定例記者会見概要版(令和5年6月9日開催)

令和5年6月9日に開催された定例記者会見の要旨です。

日時

令和5年6月9日(金曜日)午後2時~3時20分

会場

市役所 4階 庁議室

動画配信(前橋市公式ユーチューブ)

1 案件説明

(1) まえばしカラオケワールドカップを開催します

(市長)

本市には約7,000人もの外国人の方々が居住しています。本市の場合、多くは勤労者というよりも日本語学校に通い、学業を学びながらアルバイトをされていると思います。その学生さんたちの横連携の場所を作っていきたいという思いの中、実行委員を務めておられる佐藤祥平さんが企画をされています。今回で3回目の開催となります。詳細については佐藤代表より説明させていただきます。

(同実行委員会 佐藤代表)

前橋カラオケワールドカップ実行委員会代表の佐藤祥平です。本日は、出場するバングラディッシュからの留学生でアッコラ日本語学校の出場者2名と前回チャンピオンのフェリさんにお越しいただいております。はじめに、昨年度開催されたフェリさんのチャンピオンパフォーマンスを皆さんにご覧いただきます。よろしくお願いします(モニターに動画を放映)。こちらが昨年度チャンピオンのフェリさんのパフォーマンスです。

第1回が2019年、第2回が2022年、そして今回が第3回の開催となります。コロナが明けて、今回はマスクを外して外国人の方々が元気よく、日本語で歌を披露してくれると思います。

出身や国籍を問わず、誰もが輝ける社会を目指して、この前橋カラオケワールドカップを開催しております。地域には約7,000人の外国人の方が住んでいて、留学生や働いている方々もたくさんいます。そうした方々のことを地域の住民の方に知ってもらい、また外国人の方にも日本の文化や習慣のことを知ってもらうために、このイベントを開催しております。

大会概要についてですが、今回は、全25組27名の方が出場されます。学生部門は16組、社会人部門は9組の出場となっております。もちろん、歌う曲は全て日本語の曲となります。今回の特徴としては、外国人の方々が日本の文化を知るきっかけとして、アニメや漫画などがありますが、それらの主題歌を歌ってくれる方が多くいらっしゃいます。今回の大会も、カラオケまねきねこさんから多大なる協賛をいただいております。優勝者にはまねきねこの人形がプレゼントされることになっています。

また、今回は警察署からも多大なるご協力をいただいており、会場にはパトカーや白バイの展示があります。さらに、優勝者には1日警察署長になってもらいます。これは、警察も外国人の方が地域に増えてくる中で、多文化共生や犯罪の予防、困った時に頼ってほしいという思いから協力いただいています。その他にも、バニーズ群馬FC女子サッカーチームの協力もいただいて、大会を盛り上げていきたいと思っています。

初めに、昨年度チャンピオンのフェリさんに、昨年の感想や今回の大会への思いをいただけたらと思います。

(前回優勝者 フェリさん)

皆さん、こんにちは。私は昨年のまえばしカラオケワールドカップに出場し、優勝したフェリと申します。昨年の大会は色々な要素が追加され、歌うだけでなく、世界の食べ物などを食べることができて楽しかったです。また、お客さんもすごく盛り上がってくれて楽しく興奮しました。今年も世界キッチンがあり、世界各国の食べ物が楽しめるので、ぜひお楽しみください。よろしくお願いします。

(出場予定者 シャミムさん)

皆さま、こんにちは。私はバングラデシュから来ましたシャミムと申します。日本に来てから初めての歌唱です。コブクロの蕾を歌います。緊張していますが、全力で頑張りたいと思います。皆様の声援を願っています。よろしくお願いします。

(出場予定者 レザ・エイチェム・アリーさん)

皆さま、こんにちは。私はバングラデシュからアッコラ日本語学院で勉強しています。日本に来てから初めて日本の歌を歌います。カラオケワールドカップの出場者に選ばれてとても嬉しいです。全力で頑張りたいと思います。皆様の応援を願っています。よろしくお願いします。

