定例記者会見概要版(令和7年11月7日開催)
令和7年11月7日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和7年11月7日(金曜日)午後2時~午後3時53分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
案件説明
(1)飯塚花笑監督最新作・映画『ブルーボーイ事件』が公開されます
(市長)
本市出身の映画監督であり、前橋PR大使でもあります飯塚花笑監督の映画「ブルーボーイ事件」が11月14日金曜日から全国公開となります。この映画は、1960年代の実在の裁判をもとに、性別適合手術を受けた当事者たちが証言台に立つ姿を描いた社会派の作品です。映画についてはオール群馬ロケということで、すべて県内で撮影されましたが、そのうち約8割が本市で撮影され、水道局や宮城公民館など、私たちが見慣れた風景や建物が数多く登場しております。また、アジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門にも選出されました。本日はブルーボーイ事件おうえん隊の代表である堀込多津子さん、そして監督の飯塚さんにお越しいただいておりますので、詳細についてはお二人からいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(ブルーボーイ事件おうえん隊堀込さん)
この応援隊は、日頃飯塚監督のもとでお芝居のレッスンを受けている仲間たちを中心に結成したボランティア組織です。私も含め仲間たちのほとんどがこの映画に出演しておりますので、ぜひ探してみてください。
また、11月12日から、撮影の舞台裏を映した写真展が市内3箇所で予定されています。3箇所とも別々の写真が掲示されますので、ぜひ全てを巡っていただければありがたいです。
さらに、「ロケ地巡り&トークショー」ということで、11月15日から前橋シネマハウスで公開されますが、翌日16日の最初の10時の上映後の舞台挨拶後に、市内のロケ地を回るツアーがあり、監督と出演されている俳優・真田怜臣さんが皆様と一緒にロケ地を回ります。そして、2回目の14時55分の上映後は、本屋・水紋でトークイベントがあります。こちらは事前の予約が必要となります。
なお、11月14日から16日の3日間は、多くの人に劇場に来ていただきたいということで「劇場をブルーに染めましょう。」という呼びかけをさせていただいています。青の服を着なくても構いません。マフラーやハンカチ、バッグなど、何でも構いませんので青いものを身につけて「私たちはこの『ブルーボーイ事件』を応援していますよ。」という意思表示をして、劇場に足を運んでいただけるとありがたいです。私が着ているのはスタッフTシャツですが、これも楽しみに劇場に運んでいただければと思います。 皆様がこの3日間に映画館に来ていただけるということが、この映画の成功を左右しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(飯塚監督)
この映画は、1965年に実際に起きた裁判事件を元にした映画になっております。1965年と聞くと一昔前の話と思われるかもしれませんが、当時、この裁判では性別適合手術が合法か違法かということが争点となり議論されました。しかし、これは今の議論と全く同じだと考えております。きっとこの映画を見た後に「これはもしかしたら一昔前の話かもしれないけれども、今の時代はどうなのか。」ということを、皆さんすごく深く考えるきっかけになるのではないかと思っております。
「社会派のすごく硬い作品」と思われるかもしれませんが、エンターテイメント作品として、気軽に楽しめるものになっていると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでください。
また、本作の8割程度を前橋市内で撮影を行っており、水道局を警察署に見立てたり、宮城公民館が火葬場になっていたり、他にも県民会館など様々な施設を利用して1965年の世界観を再現しております。
なぜこの前橋市でこの映画を撮影したかと言いますと、私の地元であるということもありますが、今回この映画を通して、前橋には昭和的なレトロなものと新しいものが調和してきれいに残っているという景観の素晴らしい部分があることを、再認識しました。本作を見ていただけると、皆様にとっても前橋の良さを再認識していただけると思います。
さらに、この作品はもう一つ挑戦している部分があり、1965年の性的少数者の話であることから、実際の当事者をキャスティングしています。性同一性障害、現在ではトランスジェンダーという言葉が一般的ですが、そういった当事者が出演し、このような映画の主役をしているということは、日本映画にとって画期的なことだと思います。必ず日本映画史の1ページをめくる作品になるのではないかと考えております。
最後に、本作品を確実にヒットさせたいという思いがあります。この作品を世界中の皆様に見ていただけることによって、この前橋のPRにも必ず繋がるかと思います。ぜひ地元の皆様から応援いただいて、世界中に今後も発信をしていきたいと思います。
(2)『前橋ウィッチーズ』観光PR事業を実施します
(市長)
本市が舞台となっているアニメ「前橋ウィッチーズ」を通じて本市へたくさんの方々にお越しいただいております。心を込めておもてなしをしたいと思います。今回は観光PR事業に関する取り組みを新たに3件報告させていただきます。1つ目は、前橋の天然水「アカギノメグミ」のラベルデザインについて、2つ目はバスの車内放送について、3つ目はふるさと納税のコラボ返礼品の登録についてです。詳細については担当課より報告をさせていただきます。
(観光政策課)
1つ目の取り組みとして、前橋の天然水「アカギノメグミ」のラベルデザインを、「前橋ウィッチーズ」のキャラクターデザインにリニューアルいたしました。また、箱でご購入された場合には、箱にもキャラクターがデザインされております。
販売は本日11月7日金曜日から順次スタートいたします。販売場所は前橋市内を中心とした酒販店やスーパーマーケット、JR前橋駅構内の前橋市物産館「前橋百貨」などの他、市有施設の自動販売機などでも扱っております。また、前橋の天然水「アカギノメグミ」はふるさと納税の返礼品としても登録されておりますので、ぜひページをご覧ください。販売価格はオープン価格となりますので、各店舗でご確認ください。
