第20回前橋市景観審議会議事録

審議会名

前橋市景観審議会

会議名

第20回前橋市景観審議会

日時

令和5年8月10日(木曜日)午前10時から午前10時50分

場所

前橋市役所 市議会庁舎301会議室

出席者

【審議委員】

小林会長、齊藤職務代理者、田畑委員、塚本委員、下田委員、野口委員、川住委員、前田委員、渡辺委員、細野委員、群馬県県土整備部都市計画課景観形成係大熊技師(剣持委員代理)、国土交通省関東整備局高崎河川国道事務所宮崎地域防災調整官(青木委員代理)

【事務局】

(都市計画部)飯塚部長

(都市計画課)宇田課長、高瀬課長補佐、阿久澤副主幹、蛭田副主幹、山口主任

欠席者

【審議委員】

小林陽子委員、井上委員、橋本委員

議題

1 開会

2 あいさつ

3 議事録署名人の選出

4 議題

(1)協議事項

前橋市景観計画の改定について

改定方針について

(2)報告事項

1.令和5年度登録の前橋市景観資産の募集について

2.第三次前橋市違反広告物是正指導の実施状況について

5 その他

前橋市景観審議会委員の任期について

6 閉会

会議の内容

1 開会

(宇田都市計画課長)

・定足数の報告

15人中12名の出席であり、審議会規則第3条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。

 

2 あいさつ

(小林享会長)

(飯塚都市計画部長)

 

3 議事録署名人の選出

議事運営要領第6条第2項の規定により、前田委員と渡辺委員が指名された。

 

4 議題

(1)協議事項 前橋市景観計画の改定について

・資料1に基づき事務局より説明

・以下、協議事項についての質疑

 

(小林会長)

現在、災害や気象の状況が確率統計など、予想を裏切る形で生じている。こういう時代なので、防災景観計画が重要である。防災景観とは、防災に関わるような景観のことである。例えば景観上問題となっている調整地や、既存農地であれば溜池のことである。1番わかりやすいのは土木施設である。水制工や護岸デザインは、防災に関わる物の形を表している。防災景観というのは、防災に関わるような物の形や位置を総じて言うが、防災景観に関するような項目や視点で計画を組み立てるということが必要である。

もう1つはSDGsと関わる内容で組み立てていくことが必要である。この言葉はもう常識だが、そうしたことを含め、我々がどうやって居心地の良い空間を作っていくのかということが重要である。我が国は、今ゆっくりと着実に階段を下りていて、着地点をどこに求めるかということが非常に大事である。そうした観点で言うと、SDGsの考え方に景観計画をどのように絡めるかと言うことが、今の時代の景観計画として求められることの1つだと思う。ぜひ景観計画の枠組みを考える時に、そうした視点を加えていただければと思う。

(齊藤職務代理者)

只今の説明を受ける中で、策定スケジュール案を見た時に、今回が第20回の景観審議会であり、この中で準備調査というような項目が当てはまると思う。現計画の概要及び達成状況等という説明の中で、達成状況の説明内容がよく分からなかった。今回の第20回景観審議会の中で、現行の景観計画の検証評価をし、検証評価をした後はどうだったのかということを踏まえて進んでいくものだと思う。

(事務局)

以前、長期計画を担当していたので、作成する時は今の計画を振り返って、その反省点、課題などを抽出して、次の計画に反映していくのが、取り組み方だと思っている。当然、その点もこれからやって行きたいと思っている。それから、本日皆様にお示しする上で、達成状況等という風に資料の中に書いてあったが、まだ達成状況の分析が済んでいないので、この先やっていく必要がある。次回以降の審議会でお示しできると考えている。

(小林会長)

次回以降に達成状況の説明が出されることでご理解いただければと思う。

 

(2)報告事項

1.令和5年度登録の前橋市景観資産の募集について

・資料2に基づき事務局より説明

・以下、協議事項についての質疑

 

(塚本委員)

昨年度に比べて、応募件数が1/4になってしまい、非常に少なくなっている要因は何かあるのか。

(事務局)

例年とやり方は変わっていないが、元々この制度が広報でお知らせをしてもあまり市民の方に気付いてもらえない。これまではこちらが応募しませんかと投げかけて、声掛けをしていたため、まとまった件数があったが、今年は純粋に、募集を待ってみようと受け身の体制でいたため、応募が少ない。委員の皆様からご推薦をいただけるとありがたい。

(小林会長)

