定例記者会見概要版(令和7年10月6日開催)
令和7年10月6日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年10月6日(月曜日)午後2時~午後3時26分
会場
市役所 11階 北会議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
案件説明
(1)「まちなか」パーソナルモビリティの試乗会を開催します
(市長)
小型電動車両パーソナルモビリティの試乗会を「まちなからくらく体験DAY」として開催します。これは、令和7年度群馬公共交通チャレンジ促進補助金を活用した事業です。
公共交通機関や自家用車で来られた方も、歩くには距離があると感じるまちなかを、気軽に乗れて荷物を運べるパーソナルモビリティで巡る体験を提供します。将来的には、まちなかの特定エリアでシェアできるサービスの実現を見据えています。
これまでに社会実験や交通イベントで試乗体験を実施してきましたが、一般の歩行者などが混在する空間での試乗は今回が初めてとなります。
今回体験できるモビリティは、山田製作所様とトヨタPCM群馬グループ様にご提供いただきます。また、事業の効果を分析するアンケートや当日の運営対応を前橋工科大学の森田哲夫教授と学生たちにお願いし、全体的な事業のコーディネートは一般社団法人ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構に依頼する予定です。
モビリティの詳細について、担当の交通政策課から説明します。
(交通政策課)
イベントで体験いただける車両についてご説明します。
まず、Lactivo(四輪車両)ですが、 株式会社山田製作所が製造・販売する車両です。16歳以上であれば免許不要で乗車できます。最高時速6kmモードと12kmモードの2種類の速度で走行でき、それぞれの交通ルールに則って走行します。四輪のため、時速12kmでも安定した走行が可能です。ご覧のとおり、買い物かごを載せられる設計になっており、荷物の運搬も容易です。
次に、C+Walk(立ち乗り型/座り乗り型)でトヨタ自動車株式会社が製造・販売する車両です。現在展示している立ち乗り型の「T」と、座り乗りの「S」(本日展示なし)の2種類があります。どちらも時速6kmで走行でき、歩行者扱いとなりますので歩道を走行できます。立ち乗り型は身長140cm以上で体重100kg以下の方が体験できます。
試乗ルートですが、Lactivoについては、 受付をスタートし、中央通りを北上。弁天通り、広瀬川沿い、紺屋町通りを進み受付に戻ります。 C+Walkについては、受付をスタートし、南に進み、連馬場川通り、国道50号の歩道を進んで受付に戻ります。
試乗は無料で、受付、操作方法の説明、簡単な練習、試乗、アンケートへの協力を含め、1回あたりおよそ30分かかります。事前予約は不要ですが、車両台数に限りがあるため、1日に対応できる人数には限りがあります。
今回の試乗会では、乗車された方だけでなく、通行人の方にもアンケートを実施し、モビリティが普及した場合の社会受容性についても調査します。幅広い年代の方にご体験いただきたいと考えています。
(2)リチウムイオン電池に関連した火災の原因と対策
(市長)
近年、スマートフォンやモバイルバッテリーなどに搭載されたリチウムイオン電池は、私たちの生活に不可欠なものとなっています。しかしその一方で、リチウムイオン電池からの出火による火災が増加しており、市内では過去5年間で12件だったものが、令和7年1月から現在までにすでに5件発生しています。
火災の原因には、構造不良や誤った取り扱いによるものがあります。市では、消防局のホームページやイベントなどを通じて、市民の皆様に火災の原因とその対策について注意を呼びかけています。詳細を消防局の担当から説明します。
(消防局予防課)
近年、リチウムイオン電池に関連した火災は全国的にも非常に多くなっています。
まず、リチウムイオン電池の構造から説明します。正極のアルミ箔と負極の銅箔が、接触しないようにセパレーターを挟んだ形で入っており、これらを巻いて密閉し、可燃性の電解液を注入しています。
次に、火災のメカニズムですが、1つ目は製造不良の異物混入によるものです。 製造過程で異物が混入しセパレーターを傷つけると、正極と負極が接触してショートが起こり、内部の電解液が熱分解し可燃性ガスが発生し、これにより破裂や出火に至ります。
2つ目は製造不良の電極の巻きずれによるものです。正極が負極よりもはみ出した位置関係にあり、充放電を繰り返ことで金属リチウムが発生し、これがセパレーターを傷つけてショートを起こし、出火に至ります。