(2) 赤城山を舞台に2つのスポーツイベントを開催します

(市長)

次にトレイルランニングとウルトラマラソンです。トレイルランニングは山の峰々を走り回る競技で、ウルトラマラソンでは赤城山を一周する100キロのレースです。赤城山でのこれらのレースは、山岳連盟や自然保護団体、各市町村の協力があって実現しています。それぞれの市町村長にお礼を申し上げたいと思います。

(前橋市まちづくり公社 小林氏)

前橋市まちづくり公社の小林です。本日は前橋市まちづくり公社で、今年度から実施する2つのイベントについてご説明させていただきます。最初に、トレイルランニングレースについて説明します。映像をご覧ください(モニターで映像を放映)。

(前橋市まちづくり公社 酒井氏)

まちづくり公社でスポーツイベントのコーディネートを担当している酒井と申します。よろしくお願いいたします。今年の8月6日(日曜日)、赤城山で7年ぶりにトレイルランニングレースが開催されます。前大会は2016年まで10年間続いていましたが、2016年の5月を最後に開催されていませんでした。今回のレースは国立赤城青少年交流の家をスタートし、小沼周辺を折り返してくる25キロと、そこから大沼を抜けて沼田市に入る手前から山道に入り、鈴ヶ岳と地蔵岳を回って帰ってくる50キロの2つの種目で開催します。

エントリー開始から1か月程度で、50キロ種目の定員200名を上回る230名の参加者が集まりました。25キロ種目に関しても、定員300名に対して現在250名ほどのエントリーがあります。また、小学校4年生から中学生までを対象とした3キロのキッズトレランも同時に開催します。これは、前橋の子どもたちに山を走る楽しみや故郷の山に触れる機会を提供するために設けられたものです。

この大会が7年ぶりに開催されるにあたり、私たちは以下の3点に重点を置いています。まず一つ目は、参加者や赤城山でトレイルランニングを楽しんでいただく方々に、自然環境に対する正しい知見や、山での事故防止における安全管理に関する知識を持ってもらうことです。二つ目は、このトレイルランニングレースを通じて自然環境の保全のための山道整備に取り組むことです。三つ目は、トレイルランナーとハイカーが共に山を楽しむために、マナーの啓蒙を行い、ハイカーとトレイルランナーが理解しあう関係性を築くことです。このランニングレースを通じて、参加者の皆様や赤城山でトレイルランニングを楽しんでいる方々に伝えたいと考えています。

エントリーの締め切りは7月2日です。たくさんの方々に赤城山でのトレイルランニングレースを楽しんでいただきたいと思っています。引き続き100ウルトラマラソンについても説明させていただきます(モニターに映像を放映)。

これは3月に行った実証実験の映像です。実証実験では定員50人に対して100名以上のエントリーをいただき、当日は56名の方々に走っていただきました。朝5時に富士見温泉をスタートし、富士見温泉まで戻ってくるという100キロのコースでした。最高年齢65歳の女性ランナーも無事完走されました。制限時間の16時間の中で52名のランナーが完走されました。

9月24日の第1回の本大会は、新しくできた道の駅まえばし赤城をスタート地点とし、コースが若干変更されましたが、それでも100キロのコースをぴったり作ることができました。朝5時にスタートし、夜9時が制限時間ということで16時間の中でチャレンジしていただきます。

この100キロウルトラマラソンの開催につきましては、マラソン人口が高齢化する中で、若いランナーや競技歴が浅い間は完走タイムを短縮することなどがマラソンをしている喜びであったりすると思いますが、年齢が高くなるにつれチャレンジの種類が変わってきます。これからのマラソンイベントにおいて求められるものは、スピードへの挑戦というよりも、こういった個人の挑戦というものに変わってくるだろうことも踏まえた上で、今回100キロウルトラマラソンを前橋市に共催いただき開催することとなりました。

