定例記者会見概要版(令和4年2月15日開催)

令和4年2月15日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和4年2月15日(火曜日)午後2時~2時50分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)都市魅力アップ共創推進事業「広域的な結婚相談・交流事業」を実施します

(市長)

本市では、民間協働で都市魅力アップ共創推進事業を行っています。
都市魅力アップ共創推進事業とは、本市が抱える社会的課題の解決や新しい価値の創造等に向けて、民間から事業の提案を受けて市と連携して実施する本市独自の事業です。
今回、この事業へ提案をいただいた、ムスベル株式会社による広域的な結婚相談・交流事業の実施について説明します。
なお、結婚支援は広域的に取り組むことで、より高い効果が期待できると考え、玉村町・吉岡町と一緒に取り組むものです。
詳細については、ムスベル株式会社の担当者より説明いたします。

(ムスベル株式会社社長)

ムスベル株式会社は東京都新宿区に本社があり、前橋市内では新前橋駅前に支店があります。約20年間結婚相談の事業を行っていて、全国に36店舗のネットワークを持っている結婚相談所です。
今回、結婚を希望する独身男女や親に対して、我々が積み上げてきたノウハウを基に、少子化や未婚化を解決することで幸せな家族を増やし明るい未来をつくるという、弊社の経営理念に沿った形で貢献ができればと考えて提案させていただきました。
1点目の提案内容は、婚活のきっかけづくりとして、結婚を希望する独身男女や親に対し、セミナーや相談会を提供します。
2点目は、出会いの機会の提供として、結婚を希望する独身男女を対象とした「お見合い交流会」を開催し、広く出会いの機会を提供します。
また、出会えた後の交際や結婚までの個別の相談会や婚活力アップのためのセミナーを開催し現在の婚活事情に合わせた実効性の高い取り組みを行政と協力して進めていきたいと思っています。

(石川玉村町長)

玉村町も何年か前に、男女の結びの縁を求めてイベント等を企画したこともありますが、思うような結果を出すことができませんでした。
玉村町の人口も約36,000人からあまり推移していため、特に若い方々が元気の出るような環境をこの民間共創事業の中で生み出して、結婚というチャンスを掴んでいただくことができればと考えております。

(柴崎吉岡町長)

今回、前橋市長から本事業に誘われて参加することとなり、大変光栄であり今後の出会いの機会の提供等は、吉岡町としても大きな務めの一つとして捉えています。
前橋市や玉村町と連携協定を締結したことを機に、吉岡町としても、この事業を一生懸命応援していきたいと思っています。

(2)令和4年度当初予算(案)について

(市長)

本市の令和4年度の当初予算案は1,530億3千万円です。
税収の見込みも非常に伸びています。
主な予算について、新規・充実・継続ごとに説明いたします。

まずは新規として、図書館電子書籍サービス、ICタグの導入です。電子図書を購入し非接触型の図書館を作っていく、その1歩をはじめます。
次にMaeMaaS推進事業として社会実装等に向けた取り組みを行います。
令和4年度から一部実装する経路検索・デマンド交通予約に加え、マイナンバーカードと連携した市民認証機能による市民割引、年齢割引等さまざまな形の中で動き出していきます。
次にDXの推進やDX人材の活用です。
デジタル技術を活用した業務の変革に挑戦するため外部人材の力を借りる等の新しい予算を編成しました。
次にまえばしIDの構築調査研究です。
まえばしIDやマイナンバーカード等、もっと便利に活用でき、持ちたいと思える社会を作っていこうと思っています。その中には、地域におけるデジタルを普及するため、モデル地区となる3地区の自治会の方々にタブレット端末を貸与し、公民館Wi-Fi環境整備とともに地域のデジタル化の実験をスタートします。
地域におけるこのような取り組みが、総合的な前橋市スマートシティに結び付いていくものと考えています。
そして、がん患者アピアランスサポート事業費補助として、がん治療により外見の変化を受けた方々が医療用ウィッグ等の補正器具を購入するための応援を始めさせていただきます。
観光分野では、群馬県が実施する県立赤城公園施設の整備に対する応援をさせていただきたいと思います。
最後にまちなかの遊休不動産について、不動産オーナーや家守会社等が行う撤去・改修費の一部を補助する遊休不動産リビルド支援事業を行います。

