定例記者会見概要版(令和2年11月13日開催)

令和2年11月13日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和2年11月13日(金曜日)午後2時~2時45分

会場

市役所 11階南会議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

冒頭

市長

前橋市が管理運営するアーツ前橋において、収蔵作品を一部紛失していることが判明しました。所有者に対して、大変申し訳なく思っています。心からお詫び申し上げます。

この案件を私が承知してから、紛失の可能性を確かめ、さらに様々な形で捜索を行いました。また、盗難の可能性もあることから群馬県警へも相談しました。本日、改めて市長としてお詫び申し上げます。

今後は、アーツ前橋の住友館長を中心に、再発防止、収蔵品の管理体制を再度確認してまいります。本市が設立した、市民による芸術文化・アートを管理する団体、アーツカウンシル前橋に対しても、今回の問題についての様々なアドバイスをいただけるようにお願いする方針です。

市長

パートナーシップ宣誓制度について、群馬県知事から発表がありました。本市としても、パートナーシップ宣誓制度の開始を進めておりましたので、県あるいは県内すべての市町村がこのパートナーシップ宣誓制度に取り組むことによって、LGBTQといった社会的にマイノリティといわれる人々への応援メッセージを送っていきたいと考えています。

群馬県知事が、「誰かと共に暮らすことが幸せになる道。その道を進む権利が、市民・県民にはある」というメッセージを発信されました。私もそう考えています。同性同士の暮らしがその二人にとって幸せならば、それを阻害する必要はないと私たちも考えています。このことから、本市もパートナーシップ宣誓制度について、市として県の制度を補完していきます。

(1)プロスポーツ支援に特化したふるさと納税ポータルサイト「ふるスポ!」を導入し、全国初の「#シェアさと納税」を実施

市長

本市では、プロスポーツを応援できることが前橋市の誇りだとして、「MAEBASHI PRIDE」という合言葉を用いてふるさと納税に取り組んできました。ふるさと納税がチームの支援に繋がるような施策です。一方、もう少しふるさと納税でチームを応援したいという気持ちを生かせるように、「ふるスポ!」という新形態のふるさと納税制度を始めることとなりました。

スポーツ・ローカル・アクト株式会社代表取締役

前橋市はこれまで、「プロスポーツを応援できる幸せ」ということでシティプロモーションを行ってきました。また、ふるさと納税に関しても、思いやり型返礼品プロジェクト「きふと、」を立ち上げ、自分のためでなく誰かのための返礼品という先進的な取り組みを行ってきました。そんな中、私どもが手掛けるスポーツ応援と前橋市の取り組みを掛け算し、新しいスポーツの価値を前橋市に提供できないかということで、連携することとなりました。

「ふるスポ!」は、各地域にあるスポーツチームや大会のファンが、地域のファンに変わっていくことを実現させたいと考えた仕組みで、スポーツによるまちづくりを応援できるふるさと納税のポータルサイトです。地域のチームや大会を、ふるさと納税を通して応援することで、将来的には、地域の関係人口が変わっていくということを実現できると考えています。

今回、新しく、全国初となる「#シェアさと納税」という取り組みを始めることとなりました。これまでの「ふるスポ!」の強みを生かしつつ、現在のコロナ禍において、声を出してチームを応援できなかったり、選手とハイタッチができなかったりという中で、新しいファンとチームの関わりができないかということで「#シェアさと納税」が生まれました。特徴は3つあります。1つ目は、チームとファンの新しい関係性作りです。これまでは、試合会場に行く、グッズを買うといったことが応援のメインでしたが、ふるさと納税の返礼品をチームとファンがシェアするという新しい形を考えました。2つ目は、思いやり型返礼品の特徴を生かし、前橋市内外在住に関わらず、多くの方から応援していただける仕組みです。3つ目は、チームと地域が連携することによって、よりスポーツが地域活性化に寄与していくことが実現できるきっかけとなります。

(2)公共施設活用社会実験「まちなか広瀬川キャンプ」を実施します

市長

広瀬川沿いにある「広瀬川サンワパーキング」の屋上で、「まちなか広瀬川キャンプ」を行います。城東町立体駐車場のことですが、ネーミングライツにより、広瀬川サンワパーキングとなりました。

前橋まちづくり公社 まちづくり推進課長

広瀬川に隣接する「広瀬川サンワパーキング」において、立体駐車場の屋上でテント泊を行う公共施設活用社会実験「まちなか広瀬川キャンプ」を実施します。日時は11月21日(土曜日)と22日(日曜日)で、雨天の場合、会場は屋上ではなく5階となります。荒天時は中止です。参加条件はソロ、デュオのキャンパー10組で、キャンプ道具は完全持ち込み制です。参加費は無料ですが、夕・朝食を希望する場合は、イベント保険加入費と合わせて2,000円の負担が必要です。夕・朝食については、近隣飲食店からのテイクアウトを考えています。21日の午後1時から受け付け開始、テント設営後、「広瀬川河畔まちなかオリエンテーリング」を行います。翌22日の午前9時頃に解散予定です。申し込みについては、当公社のホームページ及びフェイスブックページから、専用の申込フォームで申し込んでください。