2つ目はバスの車内放送についてです。市内を運行する6事業者(日本中央バス、永井バス、関越交通バス、上信観光バス、群馬バス、群馬中央バス)の34路線内で「ウィッチーズ」の5人が作品にゆかりのあるバス停を案内いたします。導入は11月14日金曜日からとなります。舞台巡りやイベントの移動ではもちろん、日常の通勤通学でも聞くことができる施策となっていますので、どこで流れるかお楽しみください。
3つ目はふるさと納税コラボレーション返礼品についてです。新たに「あんこもん」の「前橋ウィッチーズおはぎ6種セット」が登録されました。また、すでに登録されております前橋の天然水「アカギノメグミ」はデザイン変更によりコラボ返礼品となります。当該商品をふるさと納税返礼品として希望した寄付者の方には、前橋ウィッチーズオリジナルデザインのお礼状を同封します。
受付は本日11月7日金曜日17時から開始いたします。申し込みが多く在庫が少なくなってしまった場合には、申し込みを一時停止させていただきます。寄付金額については「前橋ウィッチーズおはぎ6種セット」が9千円、「前橋の天然水 アカギノメグミ」が24本入りで8千円、48本入りで1万6千円となります。
その他、昨日11月6日から、文学館の1階展示ブースにて、七夕まつりの土曜日、日曜日の2日間飾りました『ウィッチーズ』の5人の短冊などの展示がスタートいたしましたので、ぜひご覧ください。これからも「前橋ウィッチーズ」を応援してくださる皆様にお楽しみいただける企画を実施してまいります。
(3)前橋刑務所スタディツアー付きふるさと納税返礼品の取り扱いを開始します
(市長)
刑務所の再犯防止への取り組みや社会復帰支援への理解を深めていただくことを目的に、前橋刑務所スタディツアー付きのふるさと納税返礼品の取り扱いを開始します。これまでも前橋刑務所で制作されたゴミ箱などは非常に人気の返礼品でしたが、今回はこの登録返礼品にご寄付をいただいた方を対象にスタディツアーを実施いたします。施設内の見学の他、受刑者の現状や、刑務所職員の業務紹介なども行う予定となっております。施設の見学終了後に返礼品をお渡しさせていただきます。詳細につきましては前橋刑務所の方にご説明をお願いしたいと思います。
(前橋刑務所佐々木法務技官)
返礼品として登録させていただいた商品を紹介させていただきます。まずは木製のゴミ箱になります。すでに返礼品で登録させていただいておりますが、カラーがナチュラルとブラウンの2色になっており、今回の登録品はブラックで、スタディツアーの限定カラーになります。材質は桐材でできており、容量は13Lですが比較的軽く扱いやすいものになっています。また、レジ袋を入れて使われる方も多いと思いますが、レジ袋が上の蓋を被せることによって隠れますので、非常にシンプルでスタイリッシュなデザインになっています。
続いて名刺入れになります。前橋文学館とコラボレーションさせていただいた商品になります。萩原朔太郎という前橋市の詩人が前橋刑務所を詩に詠んでおります。そのような縁があり、文学館からコラボレーション製品として何か作れないかと持ち掛けられたため作ったものになります。表に、萩原朔太郎がデザインした青猫というデザインをスタンプしました。特徴は、文学館らしく、本をイメージしたデザインになっております。革は牛革製でイタリアンレザーのマルゴーを使っており、手縫い縫製で非常に丈夫で長くお使いいただけます。
これらのごみ箱と名刺入れのセットで、寄付額は2万7千円以上が対象となります。
続いて、革製のサコッシュになります。こちらは牛のお腹回りの革を使っておりまして、非常に軽量で柔らかいです。クッション性があり、ビジネスシーンでもノート型のパソコンやタブレットなどを持ち運ぶのに重宝すると思います。上の口も絞ることによって巾着のような形になります。フォーマルからカジュアルなシーンまでお使いいただけるものとなっております。
先ほど紹介させていただいたごみ箱とサコッシュがセットで、寄付額は4万3千円以上が対象となります。
(前橋刑務所玉城上席統括矯正処遇官)
ご紹介させていただいた返礼品については、寄付者に前橋刑務所へ来ていただいて、直接お渡しするというスタイルを取らせていただいております。
来ていただいた時に、スタディツアーという形で、実際に受刑者が刑務所の中で生活している様子をご覧いただいたり、刑務所で働く職員、刑務官に限らず様々な職種の職員の生の声をお届けする機会を設ける予定としております。
刑務所を含めた矯正行政は、これまで一体社会のためにどんな取り組みをしてきたのかというのを発信する機会がなかなかありませんでした。このスタディツアー付きのふるさと納税で、刑務所が受刑者との関わりの中でどんなことをやっているのか、今後どんなことをやろうとしているのか、どんな社会を目指しているのか、というのを直接お伝えできると考えております。
最後に、明日8日土曜日、前橋刑務所で矯正展というイベントがございます。どなたでも自由に来て、楽しんでいただけるお祭りのようなイベントで、刑務所の取り組みの紹介もあるので、ご都合がつく方はぜひ来ていただければと思います。
(4)まえばし景観に関する対話型説明会を開催します
(市長)
前橋の景観に対する理解を深めながら、幅広い世代の景観に対する意見を確認するために対話型の説明会を開催します。本市の景観パネルを展示しながら、市の職員が参加者に個別に説明を行いまして、景観に関するアンケートを実施します。
開催場所は、11月22日土曜日と23日日曜日の2日間は前橋プラザ元気21の2階連絡通路、12月6日土曜日はアクエル前橋2階の高校生学習室で実施します。
景観は本市の魅力を作る重要な要素の一つです。皆様からいただいた意見は、今後景観計画を改定する際の参考にしたいと考えておりますので、多くの皆様の意見をお寄せいただきたいと思います。
(5)クマ対策に係る柿の木伐採奨励金を交付します
(市長)
市内でも10月下旬頃より、クマの目撃情報が連日寄せられており、民家の柿の実が食べられる被害が報告されています。現時点では柿の食害のみですが、クマに出くわした場合には人命に関わる重大な事故につながる可能性が高いことから、クマが柿の木を求め民家に出現することを未然に防ぐことを目的として、柿の木を伐採していただいた場合に奨励金を交付するものです。
交付金額は、柿の木の伐採1本あたり1万円の奨励金を交付し、一世帯あたりの上限は3本となっています。対象地区は大胡、粕川、富士見、田口町、小坂子町、嶺町、金丸町とします。予算額は150万円を予定しています。
受付期間は本日より来年の2月27日まで、農政課で受付を予定しており、予算の範囲内での対応となります。
注意事項ですが、柿の枝の剪定ではなく、伐採であること。柿の実の有無に関わらず、柿の実は取ってしまった場合でも、対象地区内に生えている柿の木を伐採する場合であれば対象になります。伐採前、伐採後の写真の添付が必須となります。周知方法は、市のホームページ、自治会等への回覧を検討してますので、対象地区の皆様、柿の木がお庭にある方は検討していただけたらと思います。
