定例記者会見概要版(令和6年10月11日開催)

令和6年10月11日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和6年10月11日(金曜日)午後2時~2時30分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1)株式会社ベイシア、株式会社カインズ各々との包括連携を締結しました

(市長)

株式会社ベイシア、株式会社カインズ各々と、本日、相互連携と協働による活動を推進し市民サービスのより一層の向上を図ることを目的として包括連携協定を締結しました。

連携協力事項として、具体的には資料にある7項目を中心に行ってまいります。

これまで、両社とは既に様々な連携した取り組みを行ってきましたが、本市にとって個別の事業での連携にとどまらず、幅広い分野で両社の民間活力を生かした新たな仕組みによる事業を展開したいと考えています。

特にスポーツ振興や市民が働きやすい環境づくりなどについて、両社と連携した取り組みによりさらに住みやすいまち、魅力あふれるまちを目指すとともに本市の課題解決につながることを期待しています。

株式会社ベイシア相木代表取締役社長と株式会社カインズの植木理事にお越しいただいておりますので一言いただきたいと思います。

(株式会社ベイシア 相木代表取締役社長 )

この度、弊社と前橋市で包括連携協定を締結させていただきました。小川市長をはじめ、関係者の皆様には心より御礼申し上げます。弊社ベイシアは「For the Customers」を発展理念として、地域と共に発展するベイシアを目指して地域とのつながりを深めるべく、様々な活動を行ってきました。具体的には本社を前橋市に置き、前橋みなみモール店をはじめ、9店舗を展開させていただいており、物流センターやプロセスセンターなどの重要な拠点についても前橋市に置いています。これまでの前橋市との災害物資協定の締結などをはじめとした連携、更には店頭でのリサイクル活動、前橋みなみモールでの自動運転実証実験へのお手伝いをさせていただき、様々な活動をしています。今後は前橋市とより一層、連携を深めて包括連携協定の枠組みを軸として、様々な分野における取り組みを行いたいと考えています。弊社は包括連携協定の締結を新たなスタートとして、前橋市とさらなる連携を図りながら、より一層、地域に根差した企業になれるように努力していく所存です。今後ともよろしくお願いします。

(株式会社カインズ植木理事)

本日は前橋市との包括連携協定を無事に締結することができ大変喜んでいます。市長をはじめ行政の皆さまには大変ご尽力いただきましてありがとうございます。カインズは現在、前橋市に5店舗のホームセンターを運営させていただいています。群馬県内に29店舗、全国には240店舗まで店舗網も広がってきました。一方で、1政あたりの店舗数は5店舗が最大です。従って、前橋市に1番多くの店舗を展開しています。おかげさまで売り上げも、現在5,000億に近づいてきました。売り上げ規模で言えば日本一のホームセンターというところまで成長させていただきました。ただ、原点はこの群馬県であり、私たちがいせや出身であること、そしてベイシアグループの一員であることが原点です。これからはベイシアグループとしても、しっかり前橋市と連携を図っていこうと思います。カインズとしては、今からちょうど3年前の2021年の10月に「くみまち構想」という考え方を発表させていただきました。まちと組む、「くみまち構想」です。カインズがあるまちの行政、団体、企業の皆さまそしてお客様としっかりと連携する。連携するというのはお客様の声にしっかりと耳を傾ける。行政としっかりと話すことで、そのまちの課題、ニーズをしっかり捉えた上で、私たちができる取り組みを一緒にさせてもらう中でそれぞれが自立して、共に楽しみ助け合いながら一人一人が主役になれるようなまちづくりに貢献したいと考えています。前橋市と災害物資の協定はもちろんのこと、2022年には企業版のふるさと納税を活用しました。また、プロスポーツ事業の振興の基本協定も締結しました。今年は前橋市ローズタウンサッカー場がスタートしました。ここへの寄贈がカインズの事業です。ザスパ群馬がここを拠点に強くなっていただくこと、そして前橋市を中心とした市民の皆様の交流拠点としてもぜひ活用していただければという気持ちで協力しています。また、その他の事業として、10月からの環境に対する事業は園芸用土を回収して、再生の土に直してカインズで販売させていただくようなリサイクルや環境にも優しい事業も一緒に行います。また、11月には地元で有名なパン屋さん、並びに障害者の方が作業される場所で作られたパンなど8社の皆様と協力してパンマルシェを青柳店で開催します。週末で大変にぎわう中で、お客様にも楽しんでいただき、企業の皆様にもしっかりと利益になるような取り組みを進めていければと思っています。包括連携協定を機にますます前橋市との協力を得ながら、私たちが前橋市の基本構想である新しい価値の創造都市の実現に少しでも寄与できるように頑張ってまいりたいと思います。本日はありがとうございます。

(2) まえばし図書館まつりを開催します

(市長)

まえばし図書館まつりを読書週間にあわせ、10月27日(日曜日)から11月9日(土曜日)まで開催します。今回は、前橋市立図書館本館建設50周年記念事業として盛大に実施します。

