定例記者会見概要版(令和5年3月7日開催)

令和5年3月7日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和5年3月7日(火曜日)午後2時~2時30分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) 新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました

(市長)

赤城の恵ブランドの新しい認証品を紹介します。農政課が前橋市内で美味しいものをセレクトして、一定の要件を満たしたものを赤城の恵として皆さんに提示するものです。この、赤城の恵みブランドは10数年前から始めていますが、ふるさと納税の返礼品や市内のスーパーマーケット等での取り扱い、6次産業化への取り組み等前橋の農業振興に寄与するために行っております。

これからは「道の駅まえばし赤城」が、独自の事業としてこのようなブランドを作っていく努力をするのだろうと思います。赤城の恵ブランドもそろそろ転換期かなと思いながらも、こうして新たな認証品を決定することとなりました。

新たな赤城の恵みブランド認証品は、前橋市に本社がある種苗開発メーカーのカネコ種苗さんが開発したシルクスイートのサツマイモを使った極濃蜜やきいもです。販売している稲村氏から商品アピールをさせていただきます。

(稲村景氏)

今回、認証を受けたのは、前橋市に本社を置く種苗メーカー、カネコ種苗が開発したシルクスイートを使用したサツマイモを使用した焼き芋です。昨今、焼き芋の需要はものすごく高まっています。鹿児島の安納芋をはじめ、それを遥かに越える美味しさがあるというところから名がついた紅はるかなど、色々ある中でシルクスイートを選びました。今回は、焼き芋で赤城の恵ブランドの認証を受けましたが、私たちは農作物の都市対抗を含むことも始めています。当然、大なり小なり形が今一つのものは、一般市場では弾かれてしまいます。そういったものをお菓子に加工するなど、6次産業化を目指した取り組みを始めています。

蜜芋の特徴として、シルクスイートは焼き芋にした時に滑らかさが本当に違います。食物繊維もきめ細かくてなめらかです。芋は低温保存をすることで、440日から50日かかりますが、でんぷん質をたくさん増やして糖質に変えます。そして、どんな食物も皮のところに栄養があると言われています。特に、焼き芋の場合は食物繊維、ポリフェノール、免疫力を上げるといわれているビタミンBが多く含まれています。焦がしてしまうとゼロになってしまうため、焦がさないようにじっくり丁寧にというのが、この蜜焼き芋の特徴です。

(2) 道の駅「まえばし赤城」がオープンします

(市長)

道の駅がオープンし、3月21日に開駅式を行います。午後2時から一般供用開始となりますので、市民の皆様も、ぜひお出かけいただきたいと思います。なお、式典などもあり渋滞が予想されるため、できるだけ上武道路からではなく、別の迂回路を選んでいただきたいと思います。

 

その他

・前橋市の文化芸術戦略顧問に南條氏が就任しました

(市長)

前橋市の文化芸術戦略顧問に、森ビル美術館の名誉館長でもある、南條史生氏にお受けいただくことになりました。南條氏には、前橋市の文化芸術戦略顧問として様々な立場でのアドバイスを前橋の文化行政にしていただきたいと思います。アートデザインシティを目指している前橋市ですから、南條氏に広範なお力添えをいただき、前橋文学館の萩原朔美館長とお二人のアドバイスを受けながら、色々な前橋市のアート作りを進めてまいりたいと思います。

 

2 質疑応答

(1) 新たな赤城の恵ブランド認証品を決定しました

(記者)

この商品は、販売されてからどのくらいになりますか。また、販売実績はいかがでしょうか。

(稲村景氏)

販売開始してから8年になります。毎年毎年、販売実績が伸びています。

(記者)

今回の赤城の恵ブランド認証品について、製法が独特であるとのことですが、具体的に教えてください。

(稲村景氏)

私たちの商品の特徴として、1つは遠赤外線で焼き上げていることです。セラミックを使用して、焼くのに2時間半から3時間程度かけて、皮が焦げないように焼いています。

(記者)

低温保存について、どれくらい保存できるものなのでしょうか。

(稲村景氏)

保存自体は、昔からの知恵があって、土の中にビニールシートを敷いて藁をかぶせるものです。1番適しているのは、13度から15度ぐらいと言われています。そして、多少の湿度が入るような保存をするとでんぷん質が上がります。蜜芋には特殊な冷蔵庫を使っていて、4か月ぐらい通年で販売しています。糖度が高く濃密のため冷凍保管ができます。焼いて真空状態にして冷凍したものを貯蔵する冷凍庫と、芋のままの状態で貯蔵する冷蔵庫があります。

(記者)

新しい道の駅には出荷予定はありますか。

(稲村景氏)

出荷予定はあります。私が目指しているところは、栃木県にとちおとめというイチゴがあるように、前橋市には前橋発のシルクスイートがあると道の駅を中心にして知ってもらいたいです。新道の駅付近の土地で栽培も行っています。

(市長)

稲村氏の会社で、今回オープンする道の駅付近の畑で芋を栽培しています。なぜかというと、道の駅で買って美味しいと思って、どうやって作っているのだと興味を持って出かけてもらう狙いがあります。馬車で圃場まで行って、靴下を脱いで収穫して、そして自分で芋を焼いて食べるような、体験型の農場を作りたいと思っています。

(記者)