質疑
(1)飯塚花笑監督最新作・映画『ブルーボーイ事件』が公開されます
(記者)
市長はこの映画をご覧になりましたか。
(市長)
まだ見ていないので、公開されたら見に行きたいと思います。
(記者)
今回の映画はLGBTQの当事者を扱っていますが、前橋を中心に撮影されたこの映画に対して期待するところがあれば教えてください。
(市長)
テーマについてはもちろんですが、前橋PR大使の飯塚監督には、市民や子どもたち向けのLGBTQに関するコメントもいただいております。当事者の立場で様々な発信をしていただいているのは、前橋にとっても非常に強みになっていると思います。LGBTQという言葉を聞くようになっても、本当の理解が進んでいるかは、これから社会全体で取り組んでいかなければいけない課題です。前橋からこの映画が発信されるということは、市民の皆さんにもう一つ深く落とし込んでいけるのではないかと期待しております。
(記者)
今回の映画撮影を通して、前橋の良さや再発見したところがありましたか。
(飯塚監督)
1つは、1965年に見えるものをひたすら歩いて、くまなく探し、全国のいろいろなところと比較した時に、前橋には圧倒的に残っていたことが新発見でした。ただ古くて朽ちているのではなく、きれいに昭和の景色として見えるものが残っているというのは、ロケ地としても、また前橋の景観としても非常に魅力的な部分だと思いました。
もう1つは、今回の企画を通して前橋市内の性的少数者の方と会う機会が多くありましたが、若い世代だけでなく、昭和の時代を知っている方々が前橋市内に多くいらっしゃいました。私自身も性的少数者ですので、一人の当事者としてかなり驚きました。昭和のことを語れる方が少なくなっている中で、そのような方が前橋にもいて、生活していらっしゃることに大変衝撃を受けました。
(記者)
おうえん隊になって良かったことを教えてください。
(ブルーボーイ事件おうえん隊堀込さん)
作品の良さを噛みしめられたことです。私たちは現場で撮影している場面を見ていますので、それが繋がった作品全体を見て初めて「こういう話でちゃんと繋がっていくんだな。」というのを感じられたのがとても良かったです。おうえん隊の皆さんは自分の映画だと思っているので、そのように感じられたのは嬉しかったです。
(記者)
当事者キャスティングも1つ大きな特徴ですが、メイン登場の6人の役柄は全員トランスジェンダーの女性ということでしょうか。
(飯塚監督)
その辺りがこの時代を語る上で複雑なのですが、当時、トランスジェンダーという言葉もなく、本人たちのアイデンティティもすごく曖昧でした。ゲイとトランスジェンダー女性の境がない状態だったので、この役を語る上でもトランスジェンダーの女性と言い切っていない部分があります。
(記者)
役者の方もトランスジェンダーだけではないという認識でよろしいでしょうか。
(飯塚監督)
はい。間違いありません。
(記者)
当事者キャスティングの意義について、当事者ではない役者の方が演じるのとの違いを改めて教えていただけますか。
(飯塚監督)
映画の表現の中で一番大きいのは、やはり当事者ではないと想像できない領域があるという点です。例えば、主人公サチというトランスジェンダー女性のキャラクターが、法廷の中でご自身の半生を吐露するという長いセリフのシーンがあります。実際に裁判の撮影を経て、私自身も当事者キャスティングの意義を再認識した部分ですが、セリフに書かれていること以上に、本人が苦労したこと、感じてきたことというのが、セリフという形で決まったものを超えて、重みとして、サブテキストとして付いてくるものがあり、これは当事者ではないとなかなか想像できない領域だと感じました。
(記者)
映画の質としてもかなり上がるということですね。
(飯塚監督)
はい。質として全く違うものになると思います。
(記者)
全国で上映されるということですが、すでに上映が決まっている場所と日時、規模について教えてください。
(飯塚監督)
主に東宝系の劇場をメイン館とし、現在決まっているのが80館程度で、今後100館程度に広がる見込みです。一番のメイン館は、「TOHOシネマズ新宿」になります。全ての都道府県ではないですが、40を超える都道府県で上映する予定となっています。
期間はヒットするかどうかによって変わってきます。11月14日から始まりますので、たくさん入っていただけると3ヶ月以上の上映になるかもしれません。詳しくは「ブルーボーイ事件」の公式ホームページに載っています。
(記者)
この映画の撮影に使われた景色や内容について、今後のシティプロモーションや市の政策にどのように活かすか、ビジョンや考えがあれば教えてください。
(市長)
まずは全国的に大ヒットし、そして前橋のPRにしっかりつなげられたら良いと思っています。テーマはもちろん、前橋でロケをしていただいていること、ロケ地になっているということもあります。それに加えて、映画制作というのが東京などの大都市で行われていると思われがちですが、この映画会社が前橋にあって、監督も前橋にいらっしゃって、前橋を拠点に素晴らしい映画が作ることができる、映画を作る力、映画の仕事、魅力というのもすごく身近なところにあるということを、ぜひ市民の皆さんにも知っていただきたいです。そういう意味では、映画のシーンがこの前橋、群馬県でこれからさらに盛り上がっていけばいいと思いますので、「ブルーボーイ事件」はもちろん、今後の映画制作にも大変期待させていただきたいと思っております。
(記者)
市役所のロビーで写真展を開催するとのことですが、他に市として応援する取り組みはありますか。
(市長)
現状では写真展のみですが、今後はいろいろな場所で展示したり、PRできる機会があれば作っていきたいと思っております。そのためにもロングヒットをぜひ皆さんで盛り上げていただけたらと思います。
(記者)
当事者キャスティングはハードルが高いもので、映画を作る上でも珍しいものなのでしょうか。
(飯塚監督)
本映画のような長編で全国ロードショーされる作品で大々的に行うというのは日本国内だと初の試みとなると思います。これまでトランスジェンダーの俳優たちが活躍できる場所というのは極端に少なかったため、自分の性別や性的思考をオープンにした時点で役が限定されてしまうということがありました。そのため、なかなかキャリアを積み重ねられず、映画は知名度がある人からキャスティングされていく仕組みがある以上、大きな作品で性的少数者が活躍できる場所というのがありませんでした。本映画のような規模で、これだけ大々的に新人であるトランスジェンダーの方々やその周辺のセクシャリティの方々がキャスティングされているというのは、極めて稀となります。
