定例記者会見概要版(令和7年9月12日開催)
令和7年9月12日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年9月12日( 金曜日)午後2時~2時50分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
案件説明
(1)ラウンドアバウト(環状交差点)を供用開始します【市内初】
(市長)
前橋市下長磯町内において、令和3年度より整備を進めてきた市道が今月9月25日木曜日に全線開通します。前橋市では初めての試みとして、変則的な交差点の安全対策を図るため、ラウンドアバウトという形式を採用しました。
ラウンドアバウトは、交差点の中央にある中央島を時計回りに周回する環状交差点です。信号機や一時停止の規制に頼らず、円滑な交通と事故の抑制を目指すものです。通行する際は、交差点内を走行している車両が優先となり、外部から進入する車両は注意しながら侵入する必要があり、右回りの一方通行です。
これにより、信号待ちがなくスムーズな交通が実現し、流入時の速度抑制によって出会い頭の重大事故リスクを抑える効果が期待できます。
交差点中央の中央島には、建設用3Dプリンターを活用したモニュメントを設置する予定です。デザインは、前橋工科大学への受託研究として依頼しました。製作・設置は、道路改良工事の受注業者である小林工業株式会社にご協力いただきました。
このモニュメントは、デザインに非常にこだわって作っていただきましたので、詳細については、前橋工科大学の江本教授よりご説明いただきたいと思います。
(江本前橋工科大学工学部教授)
私たちの研究室では、最新の3Dプリンター技術を活用したプロダクトデザイン、工業デザインに関する研究開発を行っています。
今回、前橋市で初めて設置されるラウンドアバウトのモニュメントをデザインするにあたり、「機能性」「地域性」「伝統」「3Dプリンターの活用」という4つのコンセプトを掲げ、検討を進めてまいりました。実際のデザインは、学生に担当してもらいました。
それでは、このデザインを担当した学部4年生の牧野さんから詳細を説明します。
(前橋工科大学工学部4年 牧野奈海さん)
今回は、4つの観点からデザインを提案させていただきました。
まずは、機能性です。モニュメントは、前橋市で初めて整備されるラウンドアバウトの中心に設置されます。中央に視覚的な目印を設けることで、直感的に進行方向が分かる形状とし、初めて利用する方でも安全に走行できるよう配慮しました。
次に、地域性です。下長磯町の地名は、かつて川の川岸に岩が多かったことに由来します。内陸にありながら「磯」の名を残す点は全国的にも珍しい特徴です。モニュメントは、伝統的な波の模様「青海波」を意識し、水辺の記憶と地域の美意識を表現しました。
続いて、伝統です。地域に伝わる伝統芸能「下長磯操翁式三番叟(しもながいそあやつりおきなしきさんばそう)」は、長く受け継がれてきた誇りある文化です。モニュメントでは、舞う3体の人形が被る烏帽子(えぼし)の形を簡略化し、3方向に配置することで、三番叟のリズムと調和を表現しました。地域文化を未来に伝える象徴となることを願っています。
最後に、3Dプリンター技術の活用です。製作には大型3Dプリンターを活用し、従来の工法では困難だった滑らかな曲線や立体的な造形を可能にしました。先進的な技術を生かすことで、自由度の高い表現と地域文化の融合を実現し、時代を超えて親しまれる新たな象徴を目指しています。
(市長)
非常にこだわりのある、前橋らしいラウンドアバウトの設置となりました。通行開始は当日午後3時からです。それ以前は通行できませんのでご注意ください。
(2)まえばしインクルーシブスポーツフェスタ2025を開催します
(市長)
インクルーシブの観点に基づき、障害の有無や程度、年齢、性別、国籍などに関わらず、多様な人々が一緒に楽しめる「まえばしインクルーシブスポーツフェスタ2025」を、9月23日(火・祝)に道の駅まえばし赤城で開催します。今年で3年目の開催となります。
