平成30年度第3回公立大学法人評価委員会
審議会名
公立大学法人評価委員会
会議名
平成30年度第3回公立大学法人評価委員会
日時
平成31年1月10日(木曜日) 9時55分~11時55分
場所
前橋市議会棟庁舎3階第二委員会室
出席者
委員:篠塚委員長、梶委員、後藤委員、富山委員、布川委員
前橋市:関谷総務部長、藤井行政管理課長ほか
公立大学法人前橋工科大学:星学長、牛込事務局長、鵜野総務課長、猪俣学務課長ほか
欠席者
小池委員
議題
(1) 第二期中期計画について
ア 制度内容
イ 計画案
(2) 来年度の評価委員会について
配布資料
資料1 中期計画の認可について (PDFファイル: 140.8KB)
資料2 第二期中期計画(案) (PDFファイル: 602.5KB)
資料3 第二期中期目標・中期計画対応表 (PDFファイル: 287.4KB)
資料5 来年度の評価委員会について (PDFファイル: 112.6KB)
会議の内容
(1) 第二期中期計画について
ア制度内容
資料1に基づき行政管理課から概要説明し、その後質疑応答。
特になし
(1) 第二期中期計画について
イ計画案
資料2~4に基づき大学事務局から概要説明し、その後質疑応答。
- 全体的に具体性に乏しいという印象を持った。数値目標をもう少し設定できるのではないかと思う項目もある。(委員長)
〔資料3の1ページ目、学部教育に関する項目について〕
- 計画No.4には学生の受け入れが記載されているが、受験生をどう集めるかが書かれていない。学生の獲得についてどう考えているか。(委員)
→広報戦略は、学部の目標ではなく、7ページの業務運営の部分に入れている。今後具体的な取り組みが出てくれば、広報戦略については年度計画に記載していく。(大学)
→広報戦略は例えば、高校への出前授業や説明会が考えられ、数値目標も設定できると思う。(委員長) - 学修ポートフォリオを導入してどのように活用していくのかが、この計画では見えない。システムを入れただけでは学習活動の支援には結びつかない。どのように効果的に使っていくのかがはっきりしてくると、ポートフォリオに関する成果指標、例えば稼働率や記入率等も入れられると思う。(委員)
→現在ポートフォリオの導入に向けて検討を始めている。どう使っていくかは学内でのワーキングで今後議論していく。現在は検討中のため、具体的には書き込めていない。(大学) - 学修成果アンケートの数値目標について、どのように3.2を出したのか。3以上つける学生をどれくらいに設定した等の根拠がないと、判断ができない。(委員)
→全体指標から平均値をとって、8割くらいの学生が、自分が到達したということを評価してもらいたいと考えた。(大学)
→評価指標のひとつの考えとして、3以上を何%という書き方もあると思うので検討してもらいたい。(委員長) - 学生のアンケートだけでなく、客観的な指標を目標値として設定した方がよいのではないか。(委員長)
- 工科大が考える多様な学生とはどんな学生を考えているのか。入試制度を変えることを考えているか。(委員)
→学部は特別選抜と一般選抜がある。特別選抜は小論文や面接で、その人の特性を見ている。多様なというのは、その人の学力だけでなく、学力以外の様々な要素を見ている。基礎学力と、個別試験で専門的に活かせるだけの能力があるかどうかを見ている。また、留学生や社会人のリカレント教育も含めている。(大学)
→飛び級入試等、具体的に今までと違う入試は考えているか。(委員)
→試験での対応は考えていなく、今のままで対応できると考えている。(大学)
〔2ページ目、大学院教育、研究に関する項目について〕
- No.5には進学率の向上に向けた取り組みについての記載がない。取り組みや組織整備、システム整備についても計画に盛り込んでもよいのではないか。(委員長)
→大学院を目指す学生には、意志と能力があれば大学院の授業を取れるようにしたい。意識改革のため、現在は3年生に対して説明会を実施している。技術者として博士前期まで必要だというアピールをし、意識させることが重要であり、年度計画で検討していきたい。(大学)
→あえて数値を設定することで、数値の達成に向けてやれることもあるため、無理な数値を設定する必要はないが、リーズナブルな数値は目標として掲げることもひとつの考えである。内部進学を促すようなシステムや施策はあるか。(委員長)
→大学院の試験は、7・11・2月にあり、全て外部の方も受けられる。内部進学に関しては、早い時期に修士まで進めることがわかれば、研究に対する情熱も変わってくるため、7月はなるべく内部を優先的に取れるような仕組みにしたいと考えている。(大学)
→推薦入試の導入、成績優秀者の早期卒業、飛び入学が考えられると思うが、実現不可能なシステムではないため、できれば中期計画に盛り込みつつ内部進学率の目標値を書かれてもよいと思う。(委員長)
