定例記者会見概要版(令和5年12月22日開催)
令和5年12月22日に開催された定例記者会見の要旨です。
日時
令和5年12月22日(金曜日)午後2時~2時45分
会場
市役所 4階 庁議室
動画配信(前橋市公式ユーチューブ)
1 案件説明
(1) 手軽にできるアルコール体質検査キットを開発
(市長)
本市と包括連携協定を結んでいる群馬大学発のベンチャー企業・GUD care(グッドケア)がアルコール体質検査キットを開発しました。DNAを解析することで、アルコール耐性がどの程度あるかを知ることができます。
1月7日(日曜日)開催の「はたちのつどい」で500人の成人の若者たちに、検査キットをプレゼントし、これからの人生におけるお酒との付き合い方を考える機会をご提供いただきます。その開発者でありますGUD careの綿貫さんにご説明いただきます。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
弊社は群馬大学発のベンチャー企業で、群馬大学の知財や研究成果を事業化しており、特に医療分野とIT分野に強みを持つ企業です。手軽にできるアルコール体質検査キットを紹介いたします。
この検査は、遺伝子検査によりアルコール代謝関連酵素であるアルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素の2つを遺伝子タイプで判定し、アルコール耐性を把握できる検査です。例えば、かなりお酒が飲める方や全く飲めない方、顔が赤くなる方など、色々なタイプがありますが、これを5タイプに判別して生涯変わらないお酒の適性を調べる検査です。
この検査の目的は、飲酒に起因するさまざまな社会問題を抑制することです。例えば、新入社員や二十歳の方が急性アルコール中毒で緊急搬送されるケースを防ぎます。アルコール中毒や依存症、アルコールに起因する疾患を知ることで、これらを防ぐ手段となります。アルコールハラスメントも撲滅できます。検査方法は非常に簡単で、綿棒で口腔内の粘膜を採取し、それを封入したチューブを郵送するだけです。
弊社は1月7日(日曜日)の「第2回前橋市はたちのつどい」で500個の検査キットを無料で配布します。二十歳になる方に対して、お酒と適正に付き合える環境を提供できればと思います。ぜひ、このアルコール検査キットの重要性を周知いただければと思います。
(2) ココルンシティに2つの市有施設がオープンします
(市長)
次も健康の話題です。日赤(前橋赤十字病院)が移転した後、広大な空間が朝日町に生まれました。出店事業者がそれぞれ健康や予防、認知症対策というメッセージを持ちながら集ってきています。フレッセイで健康ウォーキングの測定を行っています。全ての事業者が市民の健康を守るという意思の下で集まり、ココルンシティというネットワークが生まれました。
来年4月1日、いよいよその最後の施設である、夜間休日診療所と休日歯科診療所の機能を併せ持つ「まえばし医療センター」がオープンします。そしてその隣には、福祉作業所と心身障害者デイサービスセンターを集約した「障害者サポートセンターこころ」もオープンします。
夜間休日診療所は当番医を集め、小児科・内科・外科の休日当番医の一部をここで実施します。当番医はかかりつけのクリニックや診療所で行うという考え方もあるのですが、特に小児の場合、インフルエンザが流行っている時は、小児のクリニックの前に渋滞ができてしまうような混乱が生じています。新しくオープンするまえばし医療センターでは、150台以上の駐車スペースを用意しており、こうした課題にも対応できるものと考えています。
そして、「障害者サポートセンターこころ」では、障害者の方々の就労支援を行います。先ほど申し上げた、フレッセイなどの店舗が行うパッケージングの作業を障害者の方に担っていただくことも可能になるかもしれません。授産事業と実労働場所が近接するようなことがあり得るだろうと考えています。こうした街・ココルンシティがいよいよ来年完成することになりました。
(3) 前橋市民の若者が利用する上電・バスを土日祝日に限り無料にします【初開催】
(市長)
次は、上毛電鉄やバスを若者たちに無料提供するという制度でございます。GunMaasに登録している若者たちへの呼びかけです。自動車や自転車で通勤・通学している若者たちにバスや上電を試してもらい、いいなと思ってもらえる経験をしてもらおうと考え企画したものです。詳細は資料をご覧ください。
2 その他
