第1回グリーンドーム前橋等運営検討委員会

委員会 会議録

会議名

第1回グリーンドーム前橋等運営検討委員会

日時

平成30年9月5日(水曜日) 午後2時00分から

場所

ヤマダグリーンドーム前橋 507会議室

出席者

(委員側)倉嶋委員(委員長)、萩原委員、小林委員、佐藤委員、打尾委員、櫻井委員

(事務局側)中畝公営事業課長、西潟副参事、羽鳥課長補佐、柴田副主幹、堀内副主幹

議題

(1)本市の人口構造と財政状況

(2)本市の競輪事業の状況

(3)今後の競輪事業の動向(全国競輪施行者協議会)

(4)グリーンドーム前橋等施設規模

問い合わせ先

担当課 産業経済部公営事業課

電話番号 027-231-4508

Eメール mae-keirin@city.maebashi.gunma.jp

会議の内容

 

(事務局)

委員の皆様のご意見を賜りながら進めてまいりたいと考えております。

どうぞ闊達なご議論をお願いします。

 

(事務局)

グリーンドーム前橋等運営検討委員会設置要綱について説明。

(倉嶋委員)

議題の冒頭、倉嶋委員からあいさつがありました。

 

(事務局)

「本市の人口構造と財政状況について」及び

「本市の競輪事業の状況」の説明。

 

 

(倉嶋委員)

ただいま、事務局から状況説明がありましたけれども、ご意見ご質問などがありましたらお願いしたいと思います。

 

(櫻井委員)

競輪事業が初めての方が多いので難しいと思いますが、6ページを見ていただくと、直接車券を売ったもの、電話投票、この中でインターネットで売れている部分はどこに含まれるのか。

電話投票以外のポータルサイトで売れているのは。

 

(事務局)

インターネット、ポータルサイト民間事業者は臨時場外車券に集計されています。

 

(櫻井委員)

今、競輪界ではトータルで30パーセントぐらいですかね。

 

(萩原委員)

電話投票ですかね。

 

(櫻井委員)

インターネット経由です。電話投票以外のポータルサイトです。

 

(萩原委員)

業界では電話投票と言いますが、昔のように電話投票される方、今は大半の方がスマホ、パソコンでされておりますので、純粋に競輪のオフィシャルサイトで言いますと、売上げのだいたい4分の1ぐらいでないかと思います。

 

(櫻井委員)

競馬は7割、競艇は50から60に近い、やっぱり若い世代のお客様を見るとインターネットで買う方が多い。あと臨時場外車券売場というのがありますけど、競輪は前橋競輪を含めまして43場ありまして、前橋の競輪も他の競輪場に売っていただく、その売っていただくのが臨時場外車券売場、インターネット、民間ポータルサイトも入っている。全国でお互いが、お互いの場を売り合う、そういうシステム構造になっております。ですから、前橋でやっているものを他場で売っていただく、逆に他場のものもグリーンドーム、館林、利根西で、発売しているところであります。

どうしても、本場でやってなくても、今日の様に、場外の競輪を発売することで、アリーナ部分といいますか、グリーンドームの稼働率が前橋競輪以外の場外を売っていることを含めまして、稼働率が9割を超えているところです。

 

(倉嶋委員)

今の話に関連して、何かご意見ご質問がありましたら、お願いします。

 

(櫻井委員)

前橋競輪は過去10数年売上げが厳しくて、4年繰入金がゼロの年がありました。その後、ミッドナイト、ナイター、経営努力によりまして収益が上がるようになってきたということで、1億、2億という数字が一般会計に繰り入れができ、なおかつ基金に積み立てもできるようになりました。

(佐藤委員)

基金を使って改修というのは、現状維持というのか、今の機能を十分に発揮できるようにしていく改修と、それから改善というか、より収益を上げたり、前橋のステータスを上げたり、にぎわいを作り出すための改善的な改修というのも、検討の中に入っているのですか。

 

(事務局)

先ほどご説明させていただきました施設整備の基金というのは、目的を持ったドームの施設改修にかかる積立金と、ご理解いただけたらと思います。

 

(櫻井委員)

