風水害、地震等による長時間停電を踏まえた防火対策の徹底について
注意事項
風水害や地震等の災害が発生すると、長時間停電が発生することが懸念され、停電が長期化すると建物に設置されている消防用設備等が有効に機能しなくなるおそれがあります。
また、停電時や停電復旧後に身の回りの電気設備や機器等に思わぬ影響が出る可能性がありますので、防火対策や事故防止のために次の点に注意してください。
1 消防用設備等が作動しない場合に備えた対応
(1)消火設備
消火器、簡易消火器具等の設置場所及び使用方法を再確認してください。不活性ガス消火設備などの消火設備は、手動による操作方法を再確認してください。
(2)警報設備
関係者や警備員等による巡回を行い、こんろなど火気使用器具の火元の警戒を入念に行って火災の早期発見を図るとともに、警報設備の設置範囲内への連絡、周知体制を確保してください。
(3)避難設備
関係者等による避難誘導体制及び避難経路を再確認してください。
2 非常電源の機能確保
消防用設備等の非常電源として自家発電設備を用いている場合は、必要な燃料の確保に努め、常用電源復旧後は直ちに運転を停止させ、燃料の補給や点検を実施し火災時の機能に支障がないよう確認してください。
3 危険物施設等の安全対策
(1)保安管理
危険物施設が停電となった場合の対処方法について再確認をしてください。また、施設や設備に異常が発生していないことを巡回等で確認してください。
(2)自家発電設備の点検及び試運転
自家発電設備の稼働に備えた点検や試運転を行う場合は、サービスタンク、配管等の損傷、漏油等が発生していないことを確認してください。
(3)プラント等における安全対策
停電等により、制御系統の機能停止や冷却機能の停止に伴う反応抑制不能などにより、異常反応、異常重合、異常分解等から爆発を誘発し、他の施設も停止する危険があります。制御電源を確保するとともに、プラント等の緊急停止などに係る手順について再確認してください。
4 火気管理の徹底
火気の使用は十分に注意して行うなど、火災の発生防止に努め、電気こんろや電子レンジ等の電気機器の使用中に停電した際には、スイッチを切ってコンセントから外し、停電復旧後には異常がないか確認し、通電火災に留意してください。
5 119番通報体制の確保
IP電話やファクス機能付き電話機では、停電により使用不能となるものがあるため、予め確認を行い確実な119番通報体制を確保してください。
6 避難経路等の確保
停電時、電気錠が設けられた扉や自動ドアなどが機能を失って通行不能となっているおそれがあることから、避難経路又は消防隊進入経路を確認し、通行ができるよう対策を講じてください。
7 停電時におけるエレベーターや遊具等の使用制限
停電時に停止する、電気を動力とするエレベーターや遊具等については、計画停電などにより停電が発生する可能性が高い場合には予め使用を制限してください。
お問い合わせ、ご相談は消防局予防課または最寄りの消防署地域安全係へ
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消防局 予防課 予防調査係
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更新日:2019年02月26日