定例記者会見概要版(令和7年8月22日開催)
令和7年8月22日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年8月22日( 金曜日)午後2時~2時40分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
案件説明
(1))「〜マンドリンのまち前橋〜朔太郎音楽祭2025青山忠マンドリンアンサンブル 弦色浪漫 in 前橋・20周年記念マンドリンオーケストラ演奏会」を開催します
(市長)
毎年開催している「萩原朔太郎音楽祭」は、日本近代詩の父とされる萩原朔太郎を音楽の視点から多角的に紹介するものです。
本番は10月19日ですが、その一環として、9月13日には、音楽監督の青山忠さんを迎えたマンドリンアンサンブル演奏会を開催します。この演奏会の前には、学生を対象とした「スチューデントコンサート」も予定しており、毎年大変好評をいただいています。
本番の10月19日は20周年記念として、3部構成でマンドリンと萩原朔太郎の魅力に迫ります。
第1部は 高校生の部、第2部は 朔太郎の詩の朗読、第3部は 社会人・大学生の部となっており、20周年にふさわしく、ピアノやフルート、オーボエなどの楽器を加えたスペシャルバージョンです。
本日は、朔太郎音楽祭実行委員会より、今井賢介実行委員長と広報委員会の西川浩さんにお越しいただいています。詳細について、お二人からお話しいただければと思います。
(今井朔太郎音楽祭実行委員会実行委員長)
青山忠さんのマンドリンアンサンブル「幻想ロマン前橋」は、全国でも高い評価をいただいております。この音楽祭は、20年前に朔太郎の孫である朔美さんが始められ、9年目に急逝されましたが、10年目から青山さんが音楽監督に就任されました。
当初は「マンドリン四重奏の全国コンクール」として開催していましたが、参加者が減少したため、青山さんが音楽監督になった際に、高校生と社会人・大学生が参加するマンドリンオーケストラをやりたいと提案されました。そのために、青山さんには年に6〜7回ほど前橋にお越しいただき、直接指導していただいています。
そのおかげで、高校生や社会人にとって、マンドリンの第一人者から指導を受ける素晴らしい経験の場となり、昨年は前橋高校が全国のマンドリンコンクールで第4位に入賞するなどの成果も出ています。現在、前橋高校、前橋女子高校、渋川女子高校が参加しており、一般の社会人も募集して参加しています。20年目を迎え、この音楽祭は前橋市民に深く根付いていると感じています。
また、9月の演奏会の前日には、市立第一中学校を訪問し、中学生向けに演奏する「学校演奏会」も実施します。市民に広く愛される音楽にしていきたいと考えています。コロナ禍でも一度も途切れることなく続けてこられたのは、市民の皆様の「マンドリンの音楽を聴きたい」という強い思いがあったからだと感じています。
(西川朔太郎音楽祭実行委員会広報部会長)
20周年を迎えるにあたり、多くの協賛企業や市民の皆様からの温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。素晴らしい音楽祭ですので、多くの方にお越しいただき、「音楽の街」としての前橋をアピールしていきたいと思います。
(2) 旧宮城幼稚園の利活用に関するサウンディング型市場調査を実施します
(市長)
旧宮城幼稚園は令和6年3月末をもって閉園となりました。こちらの土地・建物について、市場性や幅広い視点での活用アイデアを把握し、利活用の方針を決定するために、サウンディング型市場調査を実施します。
今回の市場調査では、旧宮城幼稚園の土地・建物の有効活用を図るとともに、隣接する宮城小学校などの周辺環境との調和に配慮した、地域貢献につながる活用アイデアを募集したいと考えています。事業方式は特に定めず、自由に提案していただけるようにします。
サウンディングの対象者は、土地・建物の活用を実施できる法人または法人のグループです。本日ホームページで実施要領を公表し、10月3日(金曜日)に説明会および現地見学会を実施する予定です。その後、10月8日から参加受付を開始し、11月中旬にサウンディングを実施、12月以降に結果を公表したいと考えています。宮城地区の地域貢献につながるような、多くのアイデアをお待ちしています。
(3)税証明窓口にセミセルフレジによるキャッシュレス決済を導入します
(市長)
市役所2階の税証明窓口にセミセルフレジを設置し、キャッシュレス決済を導入します。開始日は来週8月27日(水曜日)を予定しており、税証明窓口で取り扱う各種税証明書が対象となります。