(1) 練馬区における被災状況(仮想)の代行発信訓練
(市長)
本市と練馬区は災害時における相互応援の協定を締結しています。大規模な災害時には、ホームページを通じた情報の代行発信を行うことになっており、1月13日(土曜日)の練馬区の震災訓練に合わせて、本市ホームページでの代行発信の訓練を実施します。
(2) めぶくPayの登録状況
(市長)
12月21日現在、加盟店舗が782店舗、登録者数が20日は1,483名、21日は548名で計2,028名の方に登録いただいております。登録・利用のサポート体制を整え、多くの市民の方にこの経済循環の中にご参加いただきたいと考えております。プッシュ型の給付もめぶくPayで実施していくなど、有益な使い道があると考えております。
3 質疑応答
(1) 手軽にできるアルコール体質検査キットを開発
(記者)
チラシに通常5,610円とあり、これを500人に無料配布するとのことですが、配布方法を教えてください。
(株式会社 GUD care 取締役 綿貫氏)
先着での配布を予定しています。
(記者)
2つの酵素を判定するというのは、2つの酵素が多いかどうかを調べるという理解でよろしいでしょうか。
(株式会社 GUD care 取締役 綿貫氏)
検査結果の5タイプは動物に例えてお伝えさせていただきます。
(記者)
酵素がある・ないとか多い・少ないということではないのでしょうか。
(株式会社 GUD care 取締役 綿貫氏)
いだいた検体を分析して、先ほどご説明した酵素で解析するような形になります。通常のアルコールチェッカーやパッチテストとは少し違い、父親や母親からの遺伝子が個人にとってどのようなものかを検出するものでございます。
(記者)
お酒への耐性の判定について、確定率や正確さのパーセンテージみたいなものはあるのでしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
かなり高いということをお伝えさせていただきますが、こうした情報は弊社に直接お問い合わせいただきますと助かります。
(記者)
開発時期は何年何月でしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
今年の11月に開発が完了しています。
(記者)
販売は既に始まっているのでしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
11月から販売しています。
(記者)
今回、前橋市に500個を寄付するのは、包括連携協定を結ばれているからなのか、他の理由があるのかを教えてください。
(株式会社 GUD care 取締役 綿貫氏)
包括連携協定を結んでいることはもちろんですが、弊社としては、このアルコール耐性検査の意義を周知したいという思いがあり、急性アルコール中毒やアルコール依存症、アルコールハラスメントなどの社会的問題に対し、メッセージを発出したいとの考えで無料配布をさせていただきます。
(記者)
成人の集いは他の自治体でも行われていますが、今回提供するのは前橋市だけでしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
現在のところ前橋市のみ配布させていただきますが、他の自治体にも声掛けしていく予定です。
(記者)
5タイプに判別するということで耐性という言い方をしていますが、単純な言い方をした場合にお酒の強い弱いという言い方がいいのか。それとも、もう少し細かいタイプの言い方があるのか、もう少し詳しく教えていただきたいです。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
例えば、コアラタイプであれば、「あまりお酒は飲めないが、顔に出にくく、飲酒による病気のリスクも非常に高いです」とか、ひよこタイプは、「少量のお酒でも不快な反応が出てしまうので、お酒を全く受け付けないです」とか、そういう医学的に難しいことではなく、分かりやすくご自身の体質を知っていただくことで、皆さんが受け入れられやすいような形にしております。
(記者)
単純に酔いやすいか酔いにくいかということではないということでしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
そのとおりです。
(記者)
遺伝子レベルの話なので生涯その特性は変わらないということでよろしいでしょうか。
(株式会社 GUD care 綿貫取締役)