焼き芋にはブランドや名産地があるのでしょうか。

(稲村景氏)

一大産地は鹿児島県でしたが、ここ2、3年は、鹿児島県の芋は病気や色々な災害の影響を受けています。今は、茨城県行方市で栽培された芋が、作物の品評会で天皇賞を取るなどしています。千葉県でもサツマイモ栽培が盛んです。シルクスイートという品種は、千葉県での栽培が圧倒的に多くなっています。そういった観点でも、品種が開発された地である前橋市で、シルクスイートを発展させていきたいと思っています。

 (2) 道の駅「まえばし赤城」がオープンします

(記者)

道の駅について、例えば駐車場の駐車台数や店舗数などは、元々予定されていたものと現在で変わった所はありますか。

(観光政策課)

駐車台数については当初の予定通りとなっており、テナントについても現時点で大きな変更はないと聞いています。

(記者)

道の駅の開駅式の出席者について現時点で決まっていれば教えてください。

(観光政策課)

式には、国会議員・県議会議員・市議会議員と地元自治会の関係者、農商工団体、道の駅設置検討協議会、建設関係も含め約200名を予定しています。

その他

・前橋市の文化芸術戦略顧問に南條氏が就任しました

(記者)

南條氏が芸術顧問に就任されるというのは承知しました。アーツ前橋の館長は決まらないままだと思うのですが、見通しがあれば教えてください。

(文化国際課)

アーツ前橋の特別館長については、今後南條氏と相談しながら、南條氏が就任する可能性も含めて検討したいと考えています。

 

・NIPPON ACADEMYとウクライナ人学生とのトラブルについて

(記者)

NIPPON ACADEMYとウクライナ人学生との関係について、事実確認と受け止め、今後の対応について伺います。学校からの学費補助申請と、それに対する市側の対応の実績について教えてください。

(文化国際課)

学校からの補助申請について、現在38件です。交付決定はしていますが、学校側からの実績報告書まだ提出されておりません。

実績報告書が提出されましたら、精査して適正であれば補助を交付します。補助は1件当たり10万円です。

(記者)

何月に補助の申請があったのでしょうか。

(文化国際課)

最初に6月に申請があり、続いて10月、12月とありました。3回に渡って38件の申請がありました。

38件全部の交付決定を行っておりますが補助金交付に必要な実績報告書の提出がされていないため、交付に至った件はありません。

(記者)

学校は、前橋市から1人30万円もらえると思っていたが、10万円程度になるということになり、その分を学生に要求したという構図に見えるのですが、ウクライナからの避難者ではなくても、学生が後から急に元々想定していない学費を要求されたら困ることは想像できます。避難者であればなおさら生活の基盤が混乱してしまうかと思います。前橋市は、学校の対応についての受け止めや、今後どう対応していくのかを教えてください。

(文化国際課)

前橋市としては、学校側が学生と約束してあるのであれば、約束は守っていただき、学生との良い関係を保ってもらいたいと考えています。対応については県と連携しながら取り組んでいきたいと思います。

(記者)

県同様に、学校の措置について調査したり、是正したりという余地はあるのでしょうか。

(文化国際課)

学校に対する権限については県になるため、市としましては、避難民の方が安心して前橋市で暮らせるような相談体制や、日本語を学びたいときの日本語教室などの案内で対応していきたいと考えています。

(記者)

受け止めについて、生徒といい関係を保ってほしいということでしたが、学校の対応についての所感はありますか。

(文化国際課)

先ほどもお話したとおり、約束をしたのであれば守ってもらいたいという考えです。

・官製談合を受けた第三者委員会の設置について

(記者)

戸塚元副市長の官製談合、収賄事件で、第三者委員会を設ける方向での条例を出されたと思います。

戸塚元副市長が前回の課長補佐の事件を受け再発防止策員会の委員長を務めていたということで、今回は前橋市の関係者を全く入れずに弁護士等の法律に詳しい3人の方に委嘱し第三者委員会を作るとのことでした。

第三者委員会に市長が期待することなど、現時点での所感を教えてください。

(市長)

公共事業の発注に関して予定価格の事前公表等の様々な改革を、前職員の逮捕以降整えてきたつもりです。

今回の第三者委員会に何を求めるのかといえば、様々な発注行為が前橋市では他にもあるわけです。建設関係の発注以外にも備品購入や役務契約など、これらを含めて、我々はまだまだ改革の余地があると考え、今回第三者委員会を設けることとなりました。そして今回は、完全に民間の人たちを中心にした第三者委員会を設けることで、公ではできなかったことまでも、しっかりと判断していただけることを期待しています。

(記者)

業者から、職員が例えば予定価格や入札する業者名を教えてほしいと聞かれた時に、記録簿を作成し、不当な働きかけに該当する場合は公表するという要領が2月1日に施行されたと聞いています。そのことを議会に報告したときに、課長以上の幹部が要求を受けた時の対応が欠けているのではないかという指摘が議員からありました。幹部の再発防止策について、市長の考えを聞かせてください。

(市長)

それらも含めて、この委員会の中で議論をしていただきたいと思っています。

(以上で終了。)

この記事に関する
お問い合わせ先

総務部 秘書広報課 広報係

電話:027-898-6642 ファクス:027-224-1288
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから

更新日:2023年04月04日