定例記者会見概要版(令和6年5月29日開催)

令和6年5月29日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和6年5月29日(水曜日)午後2時~2時30分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 「わたしは、にんげん、といいます 仲良くできますか 第31回萩原朔太郎賞受賞者 杉本真維子展」を開催します

(市長)

前橋文学館で開催する「わたしは、にんげん、といいます 仲良くできますか 第31回萩原朔太郎賞受賞者 杉本真維子展」について説明します。詩集『皆神山』で第31回萩原朔太郎賞を受賞した詩人・杉本真維子氏さんの展覧会です。第一詩集『点火期』から受賞作『皆神山』まで、詩人・杉本真維子さんの創作の足跡を辿るとともに、杉本さん自薦の詩篇を、書き下ろしの散文とともに紹介します。初日には本人によるギャラリートークのほか、こどもから大人まで楽しめるワークショップを開催します。会期中は4日間、杉本さんが文学館にいらしていただけます。ぜひご参加いただき、新たな興味・発見の機会としていただければと思います。

(前橋文学館)

展覧会の内容の前に萩原朔太郎賞についてお話させていただきます。萩原朔太郎賞は口語自由詩を確立した本市出身の詩人・萩原朔太郎の業績を継承するために、1年間で最も優れた詩集作品に与えられる賞です。昨年度で31回目の開催となり、今年も9月に選考委員会が予定されています。

こちらのブルータス最新号では、短歌、詩、俳句などを特集されていますが、その中に萩原朔太郎賞に関係する詩人として谷川俊太郎さんをはじめ、かなり多くの関係者が紹介されています。こうした意味でも萩原朔太郎賞が全国の現代詩壇の中では中心的な位置を占めている状況です。

第31回萩原朔太郎賞の受賞を記念して、「わたしは、にんげん、といいます 仲良くできますか 第31回萩原朔太郎賞受賞者 杉本真維子展」を開催します。

幼い頃に杉本さんが書き始めた紙芝居や、20代で本格的に詩を書き始める前の詩を投稿している時代、それから第一詩集から最新作の第四詩集『皆神山』までの間に書きためたものや愛用しているものなど、資料作品を合わせて約150点紹介する展示です。

それから、詩集に関連する散文7編を書き下ろしていただきました。こちらは初公開となりますので、ぜひご覧いただければと思います。6月8日にギャラリートークを開催し、作家本人が詩集や展示について細かくお話いただく機会を設けます。展覧会初日は観覧無料ですので、多くの方に杉本さんの生の声をお届けできればと思います。

前橋文学館はこどもから大人まで多くの方がたくさんの言葉に出合える場所として開いておりますので、よろしくお願いいたします。

(2) こども誰でも通園制度事業を実施します

(市長)

6月1日(土曜日)から実施するこども誰でも通園制度事業について説明します。令和8年度の本格実施に向けて、こども家庭庁が実施する試行的事業の募集に応募したところ、実施自治体として採択されたため実施するものです。対象は保育所などに通っていない生後6か月から満3歳までのお子さんで、市内では公立保育所1か所、私立の保育園や認定こども園12か所の計13施設で実施する予定です。月10時間まで利用することができ、利用料金は、1時間当たり300円です。施設によって実施日や実施時間、おやつや給食の提供の有無などの内容が異なります。ほとんどの施設が余裕活用型という施設の利用定員の範囲内で空いている枠を活用してお子さんを受け入れることになりますので、定員や利用時間については本市ホームページをご確認ください。事業実施により家族以外の人と触れ合う経験を通じて、こども自身の成長や発達を支援し、また保護者の子育てに対する不安が軽減されることを期待しています。多くの市民の皆さんに利用いただければと思います。

その他

(市長)

6月9日にまえばしカラオケワールドカップを開催します。毎年実施しており今年で4回目の開催です。今回は21組8カ国の皆さんが参加してくださり、会場では世界の料理を楽しめる飲食ブースが出店するなど、外国人との共生に向けたさまざまな催しが行われる予定です。ぜひお越しいただければと思います。

