定例記者会見概要版(令和7年2月25日開催)
令和7年2月24日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年2月25日( 火曜日)午後2時~3時
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)令和7年度当初予算(案)
(市長)
当初予算の編成についてはタウンミーティングで市民の皆様、企業の皆様からいただいた意見を取り入れながらひとりひとりの市民に寄り添った内容、未来に向けた投資を行うということで予算を取りまとめました。
令和7年度の予算の特徴について3つ掲げました。市民目線を第一に、「こども子育てを最優先の課題として取り組む予算」、「農業をはじめとした前橋市の産業を守り発展させていく予算」、そして「未来に向けた投資を行う予算」が特徴となっています。
昨年に引き続き、こども子育てが最優先ですが、未来を担う人材を社会全体で育てていくことが、全ての世代の幸福と前橋市全体の持続可能な発展につながっていくという考えのもとに進めていきたいと思います。
一般会計の予算額は1,578億円を計上しています。昨年度に比べ53億円増額となっています。こども子育て関係予算は354億円とういうことで前年度から27億円増額になっています。増額分については児童手当の支給事業など国の制度に関係する予算が多いのですが、市単独の事業についても学校の施設改修も増額となっています。市税収入については561億円を見込んでいます。個人市民税の伸びにより、前年度に比べ29億円の増額を見込んでいます。市債残高については1,397億円となっていって、財政調整基金の残高については、当初予算編成時点で、63億円の見込みとなっています。
それでは、「第七次前橋市総合計画」に基づく施策を着実に推進するための主な予算について、新規・拡充のものを中心に説明させていただきます。
まずは、「給食費の無償化」です。令和7年年度につきましては、市税収入の増加などを財源として、小学校の給食費の無償化を、予算が可決されれば、1期から、実施していきたいと考えています。また、中学校の給食費の無償化も継続して実施していきたいと考えています。
続いて、「こども政策推進事業」ですが、令和8年度に施行予定の、こども基本条例の制定や、こども計画の策定に向けて、引き続き、ワークショップ等を行っていきたいと考えています。
続いて、「地域子育て支援拠点事業」についてですが、地域子育て支援拠点に、第二保育所を追加し、公立2施設、民間12施設に拡充していきます。
続いて教育関係になりますが、GIGAスクールの準備を計画的に実施します。また特別支援教育推進事業についても、特別支援教育の対象児童・生徒の増加に対応するため人員体制を拡充します。特別支援学級介助員や学習サポーターを増員します。特別支援学校校舎増築設計業務委託では、特別支援学校の児童生徒数の増加に対応するため、4教室分の増築を予定しています。
自治体の関係については市民にわかりやすい取り組みを増やしていきたいと考えています。病児保育施設では利用者の利便性向上と施設側の負担軽減等のため、Web予約システムを導入します。LINE公式アカウントをリニューアルすることで利用者のニーズに合わせた情報配信などの機能強化を実施します。
続いて、高齢者の安心安全の確保についてですが、見守りライト設置推進事業を新たに行いたいと考えています。65歳以上の高齢者世帯の自宅に、通信機能付き電球を設置し安全を守っていきます。緊急通報電話設置事業については、75歳以上のひとり暮らし世帯や、65歳以上の要支援・要介護認定を受けた高齢者世帯等の見守りを支援します。こちらは新たに住民税課税世帯に対象拡大します。65歳以上の高齢者世帯であればみなさん対象になりますので見守りを整えていきたいと思っています。
続いて、市民の健康についてです。成人歯科検診については現在5歳刻みで実施していますが、新たに歯周病等が進行しやすいとされる60代(63・68歳)を追加するほか、啓発や勧奨等の受診率向上対策を実施します。小児インフルエンザ予防接種費用に関しては受験等を控える大切な時期を支援するため、18歳(高校3年生相当)へ対象を広げ、1歳児(1回2,000円助成)、15歳、18歳(1回3,000円助成)に対し費用の助成をします。