(3) 荻窪公園民間活力導入事業(Park-PFI)の事業者が決定しました

(市長)

次は環境システム荻窪公園です。環境システム荻窪公園の民間活力導入事業(Park-PFI)の事業者がコーエィ株式会社に決定しました。荻窪公園をどのように活用をして市民を楽しませてくれるのか、そして自らもビジネスとしてそれを継続できるような仕組みをどうやって作っていただいたのか、お話をしていただきたいと思います。

(公園管理事務所)

環境システム荻窪公園は、スローシティエリアにあり、道の駅「赤城の恵」でもございます、その公園に新しい施設を民間の力を活用して建設し運営していただけることになりました。これは本市としては2例目です。初めて既存の公園でパークPFI制度の手法を取り入れたものです。時代によって変化する利用者ニーズに合せて、公園に新たな魅力をもたらすと同時に、民間の方々にとってもビジネスチャンスになるだろうと期待しています。さらに、市には建設費や運営費がかからないだけでなく、敷地の使用料を市に納めていただく制度となりますので、財政面にとってもメリットが大きいものと考えます。

事業内容につきましては、コーエィ株式会社の関口代表取締役と加藤取締役より説明させていただきます。

(コーエィ株式会社 関口代表)

コーエィ株式会社代表の関口でございます。本事業の概要を説明いたします。まず、私どもは令和3年6月から前橋市が保有する荻窪温泉あいのやまの湯と粕川温泉元気ランド、この2つの温浴施設の指定管理を行っており現在も継続中です。今回は、あいのやまの湯と隣接している荻窪公園内の一部にグランピング施設の建設を行い、運営管理を行うこととなりました。

事業期間は令和5年6月1日から令和20年3月31日までです。グランピング施設の事業コンセプトは、スローシティを楽しめる快適空間です。施設の名称は「赤城グランピングビレッジ」といたします。

施設の概要ですが、あいのやまの湯の西側広場の約2,300平方メートルを使用します。ドームテントを5棟、プライベートドッグランがついているコクーンテントを2棟の合計7棟を設置し、宿泊施設の各棟には木造のハウスを設置します。バーベキューのスペースやトイレ、あいのやまの湯の温泉を引き込んだ天然個室温泉を備えています。また、特定公園施設として隣接の広場に、景観に配慮した健康器具を8機設置します。道の駅や地域の関連団体にも協力をいただき、アジサイやホタル鑑賞など、既存のコンテンツの魅力アップを図っていきたいと考えております。また、長期の事業になるため、さまざまなイベントの展開や遊具の設置などを行い、新たな時代を読み取り、荻窪地域のブランディングを高めてまいります。今後、私どもがこちらの施設を運営管理している中で、我々の特性を生かしながら事業を進めてまいりたいと考えております。

(4) 前橋文学館特別企画展 「フットノート-吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」を開催します

(市長)

次は、フランス文学者の吉増剛造さんの企画展です。吉増さんとさまざまな形で共演されている萩原朔美文学館長から説明させていただきます。

(前橋文学館 萩原館長)

吉増さんは、おそらく日本の詩人の中で最も先端的に走り続けている人だと思います。過去の吉増剛造展だと、2016年に国立近代美術館で大規模な吉増剛造展が行われました。吉増さんは現代詩人ということを超えて、映画も作り、パフォーマンスも行います。吉増さんは朔太郎の大ファンで、ご存知のように朔太郎賞の選者をずっとやられていた方です。

