定例記者会見概要版(令和元年5月28日開催)

令和元年5月28日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和元年5月28日(火曜日)午前11時~11時50分

会場

市役所 11階北会議室

1 案件説明

(1)「まえばしカラオケワールドカップ」を開催します

市長

今日は楽しい話ばかりです。こうして前橋市という都市が変わっていくということを皆さんに感じてもらいたいです。私は、とても多様性があり、人に優しく、そしてみんなが元気に睦まじく暮らす前橋を目指していますが、それに近づいていると思います。

最初は、この前橋市を学びの場として選んで来てくれている留学生の話です。前橋にはなんと7000人ほどの留学生がいます。中国から1200名、ベトナムから1200名、フィリピンから900名、インドネシアやモンゴルからも、たくさんの若者たちが学びのふるさととして前橋にいます。その若者たちが、ただ学んで去っていくのではなく、前橋で暮らした思い出を残していってもらいたいと思います。

そこで、JICA群馬デスクが、「まえばしカラオケワールドカップ」という素敵な企画を計画してくれました。6月2日(日曜日)に開催予定です。運営は実行委員会が携わっており、多くの人がスポンサーになってくれています。

中国からの留学生

こんにちは。私は中国から来ました。玉置浩二の「行かないで」を歌います。

フィリピンからの留学生

こんにちは。私はフィリピンから来ました。私はBEGINの「涙そうそう」を歌います。

JICA群馬デスク国際協力推進員

今回の主催は、まえばしカラオケワールドカップ実行委員会です。私たちJICA群馬デスク、そして前橋市内にある日本語学校が協力して開催の準備をしています。出場者は12組25名です。今回は、「カラオケワールドカップwith世界のキッチン&ワールドフリーマーケット」ということで、会場にお越しの方に、世界の料理を楽しんでいただくように準備しています。また、世界の様々なものを見ていただくように、フリーマーケットも企画しています。当日はたくさんの方に来ていただくということで、日本の和文化についても同時に知っていただくため、和太鼓の演奏、ちんどん競演会、子どもたちによるキッズダンスも予定しています。このような取り組みが、彼らの母国にSNSや口コミを通して広がっていくことを期待しています。

中国からの留学生

今回は、カラオケ大会だけではなく、世界で交流することができます。私もできる限り頑張ります。

フィリピンからの留学生

今回のカラオケ大会は、楽しみなことがたくさんあります。たくさんの留学生が歌います。ぜひ来てください。

(2)ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル「鎮魂華」を上演

市長

今回は、三部作の最終章になります。このミュージカルは行事自体の命名権を販売したところ、株式会社K’BIXの子会社である株式会社ビーハーフに買っていただくことができました。心からお礼を申し上げます。行事の命名権を購入していただいたのは、あかぎ大沼・白樺マラソンに続く2例目です。前橋の財政支援になると同時に、企業が市民を応援する、大きな機会になっていると思います。

まえばし市民ミュージカル実行委員長

いよいよ、前橋市民ミュージカル前橋空襲三部作の最終章となりました。このミュージカルは、2015年が戦後70年ということで、昭和20年8月5日の前橋空襲の記憶を風化させず、後世に留めるため、2014年に市長から依頼を受けて発足しました。そして、2015年に第一作の「灰になった街」を上演しました。「灰になった街」は、前橋空襲の記憶を後世の人に知ってもらうという大きな目標を持って上演し、昌賢学園まえばしホールが二日間とも満席になるという盛況で終わりました。この作品は三部作になっており、二作目「我愛你(ウォーアイニー)」は、中国(当時の満州)からの留学生が前橋高等女学校に在学していたという事実を基にした作品です。今回はいよいよ三作目ですが、タイトルの「鎮魂華(ちんごんか)」の最後がなぜ「華」になっているかというと、華道の華であります。これは、当時、前橋高等女学校に華道草月流の家元の少女が疎開して在席していたということを基にした話です。そして、爆弾を落とした側であるアメリカのこと、それに絡む日系人のこと、岩宿遺跡を発見した相沢忠洋さんのオマージュなど、5年余り、8000キロメートルを挟んだ壮大な物語になっています。今回、日系アメリカ人がフォーカスされるのですが、出演者83名の中にも実際に日系アメリカ人が参加しています。ALTとして働いているカリフォルニア出身の日系二世の女性です。