今年度は群馬県の協力のもと、初めてeスポーツの体験ブースを設置します。また、2029年に開催予定の「湯けむり国スポ全スポぐんま2029」のPRブースも設置されます。
道の駅まえばし赤城の「SHOP CAFE Qu」店内では、群馬大学共同教育学部附属特別支援学校の児童生徒による「わくわくたのしいカラフルアート作品展」も同時開催します。
詳細については、本日お越しいただいた、実行委員長の塩崎さん、そして中学生ボランティアとしてイベントを盛り上げてくれる南橘中学校の都丸結叶さん、吉野帆南さんからご説明いただきます。
(塩崎実行委員長)
スポーツというと、性別や年齢、障害の有無で分けることが多いような気がしますが、そうではありません。障害があってもなくても、子どもも大人も、性別も国籍も障害の種類も関係なく、皆が一緒に楽しめるフェスタがあったらいいと思いませんか?それを実現するのが、まえばしインクルーシブスポーツフェスタです。
昨年好評だったゆるスポーツに加え、今年は県の協力も得てeスポーツも実施します。また、皆さんからの要望があったボッチャも取り入れる予定です。去年より2種類増え、さらに盛り上がるのではないかと思っています。
このイベントの特徴として、毎年近くの中学生たちがボランティアとして参加してくれています。去年の参加者からは、次のような感想がありました。
「障害のある方でも楽しめるスポーツがたくさんあり、それは自分がしても楽しいものだと思った。こんなスポーツが増えていくといいなと思った。」
「車椅子は、見ているだけだと簡単そうに見えるけど、やるとすごく難しかった。」
「最終的に一番楽しんでいたのは自分ではないかと思ったくらいです。障害のある方とこんなに真剣に関わる機会は初めてだったけれど、笑顔が素敵だと感じました。楽しそうに体験してくれたので、自分も嬉しくなりました。」
「この経験を活かして、これから障害者の方を見かけたら普通の人と同じように接していきたいと思いました。将来仕事でも、障害者と一緒に助け合って差別などをなくしていきたいです。」
たった1日体験するだけで、こんなに多くのことを感じてくれる中学生は本当に素晴らしいと思います。
今年もボランティアをお願いできないか、富士見中学校と南橘中学校の先生方にお伺いしたところ、合わせて27名もの中学生が、自発的に手を挙げてくれました。今日、このイベントへの思いを話してくれる2人は、実は去年もボランティアで参加してくれた中学生です。去年参加して、今年も手を挙げてくれた2人から、イベントに参加した時の感想や、今年の意気込みを聞きたいと思います。
(中学生ボランティア)
・市立南橘中学校3年 都丸結吐さん
去年参加してみて、楽しい時間を過ごすことができました。ボランティアの皆さんも優しくて丁寧に教えてくれたので、スムーズに動くことができました。障害の有無に関わらず、誰もができるスポーツはもっと広がってほしいと思いました。
前回のフェスタで培った経験を活かして、たくさんの参加者を楽しませられるように精一杯頑張りたいです。
・市立南橘中学校3年 吉野帆南さん
私は去年のボランティアに参加して、自身の偏見に気づき、支援できることへの手応えを感じることができました。また、障害者の方々や利用してくれた方々の人柄に触れ、相手の立場を尊重して共感することの大切さを学ぶことができました。
今年のボランティアでは、去年よりももっと人の役に立ちたいという気持ちを大切にして参加したいと思っています。
(塩崎実行委員長)
直接中学生の声を聞くと、この活動が本当に意味のあるものだと感じていただけるのではないかと思います。
このチラシをご覧ください。背景にある絵は、落合さんという方が描いてくださいました。落合さんは、他にも素敵な作品をたくさん作っています。見ているだけで心が温かくなるような絵ばかりです。去年から、このチラシに障害のある方の絵を使わせていただくことにしました。