続いて、障害福祉についてです。令和6年度から始めているまえばしSOCIAL GOODS projectですが、障害福祉の理解啓発、インクルーシブな地域の実現に向け、来年度は工賃向上につながるように、事業所を通じて作品提供者に売上の5%を分配できるような仕組みも考えています。
続いて農業支援についてです。担い手支援事業補助金については、採択率向上のため、認定農業者等に対し、農業用施設・機械等の導入費用の一部を補助します。新規のものについては、農業版インターンシップ事業補助金を始めます。就農後のミスマッチや離農を防ぐため、就農希望者と農業法人等をマッチングや1か月間の就農体験中の給与相当額を支援します。また、法人向け園芸施設被覆材等張替支援します。法人の認定農業者を対象に、ハウスの被覆材等張替費用の一部を補助します。多面的機能支払交付金に係る市単独補助金については、農村環境保全活動を行う組織や援農ボランティア的団体の新設・合併、広域化にかかる経費を支援します。
続いて環境配慮型農業の後押しについてです。今年度、前橋市環境配慮型農業としてJA前橋市と~脱プラスチック・脱メタン宣言~を締結し、前橋市としてもしっかりと後押ししていきたいと考えています。新規事業として、水田温室効果ガス低減推進事業(稲作の中干し期間延長によるJ−クレジット制度)活用の推進や、生分解性マルチ購入促進事業についても購入費の1/3以内を補助します。飼料用米地域内流通促進事業に関しては、単価を2円/kgから4円/kgに拡充し飼料用米生産農家に、作付け量に応じて補助します。
続いて産業政策についてです。設備投資支援補助金は生産性向上設備導入枠の補助対象にリース設備を追加し、省エネ設備導入枠の補助上限を50万円増額し150万円になります。新規の支援補助金として、人材確保支援補助金を実施し、事業者のニーズに沿った人材の確保を支援するため、人材紹介手数料や人件費の一部を補助や副業人材活用型(上限10・15万円)、転職型(上限100万円)など新たな取り組みをします。産業団地造成は引き続き、駒寄SIC・大前田樋越の産業団地の開発を計画的に推進します。
続いてシティプロモーション推進についてです。新規の事業として、放送前から話題の「前橋ウィッチーズ」関連事業は4月から放送開始ということで、それに向けて「前橋ウィッチーズ」のファンの方々にたくさん前橋に来てもらえるような受け皿を整備していきたいと思っています。前橋の魅力の発信と交流人口の増加を図っていきます。台湾インバウンド誘致事業については、台南国際旅行展への出展、台湾の旅行関係者等を招致します。市街地再開発事業については継続のものを前に進めていきます。
続いて公共交通の利便性向上についてです。JR群馬総社駅東口ロータリー拡張工事について、朝夕のラッシュ時間帯の駅前道路の混雑緩和の一環として東口ロータリーの拡張工事を実施します。高校生世代通学バス定期代補助事業として、高校生のバス利用の促進や自転車の交通事故の減少、子育ての負担軽減を目的にバス定期券の半額を補助します。でまんど相乗りタクシー運営事業としてマイナンバーカードを保有していない希望者もマイタクを利用可能とするため、制度を見直しします。
続いてインフラ整備や防災対策についてです。市単独農業土木事業と道水路補修改良事業はどちらも当初予算の金額を増やして拡充します。土木関係の予算については、例年年度途中の補正予算で対応してきましたが、必要な予算はしっかりと当初予算で確保していく方針でいきます。五差路交差点周辺ウォーカブル推進事業については、本町二丁目五差路交差点の課題解消や、まちなかウォーカブルの推進に向け、県のクリエイティブシティ推進事業と一体的に事業を実施します。地区防災計画策定支援については、浸水想定区域をモデルケースに、地域住民が主体となる地区防災計画の策定し支援を考えています。
ざっと新規拡充したものを中心に話しましたが、必要なところの選択・集中という観点から必要な予算、投資的な予算を確保するような内容で令和7年度の当初予算をまとめさせていただきました。