次に、充実事業として空き家バンク対策事業です。
空き家バンクに登録した物件に対し、家財道具等を片付けた費用に対し応援を行います。
また、移住支援金についても適用要件を拡大します。
そして、4月から18歳になる年度までの通院及び入院医療費無料化を実施するとともに、コロナ禍の影響等により食材が高騰し学校給食の賄材料費が増額しているため、この増額分について、保護者負担とせず市で負担いたします。
充実事業の最後として、令和3年度当初予算の1.5倍となる予算を編成し、全国で不幸な事故が続発している子供達の通学路の合同点検等に基づく危険箇所対策を実施します。

最後に継続事業です。
上武国道の「道の駅」設置事業、新型コロナウイルスワクチン接種事業、情報教育のGIGAスクール構想の実施について予算編成を行いました。
そして不妊・不育症治療費の応援事業についても継続いたします。
以上が、市議会から議決を得られればスタートする本市の新年度予算の概要です。

(3)前橋駅北口広場の放置自転車防止のため「前橋路上図鑑」を設置します

(市長)

JR前橋駅北口の飲食店付近に違法駐輪が多いことから、前橋工科大学生の新しいアイデアにより違法駐輪を抑制する取り組みを始めます。詳細については担当者より説明いたします。

(道路管理課担当者)

前橋駅周辺は市の条例で「自転車等放置禁止区域」に指定しており、違法駐車が多い一部の箇所について、立て看板やロープ等により駐輪防止対策を行っています。
今回、前橋工科大学工学建築学科の臼井講師と研究室の学生により新しい違法駐輪防止策を提案していただきました。

(前橋工科大学臼井講師)

前橋駅北口からケヤキ並木を通り、市役所及び県庁までの路上に12種類のタイルやマンホールが点在して設置されています。
「旧前橋駅」「風神」「赤城山」「利根川島」等がデザインされたタイルや前橋市の市章である「わぬき」や市の花である「バラ」、「ツツジ」がデザインされたマンホール等、これらに描かれているものは前橋市がこれからも引き継いでいかなければならない大事な歴史、自然、文化だと思います。このタイルやマンホールは市内各所に設置されていますが、あまり知られていない現状となっています。
このようなことから、JR前橋駅北口に12種類全てを揃えて設置することで、前橋に来られた方や前橋に住んでいる方にも前橋市の素晴らしさを認識してもらえたらと思います。
今回提案した「前橋路上図鑑」は、放置自転車を防止するだけでなく前橋市の魅力を駅前から発信し、「前橋路上図鑑」を通して、まち歩きを楽しんでもらい前橋市の良さに気づいてもらうきっかけを作りたいと思い提案しました。

(4)平和関連資料の展示場所を選定しました

(市長)

昨年3月に「前橋空襲を語り継ぎ、平和資料の収集展示の形の検討会」から提出された、平和資料館設立の提言書では、展示場所について、いくつかの案をご提示いただきましたが、本市を取り巻く諸般の状況を鑑み、市有施設を有効活用するという方向性のもと、昌賢学園まえばしホール2階のフリースペースを使用することとなりました。

(5)その他

(市長)

3月10日より5歳から11歳の小児に対する新型コロナワクチン接種を開始します。本市では全ての小児科医院から協力をいただき、小児科医院のみの接種会場となっています。

2 質疑応答

都市魅力アップ共創推進事業「広域的な結婚相談・交流事業」を実施します

(記者)

この事業の枠組みについて確認をさせてください。
3市町とムスベル株式会社で連携協定を締結した内容は、お見合い交流会を開催するということでよろしいのでしょうか。

(政策推進係長)

本事業の枠組みについては、広域的な結婚相談・交流事業を行うことになっており、3月に開催するお見合い交流会の他に、親や独身男女向けの結婚相談会も含め、総合的に結婚支援を行うという枠組みとなっています。

(記者)

本事業の実施に当たり、行政側は側面的支援は行うが、ムスベル株式会社に対する費用負担は発生しないということですが、お見合い交流会や相談会等は全て無料で開催するということでよろしいのでしょうか。

(政策推進係長)

その通りです。本事業については行政からの費用負担や参加者からの参加費用等は発生しません。

(記者)

お見合い交流会や相談会は年間どのくらい開催する予定なのでしょうか。

(政策推進係長)

年間4~5回程度を予定しています。

(記者)