また、当日は道の駅まえばし赤城の「SHOP CAFE Qu」で、ソーシャルグッズプロジェクトの販売を行います。私が着ているTシャツは、昨年、このプロジェクトで障害者の方が描いてくれた絵をもとにしたものです。今年は「水と緑と詩のまち前橋」をイメージした手ぬぐいを作成しました。ボランティアもこれを持って活動する予定です。
ぜひ、9月23日火曜日には、道の駅まえばし赤城にたくさんの方に来ていただき、一緒に楽しんで盛り上げていただければと思います。当日、お待ちしております。
(市長)
塩崎実行委員長からは、前橋市が昨年から行っている「ソーシャルグッズプロジェクト」についてもご紹介いただきました。これは、障害のある方々のアートを使って様々なグッズを制作するプロジェクトです。
明日、9月13日土曜日の午後1時から7時まで、「SHOP CAFE Qu」でソーシャルグッズプロジェクトのイベントもありますので、こちらもぜひお立ち寄りください。
(3)新たに『前橋ウィッチーズ』観光PR事業を実施します
(市長)
盛り上がりを見せている「前橋ウィッチーズ」に関して、新たに2件の取り組みを行います。一つ目はキャラクター5人による音声案内放送。二つ目はふるさと納税返礼品です。
(観光政策課)
前橋ウィッチーズに関する新たな施策について、2点ご説明します。
まず、オリジナル音声の放送です。
観光誘客施策の一環として、市内2箇所でキャラクター5人がそれぞれ異なるテーマで案内放送を行います。明日9月13日土曜日から毎日午前11時と午後3時に放送します。
JR前橋駅構内の物産館の前橋百貨フードホールでは、キャラクター5人が日替わりで、それぞれのおすすめ観光スポットを紹介します。
道の駅まえばし赤城 観光案内所では、「前橋市の魅力って何だろう?」をテーマに、キャラクター5人がおしゃべりをします。
どんな話が聞けるか、ぜひお出かけください。
次に、ふるさと納税の返礼品です。
前橋ウィッチーズとのコラボレーション返礼品として、老舗三俣せんべい株式会社の「前橋ウィッチーズせんべい」と、赤城フーズ株式会社の「ユイナのあまずっぱ〜い甘梅」が登録されました。
こちらも明日9月13日土曜日午前10時から、寄付申込者の方に、前橋ウィッチーズのオリジナルデザインお礼状を同封します。ぜひご確認ください。
引き続き、本市が舞台になっている「前橋ウィッチーズ」の応援をよろしくお願いいたします。
(市長)
ウィッチーズに関しては、その都度皆様にお知らせしていきたいと思います。今、2つの新しい取り組みを紹介しましたが、それ以外にも、広報まえばし10月号に「前橋ウィッチーズ通信」というコラムコーナーを設けることになりました。10月号から、毎月ではないですが3か月に1回程度のペースで掲載する予定です。
アニメツーリズム・聖地巡礼を今後も長く続けていきたいと考えております。皆様に楽しんでいただけるような施策を、引き続き準備が整い次第お知らせしていきます。
(4)アーツ前橋企画展「ゴースト 見えないものが見えるとき」を開催します
(市長)
アーツ前橋の南條特別館長がディレクションする企画展「ゴースト 見えないものが見えるとき」が、9月20日から12月21日までの会期で開催されます。
この企画展は、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションといった様々な現代美術の表現を、「ゴースト」というキーワードの視点で紹介するものです。国内作家16組、海外作家4組の作品、約100点を観覧いただけます。
会期中は、南條特別館長によるギャラリーツアーのほか、中心市街地を巡りながら作品を楽しむ企画も予定されています。詳しい内容については、アーツ前橋の学芸員から説明します。
(アーツ前橋)
本展は、アーツ前橋が毎年秋に開催している大型企画展として実施するもので、ディレクターはアーツ前橋特別館長の南條史生です。
「ゴースト」というテーマから、ディレクターと学芸チームが選定した作家、作品を展示する、現代美術によるグループ展です。絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションといった、美術にまつわる様々な表現を「ゴースト」というキーワードで広げ、いくつかの視点で紹介することで、見えるものと見えないものが生み出す魅力を探ろうという企画でございます。
