会教育がリンクする可能性に磨きがかかってきていると感じる。前橋市の場合は、生涯学習に力を入れて取り組んでもらっている。今回も国際化や若い世代を意識した委員構成となっており、市の意欲を感じる。これからどのような観点で、まちづくりと社会教育をリンクさせていくか、その取りまとめ役をさせていただくことになる。どうぞ、よろしくお願いしたい。
(清水副議長)
私は文化協会の会長をしているが、もともとは教職畑である。教職大学院の他、大学でも、非常勤講師をしている。
これから、若い世代の人達にどのように関わり、動きを作り出していくか。そして、国際化の時代を迎え、文化協会でも和の文化を伝えることをとおして国際化を図っていければと思っている。実践的に取り組む社会教育委員会議でありたいと考えているので、ぜひ、ご協力をお願いしたい。
(5) 事業説明
1.教育振興基本計画・教育行政方針について
2.重点事業について
(堀越教育次長)
教育振興基本計画・教育行政方針について、資料に基づき説明を行う。
(山中指導担当次長)
重点事業について、資料に基づき説明を行う。
(清水副議長)
公民館やコミュニティセンターの充実が、重点事業に掲げられ、社会教育委員会議の考え方を具体化して進められていることは、とてもありがたいと思っている。
総合教育会議の中で、社会教育委員会議の考え方や提言がどのように反映されているのか、紹介していただければと思う。きちんと社会教育に対する理解と方向性が示されていると一般化され広範囲に理解されていくと思うので、どのような考え方で進められているのか教えていただければありがたい。
(塩崎教育長)
総合教育会議の中で、教育の大綱を決めている。教育の方向性を決めているのだが、教育振興基本計画の内容が大綱としてよいのか、検討していただいている。4つの分野の中の社会教育分野もとても大切であるということが話し合われている。
総合教育会議だけでは、市全体の理解までには至らないのではないかと考えている。それも今後の課題であると考えているので、社会教育委員会議の中で社会教育はこのようであるべきだというご意見をいただけると、ありがたいと思う。総合教育会議の中では、市長と教育委員の方々に社会教育の重要性について、ご理解いただいている。
(安保議長)
学校を核とした地域づくりとして、学校と地域の一体化が地域創生の一番の切り口として示されているが、今後の展望はどのようであるか。
(塩崎教育長)
このことは、非常に良い機会だと思っている。社会に開かれた教育課程を市としても進めているところである。学校教育と社会教育がつながるよい機会だと捉えているので、ぜひよろしくお願いしたい。
(6) 報 告 これまでの社会教育委員会議の取組について
(安保議長)
これまでの社会教育委員会議の取組について説明する前に、生涯学習課の事業概要について、事務局より説明をお願いしたい。
(茂木社会教育係長)
資料に基づき、生涯学習課の事業概要やコミュニティセンターの概要について説明を行う。
(塩崎教育長)
社会教育委員会議の中でいろいろとご提案いただいたことをもとに、公民館やコミュニティセンターの事業が改善してきたとの報告をさせていただいたが、講座区分は、平成30年度に見直しをし、このような名称となっている。各公民館で、それぞれの事業をどの程度行っているのかを可視化し、他の公民館の取組を参考にしながら、見直しができるようにと作成したものである。
コミュニティデザインは、各公民館の地域性を表現し地域に知らせた方がいいのではないかという考えをもとに作成したものである。見直しを毎年しており、広く地域の方に公開をしてもいい時期ではないかと考えている。地域へのアピールの仕方などもご意見をいただければと思う。地域性を生かしていくのが前橋の公民館の在り方ではないかという思いで作成している。
コミュニティセンターについてであるが、本庁管内には地区公民館がなく、社会教育委員会議で検討いただくまでは、貸館だけの役割であった。そこで、社会教育的な機能を入れられないかというご意見をいただき、改善を進め講座等に取り組み始めているという状況である。
このように、いろいろなご意見をいただき改善を進めてきているところである。
(安保議長)
地域の課題を学び解決して、地域を活性化していくためには、各公民館が自分達の地域の特性・特徴を把握しながら地域づくりにつなげていくことが求められる。個人も地域も活性化していくためには、見直しが欠かせない。そのような取り組みがなされていることはとても評価できる。このように考えているという方向性を地域住民に示していくことも重要であるので、今後の取組に期待していきたい。
では、これまでの社会教育委員会議の取組について私から説明をさせていただく。
(安保議長)
資料に基づき、これまでの社会教育委員会議の取組について説明を行う。
(安保議長)
新しく委員になられた方から質問や感想などがあれば、お願いしたい。
(石関委員)
教育委員や教育振興基本計画等、今まで資料で学んでいたことについて実際に説明を聞くことができて、とても理解が深まり良かったと感じている。