全て無償で提供するということですが、お見合い交流会等で結婚相手を見つけられなかった場合に、ムスベル株式会社が行っている結婚相談所の会員になってもらうことを含めた事業なのでしょうか。
また、全てを含めて無償で行うというのであれば、どういった狙いがあるのか教えてください。

(ムスベル株式会社社長)

お見合い交流会等で結婚相手が見つけられなかったとしても、弊社の事業自体の会員になってもらうことは考えていません。あくまでCSR(企業の社会的責任)の一環として弊社が持っているノウハウを活用して、地域のためになればと考えています。

(記者)

ムスベル株式会社の結婚相談所は全国36店舗で展開しているということでしたが、今回の取り組みは全国で初めての取り組みなのでしょうか。

(ムスベル株式会社社長)

今回が初めての取り組みとなります。
今回の取り組みをモデルケースとして、他の自治体へも拡大していき行政と連携した婚活支援を行っていきたいと考えています。

(記者)

今回の取り組みは、ムスベル株式会社から前橋市に提案したということでよろしいのでしょうか。

(ムスベル株式会社)

その通りです。
一昨年から婚活のセミナーを前橋市と協働で開催しており、我々としても意義のある取り組みだと認識していましたので、今回改めて事業提案をさせていただきました。

(記者)

一昨年から行っていた婚活セミナーは、共創推進事業の枠組みの中で行っていたのでしょうか。

(政策推進係長)

一昨年から行っていた婚活セミナーについては、試行的に実施したので、何回か実施した中でムスベル株式会社より、正式に民間共創事業の提案がありました。

(記者)

確認ですが、前橋市にムスベル株式会社から民間共創事業の提案があり、玉村町と吉岡町に声をかけたということでよろしいのでしょうか。また、両町に声をかけた理由を教えてください。

(政策推進係長)

その通りです。
婚活については1市で進めるより他自治体と連携して進めた方が結婚機運のすそ野が広がるというふうに考えて玉村町と吉岡町に本市より声をかけさせていただきました。

(記者)

コロナ禍により、お見合い交流会等は減少していると思いますが、データ等はあるのでしょうか。

(ムスベル株式会社)

データ等はありませんが、日々の結婚相談所業務を通じて、コロナ禍に伴う在宅勤務等により日々の出会いが減っていると感じています。

令和4年度当初予算(案)について

(記者)

この予算編成に当たり重点を置いた部分があれば教えてください。

(市長)

社会的課題というのは複層しているので、どこが重点ということではないと思います。それぞれ今ある痛みを取り除くことと長期的な本市の発展のための課題を払拭することが重要だと考えて予算編成を行いました。

(記者)

定例記者会見の前に行った財政課による事前レクの中で、DX関係で約19億円計上しているとのことでしたので、DX関係に重点を置いたのではと思ったのですが、そうではないのでしょうか。

(市長)

金額的にDX関係が突出していると思っていません。全て等しく市民の声や議会の声を吸い上げた予算編成だと私自身は考えています。

(記者)

金額というよりは、新規性や市として新しい方向性を出していく上での重点という意味合いで質問をしました。

(市長)

それぞれの目標に向かい一歩ずつ進んでいるので、重点という意味だと全てが重点となるかと思います。

前橋駅北口広場の放置自転車防止のため「前橋路上図鑑」を設置します

(記者)

この手法は、行動科学の知見から望ましい行動をとれるように人を後押しするアプローチ方法(ナッジ)で確立されているものなのでしょうか。

(前橋工科大学臼井講師)

手法としては、看板を置くことで抑止するということではなく、この場所は通常の場所とは違うという空間の質そのものを変えていくことで意識を変えていきたいというのが今回の提案となっています。

平和関連資料の展示場所を選定しました

(記者)

オープンの時期は決まっているのでしょうか。

(文化国際課長)

令和4年度に、学識経験者による委員会を発足し展示内容等についての検討を開始し、令和5年度中にオープンさせたいと考えています。

(記者)

委員会のメンバーは決まっているのでしょうか。

(文化国際課長)

まだ決まっていません。

(記者)

新しい展示場所は常設展示でよろしいのでしょうか。

(文化国際課長)

はい。常設展示となります。

3 その他

なし

 

(以上で終了。)

この記事に関する
お問い合わせ先

未来創造部 広報ブランド戦略課

電話:027-898-6642 ファクス:027-224-1288
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから

更新日:2022年03月14日