第21回前橋市景観審議会議事録
審議会名
前橋市景観審議会
会議名
第21回前橋市景観審議会
日時
令和6年1月22日(月曜日)午前10時から午前11時20分
場所
前橋市役所 市議会庁舎301会議室
出席者
【審議委員】
小林会長、吉橋職務代理者、牛込委員、田畑委員、山田委員、柴崎委員、野口委員、川住委員、橋本委員、前田委員、小須田委員、細野委員、群馬県県土整備部都市計画課景観形成係大熊技師(剣持委員代理)
【事務局】
(都市計画部)飯塚部長
(都市計画課)宇田課長、高瀬課長補佐、阿久澤副主幹、蛭田副主幹、山口主任
欠席者
【審議委員】
井上委員、青木委員
議題
1 開会
2 あいさつ
3委員自己紹介
4 役員選出
(1)会長の選出
(2)会長職務代理者の指名
5 審議事項
(1)議事録署名人の選出
(2)報告
既登録景観資産の登録抹消について
(3)協議
令和5年度登録の前橋市景観資産候補について
6その他
景観計画改定のスケジュールについて
7 閉会
会議の内容
1 開会
(宇田都市計画課長)
・定足数の報告
15人中13名の出席であり、審議会規則第3条第2項の規定による過半数の出席を得ているため、審議会が成立していることを報告した。
2 あいさつ
(飯塚都市計画部長)
3 委員自己紹介
4 役員選出
(1)会長選出
会長選出までの間、飯塚都市計画部長が進行役となった。
会長の選出については、事務局案として小林委員に会長をお願いする案を提示したところ、他の委員からの意義もなく、小林委員も了承したため、小林委員が会長に選出された。
(2)会長職務代理者の指名
条例第27条第3項の規定により、小林会長が吉橋委員を指名した。
5 審議事項
(1)議事録署名人の選出
議事運営要領第6条第2項の規定により、牛込委員と田畑委員が指名された。
(2)報告
既登録景観資産の登録抹消について
・資料1に基づき事務局より説明
(小林会長)
登録抹消については初めての議案であり、只今抹消に至る経緯の説明があった。
(橋本委員)
今後も建物の景観資産は登録抹消が起きると思う。今回のケースはモニュメントを設置してくれるとの話だが、何か統一性のあるものを景観審議会で考え、景観資産があったということを残すことはできないか。壊されてしまうことは仕方ないが、せっかく登録されたものが抹消され、跡形もなくなってしまうのはどうなのかと思う。
(事務局)
今回のモニュメントについては、取得したディベロッパーの方にお願いをしたところ、善意で、萩原朔太郎生家の跡の碑まではいかないが、ここに松山医院があったということは何らかの形で残すと言っていただいた。橋本委員から提案いただいた、統一的にできないかということだが、分野は違うが、前橋市の歴史まちづくりの中で、ヒストリックランドマーク整備事業というものがある。失われた建物や風景を後世に残していこうという取り組みが動き始めている。まず手始めに、市役所の周りが曲輪町と呼ばれていた旧町名について、既存の道路案内地図の劣化したものを活用し、そこに表示するということは最近決まった。これから先、無くなってしまった建物についても議論が進んでいくと思うので、例えばモニュメントのデザインを作ったら景観審議会の委員の皆様にお諮りし、決めていくやり方もあると思う。
(橋本委員)
今は二次元コードなどを統一したデザインで掲出しておき、読み込むと今の状況がスマホで見られるなど、アーカイブで残しておくことも大事だと思う。画像や動画を撮っておけばそういったこともできるので検討していただきたい。
(小林会長)
例えばサインの様式の話は、統一されていた方が見栄えが良い。また、二次元コードがあると、手元で情報が得られる。もしその可能性があるならどの場で議論するのか。
(事務局)
一旦来年度から、先程の旧町名の看板を実際に行うが、まだデザインが決まっていない。その素案ができたら、景観審議会でご意見いただきたい。
(3)協議
令和5年度登録の前橋市景観資産候補について
・資料2に基づき事務局より説明
《受付No.1 養林寺の山門》
質疑なし
《受付No.2 広瀬川美術館》
質疑なし。
《受付No.3 前橋公園のハクモクレン》
質疑なし
《受付No.4 上毛三山(赤城・榛名・妙義)と前橋市街地の眺望》
質疑なし
《受付No.5 深津稲荷山から望む赤城山》
質疑なし
《受付No.6 赤城山麓のヒガンバナ》
(小須田委員)
ヒガンバナは赤城山の色んなところに咲いていると思うが、この場所を示すのにこの名称でいいか。
(事務局)
一旦この名称でお諮りしたい。
(吉橋職務代理者)