これらの製造不良への対策としては、 市民の皆さんによる修理は不可能なため、購入時にメーカーの問い合わせ先が明記されているかなどを確認し、慎重に購入してください。また、非純正品の充電器やバッテリーの使用は避けてください。
続いて、外的要因によるものです。外部からの衝撃、例えば、落下や踏み付け、破壊行為などによってセパレーターが損傷しショートを起こし、破裂や出火に至ります。
次に、外部からの受熱によるもので、夏場の車内やストーブなどからの熱により内部温度が上昇し、セパレーターが損傷してショートし、熱暴走という現象が起こり発熱・発火します。
対策としては、 本体が膨らんだり変形したり、異常を感じたら使用をやめてください。もし出火した場合は、大量の水で消火するか、製品自体を水中に水没させることが有効ですが、破裂の際に破片が飛び散る危険があるため十分注意してください。
(市長)
リチウムイオン電池については、市内のリサイクル協力店での店頭回収にご協力をお願いします。店頭回収が難しい場合や製品から取り外しが難しい場合は、一辺が30cm以内のものに限り、資源の日に黄色いコンテナに出すことも可能です。火災の恐れがあるため、可燃ごみや不燃ごみに混入しないようご注意ください。
質疑
(1)「まちなか」パーソナルモビリティの試乗会を開催します
(記者)
小型電動車両について、今後、まちづくりにおいてどのように活かしていきたいか、展望があれば教えてください。
(市長)
これまでは、歩いて移動するのが難しい区間での移動手段が車に頼りがちでした。このモビリティは、車以外の新しい移動手段として、県庁前通りやまちなかの移動区間で活用できるのではないかと非常に期待しています。
(記者)
事前の予約は不要とのことですが、1日あたりの対応人数について目安を教えてください。
(交通政策課)
イベント時間が10時から15時まで、体験時間が30分程度ですので、最大で1日あたり50人程度を想定しています。4日間実施しますので、最大200人の方に乗っていただけるよう準備しています。
(記者)
前橋工科大学と連携して行うアンケートで、具体的にどのようなことを尋ねる予定ですか。
(交通政策課)
乗車いただいた方には、乗り心地や利便性、安全面について、実際に乗ったからこそ気づく意見を伺い、今後の活用策の検討に役立てたいと考えています。また、通行人の方には、モビリティが実際に道路を走っているのを見て、危険な点や良い点、ご自身ならどのように使えるかといった声を拾えることを期待しています。
(記者)
C+Walkのルートの一部には、県と実施している「ウォーカブルなまちづくり」のルートが入っています。これとの連携や、バス・タクシーなどの公共交通との連携について、市長のお考えをお聞かせください。
(市長)
さまざまな交通手段にチャレンジすることが大切です。特に、前橋駅から県庁、まちなかまでの移動が徒歩では遠く、大きな課題となっています。どうすれば移動を楽しんでいただけるか、どういった可能性があるかを、この体験を通じて見つけていきたいです。このモビリティは、歩道走行可能な速度と車道走行可能な速度があり、これから安全に乗れる方法を検証します。市民がウォーカブルな空間を体験するきっかけとなるよう期待しています。
(2)リチウムイオン電池に関連した火災の原因と対策
(記者)
リチウムイオン電池関連の火災が今年に入って増加している理由と、怪我の発生状況を教えてください。
(消防局予防課)
リチウムイオン電池搭載製品は、近年数年で爆発的に増え、生活に欠かせないものとなり、世の中に溢れています。また、安価な製品の中には製造不良を含むものもあり、これらが全国的な火災増加の原因の一つです。前橋市内では、現時点(10月6日時点)で火災に関連した怪我の報告は発生していません。
(記者)
火災の発生事例5件について、どのような事例があったか教えてください。
(消防局予防課)
建物内で起きた火災が3件、建物外(屋外)で起きた火災が2件です。
案件外
(市長)
はじめに、このたびの市長の行動に関する一連の報道について、改めてご迷惑と失望を与えてしまったことをお詫び申し上げます。
9月24日の臨時記者会見後、議員の皆様には9月26日に説明し、9月29日に各会派からの質問を受け取りました。10月2日に改めて議会へ説明を行い、翌10月3日には、各会派から進退に関する申し入れ書を受け取ったところです。この週末も支援者を中心に市民の皆様のご意見を伺いました。寄せられている様々な声を自分の中でしっかりと受け止める時間をいただきたいと考えています。
