定例記者会見概要版(令和7年7月25日開催)

令和7年7月25日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和7年7月25日( 金曜日)午後2時~3時15分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

案件説明

(1) ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場にジップラインを開設します

(市長) 

今週末7月27日(日曜日)から、ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場に新たなジップライン「大胡風切りライン」が開設されます。当牧場は昨年から指定管理制度を導入しており、このジップラインの設置・運営は、指定管理者である KohaLAB(コハラボ)が自主事業として行います。私も昨日のお披露目会で実際に体験しましたが、非常に気持ちが良く、大人の方だけでなく、夏休み中に多くの子供たちに楽しんでもらいたいと思っています。本日は、ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場園長の田村さんにお越しいただいておりますので、詳細について田村さんからご説明をお願いいたします。 

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場は、紅陵造園株式会社と株式会社スポーツプロテクトの2社からなる共同企業体 KohaLAB(コハラボ)が指定管理者として運営管理をしております。この度、当園では新規アクティビティとしてジップラインを新設いたしました。その名も「大胡風切りライン」です。大胡風切りラインは、当牧場の自然を利用した小学生向けのアクティビティで、来園者の増加と地域活性化を目的としています。自然の中で楽しめる空中滑空遊具であり、滑走中は羊たちの遊牧地や前橋市内を一望できます。赤城南麓の風を感じながら、赤城南麓地域、そして当牧場の自然に触れてもらえる環境を提供してまいります。 

ここからは動画を交えてご説明いたします。 

(動画の説明) 

まず受付を済ませ、専用のハーネスを着用します。その後、スタッフが安全装置の取り扱いについてレクチャーします。問題がなければ、早速器具を装着し、階段から木に登ります。ジップラインにたどり着くまでに簡単なツリーアドベンチャーも楽しめます。かなり高さがあり、3本のジップラインはそれぞれ長さと高さが異なります。羊が下にいる時は、羊の上を滑ることもできます。 

(動画説明終了) 

概要についてご説明します。基本料金は20分乗り放題で1,500円です。ただし、明後日の7月27日(日曜日)のオープン当日のみ、初回体験を800円のお試し価格で提供します。20分乗り放題1,500円は、スムーズに進んでいただければ3本全てのジップラインを楽しめる時間設定となっています。 

営業時間と休業日については、基本的には土日祝日のみの営業で、時間は10時から16時半です。休業日は通常平日ですが、夏休み期間中は通常の平日も営業予定です。このアクティビティは天候に左右されやすいため、強風、雷、冬場の積雪、濃霧など、危険と判断した場合は一時的または終日休業とさせていただくことがあります。 

「大胡風切りライン」は事前予約制となっており、当牧場のホームページから予約可能です。もちろん、混雑していなければ当日参加も可能です。 

当牧場では、手ぶらでバーベキューやオートキャンプ、食事ができるレストラン、秋には芋掘りメニュー、さらに新しい動物の仲間のエミューを迎え、自然も動物も満喫できる楽しい施設となっております。グランドオープンは明後日27日(日曜日)ですが、明日26日(土曜日)10時からはメディア様向けの試乗会を開催しますので、ぜひお越しください。 

(市長) 

ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場は、風車のエリアは皆さんもよくご存知かと思いますが、今回のジップラインは少し南に下がった場所に設置されており、エミュー小屋や手ぶらでバーベキュー、キャンプができるエリアも南側で、まだあまり知られていない場所もあります。ぜひ26日には体験していただき、そうした環境も見てきていただけると嬉しいです。 

(2) 「ひらく」〜芸術表現で世界をひらき、つなぐ。〜を開催します

(市長) 

前橋市内をギャラリーに見立て、多方面で活躍する芸術家や障害のある人が手がけたアート作品を街中に展示するイベントが、8月1日から開催されます。昨年に引き続き、今年で3回目の開催です。 