昨年8月と12月に公民館やコミュニティセンターの講座の講師として、英語を使って小中学生に活動してもらったが、子供たちが英語を楽しんでくれたことはもちろんのこと、自分自身もすごく良い経験となった。コミュニティセンターでは、中学生と小学生が交流する機会も体験させていただくことができ、子供達も楽しんでくれていた。私は学生であるが、このような経験ができるのは、とても良いことであるので、このような場を広めていければと思っている。
(剣持委員)
私はこれまでに出された提言の恩恵を受けてきた世代となるが、小学生や中学生の時に公民館に行く機会は少なかった。高校生となりボランティア活動に参加したことがきっかけとなり、今のNPOの活動に携わることとなった。
社会性を育むことについてだが、高校生がNPOの活動の参加者として来てくれ、次には主体的に活動する側になってくれている。参加者が主催者側となり、新たな参加者が加わり循環というものを常に感じて活動しているので、自分達の取組が説明いただいたことと合致していると思った。
(安保委員)
若い力を育み地域に循環させる活動をされている2人の話であったが、先進的な事例であり、今後大いに期待される。
(ラウラ委員)
今のような取組は、ボランティアの人も成長することができ、非常に大切なことであると思っている。友達とよく話しているのだが、外国人もこのような活動に参加したいという気持ちは持っているが、どのような方法で誰に言えばよいか分からないので、なかなか参加できないでいる。参加したい気持ちがあってもなかなか情報が得られず、どうすればよいかと思っていることがある。
(安保議長)
外国の方にも情報を提供し、参加してもらうことにより地域社会に加わってもらえればと思う。社会教育の現場で学びたいと思っても情報がなく地域で孤立してしまうということがあるかもしれない。社会教育の国際化が必要な時代になっていると思われるので、今後検討していきたい。
(三上委員)
東京でケースワーカーをしている人に会って話を聞いたのだが、実情を聞くとこれからは社会教育と福祉の連携が非常に重要になってくると思われる。群馬ではそこまで顕在化していないが、これからは様々な問題が起きてくると思われる。このような場で、勉強させていただきながら考えていければと思う。
(安保議長)
35歳までの引きこもりと同じぐらい中高年の引きこもりが問題となってきている。数年前に社会性を育む社会教育について検討した際に、この問題を取り上げようとしたが、大きな問題であり、今後検討していくということになった。状況は深刻化しているので、社会教育と福祉との仕組みも求められていると思われる。
(大森委員)
社会教育委員会議は、意味のある会議と思わせてくれる会議であると思っている。話したけれどもそれで終わってしまう会議もある。もちろん様々な制約があるが提言を踏まえてこのような形にしてくれたり、提言に即した報告をしてくれたりしている。これまでにも、組織を変えたり、コミュニティセンターに人を配置したりするなど、この会議で話したことが具現化されているので、話をしていて意味があると感じている。そのような会議なので、今後も様々な意見を出し合っていければと思う。
皆さんの話をお聞きしたり、今の情勢を考えたりしたときに、これから長期スパンで考えていかなければならないのは、生涯学習課という枠組みをどのように捉えていくのかという時期に来ているのではないかということである。文部科学省が生涯学習政策局から総合教育政策局に組織改編し、全体のコーディネートをするということになった。
先程の引きこもりの話は、青少年課の範疇になると思うが、青少年課だけでということではなくなってきており、学校と地域ということは言われ続けているが、それをつなぐセクションやチームが必要となり、福祉ともつながり、地域政策の部署ともつながっていかなければならない。すぐにできるわけではないが、検討するフェーズに来ていると思われる。
縦割りの良さもあるので、その部分をしっかり見ていく人も必要である。つないだり抜け落ちているものを拾ったりする人も必要である。
(安保議長)
従来の枠組みでは、対応できない事態が生じてきており、横断的なネットワークが求められる時代である。
(森谷委員)
国際性や子供の貧困など、地域で差があると思われる。コミュニティデザインのようなものが重要になり、それをどのように動かし検証していくのか、地区レベルでの動きが必要になる。首長部局も教育委員会も関係なく、オーバーランするような組織が必要であるのは、まさにそのとおりであると思う。
(安保議長)
ネットワーク型の前橋モデルといったものも、今後求められてくると思われる。
(高橋委員)
これまでの提言内容を完全に実現していくのは難しいが、少しずつでも実現しているのは、とても良いことである。一人一人の地域住民を見ると、地域に関わろうとしている人達が増えていると感じるが、若い人達への働きかけや仕組みづくりを意図的に行っていくことが、地域社会の充実につながるのではないか。若い人達は、自分の楽しみもあるし勉強もしなくてはならないし、自分の生活が中心となっている人が多い中、ボランティア活動に献身的に関わっている人達もいるので、社会教育の働きかけを充実していければと思う。