このまえばし市民ミュージカルは、純粋な市民によるミュージカルです。通常、市民ミュージカルというと、メインにプロを呼んできて、市民は群衆を演じるというのが大半ですが、このミュージカルはそうではなく、プロは1人も入れず、すべて前橋市民で、1年間70回の練習を重ねて3時間を超える舞台を作り上げるという、全国でもまれに見る規模の市民ミュージカルだと思います。そして、空襲という、郷土であった戦争を後世に伝えるという重要な目的をミュージカルで表現している都市も、前橋だけではないかと思います。

6月9日(日曜日)から通し練習が始まります。これは、衣装もメイクも入れて、すべてを通して練習を行うもので、計12回行います。これも異例のことです。通常このようなミュージカルでは、通し練習はせいぜい2、3回しか行われませんが、6日間で12回行われますので、この機会にぜひ取材に来てください。

市長

これで三部作がいよいよ終わってしまいます。市民がこうやって語り、歌い継ぐ前橋の歴史があったことは事実ですから、いつまでも残るものだと思います。そして今回で終わりの市民ミュージカルですが、新たな動きや、経済界からの支援を受けての動きがまた起きてくるのではないかと思います。

(3) 映画「そらのレストラン」上映に伴うスローシティ前橋・赤城特別企画及び上演特別企画を開催します

市長

スローシティに一番合った、北海道の農家の物語です。この物語を通して、自分たちの食のありかたをどうやって残していくのか、そのチャレンジを描いています。この映画を通して、スローシティというものを観る人に伝えていきたいと思っています。

ただの映画上映では終わりません、前橋シネマハウスの一階にあるロブソンコーヒーと連動した、前橋の食を感じてもらうイベントもあります。映画を観て、映画を味わって、そして前橋の食を感じてもらえる、素晴らしい企画です。

前橋シネマハウス支配人

6月15日(土曜日)から、映画「そらのレストラン」上映に伴うスローシティ前橋・赤城特別企画ということで、映画だけに留まらず、皆さんに前橋の食文化を知ってもらえるような企画を用意しています。色々な方面で食というものに触れてもらえるような上映会にしたいと考えています。

この「そらのレストラン」ですが、北海道の大自然の中で、「美味しい」「健康」を地域の方々と一緒に感じている農家の方々の話です。北海道は美味しいものがたくさんあるというのは知られた話ですが、この前橋に美味しくて健康的な食べ物があるということは、県内でもなかなか知られていないのではないかというところで、ぜひ赤城の恵ブランドを始めとした前橋の美味しい食べ物を知ってもらうことはできないかということで、前橋市の観光振興課と農政課の皆さんにご協力いただけました。前橋の食文化に触れていただき、前橋でも美味しくて健康的なものが食べられるということを、知ってもらえるイベントです。

6月8日(土曜日)からは、「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」という映画を上映します。当日は、前橋在住の美術評論家・白川昌生(しらかわ・よしお)さんがトークショーを行います。この方は実際にヨーゼフ・ボイスに会ってインタビューもされた方です。全国の映画館でトークショーを行っている方ですので、この方の話を聞きたいという問い合わせも多くいただいています。

6月22日(土曜日)からは、「誰がために憲法はある」という映画の監督をお呼びしたトークショーを行います。6月はイベント形式の上映会が3本ありますので、映画、文化というものを感じていただける機会を作りたいと思っています。ぜひ楽しんでください。

市長

すごいチャレンジだと思います。映画がリアルな食事と連動するというのは、映画界における新しいジャンルだと思います。こういうものが、私がお伝えしている「新しい価値の創造」です。新しいものを創るのではなくて、今あるものが組み合わさって作られていくことで新しい価値が作られるのだと思っています。

(4) まえきフェスを開催します

JR前橋駅長

前橋駅前で行う「まえきフェス」は今年で3年目になります。地域の皆様のご協力をいただき、駅前をにぎやかにしたいということで進めてきました。今年は年に3回の開催を予定しています。第一弾が6月2日(日曜日)にまえきフェス、第二弾が7月26日(金曜日)にまえきフェスナイト、第三弾が9月8日(日曜日)にまえきフェスを予定しています。

6月2日のまえきフェスでは、子どもたちに大人気の「新幹線変形ロボ シンカリオン」2体がお目見えします。子どもたちに駅長制服を着てもらい、一緒に写真撮影ができます。色を塗ってオリジナルうちわ、旗を作るワークショップもあります。今年は株式会社タカラトミーにご協力いただき、プラレール(注1)を前橋駅コンコースに2種類設置します。プラレールのジオラマは見るだけにはなってしまいますが、さらに実際に遊んでもらえるようにプラレールのプレイランドのスペースも設置します。ステージイベントとして、ダンスや和太鼓演奏、ジャグリングなども行います。また、今年は「前橋のおいしいもの大集合!」と題し、食べて、遊んで、見てということで企画しました。30店舗ほどの出店を予定しています。前橋の駅前をにぎやかにしたいと考えています。