(記者)
性的少数者の方と共生していくという観点で、前橋市として政策的に力を入れたい考えがあれば教えてください。
(市長)
私の公約の中にLGBTQへの理解の促進というのが入っているのですが、具体的な事業としてはまだ実施できていないと思っています。当事者の方としっかりと連携しながら、言葉だけではなくて、しっかりと理解を進めていく、また、共に生きる社会をどうやって作っていくかが大事になってきますので、当事者の皆さんと一緒にできる活動を増やしていきたいと個人的には思っております。
(2)『前橋ウィッチーズ』観光PR事業を実施します
(記者)
前橋の天然水「アカギノメグミ」について販売本数などを教えてください。
(群馬県卸酒販株式会社木島さん)
昨年の実績ですと、2,400から2,500本を単位として2ロット、これを2回生産していましたが、今後受注増が見込まれるので、増産を検討し、できる限り対応させていただきたいと思っております。
(記者)
どうしてこの天然水のラベルをキャラクター入りのデザインにしたのですか。
(観光政策課)
「前橋」の天然水となっており、前橋を代表する物産としてふるさと納税の返礼品にもなっているためです。また、「前橋ウィッチーズ」が今年始まり大変人気なコンテンツとなっており、市内だけでなく市県外の方もファンが多いというところで、前橋の物産をPRさせていただくとともに、前橋のことも少しでも知っていただけたら良いと思ったからです。
(記者)
バスの車内放送について、ゆかりのあるバス停でどんな情報を放送するのか教えてください。
(観光政策課)
現段階で10スポットとあと終点時に流れるようになっており、内容はバス停の案内と作品にゆかりがあることがらで、そのキャラクターらしい内容の音声となっております。
(市長)
「アカギノメグミ」については今のデザインを続けようか、ペットボトルのサイズを変更しようかなど、今後どのようにするかを考えていました。そのタイミングで、「前橋ウィッチーズ」のPRも兼ねて新しいラベルデザインを作るのも良いのではないか、ということで今進んでいます。また、アニメツーリズムを行っている先行他自治体を見ても、ドリンクのラベルを活用しているところも非常に多いですし、外から人が来た時には水を配る機会も非常に多くあるので、いろいろな方に手に取ってもらって知ってもらえるツールになると期待しています。
(3)前橋刑務所スタディツアー付きふるさと納税返礼品の取り扱いを開始します
(記者)
前橋刑務所関連の物を扱うふるさと納税返礼品というのは市として初めてでしょうか。
(市長)
今までもこのゴミ箱等、作った製品についてはふるさと納税の返礼品として登録されており、非常に人気のある返礼品となっていました。今回はスタディツアーが付いているという形が新たな取り組みということになります。
(記者)
普段はスタディツアーのような形で一般の人が入って、刑務官の皆さんから説明を受ける機会はそもそもはあるのでしょうか。
(前橋刑務所玉城上席統括矯正処遇官)
先ほど紹介した矯正展で所内の見学がありますが、矯正展は年に一度のイベントになります。その他に、事前に申し込みをしていただいて、参観という形で、実際に受刑者が刑務所の中で過ごしている様子を見る機会は設けています。
(市長)
前橋刑務所は前橋市民にとって非常に馴染みの深い、前橋の風景の一つとなっている、私たちにとってもランドマークの一つであります。今回はふるさと納税ということで、是非、市外の方、県外の方に前橋刑務所の魅力も知っていただけたらと思いますので、皆さんに興味を持っていただけたらと思います。
(4)まえばし景観に関する対話型説明会を開催します
※質疑なし
(5)クマ対策に係る柿の木伐採奨励金を交付します
(記者)
伐採前後の写真の確認が必要ということですが、どういった形式で具体的に証明をするのかを教えてください。
(農政課)
写真添付の場合、基本は紙で、例えばスマホで撮った写真を印刷し添付し、そこに日付を書いていただきます。また、伐採前と伐採後のできれば同じ角度から撮った写真を添付していただきたいと考えています。
(記者)
どこに提出するのでしょうか。
(農政課)
今のところは農政課へ提出と考えています。ただ、各支所、市民サービスセンターがありますので、市民の方がそちらへ持ってきていただければ、そこから農政課へ使送という形で届けていただくこともできます。
(記者)
現地確認をしないということでよろしいでしょうか。
(農政課)
必要に応じて現地を確認したり、所有者の方と連絡を取って確認をさせていただく場合があると考えています。
(記者)
どのような財源を当てるか教えてください。
(農政課)
緊急対策ということで、予備費での対応となります。
(記者)
受付期間の2月27日までというのは、27日までに伐採した場合なのか、27日までに届けられた場合なのか、教えてください。
(農政課)
2月27日までに届け出ていただければ、受付をするということになります。例えば、27日に切って、その日に届けていただければ対象になります。
(記者)
参考にした他の自治体の事例はありますか。また、罠は何箇所に設置されていますか。
(農政課)
10月下旬から前橋市内でもクマの目撃情報があり、その多くが柿の実を狙ったクマの出没だということで、この柿の木伐採の奨励金事業を考えていた最中、先日、中之条町でも伐採の補助金という形で実施しているという記事が出ました。
罠については、富士見町山口と田口町に2箇所に罠を設置しています。
(記者)
その2箇所というのは罠を2つ設置したという理解でよろしいですか。
(農政課)
はい。富士見町山口に1箇所、田口町に1箇所で、合計2つになります。
(記者)
対象地区が市の北部ということですが、この辺りがクマの生息エリアと捉えてよろしいでしょうか。
(農政課)
生息エリアというよりは、近年の目撃があった場所を含んでいる地区という理解をしていただければと思います。
(記者)
農家の方など自力で伐採される方もいらっしゃると思ういますが、自分で切ってしまった後に事後報告という形での窓口への申請でも良いのでしょうか。
(農政課)
今日から申請を受け付けておりますので、今日以降の伐採であれば対応とさせていただきます。
(記者)
過去にもこのような奨励金の交付や補助金のような対策を行ったことはありますか。
(農政課)
今回が初めてです。
(市長)
農家の方がご自身で伐採する際にも、切る前の写真も撮っていただいて、前と後の写真だけ残しておいていただけたらと思います。
(記者)
4箇所の目撃エリアということですが、なぜこの箇所に目撃が続いているのか、生息状況や、どこから来ているのかなどの分析があれば教えてください。