今年度は、彫刻家の三谷さんや粕川中学校3年生の松島遥野さんの作品も展示します。松島さんは今年度の「愛鳥週間ポスター」の絵に選ばれた方でもあります。展示会場も毎年増えており、今年はJR新前橋駅や群馬総社駅などにも展示を予定しています。また、新しい企画として「ONCA COFFEE」のご協力のもと、展示作家と一般参加者が一緒に展示会場を巡るアートツアーも企画しています。会期最終日の8月26日(火曜日)には、けやきウォーク前橋でフィナーレイベントも開催します。 

本日は、実行委員会を代表してNPO法人麦わら屋の小野理事長にお越しいただいておりますので、小野さんからPRをお願いいたします。 

(NPO法人麦わら屋 小野理事長) 

前橋市内を障害のある方の作品を中心に美術館に見立て、アート作品を展示していくイベントです。「ひらく」というタイトルには、心を開く、世界を開く、人と繋がる、といった意味が込められています。今年で3回目となりますが、回を重ねるごとに少しずつ広がっており、今年は展示会場が32箇所、参加団体が10団体となっています。 

市長がおっしゃったように、JR新前橋駅や群馬総社駅といった公共交通機関の場も新しく増え、通勤・通学の方々が途中でふと作品に出会えるような配置になっています。今回は障害のあるなしにこだわらず、プロの彫刻家である三谷慎さん、粕川中学校3年生の松島遥野さんの作品も展示します。このお二人の作品は、最終日の8月26日けやきウォーク前橋でのフィナーレイベントのみの展示となりますが、三谷さんの素材の面白さや力強さ、松島さんの色彩感覚や構図はとても面白いと思います。チラシにも載っている松島さんは、令和7年度愛鳥週間ポスターの原画コンクールで全国約3万人の中から頂点に立ち、最高賞を受賞しています。 

今年は新しい企画としてアートツアーも用意しました。作品を展示している作家さんと支援者が参加し、一般の方と展示会場を巡りながら、作家さんが制作の思いや裏話などを話す、面白い企画です。8月7日が郊外コース、21日が街中コースとなっており、本格コーヒーさんが会場の一つになっています。ツアー終了後はコーヒーを飲みながら交流会も予定しておりますので、気軽にご参加ください。 

期間中、チラシの裏面にあるスタンプラリーも開催します。32箇所中16箇所にスタンプを置き、5箇所回っていただくと、千代田町の「麦カフェ」でガチャガチャを回して景品と交換できます。ガチャガチャの中には紙が入っており、若葉高等学園さんのクッキーや「黄色いベンチ麦わら」限定の引換券と交換できる仕組みです。夏休み期間中ですので、ちょっとしたお出かけにぴったりだと思います。 

そして、8月26日最後のけやきウォーク前橋でのフィナーレイベントでは、ステージ発表や物販、ワークショップ、麦わら屋の利用者によるライブペイントなどもあります。様々な人が気軽に来られるような雰囲気に現在準備しております。 

このイベントで一番嬉しいのは、「たまたまこの作品を見た」「なんかいい絵があったな」と言ってもらえることです。日々の暮らしの中で作品に出会い、誰が描いたかということにこだわらず、「なんかいいな」と素直に感じてもらえるだけで十分だと思っています。このイベントをきっかけに、社会の中で障害のある方の作品やデザインが当たり前のように見られるようになり、障害のある方の活躍の場が増えることにつながればと思っています。 

(市長) 

毎年規模が大きくなっており、今年は30店舗以上が参加するということで、実行委員の皆さんは各店舗に絵を展示するなど大変なご苦労があると思います。しかし、多くの皆さんに街を巡ってもらいながら、障害のある方のアート作品に触れる機会が増えていくことで、それが様々な境界線を超える前橋のインクルーシブな社会に繋がると良いなと願っています。 

(3)高校生世代バス通学定期券の半額を支援します

(市長) 

ご存知のとおり、群馬県は全国の都道府県の中でも中高生の自転車利用率が最も高い県です。事故の減少、市内バスの利用促進、子育て世代の負担軽減のため、8月15日から市内在住の高校生世代のバス通学定期券購入額の半額を支援する新たな制度を開始します。ただし、8月14日以前に購入された通学定期券は対象外となりますのでご注意ください。 