利用可能な決済方法は、現金のほか、すでに導入済みのPayPayに加え、新たにクレジットカード、電子マネー、二次元コード決済が追加されます。1階の窓口にはすでにセミセルフレジを導入しており、多くの方にご利用いただいています。今回の2階への導入により、市民の利便性向上と職員の負担軽減を図りたいと考えています。
(4)前橋テルサへの民間活力の導入に向けた事業提案型公募を実施します
先月、前橋テルサについて3度目の公募を実施する方向で準備を進めていることをご報告しました。今回、新たな公募の方向性が固まりましたので、改めてご説明します。
今回は、土地の売却または定期借地、そして既存建物の活用または解体のいずれも可能とします。これにより、1回目の公募(現状活用のみ)や2回目の公募(売却限定)よりも、幅広い提案を受け付けられる内容となっています。
売却基準額や賃貸借料の基準額を下回らない価格での提案が条件ですが、市による財政負担があることが過去2回の公募と大きく違う点です。これまで、既存建物の改修費用や解体費用は事業者の負担としていましたが、今回は市による一部負担の提案も受け付けます。 スケジュールですが、9月に公募開始し、来年1月に応募を締め切った後、一次・二次審査を行い、年度内に優先交渉権者を決定します。そして、市議会の承認を経た上で、来年7月以降に引き渡しとなります。
(5)物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金による生活者支援パッケージ(案)
(市長)
地方創生臨時交付金による生活者への支援パッケージについてご説明します。国の物価高騰に対する重点支援交付金については、これまでも生活者や事業者への支援に活用してきました。今回、物価高騰の影響を受けて生活に不安を抱える市民を支援するため、5つの事業を9月補正予算として令和7年第3回定例会に提出します。
1つ目は、住まいの防犯対策用品購入補助事業として、防犯カメラや録画機能付きインターホンなどの購入・設置費用の一部を補助します(上限2万円)。
2つ目は、自立支援対策学習応援事業として 学習支援を受けている生活困窮世帯に、図書カード(1人あたり1万円分)を配布します。
3つ目は、まえばしフードバンク事業を充実させ、寄付が集まりにくい食品を補充し、食料支援を充実させます。
4つ目は、高齢者世帯向けエアコン購入費助成事業として、 65歳以上の市民税非課税世帯が、省エネ性能の高いエアコンを新たに購入・設置する費用の一部を助成します(上限7万円)。
5つ目は、こどもフードパントリー事業を充実させ、ひとり親家庭に対し、年末年始の長期休暇対策としてお米券(1世帯あたり20枚)を配布します。
これらの事業は、議会での議論を経て、可決されれば実施となります。市民の皆様の物価高騰対策にしっかりと取り組んでいきたいと考えています。
質疑
(1)「〜マンドリンのまち前橋〜朔太郎音楽祭2025青山忠マンドリンアンサンブル 弦色浪漫 in 前橋・20周年記念マンドリンオーケストラ演奏会」を開催します
(記者)
メインとなる10月のオーケストラ演奏会についてですが、社会人・大学生の部の出演者は、すでに練習を始めていますか。また、参加人数を教えていただけますか。
(今井実行委員長)
合同練習はすでに始まっています。今回は管楽器なども加わるため、約100名近い演奏者が集まり、練習を重ねています。
(記者)
関連してお伺いします。第1部は高校生、第3部は社会人・大学生ですが、第2部の朗読について、毎年内容が変わっているのですか。
(今井実行委員長)
第2部は、1年ごとに内容を変えています。今年は朔太郎の詩の朗読を行います。実は朗読メンバーには、市長や教育長、他の地域の首長も参加交渉中で、前橋文学館名誉館長の萩原さんにもお願いしています。
(記者)
第3部の100人近い演奏者による演奏ですが、目玉となる曲はありますか。
(今井実行委員長)
鈴木静一さんというマンドリン音楽の作曲家による大変な大作を演奏します。非常に聴き応えのある曲です。
(2) 旧宮城幼稚園の利活用に関するサウンディング型市場調査を実施します
(記者)
旧宮城幼稚園の利活用に関するサウンディング調査についてですが、敷地内に残っている建物や構造物はどういったものがありますか。また、修繕の必要はありますか。
(教育支援課)
敷地は約8,500平方メートルで、幼稚園の教室が8つとホールが1つあります。かなり広い建物ですので、1つの事業形態に限定することは難しいと考えています。そのため、今回は事業方式を定めず、様々なアイデアを募集したいと考えています。例えば、建物を半分ずつ使う、2部屋だけ使う、ホールを中心にする、休日に観光施設として使うなど、幅広い提案を期待しています。
