前橋市の下水道のあゆみ(第7回)

下水道のしくみ

私たちが家庭で使ったあとのよごれた水(汚水)や雨水は、どのようにして、きれいな水となって川や海に戻されていくのでしょうか。
汚水と雨水をあわせて下水とよびますが、下水は、下水管によって集められ、下水処理場できれいにされます。

1.下水管

汚水や雨水は下水管に流れこみます。下水管は道路の下などに埋められていて、下水を処理場まで運ぶ役目をしています。下水管には、掃除や検査・修理をするためのマンホールがところどころにつけられています。
下水を運ぶ方式には、合流式と分流式の二種類があります。
「合流式」とは、汚水と雨水を同じ管で運ぶ方式です。
「分流式」は、汚水と雨水をそれぞれ別の管で運ぶもので、汚水は処理場まで運ばれ、そこできれいな水に処理されますが、雨水は川などに直接放流されるしくみになっています。

2.ポンプ場

下水管は、勾配を利用して下水を運ぶ仕組みになっていますが、下水管を埋める場所が地面よりあまり深くなりすぎると、掃除や修理がやりにくくなります。そこで、ところどころにポンプ場をもうけて下水をくみ上げ、下水の水位を高くして、再び勾配によって下水を流すしくみになっています。また、ポンプ場を設けることによって、どのような地形のところでも下水がすみやかに流れるように、下水管を埋めることができます。
ポンプ場は、台風や大雨のとき大量の水をくみ上げて川に流し、道路や建物が水につかるのを防ぐ役割ももっています。

3.下水処理場(前橋水質浄化センター)

下水管やポンプ場を通って下水処理場に運びこまれた下水は、いくつもの施設を通りぬけるあいだに、しだいにきれいな水に生まれ変わってゆきます。
ここでは、どのような施設を通り抜けるかを説明します。

(1)沈砂池

処理場に運ばれた下水は、まず沈砂池とよばれる池(下記写真参照)に入ります。下水の中に含まれている大きなごみや砂は、この沈砂池で取り除かれます。

沈砂池の写真

(2)最初沈殿池

大きなごみや砂を取り除かれた下水は、最初沈殿池(下記写真参照)に入ります。この池をゆっくりと流れていくあいだに、沈殿しやすい物は底に沈んでゆきます。ここまでを簡易処理といいます。

最初沈殿池の写真

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更新日:2019年02月01日