詩人であれば、書いた詩集を読むということを最終目的にしますが、吉松さんの最近の詩は読めません。自分で手書きをして、その上に絵のようなものを書き、自分の原稿の上に文字を重ね読めないようにしています。読むという文字と人間が対峙する時に、普通に読めたのならば、何の疑いもなくその文字を読んでしまいますが、一体、文字と自分とはどういう関係にあるのかとか、私というものは何でこんなものを書けるのだろうかということに疑いを持つような感じの関係にするような、本当に危ないところに行っているのではないかと思います。それを分かっていただくために、今回は部屋の中で吉増さんに自由に書いていただいています。自分が思っていることをパフォーマンスするように書いて、さらにその次に自分がパッと思いついたことをまたその上に書く、上書きするという作業をやっています。展示の期間中に何回かいらしてそのようなことを行ってもらいます。そうすると、文字と人間の関係の先端性、吉増さんのしている仕事を分かっていただけるのではないかと思います。吉増さんの展覧会は既に実施されていますが、前橋文学館は先端的な詩人を何人も生んでいますので、どうしても吉増さんに実施いただきたいと思い依頼しました。

初日にライブを行います。吉増さんが自分で手書きしている状態を映像に撮り、それをスクリーンに投影して、詩人がライブで文字を書いているという状態を、まるで絵を描いているような作品を作っているところを見ていただきます。もう一つは、前橋シネマハウスで「眩暈・バーディゴ」という映画を上映します。ジョナス・ベガスが亡くなった次の日に、吉増さんはニューヨークへ行き息子さんに会っています。2人の詩人との出会いのドキュメンタリーがすごく面白くてちょっと難しいです。僕が見た限りこういうドキュメンタリーはなかったと思うのですが、詩人がどうやって新しい言葉を見つけ出すかという秘密がそのまま出ているのですね。僕はすごくショックで、その中で、吉増さんが詩を書いていて悩んで、新しい言葉を発見する時に、いきなりマスクを目にかけます。見えないようにして書き出します。そうすると自分でも思ってないような現実や原則から外れた新しい自分。自分でも想像しなかった言葉が多分出てくると思います。そういう秘密をそのまま訴えているようなドキュメンタリーです。

総展示数は100点以上ですが、関連イベントとして、吉増部屋でライブを行うほか、奥さんのマリリアさんとのライブ・パフォーマンスも行います。また、私と吉増さんが撮影した映像の往復書簡を会期中ずっと行い、それをつなぎ合わせた映像を作っていきます。

(5) まえばしシェアサイクル cogbe(コグベ)の利用状況を報告します

(市長)

コグベについては、導入から2年が経ちますが、確実に利用者が増加しています。その裏には科学的データがあったということをお知らせします。

(交通政策課)

令和4年度の事業状況について説明させていただきます。コグベについてですが、非常に好調で登録者、利用回数ともに順調に増加しています。好調な理由として、コグベが認知されたことのほか、データ分析やデータを活用したポートの増設を行っているということが影響していると考えております。

利用回数につきましては、令和4年度は3万9,848回で前年度を1.4倍上回っています。令和5年4月の利用回数は4,247回、5月の利用回数は4,413回と2か月連続で過去最高を記録しております。さらに5月の利用者数も過去最高の利用人数である1,077人を記録しております。令和5年4月に新たに3か所ポートを増設し、現在は38か所で運用しております。増設したポートは資料のとおりです。

貸出と返却の利用パターン上位10位はこちらの資料に記載しています。JR前橋駅からヤマト市民体育館への移動が1,168回と年間で一番多い移動パターンとなっています。ヤマト市民体育館は、昨年度にポートのラックを増設したことと、前橋工科大生による利用の増加ということで利用回数のランキングが上がったと考えております。コグベの詳しい分析状況については鈴木先生より説明をしていただきます。

(静岡理工科大学 鈴木氏)

静岡理工科大学の鈴木です。3月末までは群馬高専におりました。私からは、コグベ利用状況の評価ということで、利用履歴データと利用者関係の2つから分かったことをご紹介させていただきます。

