令和元年度第1回公立大学法人評価委員会

審議会名

公立大学法人評価委員会

会議名

令和元年度第1回公立大学法人評価委員会

日時

令和元年7月25日(木曜日)12時55分~14時25分

場所

前橋市議会棟庁舎3階第二委員会室

出席者

委員:花泉委員長、梶委員、小池委員、後藤委員、富山委員、星野委員

前橋市:根岸総務部長、小坂行政管理課長ほか
公立大学法人前橋工科大学:星学長、新井事務局長、藤井総務課長、猪俣学務課長ほか

議題

(1) 平成30年度決算に関する報告について
(2) 地方独立行政法人法に基づく前橋工科大学に係る手続きについて
(3) 平成30年度及び第1期中期目標期間における業務実績評価の考え方について
(4) 平成30年度及び第1期中期目標期間における業務実績に関する報告について

配布資料

会議の内容

(1) 平成30年度決算に関する報告について

特になし

(2) 地方独立行政法人法に基づく前橋工科大学に係る手続きについて

特になし

(3) 平成30年度及び第1期中期目標期間における業務実績評価の考え方について

特になし

(4) 平成30年度及び第1期中期目標期間における業務実績に関する報告について

〔中期計画No.3、年度計画 No.3〕

  • 社会人の受け入れについて、2つの考えが交錯して書かれている印象を受けた。大学としてどういう方向で進みたいと考えているのか。(委員長)
    →市からの措置があり、夜間を廃止する方向性で検討をしている。(大学)
  • 市からの指示と大学の組織との関係性と、大学の意思決定のプロセスを教えてほしい。(委員長)
    →市から措置を受けた、学科の再編と夜間の廃止に関しては、大学の学内に専門部会を設け、検討をしている。また、学外の意見を聞くために懇話会を設け、学識経験のある方等からの意見を受け、決定していく。(大学)
    →理事会が大学の最高の意思決定機関であると思うが、市との関わりはどうであるか。(委員長)
    →市の指示を踏まえ学内で検討し、最終的には理事会で諮り、決定する。(大学)

 

  • これまで大学は単年度ごとに自己評価をしている。6年間の評価は今回初めてであるが、どういう考えで6年間を総括して自己評価したのか。(委員)
    →6年間の業務実績の積み上げをトータルで見て、中期計画を実施できたかという観点で自己評価している。(大学)
    →評価委員会では、大学の6年間の自己評価の妥当性も評価するため、過去5年間の自己評価が見える形でないと検討のしようがない。何等かの形で示してほしい。(委員)
    →平成25年度から平成30年度の自己評価がわかる資料を作成し、後日配布したい。(市)

 

〔中期計画No.2、年度計画 No.2〕

  • オープンキャンパスの参加者が増えており、いい企画をしたと思う。学生募集活動を強化する目的として、オープンキャンパスの参加者のうち受験した数は把握しているか。(委員)
    →受験した数と入学した数は、オープンキャンパスから繋げて把握している。数字は改めて示したい。(大学)
    →年度ごとの割合を把握しているか。(委員)
    →システム導入してからのため、平成30年度から把握をし、分析を始めた。(大学)
    →オープンキャンパスが成功したかどうかは受験した率だと思うため、今後も把握しておくべきである。(委員)


〔中期計画No.40、年度計画No.37〕

  • 議題(1)の決算の報告で、添削支援業務費用が58万円だったと報告を受けた。添削を受けた件数、採択された件数、獲得した間接経費のデータを持っているか。獲得した間接経費額が58万円を上回れば効果があったといえる。(委員長)
    →添削支援に応募いただいたのが16件、最後まで添削をしたのが14件、採択になったのが6件である。間接経費の額は改めて示したい。(大学)
    (注釈)会議後確認した結果、採択件数は4件であった。
    →6件あればその分の間接経費の合計はおそらく58万円は超えるだろう。効果があったことは実績として記載した方がよい。(委員長)



〔中期計画No.95、年度計画 No.85〕

  • 年度計画では、発達障害者支援センターのセミナーに事務局職員が参加したとある。別添資料58を見ると、自閉スペクトラム症等、特別な支援を必要とする学生に関する内容であるため、これについては計画にあるハラスメントの防止に関するものではなく、学生の学習支援の項目に書くべき内容だと思われる。ハラスメントの防止対策としての講習会やセミナー等は実施したか。(委員長)
    →実績に書いたこと以外のことはしていない。年度計画No.76、No.82に記載したコンプライアンスの研修を、群馬県警を講師に招いて実施したのみである。毎年やるべきであるが、1年おきに実施しているのが現状のため、平成30年度はハラスメント研修はしていない。(大学)
    →グループウェアに資料を掲載したとあるが、関心のない人は見ない。大事なものは掲載するだけでなく、必ず見たことを確認し、評価にも反映する仕組みの方がよい。(委員長)
  • ハラスメントに関するDVDを視聴する際には、全教員を対象に視聴している。 (大学)
    →講義室等に集まって視聴をしているか。また、出欠はとっているか。(委員長)
    →出欠を確認している。全体会議の中で視聴しているため、基本的には全員出席している。(大学)
    →ハラスメントの相談窓口が事務局となっているようだが、教員の中にもハラスメント相談員がいるのか。(委員長)
    →教員にも相談員がいる。保健師もいる。(大学)
    →学生から見て、誰が相談員か分かるような掲示をしているか。 (委員長)
    →している。(大学)
    →その辺りのことを実績に詳しく書いた方がプラスの評価となる。(委員長)
     

