定例記者会見概要版(令和7年3月14日開催)
令和7年3月14日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年3月14日( 金曜日)午後2時~3時
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1)「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します
(市長)
株式会社西武ライオンズ及びサッポロホールディングス株式会社から、誰もが持つ
輝く個性を誇りに思える多様性に寛容なまちづくりの実現に向けた取り組みの提案を受けました。
本市が掲げる「市民一人ひとりが個性と能力を生かし、個々に輝くことにより新しい前橋らしさを創造するまち」の実現に向けた取り組みの一つとして、株式会社西武ライオンズ・サッポロホールディングス株式会社・本市による連携事業として「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します。
実施内容は、本市で5月27日(火曜日)に開催するプロ野球の試合日に併せ、市立前橋特別支援学校の児童・生徒とその家族を招待することや同校の児童・生徒の美術作品を元に、サッポロホールディングス広告用フェンス看板にメッセージボードの製作・掲出することなどです。
株式会社西武ライオンズの奥村さんとサッポロビール株式会社の松田さんにお越しいただいておりますので一言いただきたいと思います。
(株式会社西武ライオンズ 奥村剛代表取締役社長)
昨年に引き続き5月27日(火曜日)に上毛新聞敷島球場にて、私たちが主催するゲームを開催することとなりました。
サッポロホールディングス様と前橋市様との共同プロジェクトに私どもも参画させていただけること、本当に嬉しく思います。青少年の健全育成について、私どもも微力ながら一生懸命行っていきますので、ぜひたくさんの方にお越しいただき、プロ野球選手のリアルな試合を見ていただき少しでも力になれるように頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
(サッポロビール株式会社広域外食本部第5営業部 松田正哉課長補佐)
企業の社章は星なのですが、「輝く星」をモットーとして、150年近く続いています。ひとりひとりの個性を輝く星に例えて、未来に向かって力強く歩んでもらえたらと思います。ライオンズ様、前橋市様、今回はプロジェクトにご協力いただきありがとうございます。この試合をみんなで盛り上げて、輝く未来、人材を応援させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(2)公立大学法人前橋工科大学次期理事長を任命します
(市長)
公立大学法人前橋工科大学次期理事長の任命について、ご報告いたします。
現在の理事長である福田尚久さんには、令和3年4月1日の着任から法人の理事長としてご尽力いただきましたが、令和7年3月31日をもって4年の任期を満了することとなります。在任中は、民間企業経営者として大学経営の改革に取り組まれるとともに、大学の知名度向上に貢献していただきました。
この度、福田さんの後任といたしまして、令和7年4月1日から西薗大実さんに理事長をお願いしたいと思います。
西薗さんは、令和2年度まで、群馬大学共同教育学部で教員を務められ、生活に起因する環境負荷の低減に関する研究及び教育を行ってきました。令和3年4月に群馬大学の名誉教授の称号を授与されています。その他、環境省の中央環境審議会地球環境部会委員等も務められています。
理系分野に関する高度な知識を有するとともに、大学教員や附属中学校長としての実績もあることから、大学の理事長に適任と考えております。
任期については4年となります。
本日は、お忙しい中、ご本人が会場にお越しくださいましたので、就任にあたっての抱負をお話しいただきます。
(群馬大学 西薗名誉教授)
26年間群馬大学で教員をしていました。既に退職していますが、その間大学の業務を行っていたので今回の職に活かしたいと思います。専門については気候変動の問題が非常に多くなっていますが、その中でもフロン対策を中心に環境省の方で行っています。
大学の運営について、私自身の考えを述べさせていただきます。
まず、大学は社会に貢献する生徒を出すことです。前橋工科大学には約70人の教員がいますが、それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境が1番重要です。それを支えてくださる事務職員の方や学生のそれぞれがパフォーマンスを発揮できる環境を作っていくことが、1番の仕事だと思っています。4月からは学長も中村学長に変更となりますので、中村学長ともしっかり相談し協力体制を作っていくことになります。