今回対象となるのは、令和8年4月1日時点で16歳から18歳を迎える高校生世代の前橋市民で、路線バス通学定期券の購入対象となる学校に通っている方です。詳細は別途要項に定めていますが、支援の対象となるバス路線は、高速バスを除く市内を運行する路線バスとなります。 

申請方法は、前橋駅のバス案内所、または各バス事業者の窓口で通学定期券を購入する際に、一緒に申請書類を提出していただくことで申請できます。その際、学生証、対象の学生が前橋市民であることがわかる身分証明書、記入いただいた振込口座に間違いがないか確認できる通帳などをお持ちください。 

支援金は、定期券の期間満了の翌月末頃に振り込みます。定期期間満了後に払い戻しの有無などを各バス事業者に確認し、実際の利用に応じた金額を指定口座に入金します。 

8月15日には間に合いませんでしたが、10月からはバスのダイヤ改正も行う予定です。せっかくバス通学定期券の半額支援をしても、現在通学している学校によってはバスの時間が合わないというケースもあります。そうしたバスが利用しにくい高校についてもダイヤを改正し、10月頃からは通学しやすくなる予定ですので、多くの学生の皆さんに利用してもらいたいと考えています。 

(4) 前橋プラザ元気21内の証明サービスコーナーで休日に取得できる税証明を拡大します

(市長) 

前橋プラザ元気21にある証明サービスコーナーは、10時半から19時まで開館しており、年末年始を除いて土日祝日も各種証明書を取得できます。市役所や各支所の開庁時間に手続きが難しい現役世代や学生の皆様に多く利用していただいています。 

現在は住民票の写しや印鑑登録証明書の他に、課税証明書や評価証明書などの税証明も発行していますが、取得できる証明書が限られていました。そこで、市民の方からの要望が多い税証明書について見直しを行い、8月1日から新たに「法人の営業証明書」「無資産証明書」「名寄帳兼課税台帳」の3つの税証明についても、窓口で取得できるように改善したいと考えています。 

「法人の営業証明書」は、法人の所在地や名称、事業種目を証明するものです。「無資産証明書」は、市内に土地や家を所有していないことの証明書で、主に金融機関での借入れの際に使用されます。3つ目の「名寄帳兼課税台帳」は、所有している土地や家全ての物件が確認できる証明書で、主に相続人の方が亡くなられた方の所有物件を確認し、相続する際に使用されるもので、非常に発行件数が多い証明書となっています。 

今回の証明書交付拡充によって、平日に時間の取れない方でも土日、特に休日に取得できるのはかなり利便性が高まると思いますので、必要な方にこの窓口をぜひ利用してもらいたいと考えています。休日にこうした証明書が取れる自治体は少ないので、市民の方の声をもとに、こうした改善を図っていきたいと思います。 

(5)前橋テルサへの民間活力導入に向けた今後の考え方

(市長) 

前橋テルサについては、ちょうど1年ほど前の昨年8月に、建物の解体を行い民間活力の導入による新たな活用策の検討を進めたいという方針を記者会見の場でも発表しました。その後、今年の3月から4月にかけてサウンディング調査を実施しました。サウンディングの結果についてはすでに報道提供しているとおり、解体後の利用、また既存建物の利用も含め7件の提案をいただきました。 

今回のサウンディング調査の結果、民間活力の導入実現には、市による建物の解体費などの負担が不可欠であることが確認できました。また、既存建物を利用した提案につきましても、既存の設備やフロア機能などテルサの特性を生かしながら中心市街地の活性化に繋がることが期待できる提案も認められました。 

そこで今後につきましては、解体による新たな活用と既存建物の利用の両面で、改めて事業提案型公募を実施する方向で準備を進めていきたいと考えております。9月上旬頃から公募を開始し、今年度内には優先交渉権者を決定できるようなスケジュールで進めたいと考えておりますが、現在、新たな公募要件など詳細を検討しているところですので、決まり次第、皆様にも発表させていただければと思います。 