2021年度の利用状況ですが、どのポートも利用が増加傾向にあり、特に前橋駅や前橋駅西側駐輪場が増加しています。平日・休日ともに多くの利用があります。休日は前橋テルサなど商業施設の利用が多く見られております。コグベの利用時間ですが、多くの方は短時間、15分未満が多くなっています。特に平日は通勤やちょい乗りで利用するような感じです。休日は長時間利用が増えています。2022年4月に料金値上げしましたが、2022年と2021年を比較すると、その影響が若干出ているのか短時間の利用者が増えている傾向が見られます。もう一つ、曜日別・時間帯別の平均化した回数ですが、平日は通勤時間帯と帰宅時間帯に集中しており、昼の時間だけ増えています。仕事でちょっとランチ食べに行こうみたいな感じで、近くのポートで自転車を借りていくことが多いです。土日は、満遍なく日中の利用が多いという状況となっています。

コグベの利用定着状況ですが、平日と休日でどこからどこへの移動が多いのかというのを線の太さで表したものです。前橋駅とヤマト市民体育館の移動ですが、前橋工科大学があるので、おそらく学生が使っていると思います。そうした利用のほか新前橋駅から市役所の移動が見られます。おそらく両毛線が少し不便だったりして、コグベで新前橋駅から市役所や県庁に通勤するという移動が増えている状況です。休日はいろいろな方面、特に商業施設が多いです。濃い赤色は同じポートで借りて返すことを表しています。これは、近くに住んでいる方がそのポートで自転車を借りてサイクリングに行こうというような感じで、普段だったら自動車で行くところに自転車を使うような移動が見られます。

続いてポートの特徴ですが、例えば市役所は平日の利用が多いです。時間帯は通勤時間帯や帰宅時間帯にピークがあります。高頻度に利用している方は2割弱ですが、ヘビーユーザーの方が市役所のポートを使っています。一方、県立敷島公園は休日の利用が半分近くとなっており、休日にレジャーやサイクリングで利用しているという感じです。高頻度で移動される方は1割程度で、利用回数も全体の2割しか占めていません。他はたまに使う方が多くを占めているので、駐車場に車で行って自転車乗り換えて近くサイクリングしようというような利用が見られます。

次にアンケート結果です。シェアバイクや電動アシスト自転車を利用したことがあるかという質問は、コグベ以外にシェアサイクルを利用したことがない方が6割となっています。今までシェアサイクルを利用したことがなかったが、コグベがあったからシェアサイクルを利用したということです。電動自転車は便利だという声が多く見られます。単なる移動手段としてだけではなくて、シェアサイクルという新しい移動手段、さらにはアシスト自転車という新しい便利な乗り物を使用し、自転車の良さを見直すきっかけにもつながっています。

ポートまでの交通手段についての質問結果は、鉄道が34%、バスが7%となっており、約41%の方が公共交通となっています。ポートの近くまで公共交通で来て、そこから自転車で目的地へ向かうという利用が多いです。注目していただきたいのが、約51%の方が徒歩ということです。本来であれば、自動車を利用するところ、ポートまで歩いていき、コグベを利用していることで自動車利用の削減にもつながっている可能性があります。利用目的としては、通勤や買い物に行く、趣味・レジャーの利用が多いです。

コグベがなかった場合にどういった交通手段を利用するかというアンケートではバス利用が約35%と多くなっています。続いて自動車が約20%で、あとはコグベがなければ移動しなかったという方が12%います。自動車が約20%なので、本来は自動車を使うのだけども、コグベがあったから自動車を使わなかったということが分かります。さらに、もう一つ注目していただきたいのが、コグベがなければ外出しなかったがコグベがあったから外出したというものです。つまり、市民の移動機会の創出につながっているのではないかと推察されます。

コグベのサービスに対する評価ですが、非常に良い評価をいただいております。電動アシスト自転車だから便利だとか、24時間利用できるとか、料金も手頃だとかの意見があります。ただ、ポートが満車のため返却できなかったり、借りたいときに自転車がなかったり、借りたい場所にポートが設置されていないという点で若干の不満が出ています。