ファンサービスの事を考えれば、もっとたくさん必要なのですが。最低限の設備の更新などが主なものになってくる。

 

(倉嶋委員)

先ほど説明した29年度27億の基金の積立残高ありますけれども、今、老朽化した設備を、その前に佐藤委員がおっしゃるように、両方含めたものであると考えております。改善ができるもの、必要なものがあれば当然やらなければならない。そのための基金であります。今の機能を維持するための基金でもあります。両方含んでいるものと捉えています。ただ、先ほど説明した29年度残高27億は、ほぼ全額、今悪くなっているところを直すのに掛かる費用とほぼ同等な金額で、すべて必要なぐらいの改修内容であります。状況はそういうことになっています。

 

(佐藤委員)

教育委員会は、成人祝で使わせていただいていますが、5年~6年前よりも音響がずっと良くなったという話で、そういうたぐいの改善はするのですか。

 

(倉嶋委員)

音響を改善した時もありました。その時は、余裕があったかもしれませんが、そういう用途使途でも、もちろんあると思います。ただ状況としては、その余裕が今は無くなってきている。今が一番、辛いところという感じですかね。

今回の会議は、そこが一番の目的なところです。

 

(櫻井委員)

27年、28年にかけて、全てLED化、音響、それだけでも10億を超える改修。小林委員のおっしゃったグリーンドームの屋根、平成23年雨漏りがどうにもならなくて、実は当時の屋根の銅版の上にもう一つステンレスを塗装した屋根をかけました。その時、すべてグリーンドームの周りに足場をかけましたので、外壁もその時に改修、清掃しました。過去にも規模の大きい改修を行なっております。

 

(小林委員)

色々説明を聞いていて前橋の競輪の売上げが悪いと捉えていましたが、10ページを見ますと全国で3番目の売上げがあるようなグラフになっていますが、前橋競輪だけでなく、競輪全体をなんとか強化する施策を考えていかなければ、グリーンドームだけを考えても難しいのではないかと思ったのですが、競輪がわからないのでピンとがずれている質問かもしれませんが。

 

(事務局)

確かに萩原専務さんがいる前で、私から説明するのは恐縮ですが、詳しくは、次の場面、次の項目で萩原専務の方から詳しく話しはあると思いますが、全体の底上げの時期にきていると思いますが、簡単に全体を捉えると、今では昼はもとより、朝早くから真夜中まで競輪を開催していますので、いろんなところで工夫をしながら、街づくりに少しでも寄与するような各施行者が努めている状況、実態があります。

 

(櫻井委員)

28年ESCO事業をしまして、光熱水費を削減するということで、電気、水まで15年間で、今までどおりの設備で、直接市で運営しますと、維持管理費と光熱水費で15年で25億円掛かる試算。第1次ESCO事業ですと、15年間で総額12億5千万。維持管理、運営費、光熱水費というのが掛かる施設整備をESCO事業でやりまして、年間で8千万円ぐらい節約できるような事を、平成28年からやっていて、前橋で少し収益が上がっているというところにも少し影響していると思われます。

 

(小林委員)

今度のESCOの工期は、どうなっていますか。

 

(櫻井委員)

第二次ESCOは、議会に補正予算で審議いただいているところで、こちらは光熱水費の効率が悪い、別のESCO事業、設備更新型ESCOといいます。

 

(小林委員)

維持管理費は、ドームは掛かるのですね。

 

(倉嶋委員)

掛かります。

電気、機械は、5年単位で更新するものもありますし、大きな更新は10年経つとまた出てくるようになりますし、毎年の維持管理がまたここから使わなければなりませんので、ここの黒字というのは、決して多くはないと、我々は捉えています。その中で競輪の今後の動向という中では、どこの競輪場も厳しい方向へ段々なりつつなるのだろうと思います。

 

次の「今後の競輪事業の動向」というところで、萩原委員より全国の状況を含めてお話いただけると思います。

(萩原委員)