質疑

(1) ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場にジップラインを開設します

(記者)

 ジップラインについて、小学生向けアクティビティとありますが、小学生以外の大人でも体験可能でしょうか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

 基本的には小学生向けで、高さや距離も気軽にできるものとなっています。対象は5歳以上、身長110cm以上のお子様です。安全面を考慮し、18歳未満のお子様は18歳以上の保護者の方との同伴(一緒に体験)が必須です。お子様だけでの体験はできません。小学生向けではありますが、18歳以上の大人の方も、体重制限(120kgまでなど細かい規定はありますが)をクリアすればほとんどの方が体験可能です。安全面も確保しており、大人の方も十分に楽しめるアクティビティです。 

(記者)

 ジップラインはオールシーズン体験可能でしょうか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長)  

冬場は積雪や霜、また木材を利用した天然の足場が凍ったり、雨で滑ったりする危険があるため、私たちの判断で「厳しい」と判断した場合は、安全第一ということで急遽休業させていただくことがあります。ですので、冬場は実質的に厳しいかもしれませんが、今後様子を見ながら運営していきたいと思っています。 

(記者)

 ジップラインの長さ、高低差、滑り降りる時間はどれくらいですか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

 長さは短いもので30m、長いもので40m強ほどあります。乗ってしまえば一瞬で終わりますが、なかなか踏み出すまでに勇気がいる高さがあります。高さ的には10m前後のものが3本揃っています。反対側が谷になっている場所に設置されているため、谷を見ると本当に崖のように感じられ、高さの体感はかなりあり、大人の方も十分に楽しめます。 

(記者) 

 3本のラインは同じ場所を走っているのですか、それともそれぞれ別の場所を走っているのですか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

エリアはもちろん同じですが、3本の木にワイヤーが張り巡らされていますので、3本同時に滑ることができ、それぞれ高さと距離が異なります。 

(記者)

 20分乗り放題でスムーズに行けば3本全て乗れるという設定なのですね。 

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

 そのように設定させていただいています。 

(記者)

 明日の試乗会はメディア向けとのことですが、一般の方も体験可能でしょうか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

明日はメディア様向けとなっておりますので、一般のお客様の体験はご遠慮いただいております。 

(記者)

 前橋市内で他にジップラインを体験できる場所はありますか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

前橋市内ではなく、群馬県内ですと草津町や上野村にありますが、前橋でのジップラインは今回が初となります。 

(記者)  

ジップラインについて、事前予約とのことですが、当日、園に行って空いていれば利用可能ですか。また、服装や履き物について指定があれば教えてください。 

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

服装は基本的に汚れてもいい、動きやすい格好をお願いします。サンダルやハイヒールなど、滑走中に脱げて落ちる危険のある履物は禁止です。動きやすい靴でお願いします。予約については、現在何件か予約をいただいておりますが、当日の天気は非常に予測が難しいため、予約された方にはメールアドレスと電話番号をお伺いしており、前日または当日、休業と判断した場合はご連絡させていただきます。当日、会場で空いていればご案内可能ですが、予約のお客様が優先となります。 

(記者)

ジップラインについて、予約はホームページからと承知しましたが、費用の支払いは当日現金ですか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

予約システムは体験の予約のみを受け付けており、お支払いは当日現金となります。今後、キャッシュレス決済の導入も検討していく予定です。 

(記者) 

ジップラインの開設理由として、自然に触れてもらい、赤城南麓をPRするという目的以外に、利用者からの要望や、その他のきっかけはありましたか。

(ソーラーエコ大胡ぐりーんふらわー牧場 田村園長) 

利用者の方からの要望というわけではありませんが、大胡ぐりーんふらわー牧場の遊具の老朽化が進んでおり、安全面から使用禁止や調整中の遊具が園内で増えてきていました。それに伴い、今回のジップラインを設置させていただきました。自然が豊かな環境ですので、金属ではなく木材を使った遊具で、より自然に親しんでいただけるものという経緯になります。 