また、今週末はザスパのホーム戦もあります。なかなか厳しい状況ですが、厳しい時こそ地域を上げて応援したいと思っていますので、ぜひ市民の皆さんも応援をお願いします。私も時間が取れたら応援に行こうと思っています。

最後になりますが、明日本会議が最終日を迎えます。令和6年度当初予算を可決いただけるように対応したいと思います。結果についてのコメントは、本会議終了後にお話しする場を設けさせいただきたいと思います。

2 質疑応答

(1) 「わたしは、にんげん、といいます 仲良くできますか 第31回萩原朔太郎賞受賞者 杉本真維子展」を開催します

(記者)

この展覧会で7編の書き下ろしの散文を初めて公開するということですが、こちらの作品はどのような内容か教えてください。

(前橋文学館)

杉本さんは信濃毎日新聞などで散文を書かれており非常に面白い内容です。『皆神山』は難解だと思われがちですが、杉本さんは一貫して生きることと死ぬこと、命をテーマに、家族など身近な人たちについて書いています。そうした温もりのようなものをお伝えしたいと相談したところご快諾いただき、紹介することとなりました。

(2) こども誰でも通園制度事業を実施します

(記者)

県内では何番目の実施になりますでしょうか。

(こども施設課)

県内では、高崎市と渋川市、本市の3市が実施しており、高崎市は4月から、渋川市は7月から実施すると聞いております。本市は2番目の実施です。

(記者)

前橋市ならではの特徴があれば教えてください。

(こども施設課)

あくまで国の実施要綱に基づき、令和8年度から全国一律の制度としてスタートする事業の試行として実施するものです。

(記者)

利用方法についてですが、こども施設課に申請書を提出して審査を受ける流れですが、人数制限などはなく、条件に当てはまる家庭は審査を通るという理解でよろしいでしょうか。

(こども施設課)

人数制限は設けておりません。お子さんが保育施設に入所しているかどうかの確認が各保育施設ではできないため、その点を把握しているこども施設課に申請いただき、他の保育施設を利用していないことを確認したうえで許可するという形になります。

(記者)

審査後、利用する場合は保育所等の施設に電話して予約するのでしょうか。

(こども施設課)

受け付けについては各園によって異なり、ネットで受け付けるところもあれば電話のみの受け付けになる場合もあります。

(記者)

国が中心となる事業ではありますが、前橋市の子育て政策に通じるところがあると思います。どう活用して欲しいとか、意気込みなどあれば教えてください。

(市長)

保育園に日頃通っていないお子さんとその保護者が家庭の中で孤立してしまわないか、その点を非常に危惧しています。こうした制度ができ、気軽に使えるようになると外との繋がりがなかった親子が社会と繋がる機会が増え、可能性がある事業だと思っています。施設を充実させることは今までも実施してきましたが、それ以外のところに目を向けた取り組みになっていくのではないかと期待しています。

(記者)

配布資料に基づき利用定員を合計すると上限が37人になるかと思いますが、そのような理解で間違いないでしょうか。

(こども施設課)

毎月の利用人数とするとその人数が上限です。 

(記者)

高崎市は30分単位での利用が可能と聞いていますが、前橋市は1時間単位の利用ということでしょうか。

(こども施設課)

国の実施要項で1時間との定めがありますので、本市では1時間単位で考えております。

(記者)

渋川市は無料で利用でき、高崎市は所得に応じて年度末に調整するような話を聞いていますが、前橋市ではそうした予定はありますでしょうか。

(こども施設課)

本市では今のところ無料化や減免は考えておりません。あくまでも試行的事業としてニーズを把握する面がありますので、令和8年度からの本格実施に向けて検討してまいりたいと考えております。

(記者)

国の制度に基づく試行的事業のため、色々と縛りがあると思いますが、市長の思いとして足りないところや補う点があるとのお考えはありますでしょうか。

(市長)