公務については通常通り市役所に登庁し、決裁や内部の打ち合わせ、来客等を行っています。外部のイベント等の出席については、報道が加熱している状況のため、9月27日、28日、10月4日、5日の出席を見合わせました。今後は先方の意向を確認して出席を判断していきます。
(記者)
改めて現時点の進退に対するお考えを教えてください。
(市長)
厳しい意見も、励ましの声も、本当にさまざまな意見をいただいています。本来の私の職責は、市民の皆さんと約束した公約を実現し、市政を前進させることにあると思っています。しかし一方で、今回の件で大変厳しい声をいただいていることも受け止めています。議員の皆様からもさまざまなご意見をいただいており、毎日たくさんの声が届いています。そうした声をしっかりと反省も含めてかみしめ、考える時間をいただきたいです。
(記者)
市議会からの申し入れには「早急に進退を明らかにしてほしい」という要望がありましたが、市長として結論を出す期限の目安はありますか。
(市長)
私の方から「いつまでに待ってほしい」ということは現状お答えできませんが、長期間ということではなく、できるだけ早く、自分の責任の取り方についてはお伝えしたいと考えています。
(記者)
責任の取り方として、減給なども含まれると思いますが、現時点で具体的な案はありますか。
(市長)
現時点では、そういった具体的な案は考えていませんが、続けるにしても、どういった責任を取らなければいけないかは当然考えるべきことです。市民の皆様の声も踏まえて、よく伺いながら検討します。
(記者)
市民に直接説明する場を設けたいとのことですが、どのような形式で行いますか。
(市長)
どのような形が取れるか検討中ですが、直接会える場を作っていきたいという思いがあります。速やかに答えを出すという点から、回数や規模は限定的になるかもしれませんが、市民の声を直接聞く場は設けたいです。
(記者)
弁護士にも相談されるとのことですが、どのようなことを相談されるのでしょうか。
(市長)
私自身のことで客観的な判断が難しい部分もあるため、客観的な立場から意見を伺いたいと思っています。
(記者)
市民の声を聞くための対応として、いつ頃から始め、いつ頃までに終わりにしたいかという見通しはありますか。
(市長)
現段階では具体的なものは決まっていませんが、長引かせるつもりはありません。できるかできないかも含めて、どのような形が取れるかを検討しているところです。
(記者)
これまでの説明で、市民の理解が得られたと思いますか。
(市長)
市民の皆様にどういった状況が正確に伝わっているのか、あるいは伝わっていないのかというところも含めて、なかなか伝わりきっていないと感じています。だからこそ、私から直接お話しする場を設け、その場で皆さんのご意見を聞きたいと思っています。
(記者)
市職員に対してどのような説明をされましたか。
(市長)
職員の皆さんに対して、具体的な詳細の説明は直接できていない状況です。先日の記者会見の要旨や、議会への回答書などは職員に共有してもらっていますが、それ以外については、まだ全体への説明ができていません。
(記者)
現在の電話対応などに当たっている職員の方へ、どのような思いでいらっしゃいますか。
(市長)
電話対応が職員の一番の負担になっていることは、私も心苦しく思っています。全国からさまざまな意見を職員が聞き取ってくれている状況です。本来の業務外のことですので、この点については本当に申し訳ないと思っています。
(記者)
9月24日の臨時記者会見で、当該男性職員と今年2月か3月頃からホテルで10回以上面会したという話がありましたが、これはシティホテルやビジネスホテルではなくラブホテルでよろしいでしょうか。
(市長)
はい、その通りです。
(記者)
市長は独身ですが、ご自宅ではなぜ面会しなかったのでしょうか。
(市長)
自宅での面会も話には出ましたが、自宅に入りするのはということで、職員の方が自宅以外の場所を提案したため、それに従いました。
(記者)
市長は弁護士資格をお持ちですが、公人としてラブホテルでの面会は、自宅での面会よりもリスクが大きいことは認識されていたでしょうか。
(市長)
一番は周りの目を気にせず話ができる場所ということで、安全な場所という認識でした。自宅は場所が特定されているということもあり、それ以外の場所で話ができるという簡単な認識でした。
(記者)
市議会への回答文書に「議会や定例記者会見を通じ丁寧に説明する」との記載がありましたが、24日以降に記者団に対して行われたぶら下がり取材の場では、記者側の質問に答えずに立ち去っておられました。これは丁寧に説明するということとは異なりませんか。
(市長)
私の考えをしっかりとお伝えできる場は、この定例記者会見の場であると考えています。こちらで制限なく質疑応答を受ける方が、より正確な情報が伝わると思っています。