(農政課)
赤城山全般にツキノワグマが生息しているというのはご承知のとおりかと思います。やはり山の上に餌がないという話もよく聞きますので、柿の木がいわゆる誘引物となり、山を下りて庭の柿を狙ってくるクマがいると感じていましたので、この事業を立案しました。
(記者)
目撃情報は何件ありましたか。
(農政課)
目撃情報のほか、糞があったり、木に爪痕があったりというような情報は、今年に入って11月5日現在で31件寄せられております。ただ、見間違いの情報も入っているかもしれませんのでご了承ください。
(記者)
予算額150万円の根拠、どういう想定を踏まえて150万円にしましたか。
(農政課)
どのぐらいの申請があるかは不透明なところもありますので、基本的には、一世帯3本まで、50世帯を想定し、150万円という金額を設定させていただきました。
(記者)
支払い方法について教えてください。
(農政課)
口座振込の予定です。
(記者)
市の職員が伐採に出向くのではなく、あくまでご自身やご自身の周りの人が伐採して、その前後の写真を提出するという流れですか。
(農政課)
自ら伐採する方、親戚の方や業者に頼んで伐採をする方、様々いらっしゃると思いますので、切り方については柔軟に対応させていただきたいと思っております。
(記者)
写真のとおり、柿の木近くで目撃されているクマの情報が相次いでいるのでしょうか。
(農政課)
クマが柿の実を食べて糞をしている、柿の木を登って実を食べている、というような状況が写真から分かると思います。
(市長)
柿の木に登っているクマ、その柿の木の下にいるクマという目撃もされています。伐採するしないというのもありますが、柿などの食べ物があると、クマが来てしまう、そういった状況にあるということの啓発も含めて、この事業についてぜひ広く周知していただけるとありがたいと思っております。
伐採はしたくない方も、せめて実を取っていただくとか、少し枝を落としていただくとか、そういった対策を取っていただくことで、集落にクマを寄せつけない対策につながると思っております。
案件外
(記者)
昨日、前橋市民と小川市長の公開対話集会のプレスリリースがありました。まえばしCITYエフエムの主催で開催するということですが、開催に至った経緯を教えてください。
(市長)
前回の定例記者会見の時に市民との対話集会を開催したいとお伝えをさせていただきました。開催方法につきましては、私自身や後援会の主催であると、広く多くの方に来ていただくのは難しいということで、市での開催を検討したいとお答えさせていただきました。その後、市で開催する方法も模索しましたが、市で実施しても私が市のトップであるので公平性を保てないという意見もあり、第三者的な他団体や報道機関に開催をしていただくのが良いのではないかということで、他のメディアにも相談させていただきましたが、最終的には、まえばしCITYエフエムが報道機関としての中立的な立場で透明性を持って開催をしていただけることになりまして、昨日、まえばしCITYエフエムからプレスリリースをしていただきました。
(記者)
市長側から働きかけて、開催してもらえないか打診をしたのでしょうか。
(市長)
最終的にまえばしCITYエフエムに受けていただきましたが、報道機関を含めて他の団体にも中立的に開催をしていただくことはできないかと声をかけさせていただきました。
(記者)
市長として特に訴えたいことや市民の方から聞いてみたいことがあれば教えてください。
(市長)
まず、市民の方から今回の一連の件について説明を聞きたいという声もありますし、既にお示しした私の進退に関する結論、今後も公約の実現に向けてしっかりと進めていきたいという思いについて、記者会見の場や個別には伝えていますが、私から広い場で直接市民の方にお伝えさせていただきたいです。また、市民の方からも、今思っている不安や今後について、例えば「こういう政策を進めてもらいたい。」など、幅広い意見を聞かせていただきたいと思っております。
(記者)
市民の方から意見をもらった上で進退について再度考えるようにという声もありますが、市民の声を聞いて、進退の考えを変えることはありますか。
(市長)
どのような意見が出るか現状では分からないので確答はできませんが、連日、外でいろいろな方のお話を聞かせていただく中で、信頼回復に向けて何が必要なのか、今後どのような政策を進めて欲しいかなどについてお声をいただいております。そのような皆さんが一番問題と思っていることとその解決方法について考えていく機会にできたらと思っています。
(記者)
基本的に市長の発言は公文書として残されると思うのですが、音声や動画、議事録などは公文書として残す意向はありますか。
(市長)
記録として残す必要があるとは思いますが、市の主催ではないので公文書としての扱いになるかどうかは確認したいと思います。
(記者)
このまえばしCITYエフエム主催の対話集会以外の他に対話の場を設ける予定はありますか。
(市長)
300人程度の規模になりますと、このまえばしCITYエフエム主催の2回ということになると思います。それ以外ですと、個別に話を聞きたいとの依頼があれば行く機会もあるかもしれませんが、公平な立場で話を聞く機会を作ること自体が難しいので、大きな会ですとこの2回になると考えております。
(記者)
市は今後主催する予定はないのでしょうか。
(市長)
この件のテーマに絞った会は検討していません。
(記者)
公文書のような市の記録に残らないものになってしまうと思いますが、その点はどのように市長として考えていますか。
(市長)
まえばしCITYエフエムが公開で開催しますので、広く市民の方々に知っていただける機会にはなるため、情報の公開という部分は担保ができると思っております。
(記者)
市がまえばしCITYエフエムの株を持っているなど、資本の関わりがあるかについて確認させてください。
(市長)
すぐに分からないので、後ほど確認して回答します。
(記者)
まえばしCITYエフエムですと受信範囲が前橋付近に限られると思いますが、例えば動画投稿サイトで生配信するなどの考えはありますか。
(市長)
メディアの皆さんも当日たくさん来ていただいて、それぞれの媒体で広く報じていただけるとありがたいと思っております。
(記者)
市民の方と対話をすることで、何を皆さんが一番問題だと思っているのかを考えていきたいとおっしゃっていましたが、現時点で一連の問題に関して市民は何を問題視していると思いますか。
(市長)
市民の皆さんそれぞれだと思っております。皆さん思っていることは違いますし、ご意見もそれぞれ違うと感じております。
(記者)