〔1-(1)-ア-4.学生の学習活動支援〕

  • 身体障害やアスペルガー障害等の支援を必要とする学生の入学の実態を把握しているか。(委員長)
    →本人から支援の申し出を受けている学生はいない。(大学)
    →バリアフリーの対策や支援が必要なトイレ等の準備はしているか。(委員長)
    →各建物に1つ設置している。また、現在ドアを引き戸にする作業をしており、1号館については設置済みであり、他の建物は順次行っていく予定である。(大学)
    ・LGBTの学生に対する対策や準備はしているか。(委員長)
    →1年生を対象とした新入生宿泊オリエンテーションの際に、特別な配慮が必要な場合には事務局に申し出をするよう周知している。(大学)
    →学生に対してオープンにしているということをHP等に掲載することで、入学を迷っている受験生が入学を決めることがあると思われる。オープンにしていないと、対処してくれないと思って入学しない場合もある。入学者の確保にもつながると思うため、検討いただきたい。(委員長)
     


〔中期計画No.5〕

  • 単位互換はなかなか難しいと理解できるが、平成30年度は年度計画がなしとなっているが、やらないという意思の表れか。(委員長)
    →実際には継続して行っている。(大学)
    →年度計画がないのはどういうことか。(委員長)
    →制度としては確立をしているが、地理的な問題で効果的な実施までは至らなかった。今後はより活用ができるような取組をしていきたい。(大学)
    →工夫をするというのが年度ごとの計画になる。場所が離れていることはわかるが、今はオンラインでの方法もある。継続してやるのであれば、やるという意思を表明するためにも、年度計画を考え、載せていくのがよい。 (委員長)
    ・なぜ単位互換制度を始めようと考えたのか。(委員)
    →前の学長のときであるが、4大学の学長会議の際に、公立大学が4大学あることの意味があるとすれば、それは単位の互換であるとして、7年前に協定を結んだ。4大学は性格が異なるため、4大学で勉強できる方が学生にとってプラスになるという考えがあった。そのときにはもっと交流があるという前提であった。(大学)
    →実際には思ったよりニーズがなく、難しかったということか。体制としては整っているということでよいか。(委員)
    →距離的な問題もあるが、基礎数育であれば比較的交流がしやすいが、専門性の高い授業であると、いきなりその授業を受けられるものではないため、実際に受けたけれど、合わなかったという事例もあった。(大学)
    →学生のニーズがあって制度を作ったと思うが、実際運用したところ、そこまでニーズがなかったのなら、方向性を変えて違った観点でシステムを変えていかないと機能しない。今後の対策や方向性はあるか。(委員)
    →現段階で特にはない。学長同士で継続的に議論はしている。(大学)
    →学生に周知はしているか。(委員)
    →している。(大学)
  • 学生から見たときのメリットと、どういう人材を育てていくのかが揃っていないと、ニーズまで広がらないと思う。こういう人材を育てるというのが明確に言えれば、学生は積極的に授業をとり、キャリアアップを目指す。うまく結びつけばよい。また、トップ同士の考えと、現場の感覚は違う。実績から効率的に運営していくことも大事である。学生にアンケートを取るなどして、ニーズに沿った運営も大事である。(委員長)

 

〔中期計画No.8〕

  • 中期計画では、「学会に積極的に参加する」とあるが、ここも年度計画がなしとなっている。記載がないのはどういうことか。(委員長)
    →体制の整備は行うことができた。今後必要に応じて検証していくということである。(大学)
    →教員評価の中で、学会発表の件数等がカウントされる仕組みになっているか。(委員長)
    →なっている。(大学)
    →それも実績のなかに書いた方がよい。(委員長)
     

〔中期計画No.7〕

  • 6年間の実績に、「市内就職の促進を図ることができた」と書かれているが、市内企業就職率の推移をみると、促進できたと判断できるか疑問に思うところである。説明をしていただきたい。(委員)
    →インターンシップの受け入れを市内・県内企業にお願いをする等、商工会議所や市内企業との連携は年々深めているということで記載した。(大学)
    →就職自体の促進ではなく、連携を深めているということであれば、そのように表現した方が、誤解がない。連携が深まっていき、そこから企業に就職したいという学生が増えることは必要であり、取組自体はよい。(委員)
     