それから、設置者は前橋市となるので、市の各部局とも連絡を取りながら協力体制を作っていくことがこれからの課題であると考えています。
それから、そのような形で成果があがれば産学連携ですが、市民の方への成果の還元もより活性化すると思います。そのようなことが促進することを目標にします。
新しい成果が見えてくれば、前橋市民にとっても存在意義のある大学になりますので、そのように感じていただけるような大学にこれからも育てていきたいと思っています。4月以降もよろしくお願いいたします。
(3)新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
(市長)
前橋産農産物と、それを使った加工品が、赤城の恵ブランドに加わりました。「まえばし麦豚」、「苺屋たくみのいちご」、「漬物屋がこだわった。梅シロップ」です。
「まえばし麦豚」は、上州麦豚のうち、前橋市内で生産された豚肉です。動物性飼料を排除し、大麦を多く含んだエサで育て、臭みを抑え、脂身が甘いのが特徴です。
「苺屋たくみのいちご」は、県品評会で最高金賞などを受賞し、ふるさと納税返礼品においても、とても人気のいちごです。
漬物屋がこだわった。梅シロップ」は、漬物屋さんが製法にこだわり、前橋産の白加賀梅を使って作りました。
本日試食がありますのでご賞味ください。
なお、いちごも梅シロップもふるさと納税返礼品となっておりますが、今後、まえばし麦豚についても、バラエティセットやお得な大容量など、新たな返礼品を企画しています。
(前橋市農業協同組合 小暮常務理事)
前橋市はTON TONのまちと言われるほど、豚肉の生産が非常に多い地区です。前橋麦豚については、前橋管内の若手組合員によって生産されています。赤城南面に恵まれた環境の中で、契約農家によって計画生産された動物性飼料を排除し、麦を多く含んだ専用飼料を用いた豚肉です。豚肉特有の臭みを除いて、肉の旨味とあっさりとした豚肉です。今後については、TON TONのまち前橋、前橋麦豚をより多くの人に知ってもらうために、JA前橋市では焼き肉店、または色々な商店がありますが、年に何回かのフェアをさせていただきます。今後についても、イベントの開催や試食販売を開催し、より多くの皆様に食べていただきたいと思います。加工品、販路拡大に関しても宣伝活動をしっかり行っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
(苺屋たくみ 森田匠さん)
2019年に脱サラをして、開業しました。今年で6シーズン目になります。ずっとこの認証を受けたかったのですが、今年に入りついに認証を受けることが出来ました。とても嬉しく思います。ふるさと納税やECサイトを通して、全国の皆様にいちごをお届けしていますが、これからはたくみのいちごを堪能してもらう以上に、赤城の恵みとういうブランドをみなさんに知ってもらえる機会を増やしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(有限会社 中川漬物 水落代表取締役)
今回のこちらの品物は赤城山南面で育った梅を100%使用しています。水や炭酸水で割っていただく、アルコールの入っていない飲み物となります。こちらの商品を通して、前橋市の梅をPRできたらと思っています。直近ですと、赤城南面千本桜まつりや前橋百貨店、前橋の道の駅で販売していければと思います。よろしくお願いいたします。
質疑
(1)「みんなの輝く☆を見つけよう!プロジェクト」を実施します
(記者)
招待の人数を教えてください。
(政策推進課)
児童と保護者を含めて50名を予定しています。
(記者)
広告用フェンスは球場の内側にあるフェンスのことでしょうか。
(観光政策課)
複数の児童が描いた絵をコラージュ的に散りばめて飾ります。一つ一つの絵は細かくて見えないかもしれませんが、全体としてデザインされたものとなります。
(市長)
昨年のものの写真も残っているので、後で見ていただけたらと思いますが、自分たちの仲間の絵を使って看板ができたということが分かるようになっています。また、球場内2箇所に大きな看板が飾られているので、細かい絵までは見えないかもしれませんが、これが自分たちの作品だとわかるようなものになっています。昨年は、試合が始まる前まで、看板の前に特別に入れていただき、保護者の方と児童生徒の皆様と一緒に撮影もさせていただきました。そういった意味では、非常に貴重な経験をさせていただき大変喜んでいました。
(記者)
株式会社西武ライオンズとサッポロホールディングス株式会社は、ずっと(前橋市との)タッグを組んで行われているのですか。
(サッポロビール株式会社広域外食本部第5営業部 松田課長補佐)
この取り組みは前橋市のみと行わせていただいています。
(記者)
前橋市であった理由を教えてください。