公務は再開されましたが、一部はまだ行っていない、または代理出席になっている公務もあると思います。
(市長)
一部は先方との調整によって欠席をしているものもあります。マスメディアの状況に対して少し不安を感じていたり、私が外に出ている現状がまだ分からないので見合わせをしたいというところが多いと思います。SNSの発信も少しずつ戻しておりますので、通常通り公務を行っている姿が分かってくれば、皆さんの捉え方も変わってくると思っています。全てがすぐに元通りにはなりませんが、徐々に通常の状況を取り戻していると思っております。
(記者)
対話集会の開催を何団体ぐらいに打診されたのでしょうか。
(市長)
3つ程度の団体に聞いていただきました。
(記者)
メディアでしょうか。
(市長)
メディアとそれ以外です。
(記者)
他は断られたということですか。
(市長)
そうです。
(記者)
開催に際して会場費などの費用もかかると思いますが、どこから支出されるのでしょうか。
(市長)
まえばしCITYエフエムで負担をしていただく予定になっています。
(記者)
全額ですか。
(市長)
はい。
(記者)
まえばしCITYエフエムが費用負担してまで開催する理由は伺っていますか。
(市長)
コミュニティFMとして市民の皆さんの声を届ける機会を作っていきたいと伺っております。
(記者)
費用がどれくらいになるか伺っていますか。
(市長)
会場費は20万円程度かと思いますが、放送にかかる費用は分かりません。
(記者)
どのような形式で意見を伺うのでしょうか。
(市長)
通常のタウンミーティングと同様に、会場の皆さんに発言をしていただいて、それぞれの意見を聞いて私が答えていくという形式になります。
(記者)
時間内で発言できる方は限られると思いますが、アンケートなどそれ以外の方法を検討されていますか。発言ができない方の意見をどのように聴取するのでしょか。
(市長)
当日の状況で、もし質問が止まらないようであれば延長も考えています。ただ、重複する質問等についてはご遠慮いただく可能性もあると思っております。
(記者)
市議会から再考ということで出直し選挙などの話もありましたが、対話集会を開いたことで理解を得られたかどうかについては、どのように判断されて議会に伝えるつもりなのか、例えば、開催したことで議会へ理解を求める形にするのか、それとも市民から理解を得られたことを示す何か方法があるのか教えてください。
(市長)
対話集会も市民に納得してもらえるかどうかの意見を聞く場の一つと思っていますが、日々の公務等を通じても、市政を停滞させずに進めていくということ、市民の皆さんの信頼回復に取り組んでいくということ、そのようなところも含めて総合的に市政が進んでいけているのかどうかをお伝えしていきたいと思っています。
(記者)
複数の団体に声かけを行ったということですが、どのように選ばれたのか、判断基準を教えてください。
(市長)
大きな団体に声をかけさせていただきました。
(記者)
市内の地元に密着する団体ということですか。 その中で、なぜまえばしCITYエフエムになったのでしょうか。
(市長)
声をかけた他団体からは、開催の協力はしたいが、場のセッティングをどうしたらいいか分からない、コンサルタントを入れる必要があるのではないか、時間も費用もかかってしまうので難しい、などの理由でお断りいただいたと思っております。
(記者)
まえばしCITYエフエムが中立的な立場だということも選定理由の一つだったのでしょうか。
(市長)
報道機関であれば、おそらく民間の他の団体よりも中立性は保たれると思っています。
(記者)
この集会が市民への信頼回復の場の一つとなると考えていますか。
(市長)
はい。まずは説明責任を果たすというところと、皆さんの疑問にしっかりと丁寧に答えていくというところでは、信頼回復にも繋がるものと思っておりますが、形だけでそれで信頼回復ができたということではないと思いますので、当日はしっかりと皆さんのご意見を伺いたいと思います。
(記者)
前橋市民限定とありますが、市民かどうかをどうやって確認するのでしょうか。
(市長)
事前の申し込みの段階で、名前と住所を伺うような方法だと伺っております。
(記者)
特に免許証などの提示を求めないということですか。
(市長)
そうだと思います。
(記者)
いつから申し込みができるのでしょうか。
(市長)
投げ込みの中ではこの定例記者会見の後ということですので、この後速やかにだと思います。
(記者)
300人という大規模の対話集会にした理由を教えてください。
(市長)
実際どのぐらいの方が応募していただけるのか、来ていただけるのかというのは申し込みを見ないと分かりませんが、小規模だと参加ができない方もいらっしゃると思いまして、できるだけ多くの方に参加していただけるような場所を選んでいただきました。
(記者)
これだけ大きいと対話になるのかという面もあると思いますが、どのようにお考えでしょうか。
(市長)
小規模だと少数の意見しか聞けないということになってしまうので、できるだけ多くの皆さんが自由に発言できる機会を作っていきたいということで、今回は大規模な集会を設定しました。
(記者)
別で11月23日にも市民集会があるという情報がありましたが、こちらには市長は参加されますか。
(市長)
私の方では存じ上げておりません。
(記者)
先月の議会から申し入れ書に対して回答するのでしょうか。今後の市長の対応を教えてください。
(市長)
議会の皆さんからの申し入れ書には、市政が停滞しているのではないか、市民が納得いかないのではないか、という記載がありますので、私の方ではしっかりと市政を停滞させずに進めていくとともに、市民の皆さんに納得していただけるようにしっかりと日々対話をして、ご意見を伺って信頼回復に取り組んでいるところです。
(記者)
回答する予定はありますか。
(市長)
現状ではいつどういう回答をするかは検討しておりません。
(記者)
複数の団体に打診したということですが、大規模での開催をお願いしたのでしょうか。
(市長)
その通りです。
(市長)
補足ですが、先ほどのまえばしCITYエフエムと市との関係について、資本金等の支出はありません。スタジオについて有料で貸している状況です。
(記者)
対話集会を開く目的については、基本的には市長の今の続投の意向を市民に理解してもらうための集会ということでよろしいでしょうか。
(市長)
まずは説明責任を果たしたいということと、併せて私のその判断についてもお伝えをしたいということになります。その上で市民の皆さんのご意見を伺いたいです。
(記者)
仮に意見として辞職する声が多い場合、進退を改めて考えるということにつながりますか。
(市長)