(市長)

大胡ぐりーんふらわー牧場は広くて良い場所ですが、全体を十分に活用できていないのが市の課題でもありました。指定管理制度導入にあたり、公園全体を自然を生かしながら活用していただけるプランを選定したという経緯もあり、今回のジップラインは、この自然を満喫できることと、木陰の涼しさも感じられることから、公園の魅力を高めるものの一つになっていると感じています。 

(2)「ひらく」〜芸術表現で世界をひらき、つなぐ。〜を開催します

(記者) 

今回で3回目、32箇所10団体参加は過去最多ですか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長) 

両方とも過去最多です。 

(記者) 

制作に関わった作家さんの人数や作品数はどれくらいですか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長) 

作品は約250点です。作家さんは各事業所によって異なりますが、私の事業所だと15名くらいです。少ない事業所だと2、3名で、多くても15名くらいです。 

(記者) 

具体的にどのような作品が展示されますか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長) 

本当に作家さんの心の中から湧き出るような作品で、このTシャツのような文字の作品もあれば、文字ではないカラフルな絵など、人それぞれ違います。絵画作品が多いですね。立体物やオブジェのようなものよりも、絵画が多いです。 

(記者) 

32箇所の展示会場は全て観覧無料の場所ですか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長)   

全て無料です。 

(記者) 

定員や締め切りはありますか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長) 

定員も締め切りも定めていません。現在、作家さんと支援者側で各1、2、3名、作家さんが4、5人、支援事業所から参加したい人がいます。一般の方はまだ申し込みがないので、特に定員は定めておりません。 

(記者)   

アートツアーの参加費は500円とチラシにありますが、変わりましたか。

(NPO法人麦わら屋 小野理事長)   

申し訳ありません、チラシを刷り終えてから1,000円に変更になりました。ご了承ください。 

(3)高校生世代バス通学定期券の半額を支援します

(記者)

自転車からバスに乗り換える高校生はどれくらいと想定していますか。

(交通政策課)

昨年度、市内の全県立高校にアンケートを取ったところ、「通学定期の補助があればバス通学をしたい」という回答が約2,000人中7、8割ありました。それを踏まえ、現在バスを利用している130名を倍増させ、260名を目標、かつ想定数として設定しています。 

(記者)

 市内を運行する路線バスが対象とのことですが、例えば前橋市内から市外の学校へ通学する場合も対象になりますか。

(交通政策課)

例えば前橋から渋川市に行っている「前橋渋川線」という路線があり、前橋に住んでいて渋川の高校に通学する方も対象とします。通学距離は全て対象に含まれます。 

(記者)

今回はバスですが、鉄道については何か助成制度がありますか。

(交通政策課)

現在は行っていませんが、市内の鉄道については、上毛電鉄において県と市、学識経験者、利用者代表などで構成する「デザイン推進協議会」で、今後、助成策として検討していくことになっています。JR線につきましては、既に非常に安価な運賃で運行していただいておりますので、そこへの支援は現状では考えていません。 

(記者)

10月からのダイヤ改正は、市からバス会社に要望して実施されるものですか。 

(交通政策課)

現在バス事業者さんと調整を進めています。その後、協議会にお諮りし、協議が整えば実際に改正するという形になります。 

(記者)

バス通学の場合、1ヶ月あたりの平均的な負担額はどれくらいですか。

(交通政策課)

1ヶ月定期で平均1万1千円程度です。アンケートでは、このくらいの額であれば通学に利用しても良いという回答が約4、5千円でしたので、それに合わせて半額支援という結論に至りました。アンケートは生徒と保護者の双方に実施しました。 

(記者)

高校生の事故件数が全国で最も多いというデータは、どの統計に基づいていますか。

(交通政策課)

群馬県警のホームページに掲載されているデータを参考にさせていただいております。

(記者)

そのデータは、市内で起こった事故を網羅的にまとめたものですか。

(交通政策課)