今後の利用効果と継続意向です。約87%の方がこれからもコグベを利用したいと回答しています。さらに80%近くの方が利便性の向上を感じています。

最後にコグベの総合的な満足度ですが、とても満足・やや満足が約91%となっており、男女問わず非常に高い評価を得ております。

(交通政策課)

コグベは産学官で組織されている前橋シェアサイクル運営協議会で定期的に情報共有し、より良いサービスになるように努めております。また、協議会に参画しコグベを寄附いただいている太陽誘電株式会社が先日、国土交通省から自動車活用推進功労表彰を受賞しました。

先ほどの分析結果をもとに、ポート数の増加や配分する自転車の数を変更したりするなど、さらなるコグベの利便増加に努めてまいりたいと思っております。

(6) 65歳以上の胸部検診に係る自己負担金の取扱い誤り

(市長)

次は謝罪です。このたび、がん検診の一つである胸部検診において、本来は無料としなくてはならない受信者から誤って500円の自己負担金を徴していたことが判明しました。誤徴収分は、返還させていただきますが、このような事態を招いたことを深くお詫び申しあげます。申し訳ありませんでした。詳細が必要でしたら担当部長が来ていますので、お答えさせていただきます。

2 質疑応答

(1) まえばしカラオケワールドカップを開催します

(記者)

今回の大会は25組27名が出場されるとのことですが、出場者は公募で選出されているのでしょうか。出場者の選出基準を教えてください。

(同実行委員会 佐藤代表)

出場者は市内にある日本語学校から出場いただいております。一部の学校では出場者多数により内部選考を行っています。傾向としては、出場者が誰もいないということではなく、出場を希望する声が多く寄せられています。また、今回は社会人部門もあり、市の協力のもと外国人を雇用している企業に対しても案内しています。

(記者)

出場者の主な出身国と何か国から出場されるかを教えてください。

(同実行委員会 佐藤代表)

インドネシアやブラジル、ベトナム、バングラデシュ、ミャンマー、ロシア、モンゴル、中国の8か国から出場いただいております。

(2) 赤城山を舞台に2つのスポーツイベントを開催します

(記者)

トレイルランニングは7年ぶりの開催ということですが、両大会の開催に至った経緯やきっかけを教えてください。

(前橋市まちづくり公社 酒井氏)

2016年でトレイルランニングが終了した理由は、運営事務局の高齢化に伴う担い手不足によるものです。大会を開催しない状態の中で、大会の再開を期待する声もあり、実際には2020年からこの大会の開催に向けて準備を進めてきています。先ほど私がトレイルランナーのマナーの啓蒙というようなことでご説明しましたように、ハイカーの中には、山は走るところではないと思っている方やトレイルを外れて走ってしまうことによる自然への被害などを問題として挙げられる部分もありました。このことに対する啓蒙活動としてトレイルランニングセミナーを開催し正しいマナーや知識を身につけていただくことに取り組んできたことで、今回ようやく開催することとなりました。

もう一つの開催に至った経緯として、赤城山はスローシティでございます。スローシティはウェルビーイングが一つテーマになっていると聞いています。つまりは、心身が健全な状態で、いきいきと生きられる状況です。そもそもスポーツの目的はウェルネスライフがテーマになります。これも同様に、心身ともに健全であることがテーマでございますので、スローシティとこうしたスポーツとが非常にマッチするということもあり開催に至った経緯やきっかけとなります。

(3) 荻窪公園民間活力導入事業(Park-PFI)の事業者が決定しました

(記者)

資料によると10月からの稼働を目指しているとのことですが、建設はこれから始まるということでよろしいでしょうか。

(コーエィ株式会社 加藤取締役)

建設はこれからです。

(記者)

事業の面積は資料に書いてある約2,300平方メートルで、公園の一部を使用するということでよろしいでしょうか。

(コーエィ株式会社 加藤取締役)