(2)「収蔵資料展 ロマンチックな飛翔 酒と詩人と人生と」を開催します
(市長)
詩人・萩原朔太郎と酒をテーマとした展覧会を開催します。
朔太郎の作品を中心に、親交のあった中原中也、草野心平などが語る朔太郎と酒のエピソードを取り上げます。さらに朔太郎の再婚相手・大谷美津子の兄で、杜氏や詩人でもあった忠一郎と弟の正雄との交友も紹介します。
展覧会初日には展覧会開催と昨年12月に日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを祝し、鏡開きを行います。群馬県の地酒をお楽しみください。当日は観覧・イベント参加いずれも無料です。日時は3月1日土曜日の14時から、会場は前橋文学館向かいにある朔太郎橋、定員先着30名(※試飲は20歳以上)申込は前橋文学館へ直接お願いします。
市民への広い周知とともに、新たな興味・発見を促すことを目的とした企画展を開催します。詳細につきましては、萩原朔美前橋文学館特別館長よりお話いただきたいと思います。
(前橋文学館原朔美特別館長)
今回は酒造メーカー様に「詩人と酒」というテーマでご協力いただきました。この企画展から、今までは文学と全く関係のない会社、団体と広がっていけたらいいと思います。醸造して変容していくという過程はお酒も文学も同じだと思っています。鏡開きの際に酒造メーカーの方がいらっしゃるので、取材していただきその方々をライトアップしていただけるとありがたいです。
(3)旧町名の案内板を整備します
(市長)
前橋市にかつてあった「旧町名」の案内板を整備します。
本事業は、歴史まちづくり計画に位置づけた「ヒストリックランドマーク整備事業」の一環で、本市の歴史的風致の維持向上を目的として実施する環境整備の1つです。
住所や所在地をわかりやすくしようと昭和37年に「住居表示に関する法律」ができました。この法律に基づき、全国の各都市では新しい住居表示へと変わり、本市でも昭和40年代初頭に現町名へ変更されました。
ただ、当時は区長や住民も反対する中での変更であったようです。当時の旧町名をなつかしむ市民も多くいることから、旧町名の記憶が後世に語り継がれるよう本事業を実施することとしました。
案内板デザインの例については、ご覧のとおりです。
道路上に点在する既存の周辺案内板を活用し、旧町名の由来等を記した板面に更新する手法で、年度内に10か所整備します。
本事業は今年度を含めた3か年で合計約30か所を整備します。来年度以降につきましては、既存の案内板が旧町の範囲にない場合もあるため、案内板を移設するなどの整備手法も併せて検討していきます。
3月中旬ごろまでに順次整備を実施しますので、ぜひご覧いただければと思います。
(4)家畜防疫対策を実施します
(市長)
皆さんもご存知の通り、先月1月23日に前橋市では3例目の発生となる豚熱が市内の養豚農家にて発生しました。これは、群馬県が中心となり、防疫措置は2月3日にすべて完了しました。
さらには、全国で鳥インフルエンザが多発しております。本市として、これらの状況に対応するため次の対策を行います。
第一に養豚農家、養鶏農家を対象として上限20万円の防疫支援対策を行います。市内に農場を持つ、53件の養豚農家と12件の養鶏農家を対象にして、消毒薬、消石灰等の農家の防疫対策に対する経費を支援します。これは、各農家に防疫対策の実施を促し、市全体の家畜防疫力の強化を図るものです。
既決予算を流用して実施し、予算総額は1,300万円となっております。
第二に、豚熱ウイルスを媒介する野生イノシシやシカ等の大型野生動物の潜み場をなくすため篠やぶや下草を刈り払うことで見通しを良くし、人里や農地への出没や侵入、繁殖を抑制する緩衝帯の整備を充実します。
令和7年度事業として、1,087万2千円を予算計上しており、富士見町で2か所、宮城、粕川地区でそれぞれ1か所を予定しております。
本市は畜産業が盛んなまちです。大切な前橋市の家畜を、家畜の伝染病から守り、農家が安心して畜産経営を行えるよう対策を行ってまいります。