そのとおりです。

(記者)

民間のデータでは10年連続でワーストだという情報もありますが、県警のデータではどのような傾向が見られますか。

(交通政策課)

手元にあるデータは単年度のもので、令和5年度時点のデータしかございません。10年間といった長期的なデータは現在手元にはありません。

(記者)

バス定期券の補助について、高校生の自転車事故が全国ワースト1というのは群馬県全体の話かと思いますが、こういった定期券への補助は近隣市町村や県内で実施されていますか。

(交通政策課)

こちらで調べた限りでは、近くでは榛東村、玉村町、高崎市などが取り組みをされています。前橋市での通学定期券の補助は今回が初となります。 

(記者)

県立高校の生徒と保護者にアンケートを取ったとのことですが、回答数が2,000近くあった割に、予想される利用者数が260人と少ないように感じました。全体の母数はどれくらいですか。

(交通政策課)

後で回答します。

(記者)

バス定期の半額支援について、8月受付開始ということは、当初予算ではなく補正予算で対応されたのですか。アンケートは昨年度に実施されましたか。

(交通政策課)

これは当初予算で計上しており、予算成立後に各関係者との調整を行い、結果的に8月からの販売開始というスケジュールになりました。 

(記者)

この事業に関する予算額はいくらくらいの想定ですか。

(交通政策課)

現在1,000万円を計上しています。 

(記者)

もし応募者多数で予算が足りなくなった場合の対応は考えていますか。

(交通政策課)

 協議させていただき、必要に応じて対応していければと思っています。 

(4) 前橋プラザ元気21内の証明サービスコーナーで休日に取得できる税証明を拡大します

(記者)

今回追加される3つの証明書の発行件数について教えてください。 

(資産税課)

令和6年度の件数ですが、「営業証明書」は約6件、「無資産証明書」は約750件、「名寄帳兼課税台帳」は約2,150件です。 

(記者)

土日祝日全てで取得可能という理解でよろしいですか。 

(資産税課)

はい、その理解で結構です。 

(記者)

日曜日に税証明が取得できるのは前橋市が県内初とのことですが、土日祝日全てで取得できる自治体は他にありますか。

(資産税課)

県内では、高崎市が土日に証明書を発行できるとて聞いております。ただし、今回の「営業証明書」や「名寄帳兼課税台帳」については、日曜日に発行できるのは前橋市が初めてです。高崎市では土曜日は取得できますが、日曜日は取得できません。

(5)前橋テルサへの民間活力導入に向けた今後の考え方

(記者)

これまでの市の前提条件として、建物を解体し、跡地を中央イベント広場の代替広場として活用するという前提は今も存続していますか。 

(市長)

もともとその予定ではありますが、私達も絶対に壊して広場にするというわけではなく、民間への譲渡や活用もこれまで検討してきましたが、なかなか引き受け手が見つからず、このまま市が運営するということもないので解体しようという経緯でした。今回も解体を前提にサウンディングを進めていますが、現状の建物を活用した良い案が出てくれば、それも否定するものではないという方針で当初から進めています。 

(記者)

今回のサウンディング調査で、解体による活用と既存建物利用のそれぞれ3件ずつの提案があったとのことですが、今後、公募でそうした案が出た場合、どのようなことを条件に考慮し、選定するのでしょうか。

(市長)

 詳しい公募要件については現在詳細を詰めているところです。サウンディングはあくまでアイデアベースでいただいたものなので、それが実際に具体的に実現できるか、公募事業提案型に今回の提案者が具体的な事業として応募されるかは分かりませんので、現状ではお答えできません。 

(記者)

もし既存建物の利用が進んだ場合、一旦更地にして跡地を中央イベント広場の代替として使うという計画ができなくなると、これから進む再開発などにも影響が出ますか。 

(市長)

 再開発への影響は特にないと考えています。いずれにしても、当初の予定であっても、広場として使える期間は1年程度だったので、再開発が整うまでの間の期間はそれくらいだったと思います。再開発には影響はなく、広場が足りないという課題は残るかもしれません。 