今後の競輪事業の動向ということで、話をいただいていますが、私の方からは、今までの車券売上と周囲の状況等を中心にご説明させていただきます。車券売上状況ですが、前橋市から説明がありましたが、公営競技はH3年度をピークにという言い方をします。競輪の売上も平成3年度は1兆9,553億あったということが、この表には平成20年度から棒グラフで書いてありますけれど、今現在は29年度6,400億円となっております。対前年度比の26年度から101.6パーセントという青色の数字が3つ並んでおりますが、今年は100.9パーセント、26年度から微増でありますが、4年連続で売上げを伸ばして状況であります。

他の公営競技を見ますと、ボートレースは正確な数字ではありませんが、24年度は7,000~8,000億ぐらいだったのが、今ボートレースは1兆1,000億、1兆2,000億に迫る勢いで売上を伸ばしております。JRA日本中央競馬の方も、25年度くらいから売上げを回復してきて、今は1.6とか、0.なんぼという伸びではなくて、複数の数字で伸びてきている状況です。この表から見ても競輪というのは、他の公営競技の中で、4年連続とはいえ自慢できる売上げを伸ばしている状況ではないと言える。売上げの中身ですが、下の表ですが、グレード別車券売上高。グレード別とは、聞きなれない言葉かもしれませんが、前橋で今年の10月開催されます?仁親王牌は、特別競輪G1.となります。グレードの高いレース、年末に行なわれるグランプリ、G1.、G2.、そしてG3.というのは特別競輪を実施しない場が1年に一回行なう記念競輪であります。業界を代表するような有名な選手が出場するのが、Gグレードとご理解いただけたらと思います。Gグレードの売り上げは、28年度、29年度を見ても落ち込んでおります。特に記念競輪、今直近を申しましても、先週日曜日に富山競輪でG3.で売上げが50億。前年比でだいたい6~8パーセント落ちています。50億をいくと今は良かったねという感じですけど、私が全輪協にきた当初は60億が普通の数字でした。G3.でも数年で10億近く減っている状況です。

そういう競輪の有名な選手が出るグレードレースは落ち込んでいるのですが、それをプラスに転じさせているのはFグレード。これは一般的な普通競輪と言われていますが、G3.はすべてS級選手、競輪にはS級とA級の2つのランクの選手がいまして、Gグレード以上はすべてS級選手が出まして、FIは半分はS級の選手が出て、半分はA級の選手。F2.は全部A級の選手という形のグレードになっています。この形態はボートレースでも同じようになっています。この表を見ていただきますとFIは、ほぼ横ばいか少し伸びています。F2.も若干伸びています。ミッドナイトは非常に大きな伸びを示しているのがお分かりになると思います。ミッドナイト競輪につきましては、さきほど前橋のほうから説明がありましたけれども、夜9時から11時半まで無観客で投票できるのはインターネットだけという形で小倉競輪から始まりまして、2番目に前橋競輪が始めました。前橋競輪が入られたときでも、ここでは29年度は1億5,600万円、今では1億7,000万円ぐらいになっておりますが、前橋が入られたときでも、私の記憶では6,000万円とか7,000万円、良ければ8,000万円という記憶があります。だんだん認知をされて始めまして、特に若いお客さんとして、先ほどから民間ポータル。これも専門用語ですけれども、民間の競輪投票サイトは3つありまして、オッズパークはヤフーの子会社という言い方があっているかわかりませんが、ヤフーの関連会社、ケイドリは楽天の関連会社。ヤフーの関連会社のオッズパークが非常に売り上げを伸ばしていまして、狙いというか競馬のファンも外部から来てくれる。これが私たちのひとつ新規のお客さま獲得の入口として開催している。

次は収支の状況です。競輪というのはギャンブルですので、刑法の252条の2で適用除外になっていますが、それは何故かと言いますと、一つは公益。一番大きな目的は、一般会計への繰り出し。地方財政への寄与。前橋でも2億円繰り出しされている。施行者の収支の状況が、過去10年間が記載されています。折れ線グラフが赤字の施行者の数で、平成22年度は15の赤字の施行者がありました。ここは営業活動収支ということで、前橋市から説明がありましたのは、開催収支という言い方だったと思うのですが、営業活動収支とは、開催収支にプラスして他の場外を受けて売ると、当然賃借料が入ってくるわけですが、それを含めた形で最終的には収益がいくらか。というものが営業活動収支とご理解いただけたらと思います。平成22年度15あった赤字施行者が、平成26年度には1つになっていますが、私どもがいろんな場面で話をさせていただく時は、実質的には0と話させていただいております。それは、競輪場の会計上の処理の問題とか、一時的に出費が重なったとか、大きな出費が出たとか通常であれば赤字ではなかったということで、26年度からは実質的には赤字施行者が0ということになっております。