国際化・国際性の要素を入れると今まで社会教育に目が向かなかった若い人達を呼び込むことができるかもしれないと思う。
(安保議長)
会議でこれまで国際化について検討してきたことはなかったので、今後深めていく必要があると感じる。
(三好委員)
学校では、不登校が大きな課題であるが、保護者はどこを頼りにすればよいか分からないという状況がある。もちろん学校でも面談などを重ねたり、関係機関と連絡を取り合ったりしている。
ある方が読んだ本には、不登校は99%改善できると書かれていたそうである。その子の良さをたくさん見つけて言葉で伝えていくことが大切であり、それが自己肯定感につながる。その方は、勉強を教えてくれるところはあっても、子育てについて教えてくれるところはないと言われることがあるが、公民館では子育てに関する講座をたくさんやっていただいている。
社会貢献をしていける人はたくさんいるが、一方でそのような活動に関われない人もおり、どの世代においても自己肯定感を育むことができればと考えている。その手助けを社会教育がしていければと思う。
(清水副議長)
今日新しい委員の皆さんが加わったが、組織や経験や仲間など様々なものを持たれている。そのようなものを一つにまとめつないでいくということを考えると、人としてどのようなものを学び、自己有用感を自分のものとしていけるかが重要だと思う。様々な活動に参加し自己有用感を味わっていくことによって、人として成長していく。
小さいころからの経験が、大人になって大いに役立つことがある。活動をより充実させるために、どのようなことができるかをしっかり考え、社会教育活動を前橋市の特色としていければと思う。全てに関わると実現できなくなってしまうので、試行しながら、検討を重ねていければと思う。今のような状況は教育が置かれている現状である。ファシリテイトやコーディネートしていくのが、教育委員会や総合教育会議の大きな役割にもなる。
身近な人達の活動をどのように支えていくことができるか、場を提供できるか。また、学生がキャリアを磨くためにどのような支援援助をできるかということも考えていかなければならないと思っている。文化協会としても取り組んでいければと考えている。
(佐藤児童文化センター館長)
今、3つ考えていることがある。1つは、今年度、児童文化センターにボランティアとして入るのは30名程度であるが、何らかの形で社会と関わりたい、役に立ちたいという思いはあるが、受動的な思いで来ている人がいる。児童文化センターに行けば、何かできるであろう、何か得られるだろうと思っている。それが、活動しているうちに受動から能動へと切り替わるポイントがある。何かきっかけを与えてあげるとその時点から、自分から動いていくようになる。切り替わるポイントが何であるのかを探っている。研修というより実際の活動の中で体得していければと考えている。青少年の現状を見ているとファシリテーターやコーディネーターがいないと活動できないという状況があり課題である。
現在、青少年ボランティアサポートセンターとして、職員でもう一度整備に取り組んでいるが、青少年の中には、社会参加に意欲を持っている人と個人的な部分で生きていて社会とのかかわりが薄い人がいる。意識の差をどのように乗り越えていくのかということも一つ課題であると思っている。
3つ目として、生涯学習課の管轄からは青少年団体は除かれ、青少年団体は青少年課が見ていくことになっているが、小高理事長のnext generationやVYSは、どこがサポートし協働していくのかということがある。30年ぐらい前に、青少年課の中に青少年団体連絡協議会という組織があった。しかし、青年団を中心とする団体が解散していく中で、行政の中から青少年団体の組織を作り協働して取り組んでいくということがなくなっていき現在に至っている。
(安保議長)
今後、若者の力を育み循環させていく上で大変重要な話であるので、またいろいろと話を伺えればと思う。
(7) 協 議 令和元年度の取組について
(安保議長)
今年度の取組についてだが、まず、事務局より説明をお願いしたい。
(茂木係長)
今年度具体的に検討・確認する事項について、資料に基づいて説明を行う。
(安保議長)
地域に関わる中で若い力を育み地域を活性化していく仕組みを検討していくことが、今年度のテーマになると考えているが、ご意見をお願いしたい。
(塩崎教育長)
昨年度の協議は、非常に夢を持たせていただいたと思っている。社会性をスパイラルに育むということが資料にあるが、実際には、若い世代や小さい子供がいる世代が、活動しづらいといったことがあり、これまでは特に若者には遠慮しがちであった。しかし、若者でも全部ではないが、社会で活動したいと思っている人達がいる。高校でもそのように考えている。結婚後も何か活動したいと持っている人もいるとなった時に、その可能性を生かさなくていいのかと思っている。そのような方々の力を生かして社会をよくする、前橋の教育に夢を持たせるように社会教育を進めていけば、地域が活性化しいろいろなことが解決できるのではないか。外国の学生も非常に増えて来ており、力のある方がたくさんいる。