そのとおりです。

(記者)

その隣の広場に健康遊具を設置するということでよろしいでしょうか。

(コーエィ株式会社 加藤取締役)

そのとおりです。

(記者)

この場所にグランピング施設を導入するようになった背景とこの場所をどのように成長させていきたいのか、意気込みがありましたら一言お願いします。

(コーエィ株式会社 関口代表)

隣に大きな公園があるということで、ロケーションもグランピング事業に適していると判断し施設を導入することとしました。また、あいのやまの湯の隣地にグランピング施設を導入することで温泉を引き込むことができました。この温泉を活かせるというメリットもあります。

現在、日本各地で展開されているグランピング施設の中でも、天然温泉を活用しているのは、約30%程度しかありません。競争力にも優位性があると考え、当事業を展開することに踏み切りました。県内外を含めてさまざまな方々に利用していただきたいと思っております。

(市長)

私たちの公園はゴミが落ちていないことや、子供が怪我をしないことに重点を置いています。別の視点を持った人が見ていただくことにより、色々な価値が生まれるという見本だと思います。全ての公園を市民がどうやって使ったらもっと面白くなるかを考えて、チャレンジしていくことになると思います。ぜひ市民の皆さんもチャレンジしてみてください。

(4) 前橋文学館特別企画展 「フットノート-吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」を開催します

(記者)

先ほど、館長と吉増さんの作品というお話があったかと思いますが、その吉増さんが会期中に滞在制作するものとは別になるという認識でよろしいでしょうか。

(前橋文学館 萩原館長)

滞在中の実施内容については、部屋を用意して書いています。実際、今日もやっています。それとは別に映像も撮ります。吉増さんが作ったものを私が見て、それに対してまた撮影して返すっていう感じで、文学館の奥のスペースで投影します。

(記者)

現在、制作されている部屋も会期中は公開されるのでしょうか。

(前橋文学館 萩原館長)

公開します。ぜひ見てもらいたいと思います。

(5) まえばしシェアサイクル cogbe(コグベ)の利用状況を報告します

(記者)

今年4月からポートを3か所増設されたとのことですが、今年度さらに増設する可能性はあるのでしょうか。

(交通政策課)

利用状況の分析結果やアンケート結果のほか、協議会の中で協議しながらポートを増設していければと考えております。

(記者)

一部のポートでヘルメットの貸し出しが開始されています。ヘルメットの着用が努力義務化されたというところで、ヘルメット貸出のポートを増やすかどうかも協議会での協議になるのでしょうか。

(交通政策課)

今年度、ヘルメットの貸し出しを強化しています。協議会の中で全車両への設置等も検討したのですが、衛生面や盗難、安全性の確保という観点から人がいる施設で協力いただき、貸し出しを実施しています

(記者)

ヘルメットの貸し出しは今年の4月から新たに実施されたということでしょうか。

(交通政策課)

そのとおりです。

(市長)

コグベは社会変容だと思います。移動が社会変容になると私は信じて誰も分からない頃から10年間ずっとMaasを実施しています。そういう意味で、こうした分析により、前橋という社会を的確に個別最適化したサービスを提供して暮らしを支えていく。これが僕たちのやっていこうとするデジタル田園都市・グリーン&デジタルシティです。そんな都市を目指してまいりましょう。

(6) 65歳以上の胸部検診に係る自己負担金の取扱い誤り

(記者)

無料のところを500円の自己負担金として徴収してしまったということで、感染症法上の定めが変わったことが原因かと思います。変更がいつなのか教えていただけますか。

(健康部長)

感染症法の定めの変更はありません。本市担当課の感染症法についての認識不足です。本市は平成24年度から令和3年度まで、がん検査を無料で実施していました。令和4年度のがん検診有料化に伴い誤りが発生しました。

(記者)