場所については前橋市立図書館とこども図書館です。いくつか行事をご紹介します。

10月27日(日曜日)に「図書館ビブリオバトル」を開催します。「図書館ビブリオバトル」の発表者はおすすめ本を紹介し、観戦者が最も読みたい本(チャンプ本)を決定します。現在、参加者と観戦者の募集をしているので、多くの皆さまにご参加いただきたいと思います。

続いて11月9日(土曜日)に書籍「昭和高校球児物語〜前高完全試合のキセキ〜」の著者、川北茂樹氏を講師に迎え、選抜高等学校野球大会で県立前橋高校が完全試合を達成した当時の話をうかがいます。この本については前橋市にも寄贈していただき、多くのこどもたちに読んでいただいていますが、著者から直接お話が聞ける機会ということなので、皆さんに参加していただけたらと思っています。また、現在既に開催中ですが、企画展示「今日当町祇園祭礼につき」は、市指定重要文化財である「祇園祭礼絵巻」等を展示しています。

その他にも、たくさんの催しを行います。資料にも書いていますが詳細については別紙のチラシをご覧ください。

質疑

(1)株式会社ベイシア、株式会社カインズ各々との包括連携を締結しました

(記者)

自治体と協定を結ぶことのメリットを教えてください。

(株式会社ベイシア 相木代表取締役社長 )

前橋市とは様々な取り組みを既に行っていますが、改めて株式会社カインズと一緒に包括連携協定を結ばせていただくことで、グループ全体として前橋市を盛り上げていきたい、役に立ちたいという気持ちです。新たなメリットというものはあまり考えていません。より一層貢献させていただきたいという思いです。

(株式会社カインズ植木理事)

「くみまち構想」を掲げていて、「まちの暮らしをDIY」がコンセプトになっています。従って、どのまちにも同じような課題があったり、違う課題があったりします。包括連携協定を結ぶと、そのまちの色々な課題に私たちが触れることができ、その中で私たちができることを一つ一つ考えて解決していこうという考え方になってきます。最終的にはDIYなので、自分たちで課題解決をしていきたいという考え方です。課題に対して私たちが取り組んでいけるようにするには、やはり包括連携協定が非常にふさわしいです。他の自治体との包括連携協定の中で出てきた課題や解決への糸口を他の自治体へも紹介しながら広まっていけば、私たちが考えていることが少しずつ実っていくのではないかと思っています。

(記者)

自動実証運転の協力というところで実績があるかと思いますが、どのような実験をいつされて2社はどのような協力をしたのか教えてください。

(政策推進課)

今年の4月からEVバスの運転の中で、みなみモールを中心に実証実験をさせていただきました。その中で株式会社ベイシアさん、株式会社カインズさんに一部協力をいただきました。

(記者)

店舗の駐車場を貸してもらったということですか。

(政策推進課)

そうです。

(市長)

今の自動運転の関係はみなみモールには大きな店舗がたくさんあって、店舗ごとの移動には車に乗って移動するという感じで市民の皆様には不便があるのではないかと考えています。そこで、新しい交通を生み出すことができないかという実証実験として、ベイシアさんの周りを自動運転でぐるっと周るような実験をやらせていただきました。

株式会社ベイシア、株式会社カインズだけではなく、コストコやイケア、ユニクロなどの大きな店舗を行き来できるような交通に結び付ければ良いなという思いです。実験的に行ったものなので、これからもそれぞれの店舗の皆様とも相談をしながら地域の問題を解決出来ていけたらいいなと思っています。

(記者)

連携協定事項でスポーツの振興というところで、今後もザスパ群馬への支援を2社とも続けていくということでよろしいでしょうか。

(株式会社ベイシア 相木代表取締役社長)

スポーツは勝負の世界なので勝つこともあれば、負けることもあるということで、今回はこのような結果となっていますが、引き続き株式会社ベイシア、株式会社カインズグループをあげて、応援し続けたいと思っていますし、もちろん勝敗のことだけではなくて色々な取り組みをさせていただいています。選手の方々のサポートや地域貢献、新しい施設を使った交流など色々な形で既に勝ち負けではなくて、ザスパ群馬の支援を続けて、前橋市にも十分貢献できているところがあるのではと思っています。これは継続していきたい、より力強くサポートしていきたいと思います。

(株式会社カインズ植木理事)

私も同じです。

(記者)

地域の課題解決についてですが、どのようなことですか。また、みなみモールのお話がありましたが、前橋市の中で特ににぎやかな地域から人口減少課題の解決を進めたいということでしょうか。

(市長)