(5)前橋テルサに係る「サウンディング型利活用調査」を実施します
(市長)
前橋テルサの今後については、建物の解体を行い、当面は代替広場として活用し、まちの動きや社会情勢を踏まえながら、民間活力の導入による新たな活用策の検討を進める方針を、昨年8月23日の定例記者会見で発表しました。
そこで、代替広場として活用した後の新たな活用策に関する公募等の要件整理につなげることを目的として、活用の意向と提案実現の可能性を把握するため、サウンディング型利活用調査を実施します。
サウンディング型利活用調査とは、市有資産等の有効活用に向け民間事業者から広く意見、提案を求め、対話を通じて活用アイデアや市場性を検討する調査のことです。
提案いただく内容は、先程申し上げたとおり、建物の解体を行い、代替広場として活用した後の新たな活用策に関するものを前提としますが、今回は可能性調査という性格を踏まえ、既存建物を利用した提案も受け付けます。
本日サウンディング実施要領を市ホームページで公表し、3月13日に説明会及び現地見学会を実施予定です。
その後、3月24日から参加受付を開始し、日程調整の上、4月中下旬にサウンディングを実施し、5月下旬頃に結果を公表する予定です。
今回の調査を通じて、前橋テルサ解体後の新たな活用に係る一定のビジョンを市民の皆様にお示ししたいと考えていますので、アイデアやノウハウに自信のある事業者のご参加を是非ともお待ちしています。
案件外
(1)窓口体験調査実施結果報告会を開催します
(市長)
去る1月30日(木曜日)に窓口フロントヤード改革推進へ向けた取り組みの一環として、窓口体験調査を実施しました。
この取組は、調査員(本市職員等)が、ライフイベントの仮の手続きについて、実際の業務時間中に、手続きの流れを体験し、所要時間の測定や市民目線での課題を発見することなどを目的としたものです。
その結果、明らかとなった様々な課題や、それに対する調査員のアイデアをもとに、今後のフロントヤード改革推進の進め方等を報告する機会として調査実施結果報告会を開催いたします。
開催日時は、令和7年3月3日月曜日の午後2時から3時までを予定しており、場所は議会庁舎301会議室です。
市長、副市長をはじめ、ライフイベントに伴う手続きの窓口となる所管課の部課長が出席し、調査結果(調査員がまとめた課題及びあるべき姿)を共有し、窓口フロントヤード改革計画の進め方をコミットするものです。
(2)第5回大規模タウンミーティング
(市長)
5回目の大規模タウンミーティングについてです。3月1日土曜日に「みんなで考えよう前橋の農業」というテーマで開催します。参加については既に募集人数を超えてしまったので締め切ってしまいましたが、非常に関心の高い内容となっています。記者の皆様の参加は大歓迎なので、こちらもぜひお越しください。
質疑
(1)令和7年度当初予算(案)
(記者)
改めて予算編成への想いと中でも目玉ポイントを教えてください。
(市長)
前橋全体の事業を見ながら総点検をさせてもらいましたが、市民の皆さん、企業の皆さん、団体の皆さんともざっくばらんにこれからの前橋はどうしたらいいか対話をさせていただき、みんなで協力して作った予算になります。
重点については、こども政策や農業を始めとした産業、福祉や教育、プラスでこれから前橋市を伸ばしていくためには経済や産業は大事なことなので、両方ともしっかり進めていくような予算内容になります。未来に向けて積極的な当初予算になっていると思っています。
(記者)
目玉をいくつか上げるとしたらどれですか。
(市長)
小学校の給食費を完全無償化にすることは大きなところです。また、農業や観光に関してもたくさんの新しい要素を加えています。
(記者)
選択しないものについての判断基準を教えてください。
(市長)
何かを行うために何かを削るという考えではなくて、現在行っているものの点検を行い、必要なものを精査していく形で昨年の夏に総点検を行いました。そこで生まれた財源や予算は、これから確保していくという意味で重点的に予算措置を行いました。
(記者)
子育てや農業が中心ということですか。
(市長)
金額的にはその2つは大きいところです。
(記者)