令和4年度のがん検診有料化の時に、X線が肺がんと結核の両方に使用できるところを、従来どおりに自己負担金として徴収してしまったということですね。

(健康部長)

がん検診の分として500円を取ってしまったということです。

(記者)

結核の検診はもともと無料で実施していたということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

肺癌と結核の健診を一緒に実施していたのですが、令和3年度はすべて無料で実施していました。

(記者)

令和4年度に誤って徴収した方が2万9,185人で、この方々からそれぞれ500円を自己負担金として徴収してしまった。その分を7月中旬ごろにQUOカード500円分として返金するということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

そのとおりです。

(記者)

今年度については無料で実施するということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

はい。医療機関に予約が始まる頃かと思いますが、その分からは無料で実施します。65歳以上の胸部健診、X線検診については無料にするということで、既に医療機関の窓口にはその旨を周知させていただいております。

(記者)

昨年の分は医療機関にも有料ということが伝わってしまっていたということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

そのとおりです。

(記者)

自己負担金を徴取してしまった胸部検診はどこの場所で実施していたのでしょうか。また、QUOカードで500円分を送付するということですが、どのぐらいの経費がかかるのかを教えてください。

(健康部長)

まず1点目のどこの場所で実施していたかですが、受診者が選択した市内の医療機関や診療所などです。かかりつけ医や病院などでも行っております。

それから2点目のQUOカードの経費ですが、もともと返還すべき費用として500円の29,185人分、これが1,459万2,500円です。この他の経費として、QUOカードの手数料と簡易書留の料金が必要になります。その両方を合わせて、一人当たり434円必要になりますので、その人数分ということで、1,266万6,290円になります。

(記者)

どうしてQUOカードでの返金に決定したのか教えてください。

(健康部長)

現金で返金する場合、どうしても現金書留という方法になります。その郵送料がQUOカードよりも1通あたり106円高くなります。そのため、現金書留の方法は考えませんでした。口座振替で返金するという方法も考えましたが、該当者に口座振替依頼書の作成や口座の通帳の写しを添付してもらう必要があることから該当者の負担軽減を考慮しました。また、記入ミスや入力ミスがあれば振り替え誤りといった事態も発生する可能性もありますので、できるだけ簡便な方法で迅速に返金したいという理由でQUOカードによる返金を選択しました。

(記者)

来庁してもらいその場で返金するという方法は検討しなかったのでしょうか。

(健康部長)

市内の広範囲から来ていただくこととなり、交通費もかかってしまいますので、それは難しいと考えました。

(記者)

誤徴取が分かった経緯を教えてください。

(健康部長)

今年の4月26日に、県主催の担当者向け会議に出席した際に、65歳以上の結核検診は感染症法に基づき無料である旨を住民向けに周知してもらいたいというアナウンスがありました。それを聞いた担当者が本市の取り扱いに疑問を感じ、詳しく調べたという経緯でございます。

(記者)

受診者からの問い合わせはなかったのでしょうか。

(健康部長)

問い合わせは一切ございませんでした。

(記者)

対象者への謝罪は済んでいるのでしょうか。

(健康部長)

QUOカード発送の際にお詫び文を封入しようと考えております。市ホームページにもお詫び文を掲載します。

(記者)

令和5年度は該当する方はいないということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

令和5年度については最初から無料にするという扱いで、医療機関に対しても徹底しております。

(記者)

この29,000人の方は、昨年の1年間分の人数ということでよろしいのでしょうか。

(健康部長)

昨年度1年間で受診した65歳以上の方です。

(記者)

その時期が有料化になった時期と一致するので、それ以上遡る必要はないということでよろしいでしょうか。

(健康部長)

昨年以前は元々無料で実施していたので問題ないことを確認しています。

(以上で終了)

この記事に関する
お問い合わせ先

総務部 秘書広報課 広報係

電話:027-898-6642 ファクス:027-224-1288
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから

更新日:2023年08月07日