いろいろな意見をしっかり聞かせていただきたいと思いますが、辞職についてもなぜそう思うのかというところをしっかり伺って、いろいろと会話ができたら良いと思っております。
(記者)
この対話集会で進退について考え直すのではなく、自身の判断について改めて考える機会は、11月末の議会、可能性としては議会が辞職勧告を出すなど、そのような段階にならないと改めて考え直すということはないということですか。
(市長)
この対話集会も考える要素の一つだと思いますが、毎日の動いている状況の中で、どのような結論が良いのかということを日々検討しています。
(記者)
説明責任を果たすということですが、何に対する説明を行う予定なのでしょうか。
(市長)
今回の一連の報道に関する件につきましては、このような定例記者会見の場や議会の皆様にはお伝えはしていますが、直接市民の方にお話することがなかったので、一連の報道に関することについてしっかりとお伝えをしたいと思っています。
(記者)
これまでの議会やメディアの前で説明した以上のことを説明されるのでしょうか。
(市長)
全て説明しているので、説明する内容については重複する内容になると思います。
(記者)
X(旧ツイッター)など、市長個人のSNSを再開し、寄せられたコメントに対して返信をされていますが、その理由を教えてください。
(市長)
まずはしっかりと批判の声も含めて受け止めたいということで、賛同していただいている方だけではなくて、批判をしていただいている方、誹謗中傷に近いようなコメントにつきましても、最初の1回については全て回答をさせていただきました。
(記者)
回答は市長自ら行ったのでしょうか。
(市長)
はい。全て私が自分で行っています。
(記者)
X以外の運用しているFacebookやInstagramを含めて全て市長が行っているのでしょうか。
(市長)
はい。
(記者)
対話集会で挙手での質問以外には意見聴取の方法は検討されていないということですが、かなりの人数の方が集まるのに発言できない方の意見も含めて伺うことをしないのはなぜでしょうか。
(市長)
できるだけ直接会話をしたいというのが一番の理由です。個別のやり取り、例えば質問をいただいて返事をするということであれば、対話集会の場でなくてもできると思いまして、その場ではできるだけ直接お話を聞いてお答えをしたいと思っています。
(記者)
声を出せなかった方には意見を伝える他の機会を設ける予定はないのでしょうか。
(市長)
当日の対話集会の状況がどうなるか今の段階では分かりませんので、もし挙手がたくさん上がって、違う質問でたくさん発言がしたいということであれば、別の機会を作ることも検討しなければいけないと思っていますが、現状ではどのぐらいの方が来て手を上げていただけるかがまだ分からないので、仮定の設定は難しいと思っています。タウンミーティングなどでは参加者全員が手を上げていませんので、実際にどのぐらいの方が手を上げて発言をするのか、重複しない発言がどのぐらいあるのかは、当日状況によると思っています。
(記者)
まえばしCITYエフエムが全額負担するということですが、数百人規模のスタッフの手配などの費用も全て負担するのでしょうか。
(市長)
はい。まえばしCITYエフエムがボランティアを募るなどして、当日のスタッフを確保すると伺っております。
(記者)
市や市長個人が費用負担することは一切無いということでよろしいですか。
(市長)
はい。その予定で進めております。
(記者)
まえばしCITYエフエムと前橋市は設立の段階においても何らかの関係は無かったのでしょうか。また、今回の対話集会に市の職員が何かに携わることは予定されていますか。
(市長)
設立段階の関係性については後ほど確認し、回答します。また、対話集会には、市の職員は特に関わらない予定だと伺っております。
(記者)
11日に開催予定の特別職報酬等審議会の件について、当初は最初の写真撮影の後、退出していただくことになっていたかと思いますが、公開されているもので、市民の方も抽選で入ることができる環境だったと思いますが、どうしてそのような対応をされたのでしょうか。また、判断を変えて、市政記者クラブの各報道機関から記者1人は入れる対応になりましたが、判断を変更された理由を教えてください。
(職員課)
当初は会場が狭いため、会場の秩序維持と、カメラやムービー等の報道関係者がいらっしゃると、委員が発言しにくいなどの事態が起こるのを避けるため、冒頭の写真撮影のみを検討しました。その後、報道関係者と調整させていただく中で、ご意見を踏まえ考えを変更しました。ただ、会場が狭いため、各社1名でお願いしました。
(記者)
過去にも特別職報酬等審議会は開催されたことがあると思いますが、その際はどのような対応をされたのでしょうか。対応の基準はこの審議会に関してありますか。
(職員課)
審議会等の会議の公開に関する要領に基づいて行っており、以前はこれほどの関心を集める状況ではありませんでしたので、今回は傍聴者のくじ引きも予定しているところです。また、今回、会場は急遽決定したため、収容人数の制限を考慮し、このような対応としました。
(記者)
対話集会について、市長の個人判断に起因する今回の問題の対応に、なぜ私費を出さないのかを教えてください。
(市長)
私が費用を負担すると、偏っていると見られてしまうためです。また、まえばしCITYエフエムが報道の立場から透明性を持って開催していることを示すためにも、費用について同社で負担し実施していただけると伺っています。
(記者)
ご自身や市が負担すると公平性の点で疑念を持たれるということですが、偏りを心配する意味を詳しく教えてください。
(市長)
私が費用負担して開催していただくことになると、私が主催しているのと同じに受け取られてしまいます。そうではなく、報道の立場で公平な会を開催したいということで、今回は開催していただけることになりました。
(記者)
市民誰もが意見を言いやすい環境の確保も含まれますか。
(市長)
もちろんです。市民の方であれば誰でも参加できますし、当日は公開放送もしていただけるということなので、多くの人に聞いていただける場になると思っています。
(市長)
また補足ですが、まえばしCITYエフエムは設立当初から現在まで民間資本で運営されており、市との資金関係はありません。市との関係は、スタジオの場所を有料で貸していることと、市政情報を委託して有料で放送しているところになります。
(記者)
対話集会について、開催資金などの負担は、まえばしCITYエフエムから打診があったのですか。
(市長)
打ち合わせをする中で費用負担についての話になり、私が負担する方法もありますかと話をしましたが、そこは出さない方が良いだろうということで、まえばしCITYエフエムが負担をすることになりました。