なお、マスクの着用・手洗い・咳エチケットの徹底・検温など、新型コロナウイルスの感染防止に努めます。

(3)第2回先進的まちづくり大賞において国土交通大臣賞を受賞しました

市長

前橋市は、第2回先進的まちづくり大賞において、国土交通大臣賞を受賞しました。大変誇らしいことです。市民自らが発議し、作り上げたアーバンデザインを、市民自らが管理し、推進していく団体を作りました。それが、都市再生推進法人として、前橋市と同格の実施実態を持つ「一般社団法人前橋デザインコミッション」です。

一般社団法人前橋デザインコミッション 代表理事

前橋デザインコミッションは、昨年11月1日に設立した一般社団法人です。今年4月に、前橋市から都市再生推進法人の認定を受けました。2018年に前橋市が中心となってワークショップなどを数回行い、前橋市民の声を生かした「前橋市アーバンデザイン」が策定されました。そして、昨年には、前橋商工会議所で「Green & Relax構想」が作られました。まだまだ、前橋市民には「前橋市アーバンデザイン」や「Green & Relax構想」は知られていません。そこで、前橋デザインコミッションは、民間企業や個人の寄附によって運営していますが、専任スタッフも配属し、市民の皆さんに前橋市アーバンデザインとは何か、Green & Relax構想とはどういうことなのかを知っていただき、それが体感できるようなまちづくりを展開していく予定です。

今年の3月以降、新型コロナウイルス問題によって人が集まることができず、啓発活動はSNSの発信が中心となっています。1日も早く、人が集まれるようになれば、多くの人にアーバンデザインについて語りかけたいし、目で見えるものを早急に計画したいと思っています。今回受賞したことを裏切ることのないような、多くの人に愛されるまちづくりに協力することができれば大変嬉しいです。

2 質疑応答

プロスポーツ支援に特化したふるさと納税ポータルサイト「ふるスポ!」を導入し、全国初の「#シェアさと納税」を実施

記者

寄附金額の下限と上限を教えてください。

未来の芽創造課長補佐

下限は5000円で、上限は100万円です。

記者

返礼品は具体的にどういったものがありますか。

未来の芽創造課長補佐

前橋市が現在返礼品として設定している約300品目の中から、2チームが選んだ約80品目です。前橋市の水や農産物などがあります。

記者

「ふるスポ!」自体は他自治体も導入しているようですが、全国初というのはどういった部分ですか。

未来の芽創造課長補佐

チームと寄附者で返礼品をシェアするという仕組みである「#シェアさと納税」の部分が全国初です。

記者

選手に贈る応援メッセージとは、どのような形で選手に届きますか。

未来の芽創造課長補佐

データか紙かというのを検討しています。

第2回先進的まちづくり大賞において国土交通大臣賞を受賞しました

記者

今回は単独の受賞ですか。また、第1回はどんな団体が受賞したのでしょうか。

市街地整備課長補佐

今回の受賞は、前橋市と前橋デザインコミッションの2者が受賞しました。前回の受賞者は、合同会社ミライズという、新潟県の民間団体です。

その他

記者

パートナーシップ制度ですが、要綱か条例を定める予定はありますか。

市長

それを含めて、県と協議をしていく予定です。基本的な体制は群馬県が決めることです。我々は、県の制度の補完をしていきたいと考えています。

記者

新型コロナウイルスが再び感染拡大しつつあるということで、群馬県でも訪問を制限する都道府県を増やすといった対応がありましたが、前橋市は何か対応を行いますか。

市長

本市における感染拡大については、全く案じていません。本市における新型コロナウイルスの感染対策は万全であると私自身は考えており、陽性者数も減っています。命の危険を感じるほどの疫病ではなくなりつつあると考えています。

記者

今回、アーツ前橋の収蔵品を紛失したということですが、2016年にも、臨江閣の棟札の紛失がありました。今回の作品の紛失は、過去の経験が生かされていないのではないかという疑念を持たざるを得ません。その中でも、再発防止、公表という観点が不十分だったと考えます。市長として、同種の紛失が2度起こってしまったことについて、どのように受け止めていますか。

市長

まさに、経験値が生かされていないということだと思います。大きく反省していますし、遺族へも適切にお詫びをいたしたいと考えています。

記者

2016年時には、2006年の市教育委員会の調査でも把握していたけれども公表せず、結果的に紛失から20年経っての発表となりました。今回は、報道によって世に出たというのも事実です。紛失が発覚してから速やかに公表しなかったのはなぜでしょうか。

市長

紛失しているという前提で慎重に探索を行っていましたが、盗難という観点からも警察に相談していたこともあり、そのことを踏まえて遺族に対する謝罪を行いました。市としては、適正な手順を踏んで、12月の前橋市議会において報告する予定でした。

記者

市長がこの事案を把握したのはいつですか。

市長

4月19日だったと記憶しています。

記者

4月19日に事態を把握してから、12月に公表するために準備をしてきたということでしょうか。

市長

その通りです。

 

(以上で終了。)

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更新日:2020年11月19日