下の収支ですが、29年度の見込みですが193億円で43施行者がいらっしゃるが、一般会計への繰り出しは58億円という状況です。58億円の状況ですけども、このように3億円以上の施行もいらっしゃいますし、1億円以上3億円未満20施行者。前橋はここにあたります。私たちは中央団体として、1億円未満、繰り出し金無しというところが18施行者いるということがありますので、先ほども申し上げましたが、競輪をする一番の目的は、地方財政の寄与でありますので、少なくとも繰り出し金の無い8施行者が、少しでも繰り出しが出来て、地方財政に寄与できるように全輪協としましては、施行者収益確保のために頑張っている状況でございます。

ここまでが現状で、今後の喫緊の課題として、ボートレースは1兆2,000億人効果の中で、前橋から説明がありましたように、人口も減少していく。生産労働人口も減少していく。外国人労働者に頼る状況の中で、いかに競輪ファンを増やして、確保していくのか。他の公営競技との競争関係もありますので、どういう風に新規のお客様を取り込んでいくのか。今業界としても一番大きな課題となります。課題の解決策としましては、ミッドナイト競輪は7車で走る。普通の競輪は9車で走る。7車で走るので当たりやすい。今後、2020年にはオリンピックもあります。競輪はオリンピックの正式種目のため、それをきっかけとして、新規ファンを獲得としたいと考えております。

(倉嶋委員長)

今のご説明につきまして、何かご意見などがありましたらお願いしたいと思います。

 

(打尾委員)

今、最後の説明の方で赤字事業者の数を書いていただいていますが、赤字というのは、資料10ページの赤字とは定義が違うのでしょうか。10ページでは、7市ぐらいがマイナスになっていたところがあるが、赤字が1市というのは、これは違うのですか。

 

(萩原委員)

10ページの表では開催収支となっています。開催収支というのは、競輪場でレースがあって、前橋の場合は58日開催の収益から経費を引いたもので、赤字の施行者がこれだけいます。私が説明しましたものは、営業活動収支で場外発売したものも入っていますので、それを入れるとこの数字になります。

 

 

 

(打尾委員)

ありがとうございます。

こちらの収支の方には、一般会計の繰り出し金を考慮したもので、黒字ということでいいでしょうか。

 

(萩原委員)

収支を出してから、そこから繰り出し金を出します。繰り出し金は別で考えてください。

 

(打尾委員)

分かりました。

 

(倉嶋委員)

他にありますか。

 

(櫻井委員)

繰り出しをしない施行者の基金はどうしているのか。

 

(萩原委員)

色々な会議を出させていただいていますが、お願いする事があります。主催地議会というのがありまして、各43競輪場の議長、役員会、今度前橋市の三森議長にお願いお話することがありまして、そこでお話させていただいた事がありますが、お願いする事が、収益を出すのは重要ということで理解しています。一般財源へ繰り出しも理解しております。前橋のようにドームで非常に整備されている所は、そう多くはありません。ドームは前橋と小倉だけ。競輪場自体を民間が持っているところもあります。やはり施設まで手がまわらないところもありますので、収支ができた時には、一般会計への繰り出しも大事ですが、整備基金への積立も、ぜひ将来の競輪の存続のためにお願いしますと言っています。

 

(倉嶋委員)

他にどうでしょうか。

よろしいですか。

 

(倉嶋委員長)

次に、「グリーンドーム前橋等施設規模」について説明をお願いいたします。

 

(事務局)

「グリーンドーム前橋等施設規模)について」の説明

 

(倉嶋委員)

ただいま、事務局から説明がありましたが、ご意見ご質問などがありましたらお願いしたいと思います。

櫻井委員、何か付け加えて説明するようなことはありますか。

 

(櫻井委員)