(記者)
ぶら下がり取材の場では正確には伝わらないということですか。
(市長)
報道機関の皆様の伝え方によると思いますが、正しく伝えていただけるところもあれば、そうではない機関もあるのかなという認識をしています。
(記者)
定例記者会見の方が出席する報道機関が絞られるからでしょうか。
(市長)
報道の加熱状況を見ると、しっかりと説明を尽くす場としては、こうした定例記者会見の場の方が適切だと考えています。
(記者)
市民の声を聞いた上で進退の判断をされるという順序ですか。
(市長)
市民の皆さんの声も聞いた上で、その判断材料にしたいとは思いますが、場の設定が速やかにできるかどうかが未定です。そのため、場合によっては市民の方の声を何度も聞けないかもしれないということも念頭に置きながら検討しています。
(記者)
早めに結論を出してほしいという声がある中で、市民への説明会が検討段階だと、結論が大きく後ろ倒しになる気がします。
(市長)
市議会からも早めにということで要望をいただいていますので、あまり先にならないうちには結論を出したいと思っています。
(記者)
今週末には前橋まつりがありますが、出席されますか。
(市長)
前橋まつりについては、私の出席は見合わせた方が良いと考えています。市民の大切なまつりであり、そこに報道機関が集まって混乱を招く可能性があるのならば、自分自身の出席は控えた方が良いだろうと思っています。
(記者)
市長のスピード感と議会のスピード感が乖離しているように見えます。富田議長は態度表明に1週間が目安と発言されていましたが、市長はいつ頃までに結論を出すべきだとお考えですか。
(市長)
今週中に市民への説明会が設けられるかどうかを含めて検討中です。早ければ週内か、週末か、何らかの形で意見を聞けてからと考えています。
(記者)
市民への説明会はオープンな形ですか、クローズドですか。
(市長)
やり方については、現状ではまだ具体的に決まっていません。
(記者)
開催する場合、メディアにも発表される予定ですか。
(市長)
現状では決まっていません。
(記者)
この週末にもいろいろと意見を伺ったとのことですが、どのような形で意見を聴取されましたか。
(市長)
私の支援者を中心に集まっていただいたり、あるいは訪問したりしながらお話を伺いました。大変ショックだったという声や、しっかり反省しなさいという声、また厳しい声や応援の声も伺っているところです。
(記者)
意見交換の回数や規模について、もう少し詳しく教えていただけますか。
(市長)
1対1で訪問した方もいますし、15人くらいで集まっていただいてお話をした場もあります。
(記者)
その程度の人数では、市民の声を聞くには不十分だと思いますか。
(市長)
はい、より多くの方の声を伺いたいと考えています。
(記者)
どの程度の規模を考えていらっしゃいますか。
(市長)
どのような形で意見が聞けるのかについては、現在検討しているところです。できれば、さまざまな方のお話を伺いたいので、各地域で少人数でもお話が伺えたらと思っています。
(記者)
そうすると、かなり複数回開催することになりそうですが、それほどの時間的な余裕はあるのでしょうか。
(市長)
繰り返しになりますが、希望としてはそういう形で考えています。しかし、速やかにという要望もいただいていますので、何回開催できるのか、何人と直接お話ができるのかは、今の段階で確実に言えません。なるべく多くの方のご意見を聞いた上で判断したいです。
(記者)
山本知事をはじめ、県内の首長からも厳しい意見が出ています。前橋では先ほどのパーソナルモビリティなどのイメージアップ事業が発表されている中で、今回の件がイメージダウンになっているという指摘がありますが、この点について市長はどのように受け止めていますか。
(市長)
多くの方に、悪いニュースというかショックを与えているということは、私の責任だと認識しています。これを皆さんがどのように受け止めているのか、その上で、市民の皆さんが私に対してどういうことを望んでいるのかをしっかりと受け止める必要があると考えています。
(記者)
前橋まつりへの出席見合わせについてお話がありましたが、これまでも対外的な公務のキャンセルが続いています。その間にも大きな県外からの来客が見込まれるイベントなど、前橋をPRする機会は多くあったかと思います。その中で、市の「顔」である市長が出席できないことの影響について、改めてどのようにお考えでしょうか。
(市長)
私自身が直接出られないことについては、急遽、副市長や部長、課長に対応をお願いしている状況であり、大変申し訳なく思っております。しかし、イベント自体につきましては、副市長以下がしっかりと対応し、お越しいただいた方々に楽しんでいただいておりますので、前橋市のPRとしてはしっかりとしていいただいていると認識しています。
