定例記者会見概要版(平成30年6月27日開催)

平成30年6月27日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

平成30年6月27日(水曜日)午後2時00分~2時40分

会場

市役所 11階北会議室

1 案件説明

(1)国保健康ポイント事業を実施します

(市長)

 現在の本市国保加入者の特定健診受診率は43%です。本市では「第3期前橋市特定健康診査等実施計画」により、平成35年度までに、受診率46%を目指しています。そこで、受診率向上のために、国保健康ポイントを導入します。国保健康ポイントは、特定健診受診のきっかけ作りとして未受診者が特定健診を受診した際に、ポイント付与します。ポイントとポイントカードは、地域活動に対する制度である「まえばし地域活動ポイント制度」と共用になります。
 一定のポイントが貯まると、Qのまち商品券などを贈呈します。地域づくり協議会への寄付とすることもできます。

(国民健康保険課長)

 現在の本市国民健康保険課の特定健診受信率は、全国平均から比べると低い数値ではありません。しかし、国保だけでなく、協会けんぽや共済組合などを併せた全ての健康保険者が実施する健診の受診率は、50.1%です。これに比べると前橋市の国保特定健診の受診率も、まだまだ引き上げが必要で、それによって生活習慣病の早期発見や予防に努めていかなければならないと考えています。

(市長)

 健康への取り組みについて、ささやかですが、ポイントでお返しするというものです。「脂肪をためずに、ポイントを貯める」ということで私も頑張っていきたいと思います。
 5月に受診シールの入った緑色の封筒が届いたと思いますが、多くの健診メニューが、がん検診も含め無料です。

(2)第68回前橋七夕まつりを開催します

(市長)

 今回で68回目を迎える「前橋七夕まつり」が、7月5日(木曜日)から8日(日曜日)までの4日間、前橋中心市街地を中心に盛大に開催されます。伝統的な竹飾りや趣向を凝らした七夕飾り約650本が、中心商店街の各通りを華やかに彩ります。
 既存の祭りの中で、さまざまなイノベーションを起こしていきたいと常日頃考えています。アーティストが作った七夕飾りを街に出すなど、アーツ前橋と市民の親和性を生み出すようなものがあってもよいと思います。

 私が、前橋七夕まつりにかけている夢は、「ゴミゼロ祭り」にすることです。「みんなでゴミを拾いに祭りに行こう」というくらいの価値の変換があってもいいように思います。

(観光振興課職員)

 初日の7月5日(木曜日)午後に、七夕飾りコンクールの審査が行われ、結果は当日中にホームページなどで発表します。今年も「ゆかた」をキーワードに開催し、「ゆかた」にちなんださまざまなイベントを開催します。8日(土曜日)と9日(日曜日)の2日間、昨年も好評だった前橋周辺商店街連絡協議会による「うまいもの市」を前橋プラザ元気21で開催します。
 平成28年度まで本市と人事交流のあった福島県いわき市の農産物・水産加工物販売を6日(金曜日)と7日(土曜日)に行います。前橋七夕まつり開催期間中は、中心市街地の一部道路が交通規制となり、車両通行禁止区域、規制時間が設定されます。7日(土曜日)と8日(日曜日)には、「無料おまつりバス」がヤマダグリーンドーム前橋第6駐車場より、まつり会場まで運行します。
 市長が申し上げた、ゴミゼロ祭りを実現するために、早朝ボランティア清掃については7日(土曜日)と8日(日曜日)実施します。

(3)アーツ前橋展覧会 横浜美術館コレクション 昭和の肖像-写真でたどる「昭和」の人と歴史

(市長)

 アーツ前橋では、初の写真展です。実は私も中学時代までは、カメラ部でした。そのため、今回の展覧会を非常に楽しみにしています。桐生市在住の石内都さんも参加されますが、写真界のノーベル賞をいわれるハッセル・ブラッド賞をとられた方です。
 アーツ前橋がどれだけ尖っているのか、またそれに市民がどれだけ呼応しているのか。前橋にもたくさんの写真家がいますので、彼らがどれだけ共鳴するのかというのも見ていきたいと思っています。

(アーツ前橋館長)

 生糸のまち「前橋」と、港町「横浜」は、かつて生糸を運ぶ「絹の道」で繋がり、日本の近代化を支えたといっても過言ではありません。この夏は、美術館が「前橋」と「横浜」を結びます。横浜美術館は日本でも有数の写真コレクションを持っている美術館です。ここの写真を借りることで、今回の企画展が実現しています。

 また、「平成」は、来年で最後となります。つまり「昭和」は、過去の歴史のより深くに刻まれていくことになります。この機会に、昭和という時代を映し出した335点の写真作品をご覧いただき、皆さんそれぞれの思いで、激動の時代「昭和」を振り返ってくだされば幸いです。開催期間は、7月6日(金曜日)から9月3日(月曜日)までです。
 さらに、市内で3カ所、前橋で活動する写真家が、この期間に合わせて写真展を行います。展覧会に併せて、若手写真家の活動も見て欲しいと思います。

(その他)

前橋シネマハウス

(市長)

 シネマハウスの7月のラインナップも決まりましたが、どれも素晴らしい作品です。前橋シネマハウスや、シネマテーク高崎のようにインディーズの中に輝く作品があるのだと思います。

地震

(市長)