(サッポロビール株式会社広域外食本部第5営業部 松田課長補佐)
移住の会というものが東京にあり、その時に前橋市の方と初めて出会い、前橋市の考え方に共感しました。この場所なら、私たちの考えを多くの方にお伝えできるのではないかと考え、お願いさせていただきました。
(記者)
昨年と比べて変わったところはありますか。
(観光政策課)
何か新しく変わったことはありません。これまでの取り組みを継続した形で実施したいと考えています。
(記者)
昨年は、何名の方をご招待したのですか。
(観光政策課)
児童と保護者を合わせて50名です。
(市長)
まだ5月まで時間があるので、こどもたちのために何が出来るのかということを本市としてもよく考えていい形で進めていきたいと思います。前橋市は官民連携や都市魅力アップ共創推進事業など、民間企業と一緒に魅力を高めていきたいという取り組みも行っているので、企業の皆さんに共感してもらい、色々なプロジェクトを進められることは非常にありがたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。
(2)公立大学法人前橋工科大学次期理事長を任命します
(記者)
西薗さんにお願いした理由と期待することを教えてください。
(市長)
西薗さんに関しては大学教授としての経歴、そして大学の経営等にも実績のある方ということで期待をしています。前橋工科大学も大学の特色を出したり、支援を充実させたり、卒業生をできるだけ市内、県内に就職してもらえるような、次につながるような新しい動きをしていきたいと思っています。よりきめ細やかに大学と連携しながら、大学の経営、学生の支援を行っていける適任の方ということで期待をしたいと思っています。
(記者)
意気込みを教えてください。
(群馬大学 西薗名誉教授)
まだ前橋工科大学ビギナーなので、学内のそれぞれの先生方のお話を聞きながらプランを練りたいと思っています。大学の存在価値は企業では収益を考えてなかなかできないような社会貢献や社会的な課題などに取り組みたいと思います。
(記者)
国公立大学と前橋市が運営している大学の差や強みなど教えてください。
(群馬大学 西薗名誉教授)
設置者が身近にあるので色々な部局の方々と意見交換しながら進められます。国立の場合、設置者は文科省なのでなかなか調整が大変です。細かい言及はできません。もっと前向きに意見交換しながら作っていけるようなところは最大のメリットだと感じています。
(記者)
ネイチャーポジティブについてお聞かせください。
(群馬大学 西薗名誉教授)
ネイチャーポジティブ宣言というわけではありません。群馬県の計画や市町村の計画にこれからどんどん盛り込まれていくと思いますので、その都度連携していきたいと思います。
(記者)
研究分野について教えてください。
(群馬大学 西薗名誉教授)
複合的な分野なので難しいのですが、環境という言葉を使うのが1番分かりやすいかと思います。環境学、環境科学が適切かと思います。
(記者)
理事長と学長の上下関係について教えてください。
(行政管理課)
理事長と学長の関係については、地方独立行政法人の規定の中で決まっています。大学によっては理事長と学長を兼ねることもできますが、前橋市については理事長と学長が別ということで、学長については副理事長という役職になっています。学長と理事長が別ということで、独自性、特性が発揮できるかと思います。
(記者)
理事長、学長という順番でよろしいでしょうか。
(行政管理課)
経営と学事の部分があり、経営部分については理事長、学長という順番ですが、学事の部分については学長、理事長の順番になります。
(記者)
前回の4年前も理事長と学長が同時に交代していますか。
(行政管理課)
理事長については4年間という任期が決まっていますが、学長については選考で選ばれるので、場合によっては年数がずれることもあります。今回は同じ時期になりました。
(記者)
福田理事長について具体的な印象に残っていることを教えてください。
(市長)
福田理事長は著名な方なので、全国で講演を行うことが多かったと思います。その際に前橋工科大学の理事長をしているというPRもしてくださり、若い世代の人材育成についてお話してくださいました。そういった意味で、前橋工科大学という名前を全国に広めてくださった方であると思います。
(記者)
市民への成果還元について教えてください。
(群馬大学 西薗名誉教授)
具体的なお話ではまだありませんが、大学で研究していることは閉鎖的ではいけないと思っています。どのようなことを考えて行っていくのかを発信する場所が大事だと思います。こどもたちと連携できるスタイルを考えたいと思います。
(記者)
どのような環境で最大パフォーマンスを発揮できますか。
(群馬大学 西薗名誉教授)