(記者)
そうすると、代理での出席でも前橋のPRや対外的な役割は十分に果たされており、特に影響はないというお考えでしょうか。
(市長)
全くないということではないと思いますが、イベントが中止になったわけではありません。お越しいただいた皆さんに楽しんでいただいている、ということはできていると考えています。
(記者)
このままキャンセルが続くと、その影響も大きくなってくるかと思いますが、今後の公務キャンセルの見通しがあれば教えてください。
(市長)
まず一つは、私自身の責任の取り方についての判断、つまり結論を出せるかというところにかかってきます。その結論が出てから、その後の対応というのは少し変わってくるかと考えています。
(記者)
確認ですが、ご自身の進退について決断を出して以降は、対応が変わって公務に出られるようになるとか、状況が変わってくる可能性があるということですか。そして、それまでは逆に対外的な公務のキャンセルや代理出席は続く可能性があるということでしょうか。
(市長)
はい。先方の意見を聞いたり、またその行事の趣旨を損なわないかどうかというところが大きな判断基準になってくると思います。もちろん、出席できる会議等についてはしっかりと出席させていただき、それ以外の公務は先方の意向を聞きながら参加したいと思っています。
(記者)
そうすると、この状況が収束するには、やはりご自身の進退について明らかにするしかないというご認識でよろしいでしょうか。
(市長)
私自身がそこを決めるというのも大きなところだと思っています。
(記者)
市議会への1回目の説明会で、市民のために力を尽くしていきたいとおっしゃっていたと承知していますが、現在、市長は続投されたいと思っていらっしゃいますか。
(市長)
先ほどの答えと重なりますが、本来私に託されているものをしっかり進めなければいけないという責任も感じている一方で、厳しい声もいただいておりますので、しっかりと考えたいと思っています。
(記者)
2回目の説明会では、支援者や弁護士などと相談して判断したいと、少し続投への意欲がダウンしたような印象を受けましたが、そこの心境の変化はどうでしょうか。
(市長)
心境の変化というよりは、私の1回目の説明の時に説明が足りていなかっただけで、議員の皆さんに対する説明不足であると思っています。
(記者)
1回目と2回目の間で、特に心境の変化があったわけではないと捉えました。 改めて、世間が混乱している理由やどういうところが一番の問題であるかについて、どのように認識されているか教えてください。
(市長)
まず、私自身の行った行為によって、いろいろな多くの疑惑や疑念を生んでしまっているということが一番の原因だと思っております。そのこと自体は、本当に自分の行った行為について反省を深めなければいけないと思っています。そこが全てですので、自分のいけなかったところを市民の方ともしっかりと向き合って、これから何ができるのかを考える必要があると思っています。
(記者)
ご自身の行為について反省し、いけなかったところを改善していくとおっしゃいましたが、公私にわたる相談を市役所の外の部分でされていたことについて、情報漏洩の危険性などもあったかと思います。今回の事案を受けて、庁舎外での仕事の話をする点について、何か気を付けている点や改善した点はありますか。
(市長)
今回の件につきましては、公の部分と私人の部分がしっかりと分けられていなかったというところがありますので、公私を混同しないようにというのが最も重要なところだと思っております。基本的には、公のものについてはプライベートな部分で相談をしないというのが、当たり前ですが重要になってくると思っています。
(記者)
関連して、副市長や部長にあまりうまく相談できなかったとおっしゃっていますが、例えば週1回のミーティングを設けるなど、ご自身が相談できなかった部分を形として相談できるような仕組みに改善するといった取り組みは始めていますか。
(市長)
副市長をはじめ、部長の皆さんとも様々なコミュニケーションを取って相談は今までもしていましたが、その内容は大きな方針であったり、トップダウンで情報を下ろすというところが主でした。今回相談していた職員については、そういった大きな方針ではなく、もっと現場の若手の職員の声を聞くためにはどうしたらいいかといった、フラットな形で伝えるための話をさせていただいていました。今後は、そういった部分についても、若手の皆さんの意見を吸い上げることができるような、組織づくりをしていきたいと思っています。
(記者)