会期は9月20日土曜日から12月21日日曜日まで、開館時間は午前10時から午後6時までで、毎週水曜日が休館日です。会場はアーツ前橋1階および地下ギャラリー、そして中心市街地も今回、出品作家2名がフィールドとして作品を展示いたします。観覧料は一般1,000円です。
参加作家は20組(海外4組、国内16組)を予定しており、作品点数は約100点です。30代から80代までの幅広い作家が参加し、展示作品も1950年代に制作されたものから2025年の新作まで、幅広く集めています。
会期中には、鑑賞プログラム「おしゃべりアートデイズ」や、学芸員・特別館長によるギャラリートークなど、様々なイベントをこれから企画しようと考えております。詳細は順次アーツ前橋のホームページやSNS等で発表していきます。
(市長)
「ゴースト」というタイトルも非常に皆さんの興味を引くものだと思います。事前のSNSでも反響が良いようですので、ぜひ取材に来ていただけると嬉しいです。
(5)令和7年度第2回まえばしタウンミーティング「みんなで考えるまえばしの公共交通」を開催します
(市長)
今年度第2回目のタウンミーティング「みんなで考えるまえばしの公共交通」を、10月4日土曜日午後1時30分から群馬県生涯学習センターで開催します。募集対象や方法については、お配りしたチラシをご確認ください。
公共交通については、年代を問わず市民の皆さんから関心が高いテーマとなっており、今回は前橋工科大学特任教授・福島大学教授の吉田先生の講演のほか、前橋工科大学の学生による発表も予定されています。公共交通というと高齢者の「足」の確保という視点で議論することが多いですが、今回は若い世代が考える公共交通についても共有していきたいと考えています。
また、タウンミーティングだけでなく、会場ではバスやタクシー、パーソナルモビリティの乗車体験、群馬バスアプリの登録サポートなどを行う交通イベントも開催します。様々な世代の方に来ていただき、公共交通について知り、体験し、楽しんでもらいたいと思っています。
多くの皆様に参加していただきたいので、報道の皆様もぜひご協力をお願いします。当日は、ぜひ公共交通に乗って会場に来てみていただけると、また違った視点が得られるのではないでしょうか。
質疑
(1)ラウンドアバウト(環状交差点)を供用開始します【市内初】
(記者)
モニュメントの製作でどのようなところが一番苦労しましたか。
(前橋工科大学 牧野さん)
地域性を絡めた点や、直接的に矢印を配置するのではなく、モニュメントとしてデザイン性を保ちながら、視覚的に進行方向が分かるようにする点に苦労しました。
(記者)
導入の経緯について教えてください。
(道路建設課)
まず変則交差点だったこの場所を改善したいという地元要望があったことから、計画を始めました。交通量がそれほど多くなく、地元の方々の用地取得への理解も得られたことから、この場所にラウンドアバウトを整備することになりました。
(記者)
この交差点は、これまでも事故が多発していたエリアだったという認識でよろしいでしょうか。
(道路建設課)
事故多発地点というわけではありませんが、変則的なY字路になっており、非常に危険な箇所でした。南北にまっすぐ進む道と、南方向に曲がる道の優先関係が分かりづらく、事故の可能性がありました。
(記者)
信号機を設置せずに、ラウンドアバウトを整備する理由はどういうところにあるのでしょうか。
(道路建設課)
信号機の設置は警察の管轄となり、まず費用がかかる点、そして設置できる場所が限られているという事情があります。この交差点は交通量がそれほど多くないため、信号機を設置するほどではないと判断されました。しかし、変則的な形状で危険なため、ラウンドアバウトを整備することになりました。
(記者)
このラウンドアバウトの総整備費用はどれくらいでしょうか。
(道路建設課)