これから必要なニーズに合わせていろいろな取り組みを実施し、事業を改善していくことが大事だと思っています。まずは、こども誰でも通園制度を始め、、市民の皆さんの意見を聞きたいと思っております。

渋川市は無料というお話がありましたが、保育料も渋川市は完全に無料です。そうした違いが自治体間で生じておりますので、本市としてどういうことができるか庁内で議論していきたいと思っています。

補足ですが、先ほどの定員の関係については、現状では配布資料の数字となりますが、保育所の定員は月によって新しい園児が増えることもありますので、確実にこの人数というわけではありません。毎月空いている枠の中で実施する制度になっています。

その他

○宇留賀副知事の再任について

(記者)

県の宇留賀前副知事の再任が難行している問題について、前橋市の市長としての受け止めを教えてください

(市長)

難航していることは報道等で承知していますが、県の人事の問題であり他の自治体の首長として何か言うべきではないと思っているため、それ以上のコメントはありません。

(記者)

宇留賀前副知事との面識はありますでしょうか。また、印象を教えてください。

(市長)

県議時代にお世話になっています。国から来た若手の副知事として頑張られていると思います。

(記者)

県と市で連携が必要な事業もあると思います。人選次第で前橋の行く末も変わってくるかと思いますが、どういった方が望ましいとお考えでしょうか。

(市長)

本市としては、本市の考え方で、県との連携を進めていくことになりますので、どなたがなっても必要な取り組みを連携してやっていくことだと思います。この人でないと駄目とか、この人は良いとか悪いとかではないと思っています。

(記者)

知事と県議会自民党が対立していることについて、太田市長が反対だったり高崎市長が賛成だったり首長がそれぞれの意見を表明しています。市長としてのコメントしない理由をお聞かせください。

(市長)

本来は県と県議会がしっかり議論して決めていただくものなので、外から何か言う必要がない話かなと思っています。例えば、前橋の人事案件について他 の自治体の首長や業界の方から意見を言われるのは、私としては困るなと思い、あまり外からどうこう言う話ではないのではないと考えています。県議会の皆さんと話をして進めていただければと思います。

 

○多選自粛条例の制定について

(記者)

多選自粛条例についてですが、24日の総務委員会では市民フォーラム以外が反対・棄権でした。その受け止めと今後の対応についてお聞かせください。

(市長)

委員会での賛否は伺いましたが、明日の本会議で最終的な結論が出ます。私の受け止めと対応については明日の本会議後にお伝えさせていただきます。

 

○前橋プラザ元気21のマルエドラッグオープン

(記者)

あす、前橋プラザ元気21にマルエドラッグがオープンします。まちなかに再び食品を購入できる場所ができることになりますが、週末には市と連携したイベントも開かれると聞いております。まちなかのマルエドラッグの開店に当たって、市長の所感と今後のまちなかのまちづくりについての思いをお聞かせください。

(市長)

前橋プラザ元気21は中央公民館などの施設を多くの市民の方に利用いただいております。明寿大学などで高齢の方も利用している中で、帰りに買い物できると便利だという話を聞いています。新しくマルエドラッグがオープンし、まちに集う方の利便性も向上すると思いますので、新しく生まれ変わったことを期待したいと思います。健康について発信できるようなイベントも増えていくといいなと思っています。

まちなかも馬場川通りが整備され、イベントも増えているので幅広い市民の皆さんに世代を超えて利用いただき皆さんのニーズにあった動きができるようになることを期待したいと思います。

 

○ベイシア文化ホールの来年度以降のあり方

(記者)

県がベイシア文化ホールについて、来年度以降のあり方を再び市と協議したいと言っておりますが、所感をお聞かせください。

(市長)

議会でもご質問いただきましたが、ベイシア文化ホールの利用を希望している市民の方もたくさんいます。県として課題を解消し、施設を存続していただけるのが一番ありがたいと思っていますが、今後のあり方については改めて県から話があれば協議したいと思います。

(以上で終了)

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更新日:2023年05月01日