地域寺子屋には、不登校の児童・生徒が参加してきている。いろいろなことの対応だけでなく、地域の様々な方々の仲間に加わるように働きかけ、引っ張っていけるような場所があると、そのことにより、不登校の子が関わりを持つようになったり、人と関わるのが苦手な子が関わりを持てるようになったり、孤立しがちな子育て世代が外に出ていけるようになったりといった方向になればよいという思いがある。学生・生徒をどのように地域社会と関わらせていくことができるのか、調査研究をしていっていただければと考えているので、よろしくお願いしたい。
(安保議長)
あらゆる世代が地域に関わることが地域の活性化につながる時代となっているが、これまでは、受験のこともあり、中学生や高校・大学生については、社会教育の立場からは、遠慮気味に考えていた。しかし、若者のNPOの活動を知り、地域づくりにおいて若者と協力し合っていく可能性を感じた。若い方々の力を信じ、活躍の場を広げていきたいと考えている。
社会教育の国際化についても、新たな委員に加わっていただき、有意義な話し合いができると思う。
(清水副議長)
地域で様々な取組が行われているが、それらの取組を市民に見えるようにしたい。言葉だけではなく、それぞれの姿として見せ人々のキャリアを磨くことが大切であるということを感じてもらう時が来ると思う。行政においては大所に立ち、領域主義に陥らず、組織の在り方なども含めて、前橋の教育はこのようなものであるということを示していけるとよいと思う。
(安保議長)
全地域・全世代で地域に関わり、自己有用感を高めていければと思う。
(大森委員)
これから、議論をどのようにしていくかということであるが、NPOで活動している若者は、自分達自身が意義を感じ取り組んでいることであって、それを大人が活用しようというのは違うことであり、このような場合は、支えるということであるかと思う。
組織があるとアプローチしやすいので、学校、特に高校ということが出て来るのだと思うが、高校にアプローチをするのが先なのか、個で学校外で頑張っている若者が先なのかということがある。
高校は今、地域での活動の場を非常に求めているので、対高校に関するアイディアは、たくさん出てくる。学校外の社会で頑張っている人達を支えることができるようなるかどうかということが、社会教育では、まず第一になるかとも思っている。
(安保議長)
互いに学び合う気持ちで、会議を運営していければと考えている。2回目以降の会議についてであるが、以前、社会教育委員の関東ブロックの研究大会で静岡の高校の事例発表があったが、その事例がとても参考になると思われる。その取組に携わっている方をお招きし、話を伺えればと思う。
(塩崎教育長)
具体的には、どのような取組であったのか。
(安保議長)
地域に出ていくことを重視した取組であった。地域の様々な方と関わり、学び合い、課題解決に取り組んでいくというカリキュラムであった。地域での活動が教育課程に位置付けられていて、参考となるものがあると思う。市立高校にも話を伺ってみたいと思っている。
(清水副議長)
県内では、東毛のある高校が地域と連携し授業の一環として地域の宣伝を東京のアンテナショップで実施したことがあった。
文化協会でも、2月に高校の吹奏楽部にお願いし、会員に見てもらおうと考えている。その中で自己有用感を味わってもらえればと思う。このように、一つ試してそこから手法を学べることもあると考えている。
(安保議長)
地域と高校が連携する際には、先程も話があったが、活動が一般住民に見えるようにしていくという視点が重要であると思う。
(大森委員)
高校ということになると、今は非常に良い機会であると思う。探求総合が始まっているが、高校現場では何をやったらよいかということがある。地域における体験的な学びは大きなテーマとなっている。市立高校では1年生が街に出て、インタビュー活動を行っている。
ある県立高校では、市と連携して前橋研究を始めることになっている。東毛のある高校では、市との連携が非常に密になっていて、1年生が市をテーマに研究を進めている。
取組を進めるに当たり、高校現場では試行錯誤が続いているが、社会教育がフィールドをどのように繋いであげられるか、地域でどのような学び合いの場を作ってあげられるかということがある。
これから検討を進めるに当たり、学習指導要領の中に、探求というものがどのように位置付いていて、これからどのように動いていくのかということを押さえておいた方が良いと思う。
(安保議長)
大森委員から次回以降最先端の情報をお話しいただければありがたい。教育の枠組みそのものがかわっていこうとしているので、ぜひお願いできればと思う。
今日は、非常に充実した会議となった。次回以降も協議が深まるよう、よろしくお願いしたい。以上で本日の会議を終了する。
(8) 連 絡
・今後の予定について
(9) 閉 会
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更新日:2021年08月27日