競輪場以外で場外発売が出来る施設は、競輪場が直営やっている売場と民間事業者でやっているサテライトというものがあります。全国で115箇所ぐらいですかね?前橋の館林場外は数少ない直営やっている施設です。全国3番目の売上げがあります。前橋の売上げに貢献しているのは館林場外です。館林インターからすぐで、埼玉、東京、近隣の方が来ていただいて、車券を買っていただいております。老朽化しているため整備しなければならないですが、ドームの整備を優先しているため、館林の整備まで手がいかない状況でございます。古い施設は館林以外にも、選手宿舎もあるため、そういうところを含めて、ドーム以外でも基金を使わなければならないところがあります。施設を持っているとお金がかかります。売上げにも貢献していますが

 

(倉嶋委員)

事務局に質問ですが、利根西には前売りとあるが、他の場外車券売場とは形態が違うのか。

 

(事務局)

違います。

通常の車券売場では、オッズ、レースを表示するのですが、利根西は、非滞留型と先ほど申し上げましたが、オッズ表示しかありませんので、車券を買って、そのまま仕事に行かれる方が多いのではないかと思います。

 

(櫻井委員)

近隣対策で、近隣の方が、「あそこに人がたくさん集まることは」という話がありまして、非滞留型として、1から10レースの車券を買って、レースが見られないので、当たったとしても、その日に買った車券は、換金できないので、買って帰るしかない。人は普段常時10~20人ぐらいだが、一日に千人から人が入る。

来て車券を5~10分で買って、さっと帰る。そういう形式の場外車券場売場で、そういう形で認可を経産省から受けています。当然滞留しないようにテレビを置いてはいけない。置いてしまうと滞留してしまう。非滞留型で車券だけ買っていただいて、用が済んだらお帰りいただくシステムです。

(倉嶋委員)

その形態だとインターネットが普及してくると、それで済んでしまうのではないか。

 

(櫻井委員)

まだ、千人から毎日来ています。

 

(倉嶋委員)

全国のネットの普及状況は、どうなのですか。

 

(萩原委員)

どんどん伸びています。

競輪もそうですが、電話投票という言い方でひとくくりしていますが、今は一番多いのはスマホ、パソコン、携帯。一番少ないのはプッシュホンでされるオールドファンもいます。ボートレースの売上げを見ていると、ほぼ1兆1千億円を超えた売上げの半分以上は電話投票。そのうち6割近くはスマホと聞いていますので、これからはそういう時代になっていくのは、ほぼトレンドとしては、そうになるのかなという感じがします。

 

(倉嶋委員)

利根西前売りセンターが老朽化してきているという報告は受けているが、 それなりの施設、設備の維持をしていかなければいけない中で、まだまだインターネットで済むわけではないのですね。

 

(櫻井委員)

まだ、多分十分な効果があると思われます。

ただ、これから先、ファン層が若い人が増えると、全体の動向が変わってくる可能性があります。

 

(佐藤委員)

スマホで買うサービスは、どこかの企業に委託をしているのですか。

 

(櫻井委員)

直営で全輪協がやっています。

 

(萩原委員)

競輪の場合は、発売チャンネルとか、スマホで発売するところも全輪協がやらせてもらっている。CTCサイクルテレホンセンターという一番のオフィシャルですので、施行者も前橋競輪の分もCTCで買うと、100円の車券に対して、18円ぐらいは施行者にバック出来る仕組みとなっています。しかし、民間のポータルサイトだと、民間ですのでそれなりの経費も取りますので、100円の車券に対して5、6円しか入ってきません。競輪業界は、民間ポータルが入ってくるのを防げなかった。独占禁止法の関係もありまして、入ってくるものをダメだということは、消費者の立場にたったところで言えない状況ではありました。

そこで、スマホは、映像もライブ映像も見れる。投票も出来る。これだけで、パッと出来るようになっています。各公営競技は全てもっています。

 

(櫻井委員)

指定した口座に資金を入れておけば、あとはキャッシュレス状態でできる。

 

(倉嶋委員)

16ページになりますが、大規模イベントと書いてありますが、これが市民サービスの公共の部分として、一番重要なことになってくると思いますが、そういう部分に対して、何か意見はありますか。