大学の教員は周りの政策に縛られず、自分の主体的な発想の中で研究が続けられるのが理想的です。フットワークの軽さや独自の仕組みの中で教員の皆さんには研究教育以外の負担を減らすことが望ましいと思っています。中村先生と相談しながら、教員の皆さんが自由に研究活動に動けるようなスタイルを実現していきたいと思います。
(3)新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました
(記者)
赤城の恵ブランドに認証されることのメリットを教えてください。
(農政課)
赤城の恵ブランドに認証されると、市で実施している各種販売会やPR冊子に掲載させていただき、販売促進の活動をさせていただいています。
(記者)
認証への想いを教えてください。
(苺屋たくみ 森田匠さん)
開業したのが2019年でしたが、色々な方に知っていただくにはどうしたらいいか考えたとき、市の認証を考えました。タイミング的になかなか取ることができませんでした。今年、面積を拡大したことをきっかけに全国を目指したいと思いました。それにあたり前橋市を背負いながら行った方がより自分にもプレッシャーをかけられ良いのではないかと思いました。思い切って、今年応募して認証が受けられました。
(記者)
認証を受けるにあたって大変なことは何ですか。
(苺屋たくみ 森田匠さん)
認証を受けられた方の話を聞いて、これだったら応募しても恥ずかしくないようないちごを作れるようになってきたので応募しました。
(記者)
認証を取得することは、今後大きな利点になりますか。
(苺屋たくみ 森田匠さん)
前橋市を宣伝でき、自分のお店も知ってもらえるという点が利点だと思います。
(記者)
漬物としてもともと梅を作っているのですか。
(有限会社 中川漬物 水落亨介 代表取締役)
もともと梅干を作っています。現在、群馬県は梅の生産量が全国2位なのですが、和歌山県の南高梅と比べられることが多く、そこで地元である前橋市の農政課さんにマッチングしていただき、前橋にある梅農家さんの梅を使った商品を作りました。種が大きめで香りが良い品種なので、梅干しよりはシロップの方が魅力をPRしやすいと思いました。
(記者)
梅シロップを作った際の梅はどうなるのでしょうか。
(有限会社 中川漬物 水落亨介 代表取締役)
梅自体を甘い漬物の梅として販売しています。漬物製法で作っているので、エキスをたくさん取ってしわしわな状態になってしまうので、可食部は少ないです。
(記者)
梅の果肉も商品になりますか。
(有限会社 中川漬物 水落亨介 代表取締役)
はい。ジェラートなどになります。
(市長)
西薗さんには就任前にも関わらず細かいところまで聞いていただきありがとうございました。また、赤城の恵みブランドについては、私も色々な方にお土産の品として持っていくようにしています。そのような意味で市としてもPRをしていきたいと思っています。皆さんで盛り上げていただけたらと思います。以上で案件についての質問を終わりにします。
案件外
(記者)
石破首相の商品券問題について表明を伺えたらと思います。
(市長)
私も報道ベースでしか知らないので、何ともお答えしかねるところではあります。国の方では与野党から話が出ていることもありますし、1番は国民、県民、市民の皆さんが納得できるような説明を尽くしていただくことが求められているのかと思います。
(記者)
政治と金の問題のなかでというところではいかがでしょうか。
(市長)
いずれにしてもしっかり説明を尽くしていただくしかないと思います。
最後に
(市長)
赤城の恵みブランドに新しい認証品が加わり、本市の農畜産物をさらに盛り上げていきたいと思います。先日は給食で前橋ロールという前橋産100%の小麦を使ったパンをこどもたちに提供させてもらい、多くのメディアの皆さんに取り上げていただきありがとうございました。引き続き前橋産にこだわり農業を盛り上げていきたいと思います。生産者だけでなく消費者に届いて盛り上げていくことが大切だと思うので、ぜひみなさんにもご協力いただきたいと思います。
今週末3月16日(日曜日)に性教育講演会を開催します。親子で包括的性教育について学ぶ場となっています。現在進めているこどもの権利に関わる大切なテーマとなっていますのでぜひお時間のある方は取材に来てください。
来週3月22日(土曜日)には前橋こどもアイディアまちづくりプロジェクトの報告会があります。こどもたちが自分で提案して、市の予算をつけて実行した地域課題解決のためのプログラムの発表会になりますので、ぜひ皆さんに見に来ていただければと思います。引き続き前橋市政に注目していただき、発信にご協力いただけると幸いです。
以上です。ありがとうございました。
(以上で終了)
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更新日:2023年05月01日