(記者)
まえばしCITYエフエムの代表者などが、市長の支援者などの個人的な関係はありますか。
(市長)
そのような関係はございません。
(記者)
公務を再開されて、通常を徐々に取り戻しているというお話でしたが、それは出た公務のどのような部分で感じたのでしょうか。
(市長)
市民の皆さんの反応を最も気にしているところですが、皆さんがいろいろと意見を伝えてくれたり、地域課題について具体的な要望をいただいたりと、市民の皆さんと円滑な対話ができている点から、通常の状況を取り戻しつつあると感じています。
(記者)
イベントの冒頭などで市長からの挨拶というシーンも多くありますが、その中で申し訳ないという発言もありました。これは市長として何を謝ったのか、何について申し訳ないという発言をしたのでしょうか。
(市長)
基本的には、皆さんに対して心配や不安を与えてしまったことに対し、申し訳なかったとお伝えしています。
(記者)
今週水曜日に前橋市の防災関連のシェイクアウト訓練があり、まえばしラジオでも放送があったと思いますが、まえばしCITYエフエムへ業務委託したのでしょうか。
(市長)
後ほど確認し、改めて回答いたします。
※(回答)シェイクアウト訓練についての業務委託はない。ただし、当訓練に用いるJアラートの放送については委託して実施している。
(記者)
この対話集会はいつ頃から開催に向けて動いていたのでしょうか。
(市長)
前回の定例記者会見を過ぎてから、やり方等も含めて検討していました。
(記者)
参加費が無料で、FMで公開生放送を予定しているということでしょうか。
(市長)
はい。その通りです。
(記者)
14日、15日の対話集会には小川市長と帯同する職員も特にいないのでしょうか。
(市長)
はい。予定していません。
(記者)
副市長なども市長と一緒に参加しないのですか。
(市長)
仕事としての参加は全く検討していません。個人的に職員でも話が聞きたい、参加したいということであれば参加していただいても良いと思いますが、業務としての随行や同行は検討していません。
(記者)
市長の立場としてこの対話集会に参加し説明を行いますが、この対話集会は市長としての業務に当たるか当たらないかについてどう考えますか。
(市長)
基本的には、市の仕事とは切り離し、私の個人的な活動になると捉えています。
(記者)
情報公開は政策過程をオープンにするために行政が記録を残すことに基本的にはなっていると思います。市長が今後の市長としての活動、職務を行う上で、この対話集会で寄せられた意見を参考にするのであれば、市長としての政策過程に影響する集会になると思います。そうであれば、行政文書として音声記録やご自身で議事録などの概要を残しておくべきだと思いますが、どう考えますか。
(市長)
政務活動の記録として私自身で作成・保管するつもりです。公文書として残すべきかどうかについては再度確認させていただきます。また、対話集会を経て私の政治方針が変わる、政策が変わるということがあれば、記者会見やいろいろな場所で伝えていきたいと思います。
(記者)
この対話集会は公務か政務かで言えば、政務に当たるという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
はい。
(記者)
市政は停滞していると認識されていますか。
(市長)
この質問については、以前から市の業務をしっかりと進めているとお話をさせていただきました。市政運営自体は停滞させておらず、対外的な公務の欠席によって生じた市民の皆さんの不安解消に向けて取り組んでいるところです。
(記者)
現在でも市政は停滞していないと認識していますか。
(市長)
はい。市政は停滞させておらず、しっかりと前に進めております。
(記者)
今後も同様の会を開催する場合、政務として扱う方針ですか。
(市長)
14日、15日の対話集会は、市が主催ではないことと、私の個人的な問題に関するテーマであることから、政務として捉えています。
(記者)
政務活動の場でも秘書などがスタッフとして随行するケースもありますが、そのような方々もいらっしゃらないのですか。
(市長)
先ほどの費用の件と同様に、特定の支援者の集会と誤解されるのを避けるため、まえばしCITYエフエムがボランティアを集めて開催すると伺っております。
(記者)
幅広い市民の声を複数回にわたり聞いていきたいと以前おっしゃっていました。前橋市民は30万を超えていますが、今回の対話集会の他に、市民の意見を汲み取っていく場を考えていませんか。
(市長)
14日、15日の開催結果や市民の皆さんの反応をみて、今後さらに開催の必要があれば追加開催も検討します。対話集会だけではなく、日々、各地域に出向いて市民の皆さんの声も聞いております。いろいろな機会を捉えて市民の皆さんの声は聞いているという状況です。
(記者)
タウンミーティングでこのテーマを扱うことは難しいと考えますか。
(市長)
タウンミーティングのテーマとしてこのテーマを扱うのは難しいということで、今回は市の主催ではなくて、別の機関の主催ということになっております。
(記者)
タウンミーティングを再開した場合、仮にこのテーマの質問が出た場合はお答えいただけますか。
(市長)
当然回答することになると思います。ただ、タウンミーティングは、今年度、テーマに沿って開催していますので、基本的にはテーマごとのタウンミーティングの中で、質問が出ればということになります。
(記者)
市からの有償の貸し出しや委託関係がある中で、まえばしCITYエフエムが真に第三者・中立的と言えるのか、見解を教えていただけますでしょうか。
(市長)
市が主催するよりも報道機関が主催する方がより公平性が保たれるという判断です。今回は報道機関に何社か声をかけさせていただいて、最終的にまえばしCITYエフエムが受けてくれたという状況になっております。まえばしCITYエフエムだけに頼んだのではありませんが、いろいろな事情で最終的に受けていただいた報道機関というこです。
(記者)
市内にある報道機関だから中立性が担保できると考えたのですか。
(市長)
基本的に報道機関は全て中立な立場で報道していただいていると思っていますので、どの機関であっても、どの新聞社であっても、メディアであっても中立で行っていただいていると思っています。
(以上で終了)
この記事に関する
お問い合わせ先
未来創造部 広報ブランド戦略課
電話:027-898-6642 ファクス:027-224-1288
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから












更新日:2025年11月17日