包括連携協定ということで、前橋市の政策を幅広く連携できたらと思います。もちろん、人口減少に関しても、いろいろな分野で取り組みができたら嬉しいと思います。例えば、にぎわいを作っていくだけではなく、こども子育てに言えば、夏のお盆の時期にもベイシアさんが祝日の企業内保育を実験的に取り組んでいただき、日曜日と祝日の保育については、サービス業や実際に働いている子育て世代の人にはニーズが多いところであり、なかなか預ける場所がないという課題については、私たちも認識しているところなので、企業内保育の新しい形というところで、ベイシアさんが取り組みを始めてくれたことについては、期待をしているところです。そういう意味では、幅広く働き方の部分でも連携できるところがあると思っています。子供服の譲渡会なども、人を集めるというだけではなく、子育てがしやすい前橋市を作っていく意味でもいろいろな分野で連携ができると思っています。人口減少に関しては、産業も大事ですが今回いろいろな分野で連携できることで、例えば前橋市は農業に力を入れていきたいと思っていますが、農家の皆さんが作った農産物についても規格外のものなどの売る場所の課題についても小売りのプロという2社の強みを活かして前橋市の農畜産物を消費者に届けていくような取り組みができるのではと思っています。障害者の福祉についての取り組みも行っていくことで、多様な主体で前橋市が暮らしやすくなることで、人口減少の対策にもつながっていくと思います。幅広く地域の課題を一緒に共有して解決していくということに期待をし、なんといっても市民の方が日常的に訪れる店舗という利点が2社にはあると思うので、そのような強みをお借りできると嬉しいと思っています。

(記者)

主にみなみモールを中心にということですか。

(市長)

みなみモールについては大型のショッピングモールが増えているので、当然ここに人が集中してきているというのはありますが、そこから生まれる様々な課題があると思います。みなみモールに一点集中するというよりは全体的に前橋市の政策を進めていくという意味で、今回の包括連携協定については期待をしたいと思っています。

みなみモールについて言えば、課題としては集まりすぎて渋滞が起こってしまうのではないか、店舗間の交通をどうするのか、災害時の防災についても連携できることがあると感じています。

(2) まえばし図書館まつりを開催します

(記者)

13イベントありますが、例年よりも多いという認識でよろしいでしょうか。

(図書館職員)

そのとおりです。

内容についても例年よりも練りこんだものになっています。

(記者)

このイベントの中で目玉となるものを教えてください。

(図書館職員)

「図書館ビブリオバトル」と講演会になります。

図書館で「図書館微グリオバトル」を開催するのは初めての試みです。地区の公民館等では実施していますが、ぜひ図書館でもということで今回開催します。また、講演会についても50周年にふさわしい講師をお呼びして講演していただきます。

(記者)

「図書館ビブリオバトル」の出場者は決まっていますか。

(図書館職員)

現在、受け付けを行っているところです。何名かお申込みをいただいていますが、もう少し参加枠があるのでまだまだ受け付けていきたいと思っています。

(記者)

図書館の建築物としての魅力はどのようなものですか。

(市長)

市長になる前は頻繁に行くことはなかったのですが、現在は何かあるごとにお邪魔させていただいています。50年経っていますが、落ち着いた雰囲気で多くの市民の皆さまに利用していただき、前橋の市立図書館として皆さんに愛される施設だと思っています。少し老朽化もしているので雨が降ると雨漏りなどで大変なのですが、大切に使ってきた場所であり、工夫しながら今も皆さんに利用していただいているので、非常に素晴らしい図書館であると思っています。これから街中への移転も控えていますが、前橋市の財産として市立図書館の存在というのは大事だと思うので、そのような意味では魂を新しいところに引き継ぐという意味も含めて、今までの50年を皆さまに知っていただき、現状の図書館についても足を運んでもらえたら嬉しいと思います。

(記者)

現在の図書館の利活用は何か進んでいますか。

(市長)

これから検討します。

案件外

(記者)

15日に総選挙の公示となりますが、選挙戦に対してのご所感はありますか。

(市長)

選挙は国も県も市も大事だと思っていますが、国の方針を決める上でも国政選挙は非常に重要な選挙になってくると思います。市民の皆さんには自分でしっかり考えて選択をしていただきたいと思います。前橋市としては、これからの地方の在り方や市の課題を解決していく上でも、国の政策は非常に重要になってきますので、地方にとって力になってくれるような政策が前に進むことを期待しています。

最後に

(市長)

10月26日(土曜日)に第3回タウンミーティングを開催します。「みんなで考えるこども子育て」というテーマで、実際に子育てをしている保護者の方、子育てに関心のある方に参加をしていただき、これからの前橋市のこども子育てについて考えようという内容になっています。場所は児童文化センターになります。今回はこども支援に関して日ごろから取り組んでいるNPO法人の教育支援協会北関東の井熊さん、NPO法人アスワードの岩本さんにも登壇をしていただき、NPOの皆さんが行っている活動からも、私たちに何ができるのか考える時間にしたいと思っています。今月は前橋まつりやBOOK FES、朔太郎音楽祭、タウンミーティング、選挙もあるので引き続き前橋市政についても注目をしていただき、メディアの皆さんにも発信をお願いできたらと思います。以上です。ありがとうございました。

(以上で終了)

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更新日:2023年05月01日