 

(小林委員)

15、16ページに、29年度サブが77件で約4万人。稼動日数がほぼ毎日で、稼働率98%、これで採算が合わないと非常に厳しいという。普通、稼働率98%なら、かなりいい稼働率になると思うのですが、単純に1イベント当たりの金額というか。16ページの大規模イベントは、メインなのですか。

 

(事務局)

こちらの表に載っているのは、8千人以上のイベントを拾わせていただいています。この中でサブでやったのが、25年度の10番のジュディ・オングで、サブイベントエリアで長期間に渡ってやりました。入場者を積み上げたもので37日間分の1万3千人でした。という例がサブイベントエリア。それ以外は全てメインイベントエリアの行事になります。

今週末、アイドルマスターというイベントがあり、1日入場者が8,500人。そのステージの配置が始まり、この形で運用していくと、1日最大8,500人収容できる。5~6千人規模のイベント、有名アーティストのイベントだと、この形でやらせてもらっています。

稼働率の話ですが、250日ぐらい競輪が入っていています。競輪をやっていない時に会議室利用あるとか、イベントがあります。保守であるとか休館日以外は何かしらで利用されている。これで割が合わないのかという指摘もありますが、競輪の場外発売という部分につきましては、売上の何パーセントという経費をいただいて、業者にお金を支払いし、残金が収入という扱いになる。

売上が上がらない状況なので、場外発売をしても収益が大きくならない。そういうことを含めると、稼動率は高いが、やればやるほど儲かる状況ではないということが、正直なところです。

(小林委員)

365日の内250日は競輪関係で使用。残りの日にイベントを企画するのですか。

 

(櫻井委員)

稼働率というのは、コンサートは2日ですが、仕込が前3日、片付けが後1日、料金をいただいている。1つのコンサートでも6日間通しで貸している。

 

(小林委員)

準備、片付けは同じ料金をもらっているのですか。

 

(櫻井委員)

半額になります。当日は通常料金。

 

(小林委員)

イベントを呼ぶようなことをして、少しでも稼働率を上げるような、ただ、稼働率は高いので、収入を上げるような事をしていかないとならないのでは。

 

(櫻井委員)

貸館での使用料は、平成29年度決算で4千万円。競輪は競輪場外の発売で施設使用料をいただいているのが、4億円ぐらい。ですから、競輪でも貸館として、他場を売った時には、他場に施設賃料として請求しています。そういう意味では、収入になっていますけど、競輪の会計に入ってしまう。

単純にイベント、会議室など競輪以外で貸したものが4千万円の収入になっています。

 

(小林委員)

今後この運営検討委員会で検討していくのは、当然競輪の部分と、イベントなどを誘致する2本の柱が出てくると思うが、どちらを運営委員会で検討するのか。

 

(倉嶋委員)

貸館の稼働率といいますけど、他の競輪場で開催している場外車券の発売を含めると、競輪関係で約270日?

 

(事務局)

ざっくり言うと、それぐらいの数字になります。

 

(倉嶋委員)

開催している間は、ほとんど他のイベントが入れないわけですから、365日と言いましても、残り90日の中で、また休館日があったり、整備清掃等に取られたりすると、実際にイベントに貸せてる日というのは、90日の内の半分ぐらいになるのでしょうか。

 

(事務局)

実際、休館を抜くと分母が340日ぐらい。その内の92%が主たる事業である競輪事業。残りが貸館業とイベント。メインとサブがありますけど。

 

(倉嶋委員)

実態はまずそういう実態ということで、そんなに大きなイベントに貸せてる状況ではないのが実態ですね。

なおかつ、イベントに対する貸館業は競輪事業者がやっているのではなく、グリーンドームの持ち主である前橋市がやっていますので、受付、扱いは公営事業課を通してやりますが、収益は全部前橋市に入ってくる。ここの中にでてくる基金の積み立て、一般会計への繰り出し金に係る収支からは外れているということでいいのですか?