特定の職員を重用することによって、市の行政の公平性が失われるのではないかという懸念があると思います。特定の職員と仲が良くて、仕事に偏りが出ていないのかという点と、今後どのように気を付けていきたいか教えてください。
(市長)
特定の職員と仲が良いという点については、今回の件につきましても、業務上何か偏りがあるとか、その職員の意見を聞いて私の判断が変わるということはほとんどありませんでした。ただ、あまりそれが一人の方だけとなってしまうと、やはりそういう懸念を生んでしまいますので、そういったところも今後は気を付けていきたいと思っています。
(記者)
責任の取り方の判断の一つとして市民の声を聞くとのことですが、現時点では市長を続ける意思はある程度お持ちでしょうか。
(市長)
続けたい思いもありますが、厳しい状況も伺っているので、よく考えたいということです。
(記者)
では、責任の取り方については辞職ということも選択肢の一つとして入っていますか。
(市長)
さまざまな意見をいただいていますので、いろいろな選択肢があると考えています。
(記者)
男性職員と会う際に公用車を利用していたようですが、この利用の仕方は適正だと思いますか。
(市長)
公用車の利用については、自宅以外でも、例えば飲み会などのプライベートの用事のために街中まで送ってもらうことはありました。そういう意味では、公用車の運用ルールの中では通常通りの使い方であったと思っています。
(記者)
政治倫理条例に反しているという指摘がありましたが、今回この市長の行動が条例に反していたと思いますか。
(市長)
改めて条例について確認しましたが、条例に準拠するという点について、皆さんに疑念を抱かせてしまったことで、私自身が守りきれていなかった点もあるかと存じます。しかし、これが本当に条例に違反しているかという点については、先ほどお話したように、第三者による客観的な意見も伺いたいと考えています。
(記者)
先ほど冒頭で、職責を果たす一番の目的は、公約を実現し、市政を力強く前進させることだとおっしゃっていました。これは続投の意欲表明と推察します。改めて、市長を続けるにあたり、考える時間を必要とする一番の理由は何だとお考えですか。
(市長)
一番はやはり、私に付託をしていただいた市民の皆さんがどのように思っているかということです。その期待に応えられるだけの信頼が私にあるのかどうかというところを、市民の声を聞いて判断したいと考えています。
(記者)
そうした場合、改めて辞職した上で出直し選挙に出馬して信任を問うという方法もありますが、その点は選択肢にありますか。
(市長)
いろいろな選択肢はあると思います。どういった形を取るのかということにつきましても、本当に様々な皆さんの話を伺っておりますので、その中で自分の結論を出したいと思います。
(記者)
週末には支援者を中心にお声を聞いたとのことですが、対外的な公務を欠席した場合、広く市民の声を聞く機会を失うのではないかという見方もあると思います。市民の声を聞くという行動に反することに対し、市長はどうお考えですか。
(市長)
元々予定されている公務や行事につきましては、それぞれの趣旨があって開催されていると思います。例えば、4日に予定されていたタウンミーティングについても、開催して欲しかったという意見もたくさんいただきましたが、おそらく当初の趣旨である交通に関するミーティングとは異なる形になってしまうことは望ましくないと考え、今回は見送らせていただきました。
(記者)
行事の趣旨を損なわないようという発言でしたが、一切の機会を失ってしまう可能性もある中で、そこを排除した上で行事の趣旨を優先させたという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
イベント等につきましてはいろいろな方の協力をいただいて実施しておりますので、その趣旨に沿わない形になることを一番に避けるということを考えています。
(記者)
広く様々な声を聞いて進退について判断するとのお話ですが、そのための具体的な方法をいくつか挙げるとしたらどのようなものがありますか。
(市長)
皆さんが集まっているところに私が出向いていって、少し時間をいただいてお話を伺ったり、あるいは集まっていただくというようなことも考えられます。速やかにできるような方法が何があるのかを検討しているところです。
(記者)
どれぐらいの声を聞いたら、十分市民の声を受け止められたとお考えになりますか。
(市長)
たくさんの声を聞きたいと思っていますが、そこは時間やスケジュールとの兼ね合いもありますので、可能な限りというようなことになります。
(記者)