→建築学専攻は群馬県にないため、外部からくる可能性もある。内部に限って外からのアプローチがなくなってはいけないため、専攻で同じにできない問題はある。他専攻との調整をしながら、内部進学を促していきたい。(大学)
→志望者数に現実との乖離があるのであれば、組織改編と絡むが、大学院の定員を変えたり、大学院を1専攻にして大枠で定員を決めて配分するやり方もある。組織改編の項目もあるため、その際に人数の見直しも行ってもらいたい。建築のニーズがあるのは強みであるから、今後はその特色をうまくのばすことが必要な視点である。(委員長) - 採択件数の数値目標もよいが、まずは申請しないと通らないため、申請率100%という目標値にしたらどうか。申請率をまず掲げて、採択を目指すのでもよいと思う。(委員)
- 目標値は何件や何人ではなく、何件以上、何人以上という書き方がよい。(委員長)
〔3ページ目、地域貢献、国際交流に関する項目について〕
- 国際交流について、協定を結んでいるだけではなく、どれだけ濃い連携の中身があるのかが重要である。それを担保するものとして受入数や派遣数、共同研究の実施数等の数値目標がよいと思う。(委員長)
- 何のために国際交流をするのか、どのような学生を育てたいのかが重要である。地域貢献も、学生にどういう力を付けさせたいか、なぜ参加を推奨するのかがわかるような書き方になっていることが大事であると思う。(委員)
〔6ページ目、財務内容の改善、自己点検・評価に関する項目について〕
- No.25の前橋工科大学振興基金は寄付を募るのか。(委員長)
→おそらくそうなる。具体的にはこれから検討する。(大学)
→どういう学生を育成するのかとも強く結びつくため、しっかりと設計をしてもらいたい。(委員)
→寄付金の使途、目的を明確にしておくことは寄付を募る際に重要であり、計画的に人材育成のために使ってもらいたい。(委員長)
〔7ページ目、その他業務運営に関する項目について〕
- ハラスメントの問題は組織的に取り組まなければいけない。適格に対処するためにも組織整備を行ってもらいたい。(委員長)
→それについてはNo.30で考えており、学生を支援する体制整備、環境整備、それに加えて、教職員の研修を通じてさらに深めていくことをイメージしている。(大学)
→組織的な整備を考えているのであれば、その辺のことを計画に書き込めると思う。(委員長) - 大学院の就職率の目標値がないため、盛り込むべきである。(委員長)
- キャリア教育や地元への就職について、公立大学ということで、市の当局ともうまく連携しながら、市としての活動支援も必要だと思う。企業紹介やインターンシップの斡旋等、市との連携を活用しながら市内への就職率の向上へ結び付けられるものが考えられるのかなと思う。(委員長)
〔その他〕
- 各計画の担当者、計画遂行責任者に各委員会が挙がっているが、責任者というのは副学長等の統括者になるのではないかと思う。(委員長)
→年度計画を作って進行管理していくなかで、担当を決めたいという考えである。(大学)
→実務担当は委員会だが、責任者としては学長特別補佐や副学長等が統括していくのではないか。その方が、長期的に俯瞰しながら各年度こなしていき、最終的な責任も負うということで明確になるのではないかと思う。(委員長)
→具体的な実務担当が書かれているのは悪いことではないが、組織のPDCAの形が整っていないのであれば、全体的に統括していく組織体制を作る必要がある。(委員)
→学長を議長とする評価改善委員会で全てチェックしている。実働するというところの意識として責任者を書いている。(大学)
→一方で、これまでの評価委員会や平成28年度の認証評価で、組織的な対応ができているのかを問われた場面があった。各項目の担当者が、大学の中央と一体化し、PDCAをまわしながらうまく活動できているのかというところが心配になった。最終的には組織が滞りなく運営していくことが重要であるため、整備されるようにお願いしたい。毎年度の自己点検評価の文言を見ても、組織的にどうなっているのかということが毎回評価委員会でも出てきているため、それと関連して検討をお願いしたい。(委員長)
〔資料4について〕
- カレッジTOEICの受験者数の指標がなくなっているのはなぜか。(委員長)
→これまでは学生の任意で受けていたが、今年度から1年生全員に受けてもらうことになった。任意に任せたところを強制にした。(大学)
(2) 来年度の評価委員会について
資料5に基づき行政管理課から概要説明し、その後質疑応答。
特になし
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更新日:2019年02月01日