 

(事務局)

運営自体は別で、委員長の言ったとおり、貸館業の使用料というのは、競輪特別会計にわずかですが入ってくるのですが。先ほど言ったとおり競輪特別会計という位置づけの中でやっていますので、ほとんどが競輪事業。プラスアルファの部分が貸館業で、運営は別として使用料として入ってくる。そういう形になります。

(櫻井委員)

ここ最近は、他場の場外車券を売っても、逆に赤字になってしまう様な売上げの場面もあります。うちの方の経費が掛かり過ぎて。そういう状況もありまして、例えば全国規模の2年前の話ですが、競輪の開催が決まる前に、イベントの話がくると、特別競輪が入れないであろうという場所(時期)でしたら、とりあえず仮で受けさせていただいて、記念競輪とか本来絶対に売らなければいけない部分もあるのですが、「2日間だけイベントが入って申し訳ございません」というように、場外の競輪に100%協力できない場面もあります。イベントを優先する場合もあります。

競輪が空いたところに、イベントを入れるという発想もあるのですが、どうしても1万人規模のイベントですと、なかなか誘致しても出来ないもので、よほどの特別競輪ですとか、ここは無理ですねというところ以外ですと、他の競輪場に詫びを入れて、イベントが入るということが、年に何件かあります。

競輪の空いた日だけではないのです。競輪が入ってしまう日でも、最初の2日間だけは場外協力は出来ませんが、残りの3、4日目は協力できます。という場面もあります。

 

(小林委員)

難しいですね。

 

(櫻井委員)

その日程調整は非常に難しいところではあります。通常の競輪場では、全て競輪優先ですが、私どもの施設はイベントもやっていく施設としての使命もありますので。

かといって、競輪はギブアンドテイクの業界の中の関係もありますので、その辺はやはり、配慮しなければならないところではあります。

 

(事務局)

もう一度整理させていただきますが、小林委員さん、8ページに先ほど説明した29年度決算競輪特別会計の状況について、全体の入りが218億弱あります。その内グリーンドームの貸館使用料として4千万円余りということで、貸館については使用料のみ、特別会計に入ってくるということで、その中のどういう事業で、どういう収益で得たということは、また別の話になります。

 

(櫻井委員)

これが純粋にイベントと会議室で貸し出した使用料。これは、市の条例に基づいた使用料をいただいている部分です。その下に競輪場貸付収入とありますが、これは他場の競輪場外を私どもが協力して、例えば川崎競輪をうちで売った場合に、川崎競輪にその施設を使って場外を売りましたので、その施設の貸付け収入という形で、使用料に近いものを、一定のルールがありまして、売上げのパーセンテージで請求したものをいただいている。競輪による貸館というものでしょうか。

(倉嶋委員)

一度、全部競輪の収入として、イベントに貸した収益も、8ページの収入の中に入っているとの事でした。ただ、その次のものとして、イベントの呼び込みを含めて、もっと大きく増やす方法、効率よくやる方法は、当然検討する必要はあると思いますが。ただ、それは今回の議論の中では、まずはそこの話ではなくて、競輪事業の運営体制はこのままでいいかどうか、大きな収益のほぼ99%を占める競輪事業について、運営体制を今後どうしていくのがいいかということを、まず第1の議論として、この検討の場はそういうことで進めさせていただきたいと思います。

イベントについても載せさせて頂きましたが、もっと効率化を図れるようなご意見があれば。本筋の議題とはまた別の話としてご意見をいただければ、それはそれでありがたいという考え方をしていますので、議論していただければよろしいかと思います。

 

 

(小林委員)

萩原委員さん、先ほどの説明で、ボートと競馬は、だいぶ人気が出てきているという説明がありましたが、競輪でそういう人気になるような、仕掛けとかアイデアみたいのものはあるのですか。

 

(萩原委員)

競輪には施行者からの交付金で、運営していますJKAという組織がございます。ここが競輪の振興法人という形で、小林委員が言われた、例えばJRAであれば、有名な俳優を使ってコマーシャルをやっているというのを、皆様ご覧になったことがあると思いますが、中央競馬の方では。競馬で言うとGIというのですが、大きなダービーとか、その方も現場に来て、テレビでの話なりをする。そういう人気のある俳優は、若い方に非常に支持されている方ですので、そういうところで、JRAはお客さんをしっかり掴んでいる。私もこの前、知り合いがいる新潟競馬に行って来たのですが、新潟競馬の場内を見ても、若い人が非常に多い。