ラウンドアバウト単独の費用は算出していませんが、市道全体での費用については、後ほど調べてお答えします。
※会見終了後回答内容
木瀬中通線の工事費ですが、3か年に分けて工事発注しています。
道路改良工事の工事費は以下のとおりです。
(1)令和4~5年度
工事名:防災・安全交付金(道路) 道路改良工事(道建第8号)
受注業者:稲村建設株式会社
工事費:52,261,000円
(2)令和5~6年度
工事名:防災・安全交付金(道路) 道路改良工事(道建第9号)
受注業者:岩上建設株式会社
工事費:88,803,000円
(3)令和6~7年度
工事名:防災・安全交付金(道路) 道路改良工事(道建第6号)
受注業者:小林工業株式会社
工事費:92,301,000円
(※現在施工中のため設計変更により金額に変動があります。)
(2) まえばしインクルーシブスポーツフェスタ2025を開催します
(記者)
昨年から2年連続でボランティアに参加されているお二人にお伺いします。お二人は昨年、どのようなボランティアに携わったのでしょうか 。
(中学生ボランティア)
・都丸さん
私は、競技用車椅子でコースを一周する体験のサポートをしました。
・吉野さん
私は車椅子バスケを担当し、実際に車椅子に乗ってバスケをする体験のサポートをしました。
(記者)
中学生27名とのことですが、大人を含めて何名くらいが参加されるのでしょうか。
(塩崎実行委員長)
中学生は、自転車で来られる距離にある富士見中学校と南橘中学校にお願いしました。大人のボランティアは、主に「手をつなぐ育成会」の関係者が中心で、約30名が参加します。それに中学生27名を加えた総勢で、みんなでボランティアを楽しんでいます。
(3)新たに『前橋ウィッチーズ』観光PR事業を実施します
(記者)
アニメの放送終了後も、声優さんの来訪をはじめ様々な形で活躍が見られ、前橋をPRしてくれているかと思います。経済効果や市内への誘客の効果は、どのようなものが見られていますか。
(観光政策課)
上毛電気鉄道のラッピング車両に乗車して聖地巡礼をしていただいたり、前橋市コンベンション協会が作成した聖地巡礼マップを手に、中心商店街や大胡地区を巡ってくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。
(記者)
オリジナル音声の放送について確認させてください。会場である前橋百貨フードホールと道の駅まえばし赤城では、それぞれ異なる内容でよろしいでしょうか。
(観光政策課)
百貨フードホールでは、キャラクター1人ひとりが、それぞれのおすすめ観光スポットについて日替わりでお話ししています。道の駅まえばし赤城では、「前橋の魅力って何だろう?」をテーマに、キャラクター5人が会話形式で楽しくおしゃべりをしています。
(記者)
ふるさと納税の返礼品についてお伺いします。前橋ウィッチーズせんべいと甘梅は、それぞれいくら以上の寄付でもらえるのでしょうか。
(広報ブランド戦略課)
老舗三俣せんべいのキャラクター別のせんべいは、寄付額が7,000円以上です。また、大きなせんべいは寄付額13,000円以上です。
赤城フーズの甘梅は、寄付額6,000円以上です。
9月末でポイント終了となりますので、ぜひ皆様のご協力をお願いします。
(4)アーツ前橋企画展「ゴースト 見えないものが見えるとき」を開催します
(記者)
今回の企画展は9月から12月までということで、先日発表された前橋国際芸術祭と同じ期間での開催になるかと思いますが、プレイベント的な位置づけという認識でよろしいでしょうか。
(アーツ前橋)
プレイベントという形で捉えていただいて大丈夫です。
(記者)
今回の出品作家のうち、尾花さんと石倉さんは来年の前橋国際芸術祭にも出品予定と伺っていますが、他にもいらっしゃいますか。
(アーツ前橋)
公表しているのは、今のところ尾花さんと石倉さんだけとなります。
(市長)
国際芸術祭の詳細については、来年6月ごろに全体の発表ができると思います。
(記者)
先ほど国際芸術祭のプレイベントというお話がありましたが、具体的にどのような点がプレイベントという位置づけになるのでしょうか。
