大規模盛土造成地マップの公表について
目的
平成7年の阪神・淡路大震災、平成16年の新潟県中越地震、平成23年の東日本大震災などでは、大規模に盛土を行った造成宅地で滑動崩落による被害が多く発生したことから、国はこういった地震による被害を軽減するため、「宅地耐震化推進事業」を創設し、調査の手法を示した「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン及び同解説」(以下「ガイドライン」と表記)を策定しました。
これを受けて、前橋市においても、市民の皆様に大規模に造成された宅地の存在を把握していただき、防災意識を高めていただくため、国の示すガイドラインに基づき「大規模盛土造成地マップ」を作成しました。

調査方法
前橋市内で宅地として利用されている区域全てを調査対象と設定し、昭和43年の地形図や、前後の空中写真等関係資料の収集を行い、宅地造成前後の標高等の比較を経て、位置と規模の把握を行い大規模盛土造成地を抽出しました。
大規模盛土造成地マップ
前橋市内に存在する大規模盛土造成地の位置や形状を地図上にまとめたものを、大規模盛土造成地マップとして作成しましたので、PDFデータをご確認ください。
※大規模盛土造成地マップは、国の示すガイドラインに基づいて作成したものであり、造成地についての危険性を調査したものではありません。
大規模盛土造成地マップ説明資料 (PDFファイル: 552.7KB)
大規模盛土造成地マップ【北部】 (PDFファイル: 4.0MB)
大規模盛土造成地マップ【南部】 (PDFファイル: 4.2MB)
大規模盛土造成地に関する本市の取り組み
本市では、大規模盛土造成地マップに示された29箇所の造成宅地を対象に、令和元年度に盛土の安全性把握を行う順位付けや詳細な調査の必要性の判断等を決める計画(第二次スクリーニング計画)策定業務を実施しました。
第二次スクリーニング計画の策定においては、専門業者に委託し、現地踏査や学識経験者への意見聴取等を行いました。その結果、優先度の高い8箇所について第二次スクリーニングを実施する計画となりました。
第二次スクリーニングでは、大規模盛土造成地の変動予想を調査するため、令和3年度、令和4年度及び令和5年度の3か年で地盤調査(ボーリング調査)、土質試験、地下水観測等を行い、盛土の安定計算を行いました。その結果、8箇所すべてにおいて、所定の安全率を上回ることが確認できたことから、本市の大規模盛土造成地については、滑動崩落の可能性が低いと判断することができました。
なお、大規模盛土造成地の位置情報及び調査結果については、さーちずまえばしにて公開しておりますので、ご確認ください。
第二次スクリーニングを実施した大規模盛土造成地:8箇所(優先度ランクA及びB)その他の大規模盛土造成地:21箇所(優先度ランクC)
本市では、上記の大規模盛土造成地について、今後も経過観察を実施していきます。
大規模盛土造成地に関するQ&A
Q1.マップに示されている「大規模盛土造成地」は危険ということですか?
A1.大規模盛土造成地マップは、市内に分布する大規模盛土造成地のおおよその位置及び種類を示したものなので、マップに示されている位置が必ずしも危険というわけではありません。
Q2.大規模盛土造成地に自分の土地が入っているが、土地の開発や建物の建築の際に何か制限はかかりますか?また対策は必要になりますか?
A2.大規模盛土造成地に土地が入っていても、特別な規制がかけられることはありません。 対策についても講じなくてはならないということはありません。
Q3.公表された大規模盛土造成地マップでは、自分の家の敷地が該当するかわからないのですが、詳細な図はありますか?
A3.公表したマップ以上の詳細な図はありません。大規模盛土造成地を抽出する際に使用した資料などにより誤差が含まれている場合があるため、個々の敷地まで厳密に特定できるものではありません。
大規模盛土造成地に関する外部リンク集
この記事に関する
お問い合わせ先
都市計画部 開発指導課 盛土規制係
電話:027-898-6997 ファクス:027-223-8527
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
お問い合わせはこちらから












更新日:2020年03月05日