ヒガンバナが、継続される担保はあるのか。毎年咲く花だと思うが、場合によっては全部枯れてしまう可能性もある。今までずっと咲いていたため、こういう結論に至ったかと思うが、例えば地域の方がこれを守るために植栽しているなどの情報があったのかを聞きたい。
(事務局)
場所によっては植えてあるかも知れないが、基本的には自生をしていると考えている。永久的に見ることができるという担保は、そういう点から考えるとないかもしれない。
(柴崎委員)
宮城地区(苗ヶ島)の地域づくり協議会のメンバーが定期的に日常管理を行っており、ヒガンバナの季節に合わせて草刈りや人的な手入れをしないと維持できないと思う。そういった活動が評価されると良いと思った。
(小林会長)
他の自治体では、まちづくり活動として、河川沿いの緑の維持について、頑張る材料を持っているところがある。維持管理が継続しないと花が咲かなくなり、また抹消登録になる可能性があるため、こういう形で登録される場合は、維持管理が担保されて登録されることが必要だと思う。つまり継続的に登録抹消にならないよう、しっかりと維持管理の仕組みがあり、地元の方が大事にしているということで、資産登録をすれば続くと思う。これに関しては、ヒガンバナの風景がメインであり、ヒガンバナの咲く赤城山山麓ということで、登録相当と考える。
(事務局)
他の風景と視点場が「どこから望む何」というような名称になっているが、このヒガンバナと、「上毛三山と前橋市街地の眺望」だけは、名称が違う感じである。揃える必要はないと思うが、このヒガンバナは、先程の柴崎委員さんのお話を参考に、苗ヶ島の地域づくり活動で頑張っている方々のやりがいにも繋がるよう、例えば、「苗ヶ島町のヒガンバナ」や、この道の名前などがあっても良いかと思った。
(小林会長)
良い意見である。地域の方々の頑張る材料にもなるため、この地区のヒガンバナの風景などが良いと思う。
(事務局)
それで良ければ名称は事務局で考え、会長と相談をして決めさせていただく。一任していただければと思う。
《受付No.7 前橋公園(さちの池)と榛名山》
質疑なし。
《受付No.8 群馬大橋付近から望む赤城山》
質疑なし。
(小林会長)
視点場という概念が捉えがたい。例えば一方向を眺める視点場もあるが、移動しながら眺める(シークエンス)視点場もある。不特定多数の視点から眺める視点場もある。例えば先程のヒガンバナは移動しながらである。さちの池は、不特定多数の視点から眺める複合的な視点場である。景観資産は狭める必要はなく、どんどん幅を広げて増やしていくことが目的である。説明の時に、視点場の概念として「歩き回って眺める」、「総合的に眺める」など、見方がいくつかあることを説明すると登録が増えると思う。8件が登録相当であるということで進める。
6 その他
景観計画改定のスケジュールについて
・資料3-1、資料3-2に基づき事務局より説明
(小林会長)
景観計画改定だが、より良いものにしていくということで、県立赤城公園のガイドラインを踏まえて改定作業を行いたいという事務局の意見であった。
景観ガイドラインの策定が令和6年から進むということで、何か起きる前にガイドラインを決めておくことが必要である。例えば開発が進んで、何も縛りがないでは困る。その内容を前橋市の景観計画改定の中に組み込んでいくという主旨である。
資料を見ると、既に民間の大沼キャンピングフィールドの基本設計も終わっており、赤城ランドステーションも令和6年度から工事が始まる。これらを含めてガイドラインの内容に反映されると予想される。その他色んな条件が出てくるので、内容を県の方で決める。それを含めて、前橋市の景観条例や景観計画改定に取り組んでいく。この景観審議会ではこのスケジュールで審議に諮っていくことになる。
(事務局)
次回の景観審議会の日程及び案件については、現段階では未定のため、確定次第連絡する。
7 閉会
(宇田都市計画課長)
配布資料
資料1 既登録景観資産の登録抹消について (PDFファイル: 416.6KB)
資料2 令和5年度景観カルテ(HP版) (PDFファイル: 542.3KB)
※資料2については、個人情報が含まれるページを割愛しています。
この記事に関する
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都市計画部 都市計画課
電話:027-898-6943 ファクス:027-221-2361
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
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更新日:2024年07月23日