(注1)「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。

(5) JR前橋駅構内の階段に階段アートが施工されます

JR前橋駅長

また、自転車のまちまえばしをPRするため、前橋駅構内の階段に階段アートを設置します。1番線と2番線の間の階段です。赤城山をイメージしたイラストです。加えて、改札口上部の壁面にもアートを設置します。自転車のまちまえばし、前橋市をイメージした壁面アートです。

設置のための工事は29日(水曜日)から行います。30日(木曜日)の朝には綺麗に完成していると思います。

市長

JRが自ら駅周辺のにぎわいを創出するというのは全国でも珍しいのではないでしょうか。非常に嬉しく思います。ちなみに、私は市長になってから、前橋駅以外から東京に行ったことは一度もありません。必ず前橋駅から乗っています。前橋にはたくさん駅がありますので、ぜひ電車にたくさん乗ってほしいです

2 質疑応答

「まえばしカラオケワールドカップ」を開催します

記者

主催の前橋カラオケワールドカップ実行委員会はどのようなメンバーで構成されていますか。

JICA群馬デスク国際協力推進員

JICA群馬デスクと、参加校であるNIPPON ACADEMY、アッコラ日本語学院、Fuji Language School、前橋国際日本語学校の4校です。

記者

出場者は全員留学生ですか。

JICA群馬デスク国際協力推進員

その通りです。

記者

どのように募集をしたのですか。

JICA群馬デスク国際協力推進員

各学校で周知をしていただき、その応募の中から参加者を決めました。

記者

世界のキッチンは、どのようなお店が出店しますか。

JICA群馬デスク国際協力推進員

当日はキッチンカーが出店します。前橋市内のキッチンカーに協力していただき、海外の料理を提供していただきます。

ビーハーフpresentsまえばし市民ミュージカル「鎮魂華」を上演

記者

参加メンバーは初演から変更はありますか。

まえばし市民ミュージカル実行委員長

毎回およそ80名前後が参加しますが、第1回と第2回の両方に参加したのは30名程度だったと思います。今回は80名のうち、第1回と第2回の両方、あるいはどちらかに参加したことがある参加者は30名程度です。毎回3分の1程度が入れ替わっています。

映画「そらのレストラン」上映に伴うスローシティ前橋・赤城特別企画及び上演特別企画を開催します

記者

映画の上映と食が連動した企画は初開催ですか。

前橋シネマハウス支配人

その通りです。上映に関するイベントは開催してきましたが、映画館以外の場所と連動させたイベントは初めてです。

記者

どのくらいの企業数が参加しますか。

前橋シネマハウス支配人

ご協力いただくのは、赤城の恵ブランドに認証されている企業等です。数は未定です。

記者

上映をした後に食事の提供があるのでしょうか。

前橋シネマハウス支配人

上映期間中に1階のロブソンコーヒーで、赤城の恵食材を使用した特別メニューを提供します。また、映画をご鑑賞いただいた方には割引もありますので、映画を観たあとに前橋の食文化を感じていただくというほうがいいと思います。

記者

「誰がために憲法はある」を取り上げた理由はなんでしょうか。

前橋シネマハウス支配人

この映画はドキュメンタリー映画のため、実際に監督に話を聞いてみたいという方は多いと思います。イベントでは、監督をお呼びして、上映後にトークショーの中で映画ができたいきさつなどを話していただきます。

まえきフェスを開催します

記者

新たな試みはありますか。

JR前橋駅長

駅構内でも楽しんでもらえるように、駅コンコース内にプラレールのジオラマとプレイランドを設置する点です。小さなお子さんにも楽しんでいただけると思います。

案件以外

市長

「ヤサイニンニクマシマシアブラカラメメンマダイ」。ご存じでしょうか。日本で一番有名なラーメン店「ラーメン二郎」がついに前橋に初出店します。オリオン通りのザスパクサツ群馬事務所前に出店すると聞いています。色々なチャレンジが展開されています。これで、提供されるチャーシューの豚は前橋産の豚肉だということになったら非常に面白いと思います。

市長

前橋市内で撮影した映画「セブンティーンモータース」が上映されます。父親の遺品となったオートバイを修理することで父親への愛情を再確認するというストーリーです。ベイシア文化ホールで6月2日(日曜日)に上映会を開催します。無料です。こういったインディーズの映画を発掘、発信することもご当地映画館である前橋シネマハウスの役割の一つだと思いますので、よろしくお願いします。

(以上で終了)

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更新日:2019年06月12日