財政調整基金が昨年より減少していますが、これについてどのようにお考えですか。
(市長)
昨年に比べ約3億円減少していますが、必要な予算について当初予算で確認したいということで、予算の組み方の違いと捉えていただけたらと思います。
(記者)
予算規模についてはどのようにお考えですか。
(市長)
全国的に税収の伸びや物価高騰などの影響で全国的にも予算規模は過去最大になっているかと思うので、社会情勢に合わせて当然の結果だと思っています。
(記者)
特別支援学校の児童数増加について、少子化の逆となっていますがこれについて教えてください。
(市長)
これが原因ということはわかりかねます。
(記者)
見守りライトと緊急通報に関しては、首都圏で相次ぐ強盗対策の一環ということですか。
(市長)
強盗対策のみではありませんが、一人暮らしの方や高齢世帯は増えているのでそういった方の安全確保のための設置となります。
(記者)
前橋ウィッチーズによって交流人口や経済効果の期待について教えてください。
(市長)
既に前橋ウィッチーズ関連については昨年の9月から行っています。毎回、前橋に地方から訪れてくださるファンの方がたくさんいると感じています。いよいよ4月から本格的に放送が始まると、さらに多くの方がイベントだけでなく、日常的に前橋市に訪れる機会が増えると思います。みなさんを呼び寄せる仕掛け作りや前橋を楽しんでいただくような経済効果についてはかなり期待をしています。
(記者)
補正予算ではなく、当初予算に入れ込むメリットを教えてください
(市長)
必要な整備が計画的に進められるということと、建設土木事業者の皆さんも非常に今忙しく、人材確保や工事期間の確保が難しい中で、年度当初から計画的に行えることは、建設業者の働き方や働きやすさにもつながると思っています。9月から発注して急いで工事をしてもらうのではなく、計画的に仕事の話が出来る体制を整えて行きたいと考えています。
(2)「収蔵資料展 ロマンチックな飛翔 酒と詩人と人生と」を開催します
(記者)
萩原朔太郎のお酒の好き嫌いやお酒にまつわるエピソードを教えてください。
(前橋文学館原朔美特別館長)
お酒が出てくる作品もあります。日本酒が好きだったということも朔太郎の友人、草野心平の文献に出てきます。晩年はウイスキーを好んでいたそうです。朔太郎のお酒にまつわるエピソードはたくさんあります。母からお金をもらって、毎日酔っぱらって家に帰ってくるというようなエピソードです。しかし、お酒が朔太郎の作品に関係しているかといわれるとそうではないようです。
(記者)
タイトルに「ロマンチックな飛翔」とありましたが、必ずしもそうではないということですか。
(前橋文学館原朔美特別館長)
そのように思いたいです。散文はお酒を飲まなくても絶対に書けると思いますが、韻文はお酒を飲まないと書けないと思います。色々なタイプの現代詩作家がいる中で、朔太郎もその1人ですが、分が書いたものでも、なぜ書いたかわからない作品もあるそうです。勝手にペンが動いて書いた瞬間があると思うのですが、それはお酒の後押しがあったからではないかと考えます。しかし大体は失敗しているかと思います。
(記者)
みんなが飲むことでアルコール中毒になったらだめというような展示があったら面白いと思いますがそのような展示はありますか。
(前橋文学館原朔美特別館長)
そのような展示はありません。幻想や幻覚の感覚は薬やお酒によるものだと思いますが、本人が「猫町」にてこの感覚は薬によるものではないと言っているので、これはお酒のことなのかと思っています。そこが詩人的な資質なのではないかと思っています。
(5)前橋テルサに係る「サウンディング型利活用調査」を実施します
(記者)
このタイミングで行う理由を教えてください。
(産業政策課)
昨年の8月に解体の方針を決めましたが、今回のサウンディング調査は公募条件を整理することが大きな目的です。その中で、今現在、仮に建物を使ってその方法として行政支援がなかったり、少なかったりしたり、提案内容が市民にとって実現性のないものであるとすれば、今の時点で受付をしないということではなくて、民間事業者さんの意見を聞きたいという趣旨です。
(記者)