(産業政策課)

 一時的にイベント広場が使えなくなることについては市長が述べたとおりですが、その期間においては現在ある空き地などを利用した分散利用で対応していきたいと考えています。 

(記者)

9月上旬の公募開始と12月上旬から1月下旬のエントリー受付は、どのように分けられているのでしょうか。 

(産業政策課) 

9月上旬は公募要件などを公開する公募開始の段階です。その後、要件をご覧になったうえで、12月上旬から1月下旬にかけて正式なエントリーを受け付けることになっております。 

応募される方にしっかりと検討する時間を取っていただきたいと考え、準備の時間をかなり長く設けて、エントリーを促したいと考えております。 

(記者)

 今回、3度目の事業提案型公募とのことですが、3回目を実施することは当初から想定していましたか。また、1回目、2回目は事業化に至りませんでしたが、3度目の今回は要件整理をしているとのことですが、1回目、2回目と比べて要件は大きく変わるのでしょうか。

(市長)

 要件については担当から説明させますが、私の感覚としては、これまでの公募ではあまり具体的なプランが上がってこなかったという感想を持っています。しかし今回は、非常に真剣に考えて提案してくれた事業者もいますし、解体後の活用という新たな視点で考えてくださっている事業者もいます。既存建物のまま使いたいという方も、解体するという方針が出たからこそ真剣に考えて提案してくれた方もいますので、サウンディング自体は今までとは違い、中身が具体性を帯びてきたという感想を持っています。それを踏まえて、公募の条件が今までと違うかどうかについては担当からお願いします。 

(産業政策課)

 1回目、2回目の公募については、当時の社会情勢や市が示した公募の要件・条件が民間のニーズと合わなかったということがあり、残念ながら公募の成立には至りませんでした。3回目ということで、今回は1回、2回目の公募の要件や現状の社会情勢などを加味しながら、公募の要件をよく精査し、現在検討している状況です。 

(記者)

テルサの関係で、解体の場合のスケジュールはすでに決まっていますか。

(産業政策課)

 公募の結果次第ですが、おおよそのスケジュールはあります。例えば、実施設計にどのくらいかかるか、具体的な解体にどのくらいかかるかという期間的な予定は立てられますが、どの段階でというのは今は確定的にお答えできません。 

(記者)

 実施設計や基本設計のような部分には着手していますか。

(産業政策課)

 実施設計には着手していません。解体設計を今年度の予算で行っているところです。具体的な今後の進捗については、以前、昨年の解体方針を発表した際に、順調に行けばこのくらいの予定で、このくらいの期間がかかるというのをお示ししていますので、そちらを参考にしていただければと思います。今回、再度公募が入るので、少し遅れる形になります。 

(記者)

 前橋テルサについて、営業停止したのはいつ頃ですか。また、現状の建物をそのまま使うことは可能ですか。例えば耐震上の問題など、そのまま使うのが難しい理由があれば教えてください。 

(産業政策課)

 回収すれば使うことは可能ですが、最低限の回収でも約20億円を見積もっています。耐震基準は満たしていますが、一部の設備が古い法律の耐震基準のため、建物を一部回収する際に基礎が不確実な箇所を修繕しないと使えないという条件になっています。 

(市長)

テルサは令和5年から閉館しており、約2年以上空いている状況です。過去に外部監査から「市が持つべきものではない」と指摘されており、何年も前から民間活力の活用や売却に向けた議論が行われてきました。令和4年と5年に2回公募しましたが、いずれも良い結果に至らず閉館したままになっています。昨年私が就任してからは、このまま市が運営するような性質のものではありませんし、約20億円の回収費用と毎年2億から3億円の維持管理費を市の税金で賄うものではないということで、今後使い道が難しく、民間活用が難しいのであれば解体して次の活用を考えたいということで、昨年の8月に発表させていただきました。 

(記者)