ボートレースですけど、これもやっぱりキーになるのはテレビコマーシャルだと思うのですけど、テレビコマーシャルでは渡辺直美、ロバーツというお笑い芸人を使った中で、渡辺直美のキャラクターを出しつつ、露出回数を増やす中で、お客様を掴んでいるところがあります。

競輪は何をやっているの?っていう話になると、振興法人であるJKAがありますので、全輪協とは違う団体でございますが、中央の会議で話す中ではJKAとしては、今はお笑い芸人ですけど、そこでコンセプトと言いますのは、何かパッと見て、何のことか解からないという、広告代理店の言葉を使いますとカオスという言い方をしていましたけど、何か解からない事を打ち出すことによって、若い人を惹きつけていくということで、コマーシャルもちょっと見たら、「えっ。何これ」というコマーシャルになっていますが、そういう形で若い人を掴んでいこうとしています。

ボートレース、JRAが売上げを伸ばしているのは、彼らの企画宣伝力、資金力とでは、JKAの企画宣伝力、資金力に若干の差がある。資金力に差があるのは、間違いないです。売上げも全然違いますので、その中でも、やっぱり先ほど言いました形の中で、競輪も頑張っていきたいなと思っているところであります。

 

(小林委員)

ターゲットは若い人ですか。

 

(萩原委員)

よく言われるのは、競輪というのは取っ付きにくい、って言われるのですよ。

馬はダァッーと走って来る。スタートから一斉に出ますし。ボートレースも一斉にバァッーと出ますし。ところが競輪だけはバンと鳴って直ぐ出ないのは。横見たり、あっち見たりして、その内1列になって何周か回って、カンカンカンとジャンが鳴ったら、追い抜きが始まって、ガッーってゴールする時には、スピードが出ていますので、見た感じでは誰が何着か分からないみたいにゴールしますので、なかなか取っ付きにくい。ただやっぱり競輪というのは、基本ラインっていうのがあって、ラインでレースをしますので、競輪の仕組みとか、競輪の流れが解かってくると、予想するファクターというのは、競輪の方が結構あると思いますし、おもしろみっていうのはあるのかな。ですから、競輪の好きな方というのは、本当に語らせると非常に濃く語る方が良くいらっしゃる。今、若い方々に、そういうことを1から説明するということは、なかなか難しい環境にある。

ボートは一斉に6艇出るし、なおかつ、勝ちやすい番組を作ったりして、お客さんに提供していることもありますので、いかにそういうところをお客さんに訴えていくかという。ですから、9車を7車に。ミッドナイトをやってたり、7車立ての競輪を始めたのも、一つはそういうところの突破口になればな、という形で始めております。

 

(倉嶋委員)

本部の努力と、それぞれの施行者の努力、双方でやっていかないといけないのでしょうけど。

他にございますか。

 

そうすれば、時間もだいぶ経っていますから、最後に全体を含めて、今までの話を通して、何かご意見や質問はありますか。

 

事務局から補足説明はありますか。

 

(事務局)

今日は、皆様に前橋の状況と、前橋競輪事業の状況ということで、色々ご提示させていただきました。全輪協の萩原専務には、全国的な状況と、これからの動向ということでお話もいただきました。今日は、初回ということでガイダンス的になってしまいましたが、これを材料として、以降意見交換ができれば幸いかと思います。よろしくお願いします

事務局からは以上となります。

 

(倉嶋委員)

では皆さんよろしいでしょうか。

議題につきましては、終了させていただきます。本日は、ありがとうございました。

その他として、「第2回検討委員会について」事務局から説明と報告があります。

 

(事務局)

 第2回検討委員会について、事前に皆様に調整いただいた結果、11月7日(水曜日)14時からになりました。よろしくお願いします。場所につきましては調整させていただきます。

 

それでは、以上をもちまして、第1回グリーンドーム前橋等運営検討委員会を終了させていただきます。

 

配布資料

更新日:2020年02月14日