躊躇せず、これが景観資産になるのかなど考えず、とりあえず申請していただけると良いと思う。

前橋は夜景が美しいので、例えば赤城山から南下してくる時の夜景など、夜景スポットみたいなものも景観資産として充分活用できると思う。晴れた昼間だけではなく、夜も良いところがある。

また以前、大沼のアイスバブルもあったが、例えばそういった四季折々を利用する。春に行くと、非常に魅力的など、季節ごとの名所みたいなところも良いのではないかと思う。それから、雨が降ると非常に美しい。例えば、水面に波紋ができるなど、静止水面があるようなところも良いと思う。めったに降らないが、雪が降った時に、雪の造形が面白いような場所がある。水面と物があると、物の上に雪が積もって水面は溶けてなくなる。そうしたコントラストが造形的に美しい場所なども良い。そういう観点でどこか良いところはあるか。何かヒントをほしい。例えば前橋から沼田の方に行くと、霧がたつような場所ある。そういった場所も限られた瞬間だが、美しい風景が現れて良いと思う。それから、風を、物を媒介にして視覚化する。群馬は風が強いので、風を魅力的にする。例えば竹林や樹林である。そうした風を魅力的にする場所として、名所になりうる。何を持って美しいとするかというヒントを提示することにより、色々出てくる可能性がある。要するに景観資産としてあるかどうかというよりも、とにかく出していただきたい。軽い気持ちで出していただき、その中からこの審議会でこれは妥当なものだと、一定評価を加えていくというスタンスで進めていくともう少し幅が広がると思う。

 

2.第三次前橋市違反広告物是正指導の実施状況について

・資料3に基づき事務局より説明

・以下、協議事項についての質疑

 

(小林会長)

資料3の裏の写真が分かりづらい。

(事務局)

補足の説明をすると、適切な写真がなかったため、この写真を使った。まず是正前の左側の写真を見てもらうと、写真中央に白い縦長の看板がある。実際に、看板に書いてある施設名は白塗りにしてあるが、その看板が交差点からの距離が違反をしており、是正の結果取り外した。除去後ということで右側の写真である。写真中央に灰色のポールがあり、ポールのところに元々立っていたものが除去されたという形になる。アングルが若干違うので分かりにくいところもあるが、ご理解いただければと思う。

(小林会長)

仮設の看板が除去されたと言うことは分かった。数字を見ると、除去状況が進んでいるということが分かるが、電柱などに貼られている簡易除去についてはどういう状況か。

(事務局)

張り紙関係については、数年前までは春夏で、大規模に消費者金融の張り紙をされてしまう事案があったが、去年あたりからなくなり、今はそれで出動するという機会はなくなった。

(小林会長)

是正指導の効果が上がっているということだ。今後予定されている、国道17号(上武道路)で、民間の開発が進むと、これに伴って沿道の土地利用が変わってくる。それに応じて、屋外広告物が出てくるので、出る前に指導すると沿道の眺めが良くなる。上武道路の市内区間はほとんど供用されてきているが、まだ2車線のところがある。今後はそこが4車線になり全部供用されると、例えば物流系、商業系が出てきたり、その沿道の土地利用が変わる可能性がある。これは都市計画の話だが、それに応じて、自家用広告物が出てくる。そういうものを事前に規制するというのが非常に大事である。適正な誘導という意味で言うと、令和5年度の今後の予定の国道17号(上武道路)の実施は、早めにやっていただきたい。国道17号はわかりやすいが、市街地の国道の道路改良、交差点改良によって、沿道の土地利用は変わっていくので、それに応じて商店や事業者の看板が出てくる可能性がある。そういったことを前提とした規制を行うという訳である。そうしたところを、拠点的に目を向けていくと、適正な屋外広告物の誘導がされると思う。国道50号沿いは、部分的に変わってきており、前橋総合運動公園あたりは道路を拡幅して改良している。今後、沿道の土地利用が変わっていく可能性があるので、ぜひ着目していただいて、適正な誘導をしていただければと思う。

 

5 その他

(事務局)

景観審議会の任期については、現在の委員は9月30日で任期が終了となる。今後のことについては、それぞれ個別に相談する。次回の開催日程は、12月を予定している。案件は、令和5年度登録の景観資産について審議を行う予定である。また、任期更新に伴う委嘱状交付式も予定している。詳細は確定次第連絡をする。

 

6 閉会

(宇田都市計画課長)

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更新日:2024年01月18日