 1回目、2回目は不調に終わり、民間活用が難しいと判断したにもかかわらず、なぜ今回3度目を実施するのでしょうか。サウンディング調査で具体的なプランが上がってきたことで、まだ可能性が残っていると判断したからという理解でよろしいですか。

(市長)

活用については繰り返しになりますが、解体後の新しい活用方法も含めての事業提案型公募になりますので、今までとは性質が違った3回目の公募になります。あくまで民間のアイデアをいただき、テルサの今後の利用について、私達とは違う視点でのプランが出てくる可能性があるのではないかという考えで行います。もし何も出てこなければ、私達で解体することになり、時間もかかりますし、行政の手続きで進めていくことになります。 

(産業政策課)

今回は解体後の活用も含めた公募であり、その点が1回目、2回目とは異なります。また、サウンディングで現状の建物を活用する意向の事業者もいたため、両面(解体と現状活用)で提案を募りたいと考えています。詳細な要件はこれから詰めますが、これが最後という位置付けですので、丁寧に要件整理をしていきたいと考えています。早ければ9月に要項を公表し、募集を開始したいと考えています。エントリーは12月からとなります。 

(記者)

テルサの解体スケジュールについて、資料5に今後のスケジュール案が示されていますが、公募の進捗によってかなり前後しますか。

(産業政策課)

そのとおりです。12月に締め切った段階で応募がなければ、その時点で解体工事の発注事務を進めます。応募があり、審査が進んで最終的にダメだった場合は3月下旬となりますので、そこから工事の発注事務手続きに入ります。この間でも数ヶ月間のスケジュールの差が出てしまいますので、現状ではいつからと具体的にお答えすることはできません。 

(産業政策課)

一時的にイベント広場が使えなくなることについては市長が申し上げたとおりですが、その期間においては現在ある空き地などを利用した分散利用で対応していきたいと考えております。 

その他

(記者)

参議院議員選挙についてお伺いします。20日に投開票が行われ、本県からは清水真人氏が当選されました。前橋市内の得票数では、次点の青木候補が若干高かったという結果も出ております。この結果を踏まえての市長の受け止めをお聞かせください。 

(市長)

今回の選挙は、全国的に見ても結果が読めないものであったと思います。しかし、このような結果が出たということは、現在の市民、ひいては国民の皆さんが感じていることが選挙の結果に表れているのではないでしょうか。前橋市内の状況がどうであったかという具体的な点については、私からお答えすることはできません。 

いずれにしましても、今回投票率が上がった ことは一つの特徴だと思います。これはおそらく、若い世代やこれまで選挙に関心がなかった現役世代の皆さんが、将来への不安や現在の生活の厳しさを感じ、それが投票行動に現れたのではないかと個人的には感じています。ただし、これは具体的な調査に基づいたものではないため、そこまでの言及に留めさせていただきます。 

毎回選挙のたびに思うことですが、有権者の皆さん、つまり選択する側の人々は、様々な思いを持って投票に行くことと思います。しかし、選挙に行って終わりではなく、自分が選んだことや選んだ政党、そしてその後の行動をしっかりとチェックすること が、選ぶ側の役割でもあるのではないでしょうか。引き続き、国の政治は私たち地方自治体の行政にも深く関わってきますので、皆で真剣に考えていくことが必要だと考えています。 

最後に

(市長) 

今週末27日には平和関連事業として「復興歌舞伎」があります。今週末から平和に関連する行事が増えていきます。平和祈念月間がスタートしますので、ぜひ市民の皆さんと一緒に平和について考える期間にしていけたらと思っています。 

また、千代田町の再開発事業説明会が、オープンハウス形式で8月1日から8月7日の間にまちなかのcommで開催されます。再開発については現在組合設立に向けていよいよ進んでいるところですが、この説明会では事業の内容やイメージ図などが説明される予定ですので、ぜひ多くの皆さんに興味を持っていただき、これからこの街がどう変わっていくのかを見ていただけたらと思います。メディアの皆様にもぜひ取材に来ていただけると幸いです。 

本日の記者会見は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 

(以上で終了)

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更新日:2023年05月01日