 関東の県庁所在地の中で、前橋市が震度6弱以上の地震発生率が最も低いと分かりました。ただ、同じく発生率の低い熊本で、大地震が発生したという例もあります。先日の大阪府高槻市の事案も検証し、ブロック塀などの対策も進めていきます。

2 質疑応答

国保健康ポイント事業を実施します

(記者)

 この事業は、いつごろから検討を始めてきましたか。

(国民健康保険課長)

 昨年度から検討をしてきました。今年度から新しい6年計画がスタートしているのですが、この計画を検討する中で、健康ポイントの事業を考えました。

(記者)

 今後、どのように広報して、市民に制度を伝えていきますか。

(国民健康保険課長)

 広報まえばし7月1日号に2ページの特集記事を掲載するほか、ホームページでも周知します。チラシは、自治会に協力をいただき配布していきます。

(記者)

 国保で特定健診の対象者は何人いますか。前年度の受診者が対象ということですが、今後は毎年継続されるのでしょうか、一度だけのポイント制度でしょうか。

(国民健康保険課長)

 平成28年度の特定健診の対象者は5万6,735人です。来年度の事業に関しては、まだ予算が確定していませんが、しばらく続けていきたいと考えています。

(記者)

 受診率が平成28年度の数値のようですが、平成29年度の数値はありますか。

(国民健康保険課長)

 平成29年度はまだ確定していません。患者が病院で受診してから、市へデータが来るのに2カ月程度かかります。受診率は1年間を通して国保に加入していた人だけ(年度途中の加入脱退者を除く)で集計しますので、その確定にも時間がかかります。

(記者)

 今年度の健康ポイントの対象者数は分かりますか。

(国民健康保険課長)

 平成29年度の受診率は確定していないのですが、平成28年度の特定健診対象者は5万6,735人で、未受診率が約57%でしたので、平成30年度の健康ポイントの対象者は、約3万2,000人前後になると思われます。

(記者)

 前年度受けている人にメリットがないのは不公平感があるような気がしますが。

(国民健康保険課長)

 今回の事業の目的は、あくまでも特定健診受診率の向上ということに絞っています。約6割の健診未受験者の方に、受診のきかっけをつくることができればと考えています。前年度受診をされている方からすれば、ご批判を賜る面もあるかもしれませんが、丁寧に説明していきます。

(記者)

 平成28年度の国民健康保険の加入者は何人ですか。

(国民健康保険課長)

 平成28年度の国保被保険者数は、平成29年3月末時点で、8万3,508人です。平成29年度はまだ確定していません。

(記者)

 2ポイントの健診を3つ受けると、6ポイントもらえるということですか。

(国民健康保険課長)

 はい、そのとおりです。

(記者)

 特定健診はどこで受診できます。全て無料ですか。

(国民健康保険課長)

 かかりつけの病院で受けられる個別健診と、保健センターや公民館で受診できる集団検診があります。全て無料です。

第68回前橋七夕まつりを開催します

(記者)

 前橋の街が華やかになるという一方で、ゴミの問題もあるとのことですが、ボランティア清掃は初めての試みですか。

(観光振興課職員)

 今までも何団体か、祭りの開催中に、ビニール袋を持って清掃活動を行ってくれる団体がありました。今回はそれとは別に、実行委員会として市民ボランティアを募るものです。

(記者)

 清掃活動にはいろいろなご苦労があると思いますが、これまでゴミ処理にはどのくらいの費用がかかり、どのくらいの量があったのでしょうか。

(観光振興課職員)

 昨年度のまつりですが、可燃物が3,170キログラム、ビンが22袋、カンが77袋、ペットボトルが159袋ありました。(注意:90リットル相当のゴミ袋を使用。処理は前橋市清掃事務所で行ったため費用なし
 現在は竹飾りをごみとして扱っていますので、その処理問題も今後の課題です。

アーツ前橋展覧会 横浜美術館コレクション 昭和の肖像-写真でたどる「昭和」の人と歴史

(記者)

 なぜこの時期に開催するのか、背景を教えてください。

(アーツ前橋館長)

 写真展はずっとやりたいと考えていたところ、横浜美術館の作品がまとまって借りられました。写真の活動を行っているアーティストも多いので、いずれはアーツ前橋の収蔵作品で写真の企画展を行いたいという考えがあります。それには今回の展覧会のように、まとまった写真作品を学芸員が調査研究し、今後のアーツ前橋での写真作品の収蔵に生かしていく必要があります。そこで開館5年目の今、写真展を開催したという背景があります。

(記者)

 335点は非常に作品数が多いですが、前橋に初上陸したようなものはありますか。

(アーツ前橋館長)

  多くのものは、前橋で初公開だと思いますし、これだけの規模の展覧会は県内初です。

(記者)

 土門拳やロバート・キャパのようなビックネームの作家の作品は、1点ですか。

(アーツ前橋学芸員)

 それぞれ複数点あります。土門拳の作品は肖像画で、ロバート・キャパは日本に滞在したときに撮影した作品を中心に9点展示します。

(記者)

 ロバート・キャパの写真はどのようなシチュエーションの写真ですか。

(アーツ前橋学芸員)

 親子連れのピクニック、子どもが遊んでいる京都など、家族や子どもの写真が多いです。

(以上で終了)

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更新日:2019年02月01日