(3)税証明窓口にセミセルフレジによるキャッシュレス決済を導入します
(記者)
税証明窓口へのキャッシュレス決済導入についてですが、2階の窓口で扱っている証明書は何種類あり、全てキャッシュレスに対応するのでしょうか。
(市民税課)
20種類前後の証明書があり、全てキャッシュレスに対応する予定です。
(4)前橋テルサへの民間活力の導入に向けた事業提案型公募を実施します
(記者)
新たに加わった定期借地制度ですが、何年以上の期間を想定していますか
(産業政策課)
現在、公募要件を検討中ですが、10年から30年を想定して作成を進めています。
(記者)
市による財政負担について、最大13億円の支援を想定しているのでしょうか。
(産業政策課)
その事業者さんの提案内容によって総事業費は変わりますが、「対象経費の2分の1」または「13億円のうち、小さい額を上限」としています。この13億円が、市が負担する上限額という意味です。
(記者)
審査の視点について教えていただけますか。
(産業政策課)
現在検討中ですが、大きく変える予定はありません。以下の6つの視点で審査する予定です。(総合計画との関連性、周辺地域および前橋全体への経済波及効果や活性化の見込み、再開発や民間主導のまちづくりへの配慮、地域住民の安全安心と街並みへの配慮、市の財政負担縮減への寄与、事業スケジュールと事業運営の確実性)
(5)物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金による生活者支援パッケージ(案)
(記者)
防犯対策用品の購入補助事業について、他の自治体では申請が殺到したと聞きますが、追加予算は想定していますか。
(共生社会推進課)
現時点では追加の予定はありません。
(市長)
1,500世帯程度を対応できる見込みで事業化しています。
案件外
(記者)
昨日開催された前橋国際芸術祭に関する東京での記者会見について、市長の受け止めや意気込みをお聞かせください。
(市長)
昨日、来年9月に開催される「前橋国際芸術祭2026」の記者発表を行いました。これは官民連携で、民間が主体となって行う芸術祭です。民間の方々の力で前橋の文化的な価値を高めていこうという動きは、市としても大変心強く思います。
この芸術祭は、世界的な作家の作品を展示するだけでなく、変わりつつある前橋の街並みや建築物、さらに福祉や赤城山の魅力など、幅広い要素を表現に取り入れるユニークな企画です。市民はもちろん、多くの人に前橋のことを知ってもらうきっかけになると期待しています。
前橋では、官民連携のまちづくりが注目されています。ハード面だけでなく、文化や人材育成の分野でも民間の皆さんが力を入れてくださっています。公がやるべき市民生活の基本的なサービスは市がしっかりと担い、それ以外は民間が主体となって進めることで、前橋の価値を高めていきたいと考えています。
(記者)
官民連携によって、どのような効果を期待していますか。
(市長)
これまでは行政が主体となって企画するイベントが多かったのですが、前橋は民間が主体となって進めている点が特徴です。行政だけでなく、市民一人ひとりが主体的にまちづくりに関わっていただくことが私たちの目指す姿です。この芸術祭が、より多くの人を巻き込み、皆で街を作っていくきっかけになると期待しています。
(記者)
来場者数や経済効果の予測はありますか。
(市長)
現時点では具体的な数字はまだありません。6月には全体のプログラムがまとまる予定ですので、その段階である程度の見込みを発表できると思います。
(記者)
民間主導のまちづくりが進む中で、公がやるべきことは何だとお考えですか。
(市長)
1番は市民生活の基盤を支えることで、福祉など公にしかできない基本的なサービスはしっかりと担います。また、国や県と連携する大規模なプロジェクトも公が主導すべきです。
民間が動きやすい環境を整備したり、場を作ったりすることも私たちの仕事です。民間任せにするのではなく、しっかりと連携し、後押しすることで市民力を高めていくことが重要だと感じています。
最後に
(市長)
最後にいくつかご案内です。
明日、 クリエイティブシティ構想のシンポジウム、明後日、 こどもの権利条例に関するワークショップ、明日夜には、ザスパ群馬のホーム戦があります。
本日はありがとうございました。
(以上で終了)
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更新日:2025年09月01日