下水道のあゆみ1

最初の下水道構想

当時の背景

前橋市は、明治25年に関東で4番目に市制を施行しました。
昭和3年に都市計画法適用都市となり、昭和4年3月には、利根川の伏流水を水源とする上水道の供給が開始されました。
昭和20年8月の戦災により、市街地の大部分は焦土と化しました。しかしながら、市民の努力と戦災復興事業の実施により、近代都市へと発展を遂げていきました。

環境衛生面への配慮

しかし、環境衛生の面では、昭和4年からの上水道の建設にもかかわらず、伝染病の発生状況は戦後から昭和25年までの5か年間に、本市の人口1万人につき、4.6人から27.2人の発生率を示した。市内の下水は、広瀬川をはじめ佐久間川、風呂川、馬場川、端気川等の用水路と、これらに通ずる用悪水路により、かろうじて汚水や雨水を排除する状況であり、強雨期には路上に氾濫し、人家の床下に浸水するなど、保健衛生上憂慮される状況でした。

現在の風呂川の様子(岩神町三丁目付近)

下水道の起工へ

このような用悪水路の解消を図るため、下水道建設の調査研究を開始しました。当時の下水道実施構想は、計画面積875ヘクタールを合流式排除方式により、3期に分けて実施する計画でした。
昭和27年1月29日、市議会に下水道築造工事の議案を提案し、満場一致で可決され、本格的に施行の準備を進めるに至りました。
同年9月、計画面積319ヘクタールを第一期事業として事業費5億4,200万円で認可を受け、中心市街地の第1・第2・第4排水区(現在の大手町、紅雲町、千代田町、表町など)を10か年計画で着手することになりました。
昭和4年に上水道の工事に着手して以来、その必要性を痛感しながらも実現されなかった下水道が、昭和28年3月にようやく起工したのです。

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更新日:2019年02月01日