時間と規模を天秤にかけた上での形になろうかと思いますが、議会側からは来週までに結論を出さなければならないという話がありました。遅くともどれぐらいまでに表明しなければならないと考えていますか。
(市長)
いつまでにということは明言できないのですけれども、それほど遠くないうちにと考えています。
(記者)
先週2日の市議会での非公開の説明会で、市長から今回の件に関して「10対0で自身が悪い。」という、責任を認める発言をされたか確認させてください。
(市長)
はい。議員の方から「責任の割合はどのくらいか。」という質問がありましたので、私の方からは、「この件については、ほぼ全てが私の責任である。」と回答しました。
(記者)
今回の件に関して改めて具体的にどのあたりに責任を感じているのか、その後の混乱についても含めてお聞かせください。
(市長)
当該職員から提案された時に、私がしっかりと断っていれば良かったことでありますので、そういう意味では責任は全て私にあると思います。そして、皆さんに不信感を与えるような行動であったこと、その全てに責任を感じております。
(記者)
市民の声は市役所への電話等で届いているかと思いますが、なぜ直接の声を改めて聞かなくてはいけないのでしょうか。
(市長)
市役所にも様々な電話がかかってきており、私の方でもどういった意見が来ているのかは把握しております。テレビや週刊誌といった様々な報道を見てご連絡をくださっている方がいらっしゃる状況です。私としては、まずはしっかりと事実をお伝えした上で、市民の皆様からの意見を伺いたいと考えています。様々な真偽不明な情報が出回っている中で、皆さんが思っていることと、実際に私から説明をさせていただいた上で、どのように市民の方が思っていただけるかというところをしっかり受け止めたいと思っています。
(記者)
市長の言う「真偽不明の情報」とは、具体的にどのようなことを念頭に置かれていますか。
(市長)
週刊誌等で報道されている、本件以外の私に関する様々な報道について、真偽不明で回答のしようがない情報がたくさんあると感じています。本件に関しても、例えば、「職員を降格処分にした」という事実で無いことや、9月10日の大雨の日の災害への警戒状況が実際とは違うことなどで、そうした事実と異なることを前提に様々なご意見をいただいております。
(記者)
具体的な例としては降格処分と大雨の日のお話でしたが、他に具体的に違うということで、気にされていることや、どこかに抗議を出されたということはありますか。
(市長)
抗議を出すことも今後検討する必要もあるかと思いますが、現状でそれをやっているとキリがないというのもありまして、そちらの対応については、まずは自分自身の責任の取り方をしっかりと判断した上でからと思っています。全てにお答えすることが難しいくらいたくさん出ており、対応に苦慮しているところです。
(記者)
報道の過熱ということですが、そもそもそれは市長の説明不足が招いたのではないでしょうか。
(市長)
私からお話できることにつきましては、9月24日の緊急記者会見でお伝えしたことが事実であるとお話をさせていただいております。ただ、そこで伝えた内容とは違うことがその後どんどん広がるということで、どういった場面でどういった説明をすれば正しく伝わるのかというのは非常に悩ましいところだと感じています。
(記者)
ラブホテルを場所として提案されたのが特定の男性職員だということですが、首長である市長が断らないという判断で、市長という職務が務まるのでしょうか。
(市長)
今回の件につきましては本当に自分自身の判断を含めて反省をしているところでございます。自分のそういった判断ができなかった部分については、自分自身でしっかりと改めなければいけないことだと思っています。それ以外の仕事の部分について、どういった影響があったのかということについては、自分の中ではしっかりと仕事をしてきたということもありますので、その点も含めて市民の方々の声を聞きたいと思っています。
(記者)
市職員への説明はきちんとされましたか。
(市長)
臨時記者会見等で説明したことのほか、部長級が集まる場では「申し訳なかった」ということをお話させていただいておりますが、全職員一人一人に対して私から直接お話ができていないというのが現状でございます。
(記者)
元々週刊誌に端を発して問題が浮かび上がりましたが、今この報道が過熱し、市長の千葉のご親族にまで取材が及んでいる状況になっていることについてはどのようにお考えですか。
(市長)
私が起こしたことが原因で、多くの皆さんのところに取材が及んでいること、また真実ではないところで様々な憶測を呼んで誤解を持たれてしまっている人たちも多くいると思いますので、ご迷惑をおかけして申し訳ないと思っています。
(記者)