決定して発表したあとで、指摘があったからではないということですか。
(産業政策課)
建物を残してほしいという要望を市長あてにただいているものはあります。一方で建物を解体した後に早めにどのようなものができるか示して欲しいというような意見もありました。それを示すにあたっては、行政の独りよがりにならないように民間事業者からの意見を聞くということです。
(記者)
結果の公表の後に具体的なビジョンを示すということですか。
(産業政策課)
5月下旬の公表はサウンディングの提案内容を想定しています。市としてのビジョンはそれらを踏まえて、今後検討していたいと思っています。
(記者)
タイミングとしてはいつ頃ですか。
(産業政策課)
具体的な日程は決まっていませんが、公表のタイミングについても民間事業者さんに聞きたいと思っているので総合的に踏まえて判断させていただければと思います。
(記者)
年内や年度内という言い方もできませんか。
(産業政策課)
サウンディングを行って、意見を聞いてからになります。
(市長)
市議会選挙もあった関係でより多くの市民の方が今後のテルサの活用について、非常に関心が強いところだと思います。今後の方針については、解体してまちなかに合わせて活用していきたいと発表しています。方針発表した時も説明したように過去に2回公募を行っても、民間企業からも今のままでは利用が難しいという現状がありましたので、解体して次につなげたいという方針決定をしています。民間の方でもし提案があれば、それを排除するわけではないですが、具体的にどのような提案が来るのか分からないので今回のサウンディングで建物の活用についても聞いていくことを行いたいと思っています。
(記者)
解体方針を撤回する可能性はゼロではないということですか。
(市長)
どのような内容がくるのかまだわかりませんので、たらればの話はひかえさせていただきます。
(記者)
テルサ解体は撤回という内容も含まれるとも読み取れました。
(市長)
どんな提案があるかを見てからになると思います。
案件外
(記者)
市議会選挙が終わって、市長の率直な感想をお聞かせください。
(市長)
今回の前橋市議会選挙は50名の方が立候補したので、色々な方がチャレンジした選挙であったと思います。特に20代を含め若い方がたくさん立候補してくれたのは新しい動きだったと考えています。関心を持っていただいた方、自分でチャレンジをする方が増えたのはプラスだと思います。
一方で、投票率が低かったところもあるので、今後の取り組みについても考えていきたいと思います。政治に対する関心や市政に関する関心を日常的に市民の皆さんを巻き込んで政策作りや計画作り、タウンミーティングやワークショップなどの機会をたくさん増やして関心を持っていただけるようにしていきたいと思います。議会の方は10人新しい方が増えて、フレッシュなメンバーの皆さんと前橋市について議論ができることを楽しみにしています。
(記者)
年齢的な部分ではどのような感じですか。
(市長)
議員の世界の若い人は何歳なのかという問題はあるかと思いますが、30代~40代の方が当選しているのは、地方議会では若返っているのかと感じています。全国的にもですが、前橋市議会は特に若手層が増えています。若い力ということで非常に期待できるかと思います。
(記者)
前橋ウィッチーズについて、実際に作品をご覧になっての感想を教えてください。
(市長)
3話まで拝見し、前橋の風景が非常にきれいに描かれていて市民はこれを見ると嬉しいのではないかと思いました。監督もおっしゃる通り、とにかくまちの良さ、ノスタルジーもありながらすごくきれいなまち、そして人が温かいまちというテーマを盛り込んでいただいているので、多くの皆さんに前橋の良さが伝わるありがたい作品だと思います。
最後に
(市長)
来週の3月4日火曜日からは前橋市議会定例会も始まります。本日説明させていただいた予算についても議論していただきます。
以上です。ありがとうございました。
(以上で終了)
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更新日:2023年05月01日