そのとおりです。
(記者)
はたちのつどいは、何歳の方の集まりでしょうか。
(市長)
今年度に20歳を迎える方の集まりです。
(市長)
DNA判定はアルコール耐性のチェック以外にも使えるはずです。市民の健康管理に活用したいと考えており、今後も本市との連携をお願いできればと思います。
(2) ココルンシティに2つの市有施設がオープンします
(記者)
資料に記載のある夜間休日診療所と休日歯科診療所は、平日の昼は閉まっているということでよろしいでしょうか。
(保健総務課)
平日の夜と休日の昼の診療が基本になりますので、平日の昼は開いておりません。
(記者)
各クリニックの当番医を充てるということですが、平日夜、休日昼、それと歯科医の休日昼の3パターンとも、従来は各クリニックの当番医だった人に集中的に来てもらうということでよろしいでしょうか。
(保健総務課)
広報まえばしに掲載されている休日当番医にある小児科の1枠をまえばし医療センターで対応させていただくイメージです。内科は3枠ありますが、そのうちの1枠をまえばし医療センターで対応しながら、残りの2枠は従来通り市内の各診療所で休日当番医として実施します。外科については2枠あるうちの1枠をまえばし医療センターで対応し、残りの1枠は地域の診療所で休日当番医として実施します。
休日歯科診療所については、現在、前橋市歯科医師会に運営いただいておりますが、市の直営として、まえばし医療センターで対応します。
(記者)
前橋市歯科医師会が運営する休日歯科診療所は、今までどこにあったのでしょうか。
(保健総務課)
岩神町の前橋市歯科医師会館の敷地の横にある歯科診療所で、休日の歯科診療にあたっていただいております。
(記者)
日赤病院が移転しこのエリアに医療施設がなくなったため、周辺住民に医療施設を再提供するという狙いがあるのか。または、救急外来の医師不足対策のような狙いがあるのか、教えていただけますか。
(保健総務課)
日赤病院が移転したことで、民間を中心としたさまざまな方たちの地域の活性化の取り組みに貢献したいという思いを持っています。しかしながら、基本的には、夜間急病診療所の老朽化への対応や機能を拡充するため、日赤跡地に移転し、この地域だけでなく市民全体の救急医療体制の充実に努めていきたいという考えでございます。
(記者)
周辺住民への医療の再提供というよりは、市全体の救急体制の拡充という話ですが、医師が純粋に増えたということではなく、医療を集中させることによって効率的に運営できるという趣旨でよろしいでしょうか。
(保健総務課)
どちらかといえば、医師をここに集めるというよりは、従来市内の各診療所で行っていた当番医が、休日はまえばし医療センターで診療できるため、市民の方が当番医を探す手間がなくなり、利便性を高められるというものです。
(記者)
現在の夜間急病診療所は移転することで閉鎖されるのでしょうか。
(保健総務課)
令和6年4月1日から当センターを開設しますので、今年度末で現在の夜間急病診療所は閉鎖されます。
(記者)
夜間急病診療所の老朽化の話がありましたが、築年数を教えてください。
(保健総務課)
昭和52年に建設していますので、40年以上が経過しています。
(記者)
2019年からココルンシティの開発が始まっているという理解でよろしいでしょうか。
(市長)
そのとおりです。
(記者)
2018年に日赤病院が朝倉町に移転したことに伴って空き地ができ、そこを市が主導して再生したということでよろしいでしょうか。
(保健総務課)
そのとおりです。
(記者)
まえばし医療センターの構造と階数を教えてください。
(保健総務課)
鉄骨造の2階建てです。
(記者)
延べ床面積も分かれば教えてください。
(保健総務課)
1・2階合わせて約2,150平方メートルです。
(記者)
まえばし医療センターと前橋市障害者サポートセンターこころ、それぞれ建設費用を教えてください。
(保健総務課)
まえばし医療センターの建設費用は約10億円です。
(障害福祉課)
前橋市障害者サポートセンターこころは、調べて後ほど回答させていただきます(建設費用:約6.1億円)。
(市長)
エリア全体はココルンシティという名称です。コンティニュー、ケア、リタイアメント、コミュニティ=CCRCという生涯活躍を支援する機能として整備されました。ココルンシティの名前の通り、地域の皆さんの健康を維持できるような仕組みを作りますという約束が、こうした形で現実になったということです。私としても1つの仕事ができたと考えております。