〔中期計画No.6〕

  • 6年間の実績には、「アンケートの項目を追加し、学生からの要望を調査した」とあるが、なぜ追加したのか。また、調査した結果が得られているか。(委員)
    →授業改善アンケートを毎年実施している。また、4年生が卒業する際には、修業の自己評価をしている。その中で、足りない科目や望まれる科目を書いてもらい、教務委員会の中で検討している。(大学)
  • 別添資料6の教育方針と科目編成の対応一覧表は、全学科で作成しているのか。(委員)
    →JABEEを導入しており、明確にしなければならないため、社会環境工学科において作成した。今年度から全学科で授業の系統図を作っている。(大学)

〔中期計画No.28、年度計画 No.27〕

  • 5年間システムの構築だが、6年間の実績には、「入学する意志のある学生数が少なく、制度確立がむずかしい」とある。一方で、年度計画の実績には、学生が少ないということではなく、「学科改編の要望とあわせて検討していく」という書き方になっていて、方向性がずれている気がする。(委員)
    →当初は、博士前期後期の5年間をトータルに勉強する仕組みを作りたいと考えていた。ただ、博士後期に進む学生が少ないため、不十分であるということと、大学の対応がまだできていない。具体的な対応については、これまでの反省をもとに、これからの6年間で構築し直そうと考えており、平成30年度の実績の中で総括している。(大学)
  • 平成30年度の年度計画では評価がBになっている。11月20日に市から要望が出され、そこから何かしらの進歩や議論があったからBということか。(委員)
    →市からの措置を踏まえ、新たな形で議論をスタートすることができたため、Bとしている。(大学)
    →これから積み重ねていくことになると思うが、このままの取り組みが積み重なっていっても、最終でBには至らないと思う。平成30年度の年度計画が「議論する」というものになっているが、それが毎年繰り返されると次の第2期も結果としてCになる可能性が高くなると思う。今後は議論する先に何か進む可能性があるか。(委員)
    →議論だけしていても成果は出ないため、今後は、現行の中期計画を進めていくなかで、どこかで成果を出さなければいけないと考えている。しっかりと取り組みたい。(大学)
    →Cがついたところは、より改善をしていかなければならないと明確になっている点として、市民も見る。意思表示としてこの表現のままでBとすると、首をかしげられる可能性がある。前向きな検討が進んでいるということがわかるとよい。(委員)
     

〔中期計画No.32〕

  • 6年間の実績では、平成26年度の実績のみ記載があって、年度計画がない。平成26年度以外は実績がないということか、それともやらないということか。(委員長)
    →学科を超えた研究への研究費の配分は、6年間やっている。(大学)
    →毎年実績があるのか。(委員長)
    →毎年ある。(大学)
    →平成26年度だけの実績になっているが、毎年のデータが実績に記載されるとよい。(委員長)
    →毎年4件程度の実績がある。(大学)
    →継続ならば、年度計画があった方がよい。空欄だと、やらないように思われてしまう。(委員長)
     

〔中期計画No.50〕

  • 中期計画には内容が2つあり、北京工業大学と吉林建筑工程学院がある。吉林の方は、学生の交換留学の制度化ができなかったが、北京の方は計画通り実施できている。自己評価はCとなっているが、全くできていないわけではない。吉林の共同研究を終了する際に、制度化を持ちかけるなどの試みはしたのか。(委員)
    →もともと吉林が国立大学だと思っていたが、私立大学であった。私立の場合は、経営者が変わってしまうと方針が変わってしまう。最初に協定を結んだときの経営者と変わってしまい、協定関係は延長されなかった。学科も変わっているため、教科書を作成したが、使われているかどうかもわからない。情報が足りなかったとも言えるが、制度化が実現しなかったため、C評価とした。(大学)

 

〔中期計画No.13、年度計画 No.11〕

  • 平成30年度から1年生全員にTOEICを受けてもらっているようだが、2年生以上は受験率が低い。英語力の向上を図るのであれば、1年次だけの受験で終わらない仕組みに変更が必要だと思う。また、理系の英語力はTOEICだけではないと思うが、いかがか。(委員)
    →平成30年度から1年生全員に受験させ、TOEIC賛助会員に登録したため、これから継続的にやっていけると思う。今後は繰り返しの受験も検討していきたい。また、学生に対して英語が大切と認識させている学料も少ないため、今後改善し、学校を通して指導していきたい。(大学)

 

〔中期計画No.97、年度計画 No.87〕

  • 教員や役員のなかで女性の占める割合の数値目標は設定しているか。(委員長)
    →数値目標は設定していない。教員採用の公募の際に、女性を積極的に登用する大学であることを採用文の中に入れている。(大学)
    →工学系ということもあり、なかなか女性の教員が集まらないのが現状である。女性限定の公募をする等の工夫が必要だと思う。女子学生にとっても、相談事があったときに女性の教員がいるとよい。役員においても、女性からの発想が出ない中での意思決定はあまりよくないため、目標数値を設定する必要があるのではないかと思う。男女共同参画の部署を設置することも考えられる。(委員長)
    →検討したい。(大学)

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更新日:2019年08月07日