(アーツ前橋)
アーツ前橋は、毎年秋に大型の企画展を開催しています。南條氏がディレクターを務める企画展は、「ニューホライズン展」「リキッドスケープ展」に続き、今回が第3弾となります。そして、来年はこの時期に国際芸術祭を開催します。毎年秋に大規模な美術展を開催するという流れの中で、今回の「ゴースト」展をプレイベントと位置づけています。
なお、南條特別館長は、国際芸術祭の実行委員会にアドバイザーとして入っていただく予定です。
(市長)
アーツ前橋では、ここ数年、秋に国際的なテーマで展覧会を開催しており、非常に人気があります。この動きを受けて、民間の方々が中心となり「前橋で芸術祭をやろう」という機運が高まりました。国際芸術祭は、アーツ前橋の企画展の流れを汲んで出てきたものです。
来年秋に開催する国際芸術祭のプレイベントは、今回の「ゴースト」展だけでなく、市内の民間の方々が中心となっている様々なアートの展示会も含まれると考えています。
案件外
「コンパクトなまちづくりを考えるシンポジウム」の開催について
(市長)
前橋市では、人口減少や高齢化、都市のスポンジ化といった課題に対応するため、次世代にも暮らしやすいコンパクトなまちづくりの実現に向けた土地利用のあり方について検討を進めています。この取り組みを多くの人に知っていただき、これからのまちづくりを考えるきっかけにしていただくため、シンポジウムを開催します。
昨年度も開催し、大きな反響がありました。今年は内容をさらに深掘りし、コンパクトなまちづくり施策の効果や都市の質の向上にも着目します。
日程は、10月2日木曜日午後6時から、煥乎堂の5階ホールです。定員163名のため、事前申し込みをお願いします。私も去年参加して非常に有益だと感じたので、ぜひ報道の皆様にもお越しいただけるとありがたいです。
「前橋市都市計画マスタープラン」改定に伴うパブリックコメントの実施について
(市長)
前橋市都市計画マスタープランは、都市計画に関する基本的な方針であり、前橋のまちづくりの最も基本的な考え方となる計画です。前回の改定から5年が経過し、事業の進捗による修正を行うため、今回改定を行うことになりました。
広く多くの皆さんからご意見をいただき、それを反映して計画を策定したいと考えています。交通ネットワークや地域の拠点など、市民の皆さん全員に関わる大切な計画ですので、ぜひ多くのご意見をいただけたらと思います。
実施期間は9月16日から10月15日までです。本市ホームページのほか、市役所や各支所、図書館などで資料を公表します。
その他質疑
(記者)
先日、石破さんが辞任を表明されました。前橋市の地方創生の推進に関連して来訪された方でもありますが、市長の受け止めをお伺いします。
(市長)
辞任そのものについては、政治家としての判断だと思いますので、私からコメントすることはありません。ただ、前橋にも実際に来ていただき、本当に地方創生については人一倍思い入れのある方だったと思っています。
地方がこれからどうなっていくのかは、ほとんど全ての地方にとって大きなテーマです。引き続き、国においては地方創生のあり方についてしっかりと議論していただきたいと思います。
最後に
(市長)
最後に、ここに国勢調査のマスコットキャラクターのぬいぐるみがありますが、いよいよ9月半ばから国勢調査が始まります。全ての世帯が対象となる調査です。インターネット回答が非常に利用しやすくなっており、前回よりも回答しやすいように工夫されています。9月20日から始まりますので、ぜひインターネット回答をご利用いただき、国勢調査にご協力いただきたいと思います。
前回、前橋市はウェブ回答の割合が平均よりも高かったので、今回はさらに利用しやすくなっているということです。
本日の記者会見は以上とさせていただきます。ありがとうございました。
(以上で終了)
この記事に関する
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更新日:2025年10月07日