前橋市の上水道の歴史8

前橋市の上水道の歩み1(通水式・給水から現在まで)

臨時水道部の組織変更

昭和5年3月31日、臨時水道部は、前橋市役所組織内に「水道課」として組織を変更しました。

第二次世界大戦復興

前橋市の上水道施設は、給水人口80,000人・最大給水量16,000立方メートルと、将来を見通した余裕のある立派な施設でした。そのため、近隣町村の合併による配水量の増加までの30年間、その恩恵に浴してきました。
また、近くの市町村(桐生、沼田、高崎、太田、伊香保など)と、不慮の災害時に助け合う契約をしました。
しかし、第二次世界大戦の戦災(昭和20年8月5日)に遭遇し、非常に大きな被害を受けました。復興には、職員をはじめ前橋市民全員(中学校生徒まで参加)の熱意と近隣町村の応援を得て、わずか1ヶ月で殆んど復旧をする事が出来ました。幸いにも、敷島浄水場は被害が軽微なため、給水を続けることができました。

被害を受けた比率

給水栓数で59%、給水量で64%、漏水量で79%の大きな被害でした。

第一次拡張事業(昭和31年から36年)

昭和27年以降、隣接町村の合併により市域が拡大。給水人口が増加した為に第一次拡張事業を計画して実施することになりました。
第一次拡張事業は、敷島浄水場の拡充、合併地区の市民に給水する事業で、合併地区に配水管の延長が困難な地区は、地域ごとに簡易水道(水源は深井戸)を建設する事業です。

事業内容

  • 敷島浄水場の1号水源を昭和31年に着手。
  • 江木の1号(現在は廃止)水源を昭和31年に着手し、32年に完成。給水人口3,000人、最大給水量450立方メートル。
  • 元総社簡易水道の1号水源を昭和31年8月に着手。34年にその他の整備を行い、川曲・下新田地区に給水を開始。計画では、給水人口8,000人、最大給水量800立方メートル。
  • 総社簡易水道の1・2号水源が昭和33年11月に完成し、給水を開始。
  • 田口の1・2号水源(現在は廃止)を昭和35年に着工し、36年に完成。田口は4町に給水する計画で、給水人口4,500人、最大給水量675立方メートル。
  • 敷島浄水場を拡張するため、荒牧地区に2・3・4・5・6号水源を造る計画と、配水池を1池造る事業が認可。
  • 清里1号水源他の設備に着手し、第二次拡張事業年度の昭和37年8月に清里簡易水道が完成。

第二次拡張事業(昭和37年から38年)

引き続き、給水量の増加と、新たに駒形地区の合併により更に、水の需要が増加しました。
昭和37年度から2年間を、第二次拡張事業として、給水量の確保をするようにし、そのため総社簡易水道と元総社簡易水道を拡充統合して「西部上水道」に改称し拡大を図りました。

事業内容

  • 敷島浄水場に7・8・9号水源をつくる
  • 昭和37年8月、芳賀地区の給水計画を立案。同年11月、嶺地区に水源を求めて芳賀1号水源として、小坂子・勝沢地区の給水を計画し、昭和39年3月に完成。(計画では給水人口4,000人、最大給水量600立方メートル)
  • 元総社水源を拡張整備して、総社簡易水道と合併により西部上水道とする。(計画では給水人口20,000人、最大給水量4,000立方メートル)

第三次拡張事業(昭和39年から46年)

生活の向上と工業の発達や産業基盤の変化に伴い、水の需要が増大。既計画では、賄いきれなくなるので、昭和39年から46年までを事業年度として、昭和39年に第三次拡張事業計画を策定しました。その要趣は、昭和42年に合併した城南地区の給水を志向し、野中水源の建設と西部上水道などの簡易水道を統合しました。そして4回の変更認可を受けて実施しました。
その結果、大利根団地、高崎市の萩原町、大澤町を給水地区に編入し、前橋市全体の計画を計画給水人口250,000人、最大給水量132,500立方メートルとしました。

事業内容

  • 敷島浄水場の水源地拡充、水源を荒牧地内に10・11・12・13・14号の5本の水源を掘削
  • 野中浄水場の建設と水源1・2号水源をつくり、昭和42年4月に完成。続いて、野中3・4・5・6・7号水源を掘削
  • 田口浄水場の3号水源掘削(現在の1号水源)。続いて、4号水源(現在の2号水源)を掘削。
  • 元総社の2号水源(現在廃止)掘削、続いて4号(現在廃止)水源を掘削
  • 芳賀浄水場の2(現在廃止)・3(現在廃止)・4・6号水源完成、芳賀地区全域に給水
  • 江木浄水場の2号水源(現在廃止)の掘削
  • 金丸浄水場を昭和40年4月に築造計画、など

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更新日:2019年02月01日