今回の問題の根底に、市長の以前からの男性に対する接し方にも問題があったと考えられませんか。これが性が違えば、男性市長が女性職員に同じようなことをすれば、これはもう一発アウトだという解説もあります。ご自身も県議時代、知事の校舎の問題を追及された立場だったと思いますが、改めて今までの異性に対する接し方について、何か相手に誤解を与える部分があったといった反省はありますか。
(市長)
今回の報道の後に、週刊誌などに過去の私の振る舞いなどが掲載されているのは承知しております。自分の過去の振る舞いがどうであったかというのは、しっかりと振り返っているところですけれども、何かその誤解をさせるような行動があったのであれば、やはりそこはしっかりと変えていかなければいけないと思っています。自分自身は、人とのコミュニケーションの取り方は、どこにいてもなるべく明るく元気に対応したいということで今までもやってきておりますので、それが違っていたのかどうかというところについては、よく振り返ってみたいと思います。
(記者)
9月24日以降、市政が停滞していると感じていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
市役所の中の業務という意味で考えた場合には、やはり職員の負担を増やしてしまっている部分については、少し影響が出ていると思います。ただ、業務全体では職員がしっかりと対応、進めていますので、私自身の行動が市民に対して混乱を招いていることが市政の停滞と捉えられていると思っています。いずれにしても、私自身の態度がはっきりしないと職員も市民も安心できないと思いますし、速やかに結論を出す必要はあると思っています。
(記者)
昨日、JR前橋駅前で「続けてほしい」というプラカードを持ったスタンディングをされた方が20人ほどいたのを見てきました。こうした発信も多様にありますが、市長が考える市民の声として、他にどんな声を受け取ることが必要なのか、お聞かせください。
(市長)
昨日のスタンディングの件も、本当にいろいろな声がある中で、仕事を頑張ってもらいたいという声をいただいたということは、ありがたいと思っています。皆さんの様々な考えがあると思っており、責任の取り方にしても、「しっかりと仕事をすることで責任を取ってもらいたい。」というような声もありますので、皆さんの様々な意見を聞くのが大事だと思っています。
(記者)
9月24日の臨時記者会見の様子を動画配信するなどしてオープンにする考えはありますか。
(市長)
緊急の会見だったので動画では録画しておりません。ただ、議事録については場合によっては会見の様子として公開できるかと思います。
(記者)
改めて市議会への進退表明について、市民の声を時間が許す限り聞きたいという話でしたが、議会に対してどのように具体的に対応されるのか伺いたいと思います。
(市長)
申し入れをいただきまして私の方からは、「よく考えた上でできるだけ早く結論をお伝えしたい。」ということで議長の方にはお伝えをしてあるところでございます。その都度、特に議長に対しては状況を説明したいと思います。今日の段階では、議長から「1週間程度」という声が出たことを伺っていますので、私の方でもなるべく早めに結論が出るようにしたいということはお伝えしました。
(記者)
議会側から質問のあった公用車の尾行があったことについて、市として今後調査する予定はありますか。
(市長)
現状ではその予定はございません。行われたという事実はありますが、それが犯罪なのかどうかというところでも難しい判断でありますので、現状では特段その人を特定して何かするということは考えておりません。
(記者)
相手の職員の奥様とはまだ接触はされてないということですか。
(市長)
代理人の弁護士とはやり取りをさせていただいております。具体的なところはまだですが、今回の件でご迷惑をかけてしまっていること、精神的な苦痛を与えてしまっていることに対して気持ちを伝えたいということと、その職員とご家族からも私に対して何か要望があれば是非教えてもらいたいということを、代理人の弁護士にはお伝えをしています。
(記者)
結論を出す時間として、最大限どの程度見ていらっしゃるか、目安で結構ですのでお答えいただけませんか。
(市長)
いつまでにということは明言するのはなかなか難しいところではありますが、議長からは1週間程度ではないかというご意見を伺っておりますので、1週間で答えが出るかどうかは分からないですけれども、そう遠くないようなところで考えたいと思っています。できるだけ速やかにと考えています。
(以上で終了)
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更新日:2025年11月04日