(3) 前橋市民の若者が利用する上電・バスを土日祝日に限り無料にします【初開催】
(記者)
市内のバス39路線が対象ということですが、バス事業者は何社でしょうか。
(交通政策課)
バス業者は6社です。それに加え、デマンドバスが3本走っており、こちらは有限会社赤城タクシーが運行しております。
(記者)
代表的な路線を紹介いただくことは可能でしょうか。
(交通政策課)
前橋市から渋川市方面に出ている前橋渋川線や、前橋市から玉村町まで出ている前橋玉村線がございます。
(記者)
長いバス路線や上毛電鉄の始発駅から終点駅までは運賃が高額になると思いますが、無料という理解でよろしいでしょうか。
(交通政策課)
例えば、中央前橋駅から乗車し西桐生駅で降りた場合も、チケット取得者は無料でご乗車いただけます。
(記者)
予算上限に達し次第終了とのことですが、予算はいくらでしょうか。
(交通政策課)
予算はおおむね270万円です。
(記者)
対象となる市内に住民登録のある15~22歳は、何人程度いらっしゃるのでしょうか。
(交通政策課)
令和5年の6月末時点で、15~19歳までは1万5,032名、20~22歳までが9,978名で、合計約2万5,000人です。
(記者)
市内運行バス39路線というのは、市内で運行している路線バス全てという認識でよろしいでしょうか。
(交通政策課)
前橋市内を通る全ての路線バスが39路線です。
(記者)
デマンドバスは市が運行しているという理解でよろしいでしょうか。
(交通政策課)
るんるんバスとふるさとバスは、市が委託し運行しています。城南あおぞら号は、地域のまちづくり協議会が主となり運行しています。
(記者)
市外での乗降も対象とのことですが、例えば、上毛電鉄で西桐生駅から乗って桐生市内で降りた場合、前橋市内を全く介さなくても対象になるでしょうか。
(交通政策課)
市外のみでの乗降も対象です。
(記者)
それはバスであっても同様で、前橋市内を通る39路線であれば、前橋市外だけで乗降しても無料になるということでよろしいでしょうか。
(交通政策課)
そのとおりです。
(記者)
予算上限に達し次第終了とのことですが、使用ごとに累計額を計算して終了するものなのか。または1人あたりの利用額を見込み、利用者数で終了するものなのかどちらなのでしょうか。
(交通政策課)
毎週、各運行事業者から報告をいただき、それに基づき、予測を立て上限に達する見込みで打ち切ることを考えております。
(記者)
無料のつもりで乗車したら無料じゃなかったということにはならないということでよろしいでしょうか。
(交通政策課)
そうならないように予測を立てて、早い段階でお知らせできるように制度設計しています。
(記者)
言い方としては、週ごとに利用状況を確認して、予算の上限に達した段階で終了するという理解でよろしいでしょうか。
(交通政策課)
そのとおりです。
(記者)
今回、初開催というのは、無料チケットが初開催ということなのか。それとも上電やバスの運賃無料が初めてということなのか、どちらでしょうか。
(交通政策課)
上電やバスの運賃無料が初めての実施ということです。
(記者)
この期間を対象とした理由があれば教えてください。
(交通政策課)
1月7日(日曜日)に「はたちのつどい」があることや、高校生・大学生の春休み期間であることから、移動手段として上毛電鉄や路線バスを使っていただければと、この期間を設定しました。
(記者)
どの程度の利用を目標値として設定していますでしょうか。
(交通政策課)
1日当たりの利用総定数は110名を想定しております。前提として、この施策を実施するにあたり各自業者に土日祝日の当該年齢層の利用を確認したところ、ほぼ利用がないのが実情であるとの声を聞きました。そこから計算して、110名を想定しました。
(記者)
上毛電鉄さんとデマンドバスを含めた市内運行バスにおいて聞き取り調査を行ったということでよろしいでしょうか。
(交通政策課)
そのとおりです。
(記者)
上毛電鉄と市内運行バスを合計して、110人ということでよろしいでしょうか。
(交通政策課)
そのとおりです。
(記者)
期間全体における目標数はあるのでしょうか。
(交通政策課)
30日間の実施となりますので、110名×30日で3,300人の利用が全体の目標です。
(以上で終了)
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更新日:2024年01月11日